渇きの里と輝きの少女達 - 新田美波データベース（アイドルマスターシンデレラガールズ）

神撃のバハムートとのコラボレーションにて新田美波が登場したイベントのこと。速水奏、宮本フレデリカ、一ノ瀬志希らと共に神撃のバハムートの世界で冒険をする。

概要

2016/7/16～7/24に開催された。
イベントのストーリーはオープニングとエリアごとのエピソード、エンディングから成っている。エリアごとのエピソードの進行はモバマスでいうところのドリームLIVEフェスティバルと似ており、スタミナを消費してお仕事を進め、5の倍数のエリアごとにエリアボスが登場し撃破するというものになっている。ボスに挑む前後にエピソードが実装されており、道中ではそのエリア限定のセリフが見られる。道中のセリフは味方となっているアイドルのセリフのみとなっているため、最初は速水奏のみとなっている。エピソードの都合上、新田美波の加入は最後となるためセリフ総数も少ない。

また、イベントページでは日替わりのログイン演出があり、プレゼントの交換や受け取りなどイベントページのいたるところでアイドルたちのセリフが見られる。

なおゲーム内で閲覧可能なものはメモリアルエピソードのエリアクリア報酬のみであり、エリアクリア報酬の閲覧もイベント当時に達成していた場合に限る。

復刻開催

2021/6/18～6/28にコラボイベント「渇きの里と輝きの少女達」が復刻開催された。内容としての追加要素はなかったが、一部イベント内での構成が変更された。

イベント予告

ヴァーチャルリアリティ空間で楽しめるファンタジーゲーム…ね。
虚構と現実の境界線を、楽しむとしましょうか？

初体験ですが…頑張ってプレイしますっ！
あれ？でもこの装置、リハの時と少し様子が違うような…
きゃあっ!?こ、この光は一体…!?

あれれ？ここどこー？あっ、可愛いドワーフくんたちがいるー！
んー…よくわかんないけど、とりあえずみんなで踊っとく？
フンフンフフーン♪

魔法？錬金術？秘匿された叡智～!?
ナニソレナニソレ、面白そ～！
…でも、みんなはどこいっちゃったのかにゃ？

次回、神撃のバハムート！

異界の住人と砂漠のドワーフ。
地下迷宮を突破せよ。

フフフッ…ねえみんな..逃げないで？
みなみとイイこと…しましょうよ♪

イベントの遊び方

イベントエピソード

オープニング

	とあるゲームイベントのステージにて…
	【新田美波】 …というわけで、早速！私たちが、このファンタジーシミュレーターの体験プレイをさせて頂きます！
	【一ノ瀬志希】技術の粋を結集した、ヴァーチャルリアリティゲームなんだってー。スッゴいよねー。
	【一ノ瀬志希】五感も現実そのままなのかにゃー？例えば喫覚も…クンクン♪
	【宮本フレデリカ】わー、シキちゃんのお鼻がもうひくひくしちゃってる！フレちゃんも待ちきれないよ～！
	【速水奏】私たちがゲームをプレイしている様子は、ステージ上のモニターに表示されるから…
	【速水奏】みっともない所は見せられないわね。フフッ…それじゃあみんな、行きましょうか。

	【一ノ瀬志希】ふー、説明パート終わりー…つーかーれーたー…。だらーん…。美波ちゃん肩かしてー。
	【新田美波】わ、とっと…志希ちゃん、大丈夫？その衣装、ちょっと動きにくそうだものね。私のは、露出が少し…
	【速水奏】セクシーでいいじゃない。志希もその衣装なら、失踪しちゃう心配はなさそうだし。
	【一ノ瀬志希】むーん、奏ちゃんのいじわるー。あ、美波ちゃんいー匂いする…クンカクンカ…！んふふー♪
	【新田美波】ひゃあっ!?し、志希ちゃん！んっ、く、首にすりすりしないで…嗅がないでっ～…！
	【宮本フレデリカ】うんうん、美波ちゃんのおかげでシキちゃんも元気になれたね！じゃ、そろそろゲームやっちゃう？
	【速水奏】あら…フレデリカ、ノリノリね。もしかして、結構楽しみだった？
	【宮本フレデリカ】うん！なんか楽しそうだなーって♪現実みたいな世界で遊べるんでしょ？そこのキャラになりきって！
	【宮本フレデリカ】どんなアタシになれるかな？フレデリ改！になっちゃうかも！
	【速水奏】まあ、どんな世界でもフレちゃんはフレちゃんだと思うわ。…さて、この機械を着けるんだったかしら？
	【一ノ瀬志希】そーそー、ヘッドホンとVRグラスだねー。映像が球面レンズを通して投影されて現実に見えるってゆー。
	【宮本フレデリカ】スゴいねー！よくわかんないけど！では、そうちゃーく！どーお？これでショーとか出られちゃう!?
	【新田美波】あれ？これ、スタッフさんが着けてくれることになってたはず…それにちょっと形が違うような…？
	【速水奏】美波、どうしたの？早く着けないと始まっちゃうみたいよ。
	【新田美波】うーん、気のせいかなぁ…？じゃあ、私も着けますね。

	【宮本フレデリカ】始まるね～！わっくわく～♪
	【一ノ瀬志希】 …んん？なーんか様子がおかしいなー？機械の不具合…？バグ…？
	【速水奏】つ、眩しい…！これ、一体… !?
	【新田美波】み、みんな、大丈夫!?きゃあっ…！

	人、神、魔、三つの種族がひしめくミスタルシアーー。
	そのとある地では、錬金術に長けたドワーフらが立派な街に棲んでいると噂されていたが…
	噂の地は、今や荒れ果てていた。
	【ロックスコーピオン】キィイイイイッ!!
	【速水奏】っ、つ…この痛みも全部、あの機械が見せてるバーチャルリアリティってことなの…？
	【速水奏】なんて…そんなこと言ってたら、現実と虚構の狭間で永遠に彷徨う羽目になりそうね…！
	【速水奏】さて、どうしたものかしら…！
	【ロックスコーピオン】ギィ…キィイイイッ！！

	【ロックスコーピオン】ギィッ!?
	【速水奏】えっ…？あなたは…

	【ロックスコーピオン】ギャァアアアアアッ!!
	【速水奏】 …ありがとう、助けられたわね。はあ…ちょっと力が抜けちゃった。えっと…
	【速水奏】私は奏…速水奏。好きに呼んで。ええと、それで…
	【速水奏】 …そう、実は私、聞きたいことや教えてほしいことがあるの。それに、探し人もたくさん…。
	【速水奏】その上ここには、さっきみたいな怪物が蠢いているみたいだし…正直、とっても困っているの。
	【速水奏】そんなわけで、困っている女の子がいるんだけど…少しだけ、手を貸してくれないかしら？
はい
	【速水奏】ありがとう。フフ…実はあなたなら引き受けてくれそうな気がしていたの。
	【速水奏】だって…あなた、とっても椅麗な目をしているもの。どこまでも澄んだ、優しい輝きね。
いいえ
	【速水奏】 …もしかしてあなたって、女の子を焦らして楽しんじゃうタイプ？そういう人には…みえなかったわ。
	【速水奏】だってあなた、ここで私を見捨てるような冷たい人の目をしていないもの。…それくらいわかるわよ？
	【速水奏】それじゃあ、決まりね…助かるわ。まずは…歩きながら、色々聞かせてもらえる？よろしくね。
	【速水奏】 …さて…ー体、何がどうなっているのかしら…。

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エリア1～5

道中セリフ

エリア5登場

エリア5撃破

あらすじ

エリア6～10

道中セリフ

エリア10登場

	砂漠を往く騎士と奏は、とある小さな村に辿り着いた。簡素な家々が少なく建ち並ぶ中では、ドワーフたちが生活をしているようだ。
	【速水奏】ここって…見たところ、ドワーフたちの村、かしら？みんな、学者みたいな格好をしているけれど…もしかして、錬金術師のドワーフたち？
	【速水奏】あなたが元々探していたのって、錬金術に長けたドワーフたちの街…だったのよね。話に聞いていたより、ずっとこぢんまりとした村みたいだけど…どうしちゃったのかしら？
	【速水奏】 …えっ？何か聞こえる、ですって？
	【宮本フレデリカ】フンフンフフーン、しゃららららら～…じゃんっ！ハーイ、フレちゃんでしたっ！どうどう？楽しかった～？えへへ、お代はいいよ～！フレちゃんはスマートだけど太っ腹なのだ！
	【速水奏】フレデリカ!!こんな所にいたの、良かった…！
	【宮本フレデリカ】あれれ？わお、奏ちゃんだー！良かったぁ、奏ちゃんもこのへんにいたんだー！アタシのこと探しにきてくれたの？匂いとか辿ってきてくれた？
	【速水奏】匂いって、志希じゃないんだから…でも、あなたの明るい声はすぐわかったわ。とにかく、無事でなにより。
	【宮本フレデリカ】えへへ心配かけちゃってごめんねー、奏ちゃん。アタシはなんともないよー、絶好調の元気デリカだよ！
	【宮本フレデリカ】あ、でもでも、ここの村のちびっこくんえっと、ドワーフくんたち？は、元気じゃないデリカみたいだったからー…みんなで楽しくダンスしてたんだ～！
	【宮本フレデリカ】見て見て、奏ちゃん！一緒に歌えるようになっちゃったんだよ！はいみんないくよー？せーのっ、フンフンフフーン♪
	【ドワーフ】～…♪
	【速水奏】フフッ…はいはい、素敵な混声…というか、異種族合唱ね。やっぱり、どこにいてもフレデリカはフレデリカだわ…なんだかホッとしちゃった。
	【宮本フレデリカ】おっ？奏ちゃんも元気になった？じゃあよかった！ところでそっちの、えーっと…
	【速水奏】ああ…紹介が遅れたわね。この人は、ここまで私と一緒に来てくれた騎士さんで…
	【速水奏】っ!?この声は…！
	【宮本フレデリカ】わわわ、またでっかいのだ～！ドワーフくんたち、隠れるよー！奏ちゃんたちも、早く逃げよう～！
	【宮本フレデリカ】って…えっ!?そっちは危ないよー!?騎士さーん!!

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エリア10撃破

	突如としてドワーフたちの村を襲ってきた魔物。騎士はフレデリカたちやドワーフらを守りながら、全てを退けた。
	【宮本フレデリカ】わーお、びっくりー！あのでっかいのを倒しちゃうなんて、とっても強いんだね～！奏ちゃんのことも、ずーっと守ってくれたんだ？ありがと～！感謝の投げキッス、ちゅっ♪
	【宮本フレデリカ】おーいドワーフくんたち、出ておいで～!!コワイのはいなくなっちゃったからー、もう安全だよ～！みんなでお礼に投げキッスしよー！ヘイヘーイ！
	【速水奏】フルちゃん…ひょっとしてこの村、さっきみたいな魔物によく襲われているの？
	【宮本フレデリカ】奏ちゃん、なんでわかったの!?もしかしてテレパシー魔法!?きゃー！フルちゃんの心、丸ハダカ!?奏ちゃんのえっち♪
	【速水奏】そういうサイキックな役目は別の子にお任せするわ。…じゃなくて、さっき『また』でっかいのだ、って言ってたでしょう？前にも同じことがあったの？
	【宮本フレデリカ】そうなんだよ～。アタシがここに来てからも何回かあったし…ドワーフくんたちはもっともーっと何回も襲われてるみたいなんだよねー。
	【速水奏】何回も…ということは、ドワーフたちがもといた街を襲ったのも、さっきみたいな魔物たちなのかしら。それでドワーフはここへ逃げて移り住んできた、とか？
	【速水奏】確か…騎士さんの話だと、この辺りはもともと砂漠じゃなくて、錬金術の研究に向いた恵み豊かな土地だったのよね。それが、あの魔物たちが来て変わり果てた…ってとこかしら。
	【速水奏】そういえばさっきの魔物たち、ずいぶん食欲旺盛だったみたいだけど…街も生き物も植物も、あの魔物が喰い尽くしちゃってそのせいで、この辺はみんな砂漠化しちゃったとか…
	【宮本フレデリカ】わ～、すごーい！すごいすごい!!ドワーフくんたちが話してくれたのとピッタリおんなじ！奏ちゃん、名探偵だよ～！シャーロック・ハヤミーズだよ～!!
	【ドワーフ】 ……！
	【速水奏】それじゃ私が複数人いるみたいじゃない？まったく…ひょうきんなワトソンさんね。それに拍手まで…フレちゃん、すっかりドワーフたちに懐かれてるわよ…。
	【速水奏】まあ、ともあれ…いよいよのんびりしていられなくなったわね。フレデリカがいたのなら、美波や志希もこの辺りにいるのかもしれないけど…
	【速水奏】お腹を空かせた魔物たちがたくさんうろついているのなら、早く二人を探し出さなくちゃ…。
	【宮本フレデリカ】うん、行こー！ドワーフくんたち～、涙のお別れだよ～…速水フレ騎士デリカのこと、忘れないでね、きっと覚えててねー…！
	【ドワーフ】～……!!
	【速水奏】そんなよくわからない名前、憶えてもらわなくてもいいわよ…。

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あらすじ

エリア11～15

道中セリフ

エリア15登場

	再会したフレデリカと共に残りの仲間たちを探す一行は、再び砂漠の中にある小さな村に辿り着いた。
	【速水奏】ここは、さっきとはまた別の村…？なるほど、街が襲われて散り散りになったドワーフたちは、こうやって砂漠のあちこちに小さな村を作ってるのね。
	【速水奏】生存していけるだけの暮らしや環境をすぐに整えられるのは、さすが錬金術師のドワーフたち…といったところなのかしら。
	【宮本フレデリカ】だねー、お家とか食べ物とか水とか、すぐに確保できてえらいえらい！ほら、見て見て、奏ちゃんにも褒められたから、ドワーフくんたちとっても嬉しそうだよー！ね～♪
	【ドワーフ】～～…♪
	【速水奏】フフッ…フレちゃん、ほんとにドワーフたちと仲良しになっちゃったのね。
	【速水奏】というか…さっきからこの子たちの言葉、なんとなく理解してない？私には可愛い鳴き声みたいにしか聞こえないんだけど。
	【宮本フレデリカ】え？そうだねー…うん、なんとなくなら！
	【速水奏】なんとなく、ね。…例えば、そっちの子は今なんて言ってるの？
	【ドワーフ】～～…♪
	【宮本フレデリカ】えーっとねえ…ピーン！ひらめいたっ！『オナカスイタ！クレーム・ブリュレタベタイ！』かなっ？
	【速水奏】 …あぁ、大丈夫よ、騎士さん。この子、ちよっとマイペースに見えるかもしれないけど、やるときはやる子だから。
	【宮本フレデリカ】んん？『キケン、キケン』？って…わー！来ちゃった来ちゃった、魔物だよ～!!
	【速水奏】フレデリカ！上っ、危ない!!
	【宮本フレデリカ】ひゃ～…って、あれ？魔物さんの動き、止まっちゃってる？
	【速水奏】騎士さん！今よ、止めを！

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エリア15撃破

	奏と共に戦い、危うい所だったフレデリカを救った騎士。やや青い顔になっていた奏が、横でほっと胸を撫で下ろす。
	【速水奏】はあ…騎士さん、ありがとう。無事みたいね…もう、さすがに背筋が凍ったわよ、フレちゃん。
	【宮本フレデリカ】あはは、ごめんねー…じゃなくてー！奏ちゃん！さっきの！きらふわ～ってどうやったの!?テレパシーに名推理に、今度はマジック!?
	【速水奏】そうね、本来の意味でのマジック…つまり魔法、ね。騎士さんに教えてもらって、練習してたの。失敗しないで使えたのは、初めてよ。本番に強い方で良かったわ。
	【宮本フレデリカ】わお…！奏ちゃん、すっかりファンタジっちゃってるねー!!よーし、フレちゃんも頑張っちゃう！ドワーフくんたちー！おいでおいでー！フレデリカの質問コーナー、始まるよー！
	【宮本フレデリカ】よーし、整列番号！アン、ドゥ、トロワ、…ヨン、ゴーロク！えっとね、みんなに聞きたいことがあるんだ。このヘんでアタシたちみたいな、おっきいお姉さんたちを見なかった？
	【速水奏】あらあら…騎士さん、フレちゃんのおかげで有益な目撃情報が集まるかもしれないわ。
	【宮本フレデリカ】えっと、一人は…こう、シキイチノセー!!って感じで…もう一人は、ミナミニッター！って感じの子なんだけど。どうどう!?
	【速水奏】うん、大丈夫よ、多分。まあ…フレちゃんだもの。
	【ドワーフ】～～…！
	【宮本フレデリカ】えっ、見たことある!?あるの!?わーお！騎士さん奏ちゃーん、この子がね、シキちゃんたちのこと知ってるって～!!
	【速水奏】ほらね？とってもよくやってくれるのよ。…どうやったのかは、あまり深く考えないでね。
	【宮本フレデリカ】なんかねー、ここから先に行ったとこにある研究所に、新しい錬金術師のヒトが二人来たんだって！すーっごく頭の良い子と、すーっごく優しい子！
	【宮本フレデリカ】それもう完全に、シキアンドミナミー！って感じだよ！というわけで騎士さん、この子の教えてくれたほうにレッツゴーだよー！…

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あらすじ

エリア16～20

道中セリフ

エリア20登場

	ドワーフから道を聞いたフレデリカの案内で、一行は別の村に辿り着いた。これまでとは違い、村の奥にピラミッドのような建造物が見えている。
	【宮本フレデリカ】フンフンフフーン、到着デリカ～♪騎士さん、あれあれ！あのピラミッドが、ドワーフくんたちの言ってた研究所だよー！シキちゃんに美波ちゃん、いるかなー？
	【速水奏】到着したはいいけれど…
	【速水奏】 …ちょっと、様子がおかしくないかしら？
	【一ノ瀬志希】やー、ちょっと厄介なことになっちゃったにゃー。逃げ足は速い方だけど、あーいうバケモノにも通用するかはギャンプルかもー？
	【一ノ瀬志希】って…あれ？フレちゃんに奏ちゃん!!と…んん、誰？またもや嗅いだことない匂いのヒト？
	【宮本フレデリカ】わぁい！シキちゃんほんとにいたー！教えてくれたあのドワーフくんには感謝だね！シキちゃんシキちゃん、再会をお祝いして、ハグー！
	【一ノ瀬志希】あー、ハグハグー。…でー、イロイロ間きたいことはあるんだけどー…じーつーはー
	【速水奏】そうね。私たちの方も、話したいことや聞きたいことのオンパレードだけど…見たところ、のんびり話している場合ではなさそうね？
	【一ノ瀬志希】にゃはは、あったりー…うーん、そのー、実はねー
	【新田美波】フフッ…フフフフッ…！
	【宮本フレデリカ】あれれ？ねえ見て、奏ちゃん！あっちあっち、美波ちゃんもいるよー！おーい、美波ちゃーん！
	【速水奏】 …いえ、ちょっと待って、フレデリカ。…なんだか様子がおかしいわ。
	【新田美波】フフッ…志希ちゃんったら、逃げちゃうなんていけない子ね。メッ、ですよ？…今なら許してあげるから、こっちへ来て？フフフッ…みなみとイイコト、楽しいコト、いっぱいしましょう…
	【一ノ瀬志希】う、うーん…これ、行ったら絶対ヤバいしなー。許してくれるーっていうヒトは、たいてい許してくれないんだってー…フレちゃ～ん、匿って～！
	【宮本フレデリカ】わーお、美波ちゃん、これは～…なんていうか、アイドル的にはお見せできないよ！って感じだね！
	【速水奏】あらあら。美波、格好まですごいことになっちゃって…。
	【新田美波】あら？そこにいるのは…奏さんに、フレデリカちゃん？それに、もう一人…フフッ、みんな私と遊びに来てくれたの？嬉しい…フフフッ…！
	【新田美波】うーん、でも、志希ちゃんみたいに逃げられちゃったらつまらないし…まずは捕まえちゃおうかな？縛って、閉じ込めて、誰にも邪魔されないトコロで…お愉しみは、それからでも…うふ。
	【新田美波】ちょっと痛くしちゃうかもしれないけど…大丈夫。後でたっぷり、気持ちよくしてあげるから。…行って！

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エリア20撃破

	美波と呼ばれた少女のけしかけてきた魔物を退けた騎士たち。戦闘中も奏たちは何度か美波へ呼びかけていたようだが、話を聞いてくれないみたいだ…。
	【新田美波】あん、やられちゃった。そちらの騎士さん…とっても強いんですね？…あなたとなら、すっごく楽しめそう…フフフッ、ぞくぞくしてきちゃった…！
	【新田美波】でも、お愉しみはしばらくお預け…もうちよっと骨のあるコを、連れて来なきゃ。…追って来てくれますよね？待ってますから…もっと奥まで、来て…？
	【速水奏】 …行っちゃったわね。
	【宮本フレデリカ】行っちゃったねー。…って！いやいやいや！あれはさすがに、追いかけないとまずいんじゃないかなー!?
	【一ノ瀬志希】フレちゃん、あたし休憩したーい。…はぁー、疲れたー！もうずーっと逃げ回ってたから、あたしもうヘトヘト～。
	【一ノ瀬志希】志希ちゃんはどっちかってゆーと頭脳労働担当だし～、ラクロスで鍛えてる現役運動部員とは張り合えないって～…ふにゃ～。
	【速水奏】つまりピラミッドのこの騒ぎは、あなたと美波の追いかけっこが原因だったってわけね？…まあ、追いかけっこなんて可愛らしいものでは済まされないみたいだけど。
	【宮本フレデリカ】美波ちゃん、なんだかすごいことになってたもんねー！格好も台詞もすごかったし、あとなんか魔物とか連れてたし…こう、マンマミーア！って感じだったねー！
	【一ノ瀬志希】フレちゃん、それイタリア語ー。…いやー、あたしもさすがにこれは予測できなかったかなー。偶発的な事故が連続して、コトが大きくなっちゃったってゆーか…。
	【速水奏】うーん、とりあえず…志希、事情を聞かせてもらえる？放っておくわけにもいかないから…美波を追いかけながら、ね。

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あらすじ

エリア21～25

道中セリフ

エリア25登場

	なにやら様子がおかしい美波の後を追い、一行はピラミッドの中へとやって来た。
	【一ノ瀬志希】ふんふん…クンカクンカ…キミ、ホント面白い匂いするねー！ここに来てから知らない匂いをいーっぱい喚いで来たけど…のは飛び抜けて特別だ！とっても刺激的で、キョーミ深いなー。
	【一ノ瀬志希】ねえ、キミってどんな存在なの？教えて教えて♪この世界が嘘かマコトか、非現実か非存在か？そんなのどーでもいいんだ。あたしにとって重要なのは、ココが面白い場所かどうか…！
	【速水奏】こーら、志希？探究心が落くのもわかるけど、まずはあなたの役目を果たしてからにしてくれる？
	【一ノ瀬志希】はぁーい、奏ちゃん。えーっと、どこまで話したっけ？
	【宮本フレデリカ】んっとねー、シキちゃんが放り出されたのはこのピラミッド研究所の近くで、美波ちゃんとは意外とすぐ出会えた！ってところまでだよー！
	【一ノ瀬志希】あ、そーそー。…その後、例のドワーフたちと会って、この世界のこととか錬金術のこととかイロイロ話聞いてたら…～なんか、研究所に来てほしいって頼まれちゃったんだよねー。
	【一ノ瀬志希】あの子たち、ここで緑化魔法の研究してるらしくってさ。砂漠化しちゃった土地を元に戻せたら、錬金術についてちょっとキケンな深ぁいところまで教えてくれるーって言うから、つい～。
	【速水奏】ここでも頭脳を頼りにされちゃうなんて、さすがは天才少女ってところかしら。それで、志希は知識欲の赴くままに研究を始めたってわけ？
	【一ノ瀬志希】ザッツライト～、奏ちゃん。美波ちゃんは、まーイイ子な美波ちゃんらしく『困ってる子たちを助けたい！』とゆー感じで、あたしの研究をマジメ～に手伝ってくれてたんだけどー。
	【一ノ瀬志希】魔法薬のプロトタイプができたときに、ちょっとしたアクシデントが起きちゃってー…
	【新田美波】フフフッ、見ーつけた。追いかけられるって、なんだかドキドキするのね。セになっちゃいそう…なーんて♪
	【一ノ瀬志希】 …はい、こんな感じになっちゃった、とゆー。
	【宮本フレデリカ】うーん、大事なところがざっくり飛ばされた気がするけど、もしかして詳しく聞いてる場合じゃないかも？美波ちゃんのこっちを見つめる視線、とぉってもキケンな感じに熱いし
	【速水奏】そうね..まずは、あの子の相手をしないといけないみたい。また魔物も連れてきちゃってるみたいだし…フレデリカ、志希、怪我しないように気を付けてね？
	【新田美波】フフッ、奏さんって優しいですよね。面倒見もよくて。でも…たまには年下らしく、お姉さんに甘えてみてもいいんですよ？いっぱい優しくしてあげるから…！
	【速水奏】あら。魅力的な誘いだけれど、主導権を握られるのは好みじゃないの。…だから美波、目を覚まして。騎士さん、行きましょう！

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エリア25撃破

	奏やフレデリカ、志希らと協力して美波の率いてきた魔物を退ける騎士。だが手下を一掃されても、美波は寧ろ楽しそうに微笑んでいる。
	【新田美波】このコたちでもダメ…フフッ、アハハハッ！ああ、ごめんなさい…昂ってきちゃって…フフフッ！もっと、もっと遊びましょう？騎士さんとなら.最ッ高に愉しいこと、できちゃいそう！
	【新田美波】だから…また来ますね。焦らされるのも、嫌いじゃないですから。意地悪は…するのもされるのも、だぁい好きですよ♪フフフッ…それじゃ。
	【一ノ瀬志希】うーん、ものすごいフェロモンの香り～…ヒトをコーフンさせちゃうコプリンスがムンムン！これは暴力的とゆーか、もはや災害指定レベル？
	【宮本フレデリカ】うーん…美波ちゃんって、もともとセクシィーな感じではあったけど…ああいうムラムラ！アッハァ～ン！って感じではなかったよねー？
	【速水奏】そうね。美波のあの変貌ぶりは、さっき言っていた事故っていうのが関係しているのかしら、志希？
	【一ノ瀬志希】そうなんだよねー…砂漠を緑化するの、一気にスピード解決できないもんかなーと思ってさー。まあロイロ研究してみて～、《逆転魔法薬》ってのを作ってみたんだよねー。
	【一ノ瀬志希】ちまちま水撒いて種植えて植物増やして～、なんてのんびりした方法じゃ、あっとゆー間に魔物たちに喰い尽くされるのがオチでしょ？だから、逆転させちゃおうと思って！
	【宮本フレデリカ】わお、逆転魔法薬!?なにそれなにそれー！九回裏ツーアウト満塁ホームランみたいな!?
	【一ノ瀬志希】フレちゃん、最近友紀ちゃんとお喋りしたのかなー？..まあでも、概ね正解ー。要するに、負けをひっくり返して勝ちにするみたいに、砂漠地帯の乾燥状態をひっくり返す薬だったわけ。
	【速水奏】ひっくり返して…緑が溢れた元の姿に、ってこと？なかなか豪快な発想の薬ね。志希らしいといえば…らしいのかしら？でも、その薬が原因で、美波がああなったってことは…
	【一ノ瀬志希】負けは勝ちに、砂漠は豊かな土地に…そして、不運な事故で頭から薬を被った、真面目で貞淑な女の子は、奔放な快楽主義者となってしまいー…
	【一ノ瀬志希】みんなを助けるどころか、魔物を率いて困らせちゃってるのでした。ちゃんちゃん。…みたいな！
	【速水奏】うーん…不運な事故に聞こえないわよ、志希。けど、起きたことに打ちひしがれるばかりじゃ、前には進めないし。これからどうするかを考えないと。
	【一ノ瀬志希】うん。そーだね、奏ちゃんの言う通りだね。ともかく、美波ちゃんを元に戻さなきや。…あたしの責任だしね。
	【宮本フレデリカ】んん？美波ちゃんを元に戻す方法って…意外と簡単なんじゃないかなー？
	【宮本フレデリカ】だって逆転ってことはー、くるっと回って裏返っちゃったんでしょ？じゃ、もう一回くるって回しちゃえば、元通りだよー！逆逆転満塁ホームランだよー！代打デリカ、二本足打法！
	【一ノ瀬志希】うん、フツーの打法だねー？でも…うーんなるほど、そーゆー手もなくはない？
	【速水奏】そんなにくるくる回しちゃって、美波が大丈夫なのかはちょっと気がかりだけれど…やってみる価値はありそうね。

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あらすじ

エリア26～30

道中セリフ

エリア30登場

	美波を元に戻す作戦の準備は整った。後は彼女を探すのみ…といったところで、再び魔物を引き連れた美波が騎士らの前に姿を現す。
	【新田美波】フフッ…とってもとっても強いコ、連れてきちやった♪…どう？みんな、そろそろ私と一緒に来てくれる気になった？
	【新田美波】それともやっぱり、ちょっと痛いコトも経験したいのかな？フフフッ…奏さんもフレデリカちゃんも志希ちゃんも、イケナイ子ばっかり…お姉さん、おしおきしちゃう。あははっ！
	【宮本フレデリカ】あわわ…美波ちゃーん、正気に戻ってよ～！セックシィ～な美波ちゃんもキライじゃないけど、普段のはいっ！新田美波です！キリッ！な美波ちゃんも、フレちゃんはらびゅーだよ～？
	【新田美波】わあ、ほんとですか？私もフレデリカちゃんのこと、だぁい好きですよ♪フフフッ…食べちゃいたいくらい…！
	【宮本フレデリカ】わわわ!?ふ、フレちゃんはショコラみたいに甘～い女の子だけど、見て撫でてあとはちょっとペロッとするくらいで留めてほしいかなー!?ホントに食べちゃダメだよ～！
	【一ノ瀬志希】ストップストーップ。フレちゃん。今の美波ちゃんに、声掛けは無駄だと思うなー。…ってゆーか、それ以上近づくとホントにお見せできない感じになっちゃうかもよ～？
	【速水奏】まったく…あなたを慕う年下の子たちが見たら泣くわよ、美波？…ともあれ、さっきの方法で行くしかないみたいね。志希、逆転魔法薬の準備はいい？
	【一ノ瀬志希】オッケーだよ。もともと同じ対象に二度使用することは想定しないで作ってたから、調整は必要だったけどー…ま、なんとかなるんじゃないかにゃー。
	【速水奏】そこはあなたの腕を信用してるわ、天才錬金術師さん。さて…騎士さん、私とあなたで、美波に近づく隙を作りましょう。準備はいいかしら？
	【宮本フレデリカ】それでそれで、隙ができたらフレちゃんのエッフェル塔ダーッシュ！と…
	【一ノ瀬志希】あたしの失腺ダッシュで美波ちゃんに近づいて、逆転魔法薬をBOMB!!ってことで。
	【速水奏】 …爆発するの？もう少し穏便に済ませてほしいけど…
	【新田美波】ねえ…みんなでヒミツのお話？みなみも入れてほしいなあ…。
	【速水奏】方法を選り好みしてる場合でもなさそう、か。ごめんなさいね、美波。…騎士さん、行きましょう！

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エリア30撃破

	作戦通り、奏と共に魔物を退け、騎士たちは美波の動きを止めることに成功した。背後で控えていたフレデリカと志希が、顔を見合わせ行動を開始する！
	【宮本フレデリカ】わお騎士さん、奏ちゃんも、華麗～サンキューシルブプレ～♪今だよシキちゃんっ、せーの！
	【志希&フレデリカ】えーいっ！
	【新田美波】ひゃあっ!?冷たっ…やだ、ぐしょぐしょ…！
	【新田美波】って…あ、あれ？私…えっ？志希ちゃん…に、奏さん、フレデリカちゃんも!?それに、そちらの方は…初めまして、ですよね？え、えっと、一体何が…？
	【一ノ瀬志希】スンスン…うん！この爽やか～でフレッシュ～な香り、まさに清楚な美波ちゃんそのもの～！実験は無事成功だねー！
	【新田美波】ひゃっ…志希ちゃんっ、嗅がないで、あんまり嗅がないでっ…く、くすぐったいから…！
	【速水奏】ふぅ…どうやら、元に戻ってくれたみたいね。騎士さん、手伝ってくれてありがとう。おかげで…そうね、一人の女の子の大事なものを、色々守れたわ。
	【新田美波】だ、大事なもの？色々…？あの…本当になにがあったんですか？私、志希ちゃんのお手伝いをしてたところから、なんだか記憶があやふやで…
	【新田美波】って、きゃあっ!?こ、この格好は…!?
	【一ノ瀬志希】うーん…とりあえず美波ちゃんは、深く考えない方がいいんじゃないかにゃー？
	【宮本フレデリカ】そうだにゃー。思い出せないことは、多分思い出さない方がいいことだから、深くは考えないようにしなさいってママも言ってなかったよ！
	【宮本フレデリカ】それに、思い出せないなら、いまを大切にすれば良いんだよー。
	【新田美波】 …ごめんなさい、なんだか気遣って頂いているみたいなんですが、余計に気になる一方で…！というか…あの、ち、ちょっと着替えてきてもいいですか…？さすがにこの格好は…露出が…！
	【速水奏】そうね。美波も救出できたことだし、今後どうするかも考えなくちゃいけないから…一旦ピラミッドの外へ出て、落ち着ける所まで戻りましょうか。
	【速水奏】美波、あなたに何があったかは…聞く勇気があるのなら…話してあげるわ。
	【新田美波】き、聞くのがかなり怖いですけど…よろしくお願いしますっ…!!

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あらすじ

エリア31～35

道中セリフ

エリア35登場

	ようやく元に戻せた美波を連れ、一度地上へと戻ってきた一行。だが道すがら奏に事情を聞いた美波は、いたくふさぎ込んでいるようだった。
	【新田美波】うう…もう、お嫁に行けない…。
	【一ノ瀬志希】性格も格好も元通り！なわけだけど…いやー、美波ちゃん、すっかり落ち込んじゃってるねー。
	【速水奏】夢魔と化して、魔物と一緒にいけない誘惑を振り撒いたり、私たちを襲ったりしてた…なんて聞かされたら…それはまあ、ね。
	【宮本フレデリカ】美波ちゃ～ん、元気出して～！お嫁に行けないなら、もういっそお婿に行っちゃえばいいんだよ！狙うは一発逆転だよ！
	【速水奏】何か重要なものが逆転しちゃってるわね、それ。
	【速水奏】と、そういえば…逆転で思い出したのだけれど、志希。そろそろ逆転魔法薬を正しく使ったら？効力は証明されたわけだし…もともと砂漠を緑化するために作ったんでしょう？
	【一ノ瀬志希】あーうん、それなんだけど…ご覧の通り、さっきのアレコレで瓶の中身が空っぽなんだよねー。作ってた分、全部使っちゃったんだー。
	【速水奏】あら本当、縞麗に空っぽね…追加で作れないの？
	【宮本フレデリカ】もしかして、幸運に幸運が重なってようやくできた超奇跡的魔法薬だったとか!?大変！奏ちゃん、召喚魔法で幸運の女神、ナスちゃんを喚ばなきゃ～！
	【速水奏】あいにく、初歩的な魔法で精一杯なの。期待に応えられなくて悪いけど。あと、茄子(ナス)じゃなくて茄子(かこ)よ。
	【一ノ瀬志希】んー、さすがに一度作ったものの製法は頭に入れてるから、そこは問題ないんだけどさー。ちょっと別の事情があってね。
	【新田美波】あっ…ひょっとして、マナストーンが足りないの…!?
	【一ノ瀬志希】お、さっすが短期助手を務めてくれた美波ちゃん！ピンポンピンポーン！
	【宮本フレデリカ】まな、すとーん…ってなぁに、シキちゃん？ストーンとした、まな…まな…まな板かなにか？
	【一ノ瀬志希】魔法薬を魔法薬たらしめる、エネルギー源になるものがあるんだ。詳しいとこはこっちの世界の錬金術とか、魔術理論とか、魔具生成とかに関わってくるから割愛するけどね。
	【一ノ瀬志希】とにかく、それが《マナストーン》。これがなきゃ魔法薬は、ただの綺麗な色のお薬ってわけ。で、もちろん錬金術が盛んだったこの周辺では、マナストーンだってがっぽがっぽ採れてたんだけどー…
	【宮本フレデリカ】ふんふん…あ、腹ペコさんの魔物～！
	【一ノ瀬志希】そー！こいつらがどんどん喰い尽くしちゃって、枯渇もいいとこなんだ！

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エリア35撃破

	腹を空かせた魔物たちを打ち倒した一行。しかし、この短い間にも村はいくらか食い荒らされてしまったようだ。
	【宮本フレデリカ】そっか～、あの腹ペコモンスターさんたちが、魔法薬を作るのに必要なマナストーンを、どんどん食べ放題ツアーしてるってことかー。だからシキちゃん、追加で作れないんだね！
	【一ノ瀬志希】そーそー。ドワーフたちも一生懸命集めて保管してたみたいなんだけど、それでも二回分の逆転魔法薬を作るので精一杯でさー。やー、どこの世界でも研究は大変だー。あっはっは！
	【新田美波】 …あっ！私マナストーンがあるところ、知ってるわ！
	【宮本フレデリカ】えっ！美波ちゃん、知ってるの～!?このへんのは全部食べられちゃったのかと思ってたー！どこどこ？
	【新田美波】地上にある分は、確かに魔物たちが食べ尽くしてしまったみたいなんだけど…ピラミッドの地下宝物庫には、とっても巨大なマナストーンが、まだ残っているらしいんです。
	【新田美波】その、私、さっきまでどちらかというと魔物側だったから…というか…魔物たちがみんななついてくれたというか…だから、マナストーンの話も耳に入って…。
	【宮本フレデリカ】ハハー、クイーンミナミ様、マナストーンを献上いたします！どうぞお召し上がりください～！みたいな!?美波ちゃん、すごーい♪
	【速水奏】ピラミッド…というと、私たちがさっきまでいた研究所のことかしら？ヘえ、美波があの状態になってしまったことが、まさかここで役に立つとはね。
	【一ノ瀬志希】ありゃ？でも確か、ピラミッドの地下は財宝を守るすっごーくキケンな罠がごろごろしてるって…だから絶対立ち入らないでーって、最初にドワーフたちから聞かされたよーな…？
	【新田美波】その話は、私も志希ちゃんと一緒に聞いたけど…。でも私、あんなことになって、みんなにもドワーフさんたちにも、騎士さんにも迷惑かけて…このまま何もしないでなんていられないんです。
	【新田美波】志希ちゃん、少し待ってて！私、今からピミッドの奥まで行ってマナストーンを取って来るから！それがあれば、逆転魔法薬は作れるんだよね!?
	【新田美波】美波、行きます…って、えっ？は、はい、どうしましたか、騎士さん…？
	【速水奏】ふう、美波を止めてくれてありがとう、騎士さん。まったく…いつもまっすぐなんだから。
	【速水奏】美波、一人で行くつもり？もう少し人に甘えるってことを覚えたほうがいいんじゃないかしら。私よりも先にあなたの方が、ね。
	【新田美波】奏さん…それに騎士さんも…も、もしかして、一緒に来て下さるんですか…？
	【宮本フレデリカ】はいはーい、フレちゃんも行く行く～！一緒にいたほうが騎士さんに守ってもらえるし♪それにラブリーエンジェルフレデリカとして、ドワーフくんたちが困っているのは見過ごせないよね！
	【一ノ瀬志希】今のフレちゃんはエンジェルってよりダンサーだけどね！でも、あのドワーフたちからはまだ錬金術のイケナイお話聞けてないしー、固まって行動した方が生存率は高そうだしねー。
	【速水奏】フフッ…決まりね。みんなで行きましょう、美波。独りでは行けない場所も、ユニットでなら行けるわ。
	【新田美波】みんな…！ありがとう…！

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あらすじ

エリア36～40

道中セリフ

エリア40登場

	逆転魔法薬を作り出すために必要なマナストーン…それを手に入れるため、一行は宝物庫めざしピラミッドの奥へと進んでいく。
	【宮本フレデリカ】えー…コホン。みなさんボンジュール、宮本フレデリカです。フレちゃん探検隊、今日の放送は、宝物庫へと続くピラミッド地下迷宮よりお送りしております。
	【宮本フレデリカ】実況はご存じラブリーエンジェル、もとい、ラブリーダンサーフレデリカ…解説は一ノ瀬志希さんでお送りしております。
	【一ノ瀬志希】無数の罠が待ち受けているという地下迷宮…果たしてフレちゃん探検隊は、無事マナストーンを持ち帰ることができるのでしょうか。それではリーダーの新田美波さん、意気込みをお聞かせください。
	【新田美波】えっ!?は、はい！そうですね、その…全員怪我をしないで、無事に地上へ帰還することがまずは第一です！そのためには、皆で助け合うことが重要かと…！
	【一ノ瀬志希】さすが美波さん、お手本のようなご回答ありがとうございます。さて、騎士さんを先頭に、慎重に歩を進める探検隊…この暗く冷たい回廊の先に、一体何が待ち受けているのでしょうか…？
	【宮本フレデリカ】あれれ？シキちゃん、やっぱりその足でも地面って冷たいの？足っていうか…お腹？確か、ヘビの下半身になっちゃってるんだよねー？ラミアっていうんだっけ？
	【一ノ瀬志希】おー、フレちゃんご明察！実はぜーんぜん冷たくなんかないんだー、にゃははは！こーんな異世界でも、蛇は変温動物のままなんだね
	【一ノ瀬志希】あ、ちなみにこれ、意外と精密に動かせるんだよ？ほら、尻尾の先で…ツツーっと！
	【宮本フレデリカ】ひゃ～!!くすぐったいよ、シキちゃ～ん!!
	【速水奏】 …うん？どうしたの、騎士さん？
	【速水奏】ああ…もしかして、あまりの緊張感のなさに驚いてる？フフッ…いいのよ、フレちゃんたちはこれで。どんな時にも自分らしさを保てるって、大切なことだと思うわ。
	【新田美波】いえ、でも、騎士さんの仰る通り、もう少し慎重に進んだ方がいいような気も…
	【宮本フレデリカ】ねえねえシキちゃん、見て！ここから、なんか床の色がとってもカラフルになってるよ～。お花畑みたい！パリの街並みだね！
	【一ノ瀬志希】フムフム。床に敷き詰められてるタイルが、ピンクと緑とオレンジ…の三種類に塗り分けられてるねー。もはやわざわざ嗅がなくてもアヤシイ匂いがするねー。…ちなみにフレちゃん、どの色がお気に入り？
	【宮本フレデリカ】え～？そうだなそうだなぁ～、フレちゃんは～…グリーン！フレちゃんの目とおんなじ色～！
	【一ノ瀬志希】ありゃ、なんか出ちゃった。
	【新田美波】ま、魔物!?フレデリカちゃん、志希ちゃん、危ないわ！下がってっ!!

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エリア40撃破

	フレデリカが床のパネルを押すと、魔物が出てきてしまった。どうやら色とりどりのパネルには、罠が仕掛けられているようだ。
	【一ノ瀬志希】にゃははははっ、ごめんごめ～ん！やっぱり罠だったねー！ま、でも、キミっていう強～い護衛さんがいるから、気楽でいいにゃー。次もヨロシク♪
	【新田美波】はあ、びっくりした…。志希ちゃんもフレデリカちゃんも、怪我がなくて良かった…。けど…もうっ、あんまり危険なことしちゃダメですよ？どこにどんな罠があるかわからないんだから！
	【宮本フレデリカ】えへへ、ごめんね美波ちゃん～。でもでも、ここから一本道みたいだから…どっちにしても、このカラフルタイルの上は歩かなくちゃいけないみたい～♪
	【速水奏】さっきは、緑色のタイルを押したら魔物が出てきたみたいだけど…ピンクとオレンジにも罠が仕掛けられているのかしら？それとも、どちらかのタイルは踏んでも何も起こらない、正解のタイル…とか。
	【新田美波】宝の持ち主もここを行き来する必要があるんですから…どんな罠でも、突破できるようになっているはずです。ただ、正解のタイルをどうやって探せばいいか…。
	【一ノ瀬志希】さすがにノーヒントじゃね～。どの色も同じ法則性で並べられてるみたいだから、予想も立てられないしこれはもう、試してみるしかないんじゃないかにゃー？幸いあとニ択だし！
	【宮本フレデリカ】オレンジかピンク、どっちかってことだよね！外れたら…まあ、その時はその時だよ～。じゃあここは、フレちゃん探検隊のリーダー！美波ちゃん、お願いしま～す♪
	【新田美波】ええっ!?私、リーダーだったの…？えっと…わ、わかりました！美波、行きます…!!じゃあ…ピンクのほうで…!!
	【一ノ瀬志希】 …おや？何も起こらない？
	【新田美波】せ、正解だったのかな？よかっ……きゃああ!?やだっ、足になにか、ヌルッとしたのが…!?
	【宮本フレデリカ】わお！天井がかぱーって開いて…見て見て、その向こうになんかニュルッとした魔物がいるよー！ニュルニュルさんに美波ちゃんが捕まっちゃったねー。これってもしかしなくても、ハズレだった？
	【新田美波】ぬ、ヌルヌルしたのが、巻きついてっ…あっ、ちょっと待って！ダメ、そこ引っ張らないでっ…み、見えちゃう、見えちゃうからっ！ダメ～!!
	【一ノ瀬志希】うん、これ以上なくハズレ引いちゃったみたいだねー。フィフティフィフティだったんだけどー…にゃはは、美波ちゃんって結構運悪い方？
	【速水奏】そうねえ…とりあえず、これ以上美波があられもない格好になっちゃう前に、助け出して先に進みましょう。
	【宮本フレデリカ】オッケ～オレンジのタイルだけを踏んで進めばいいんだよねっ！ふっふっふ、騎士さん！現役アイドルなフレちゃんのステップに付いて来られるかな～!?

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あらすじ

エリア41～45

道中セリフ

エリア45登場

	パネルの罠をどうにか脱出した一行。しかしマナストーンのある宝物庫までは、まだ遠いようだ。
	【新田美波】うぅぅぅ…あんな…あんなところを、みんなに見られちゃうなんて…。
	【宮本フレデリカ】うう～ん、美波ちゃん、もうお嫁家にもお婿にも行けない！って感じに落ち込んじゃってるね～…あとはどうしたらいいのかなー？養子？娘さんを娘に下さい！みたいな？
	【一ノ瀬志希】にゃははは！美波ちゃんみたいな子は、育てるのに手間がかからないねー。
	【宮本フレデリカ】なるほど！じゃあじゃあ～コホン！美波ちゃんや、元気を出しておくれ～。ばあやは美波ちゃんの笑顔が、一番らびゅーじゃよ～。
	【速水奏】フフッ…そこ、母親とかじゃなくておばあちゃんなのね？娘っていうか、孫娘じゃない。
	【速水奏】ほら…美波も、そう落ち込まないで。あなたの勇敢さのおかげで、こうして先へ進めたんだから。可愛いところも堪能させてもらったけど、格好いいところもしっかり見せてもらったわよ。
	【速水奏】ね。騎士さんも、美波のガッツはよく見てたって。
	【新田美波】騎士さん…。それに、奏さんたちも…
	【新田美波】ありがとうございます！そうですよね…まだマナストーンにも辿りつけていないんだから、こんな所で落ち込んでいられませんよね！頑張らなくっちゃ！
	【一ノ瀬志希】やー、立ち直り早いねー。さっすがリーダー！…で、とかなんとか言ってたら新しい罠っぽいのが見えてきたってゆー。なーんかまた見た目からしてスゴそうだにゃー。
	【宮本フレデリカ】わお、通路が途切れちゃってる？でーっかい穴が開いてるんだねー！ふかーい！…ふかーい、ふかーい、ふかーい…。
	【一ノ瀬志希】セルフやまびこだー。だー。だー。そんなことやらなくてもわかるくらい深いねー。こりゃ落ちたら…バーン、だね。足場は点々とあるみたいだけど…ジャンプして渡っていけってことかなー？
	【宮本フレデリカ】えええ～、要求レベル高いよ～これはさすがのフレちゃんも、ちょっとハートの準備をしてせーの、とびまーす！
	【一ノ瀬志希】あらー、思い切ってるー。あたし達はもうちよっと心の準備を…ってゆー時間の猶予をくれなさそーなのが、後ろからきちゃってる～…？
	【新田美波】来る…！み、みんな！とにかく一番近い足場に飛びましょうっ!!

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エリア45撃破

	魔物を退け、最も近い足場へとどうにか飛び移ることができた騎士たちは、危うく穴へと飲み込まれそうになっていた志希を引き上げ、事なきを得た。
	【一ノ瀬志希】ひゃー…にゃはは～、この下半身、さすがにジャンプには向いてなかったよね～騎士さん美波ちゃーん、捕まえてくれてありがとー。危うくジエンドだったよー。
	【新田美波】し、志希ちゃん、手、放しちゃだめだからねっ!?騎士さん、一緒に引っ張り上げましょう！せー、のっ…！
	【一ノ瀬志希】よいしょっと…ふー、間一髪ー…って、あれ？フレちゃんたちは？
	【宮本フレデリカ】おーい、シキちゃんたち～！そっちは大丈夫だった～!?こっちは平気だよ～！見て見て、奏ちゃんがすっごいの～！
	【一ノ瀬志希】わーお。奏ちゃんのあの翼って、動かせるだけじゃなくて飛べたんだ？だったらこの穴も、あとさっきのタイルのとこも、奏ちゃんに運んでもらえばよかったなー…。
	【新田美波】た、確かに…？
	【宮本フレデリカ】フレちゃん、ついにお空デビューしちゃったよ～！えへへ、奏ちゃーん、ありがとね～！
	【宮本フレデリカ】っととと!?奏ちゃん、もうちょっと右、右！ぶつかっちゃいそう！…わぁあああ行きすぎ～!?このままだとフレちゃん、壁と熱烈キッスだよ～！
	【新田美波】やっぱり…奏さん、さっきから一言も発してないし…いくら器用な人でも、翼で飛ぶのなんて初めてだろうし…意外と今、いっぱいいっぱいなんじゃないかな？
	【一ノ瀬志希】慣れてもないのに、フレちゃんのピンチでとっさに身体が動いちゃった～ってヤツ？にゃははは！奏ちゃんって、意外と可愛いとこあるよね～。
	【新田美波】ふふっ、そうだね。…ところで志希ちゃん、次の足場まで飛ぶけど、準備はいい？騎士さん、そっちの肩、しっかり持ってあげてくださいね。行きますよ？一、二の、…三っ！
	【一ノ瀬志希】よいしょ～！…にゃはは、こっちも二人がいればなんとかなりそーだね。志希ちゃんは頭脳労働担当なので、ここは頼んだー！

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あらすじ

エリア46～50

道中セリフ

エリア50登場

エリア50撃破

	魔物はどうにか退けることができた…が、突如として降りてきた天井は、今にも一行のことを押し潰そうとしていた！
	【宮本フレデリカ】騎士さん魔物退治ありがと～…！で、でも…くぅ～、天井が重くてっ…ちょーっとそろそろルちゃんの腕とか肩とかがミシミシいっちやってるかな～…!?
	【新田美波】みんな、大丈夫!?諦めないで、踏ん張りましょう！とにかく少しでも考える時間を稼ぐの…！
	【宮本フレデリカ】み、美波ちゃんはさすが、鍛えてるよね～…！えっと、奏ちゃん？さっきから声がしないけど、大丈夫～!?生きてる～!?
	【一ノ瀬志希】ん～と…最初がこっち、二番目がこれでー…あとは順番に、ほいほいほいっと！
	【一ノ瀬志希】お、当たっちゃった～？ロジックじゃなくてインスピレーションだったけど、やってみるもんだねー、にゃははは！
	【新田美波】志希ちゃん…！さっきの碑文、解読できたの!?
	【一ノ瀬志希】暗号解読は専門外だけどねー。法則性を見つけて情報を繋げていくくらいなら、できたかも？でも決め手はカン！なんとなく正解っぽい匂いのするとこ押してみたー！
	【宮本フレデリカ】わお！よくわかんないけどー、シキちゃんがすごいことしたのはわかった！シキちゃんえらいえらい～!!花の都生まれのフレちゃんが、ハナマルをあげよう～!!
	【速水奏】ふう…さすがの嗅覚、というべきかしらね…助かったわ、志希。
	【宮本フレデリカ】おお！奏ちゃんふっか～つ!!
	【速水奏】別に倒れてなかったわよ。…それより、無事に扉も開いたことだし、先に進みましょう。仕掛けも大がかりになってきたし、きっと宝物庫も近いんじゃない。
	【新田美波】ええ、そうですね！…奏さん、良かったら身体、支えましょうか。
	【速水奏】ん…平気よ。ふらついてるように見えるんだとしたら、多分翼のせいね。これ、意外と体のバランスが保ちにくいのね。翼人も楽じゃないの。
	【新田美波】そう…？それならいいんですけど…。
	【宮本フレデリカ】よーし！じゃあ話もまとまったところで、フレちゃん探検隊さいしゅっぱ～つ！行こう、奏ちゃん！
	【速水奏】え？ええ…ねえ、フレちゃん？あなた、どうして私の手を引いているのかしら？
	【宮本フレデリカ】いい質問だね～！それはねぇ～、フレちゃんが奏ちゃんと繋ぎたいから～♪
	【速水奏】 …まったく。好きにしなさい。…ありがとね。

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あらすじ

エリア51～55

道中セリフ

エリア55登場

	いくつもの罠を乗り越えてきた一行。やがて目の前には、光り輝く財宝が…ついにピラミッドの最奥、宝物庫へと辿り着いたのだ！
	【宮本フレデリカ】おー！みんな、見て見て～！なんかいかにも～な感じの石が、台座でピカピカしてるよ！こう…マ！ナ！ストーン！って感じの石だよ～！
	【新田美波】良かった、ありました…！あれ、間違いなくマナストーンです！ねっ、合ってるよね、志希ちゃん!?
	【一ノ瀬志希】うん、上の研究所で見たのと同じやつだねー！って、あたしたちが使ってたのよりも相当大きいけど。にゃはは、さすが地下迷宮のお宝～！
	【速水奏】あとは、それを地上まで持って帰るだけ、ね…。
	【新田美波】うん…？奏さん？あの…何か気になることでもあるんですか？
	【速水奏】いえ、多分紀憂だと思うわ。それこそ映画の世界じゃあるまいし、まさか…
	【宮本フレデリカ】ねえねえ、これ持って帰っていいんだよね～？はい志希ちゃん、ピカピカした石、パース!!
	【一ノ瀬志希】おっとっと、キャーッチ。…って…うん～？今、またな～んかヤな感じの音がしなかった？
	【宮本フレデリカ】あれれ？ねえねえ騎士さん。この台座のところにあるの、騎士さんには何に見える～？
	【宮本フレデリカ】 …スイッチ？だよねー！フレちゃんと同じ～！もしかしてフレちゃんと騎士さんって、気が合うかもー♪
	【宮本フレデリカ】え、十人見たら十人がスイッチって答えそうな見た目？気にしない気にしな～い♪
	【新田美波】マナストーンが置かれてた下にスイッチ…って…も、もしかしてまた…！
	【速水奏】魔物ね…これだけで済めばいいんだけど。…ともかく片付けてしまいましょう、騎士さん。

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エリア55撃破

あらすじ

エリア？？？（エンドレス）

道中セリフ

エリア65登場

エリア65撃破

エリア75登場

エリア75撃破

エリア85登場

エリア85撃破

エリア90登場

エリア90撃破

エンディング

	数々の罠をくぐり抜け、宝物庫のマナストーンを手にした騎士たち。
	最後の罠である巨大岩石からもなんとか逃げきり、そして…
	【新田美波】見えた！みんな、外までもう少しです！頑張って…!!
	【一ノ瀬志希】ふぅ～…なんとか逃げ切れたー？大丈夫？あたし尻尾の先っちょとか潰れちゃってなーい？
	【宮本フレデリカ】大丈夫だよシキちゃん、プリップリでツヤッツヤの、キュートな蛇さん尻尾だよ～！
	【速水奏】騎士さんも、平気？…そう、良かった。全員無事で済んだみたいね。
	【宮本フレデリカ】やったね～！えへへ、ただいまードワーフくんたち、元気してたー？そっちのキミ、前髪切った～？
	【宮本フレデリカ】フレちゃんたちは見ての通り、元気いっぱいだよ～！
	【ドワーフ】～～～♪
	【一ノ瀬志希】それじゃ、無事材料も持ち帰れたわけだしー…
	【新田美波】早速逆転魔法薬の作成、だね！私も手伝うから、志希ちゃん！
	【速水奏】フフッ…美波、すっかり志希の助手みたいね。
	【宮本フレデリカ】それじゃあアタシたちは～ドワーフくんたちと、楽しく踊って待ってよっか！
	【宮本フレデリカ】奏ちゃんも騎士さんも、行こ～！ずっと緊張し通しだったもんねー、楽しい時間も必要だよ～！
	【速水奏】あら。フレちゃん、緊張してたの？
	【宮本フレデリカ】え？ううん、全然～♪まあまあ、細かいことはいいからみんなで踊ろうよ～！
	【速水奏】フフフッ…はいはい、付き合うわ。少しはアイドルらしいこともしないと、ね。
	早速魔法薬の開発へ取りかかる志希と美波。騎士は奏に誘われドワーフたちを元気づけるため、共に舞う。
	さながら宴のようなひと晩が過ぎ…そして、ついに砂漠を緑化する逆転魔法薬が完成した！
	【新田美波】この反応…志希ちゃん！これって、完成してるってことだよね!?
	【宮本フレデリカ】わお！そうなの？ハカセハカセ、どうなんですか～!?
	【一ノ瀬志希】えーっと…うん、バッチリだねー。巨大マナストーンを用いた逆転魔法薬、かーんせーい！
	【ドワーフ】～～～…!!
	【速水奏】フレちゃんみたいに翻訳はできないけど…あの子たちが今喜んでいることくらいなら、わかるわね。
	【新田美波】早速魔法薬を使って、この地に緑を取り戻してあげましょう、騎士さん！
	逆転魔法薬は、騎士の手によって荒れ果てた砂漠の大地に降り注ぎ…
	まばゆい輝きに包まれた地には、やがて緑が芽吹き、花が咲き乱れ…元の恵み豊かな姿を取り戻した！
	【ドワーフ】～～～…!!
	【宮本フレデリカ】わあーお!!綺麗綺麗～！シャンゼリゼ通りにも負けてないよ～！
	【宮本フレデリカ】シャンゼリゼ通り、見たかどうかもよく覚えてないけど！
	【新田美波】すごい…！魔物たちも薬を浴びてすっかり大人しくなって…やったわね、志希ちゃん！
	【一ノ瀬志希】へ？あ～うん、まあ志希ちゃんは錬金術のヒミツが知りたかっただけなんだけど…にゃははは。
	【新田美波】それでも志希ちゃんの発明がみんなを救ったのは、本当よ！
	【一ノ瀬志希】ええ～？まぁ、それで喜ぶ子がいるんなら、それはそれでー。
	【速水奏】フフフッ…ともあれ、これで一件落着ってところかしら。
	緑豊かな土地に喜ぶドワーフたち…奏たちも、その姿を優しい眼差しで見つめていた。
	【速水奏】騎士さんも、お疲れ様。すっかり付き合ってもらっちゃったわね。本当にありがとう。
	【速水奏】そうね…キスしてもいいくらい、あなたには感謝してるわ。フフッ！
	【速水奏】 …まあ、私たちの事情はあんまり片付いていない気もするけれど…それはそれ、ね。
	【宮本フレデリカ】うーんそうだよねえ、ドワーフくんたちの問題は片付いたけど…
	【宮本フレデリカ】結局あたしたちって、これからどーしたらいいんだろうねえ？もしかしてずっとこのままー!?
	【ドワーフ】～～～…!!
	【速水奏】あら？フレちゃん、ドワーフたちが何か伝えようとしているみたいよ。
	【宮本フレデリカ】んん？なんだいなんだ～い？フレちゃんのキュートさのヒミツが知りたいのかな～!?
	【ドワーフ】～～～…!!
	【宮本フレデリカ】ふんふん、ふふーん…なるほど！シキちゃーん、この子たちはシキちゃんにご用事みたいだよ！
	【一ノ瀬志希】あたしに？…あ、もしかして！約束のアレの話かな～!?
	【新田美波】えっと…ドワーフさんたちが研究してた錬金術について、色々と教えてくれる約束…だっけ？
	【宮本フレデリカ】うん！まずはー、この子たちが開発した秘術を見せてくれるってー。えーっと、なんだっけ？
	【宮本フレデリカ】あ、そう！大規模空間転移マホー、だって～！
	【一ノ瀬志希】 …んん？大規模空間転移魔法…？って、まさか…。
	お礼に秘術を見せる、といって大規模な陣を描いたドワーフたち…
	すると、その魔法陣が突如強い光を放ち始めた！
	【新田美波】きゃっ…!?す、吸い込まれる…！
	【宮本フレデリカ】わお！これって、もしかして～…
	【一ノ瀬志希】もしかする、かもね～？えーっと…騎士さーん！キミは近づかない方がいいよ～！
	【一ノ瀬志希】それとも一緒に来ちゃう？キミみたいに面白い匂いのする人なら大歓迎だけどね～、にゃははは！
	【宮本フレデリカ】そうだねー、もうちょっと一緒にいたかったけどー…楽しかったよ！騎士さん、らびゅー♪
	【新田美波】え、えっと…！騎士さん、その、たくさんお世話になりました…！本当にありがとうございました！
	【速水奏】出会いが突然なら別れもまた然り…ね。こんな私たちでも、あなたの中に少しは何かを刻めたかしら？
	【速水奏】 …なんてね。それじゃ…バイバイ、騎士さん。

	【宮本フレデリカ】んん～…うぅ～ん…あれぇ？ここは～…ドワーフくんたちは～…？
	【一ノ瀬志希】おおー、見事に元の世界だねー。それに…にゃはは、やっぱりー！来たときから時間も進んでなーい。
	【速水奏】 …お約束、って感じね。夢だったの？どうなの？みたいなやり取りもしたほうがいいかしら？
	【新田美波】み、みなさん、結構すごい経験をしたのに落ち着いてますよね…って！い、いけない！
	【新田美波】時間が元通りなら私たち、これからゲームのプレイイベントですよ！急がなくちゃ…！
	【一ノ瀬志希】えぇ～!?これからお仕事～!?志希ちゃんはもうおねむの時間なんだけどにゃ～…
	【宮本フレデリカ】シキちゃん、あっちでいっぱい頑張ったもんね～。でも、あとちょっとだけ一緒に頑張ろ？
	【一ノ瀬志希】んん～…クンカクンカ…ハスハス…フレちゃんの華やか～な匂い、嗅がせてくれたら元気出す～…。
	【宮本フレデリカ】ひゃ～くすぐったい♪シキちゃんが元気になるならいいけど～…ひゃぁぁ～！あはは♪
	【速水奏】ほらほら、遊んでないで行くわよ。私たち、アイドルなんだから…！

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イベントログイン

砂漠探索 1日目

砂漠探索 2日目

砂漠探索 3日目

砂漠探索 4日目

砂漠探索 5日目

砂漠探索 6日目

砂漠探索 7日目

砂漠探索 8日目

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メモリアルエピソード

イベント中のエリアのクリア報酬として得られるエピソードと、後日談にあたるエピソードの2つがある。どちらのボイス付きのエピソードとなっている。

エリア10クリア報酬

エリア20クリア報酬

エリア30クリア報酬

エリア40クリア報酬

エリア50クリア報酬

逆転すると…？①

逆転すると…？②

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イベントページ内のセリフ

プレゼントの交換やバトルの結果など随所でアイドルの限定セリフを見ることができた。

	そのっ、恥ずかしい事言ってた私のことは…忘れてください！お願いします…！
	不思議な世界でもみんな落ち着いてて、すごいなぁ…私もしっかりしなきゃ！
	うーん、荷物が増えてきましたね…交換に行きませんか？私もお手伝いします！
	騎士さん、おはようございますっ！…あっ…す、すみません、つい癖で…！
	荷物の整理なら、私に任せてください！事務仕事も得意なんですよ。ふふっ！
	魔法薬の材料になりそうなもの、あるかな…？志希ちゃんに渡してあげなきゃ。
	みんなのことは、傷つけさせません！全力でいきます！負けませんよっ！
	ごめんなさい…私、まだまだ実力不足で。もっと練習します！次は必ず…！
	あれっ？ここから先、雰囲気が…あっ、志希ちゃん!?待って、志希ちゃ～ん！
	逃げられちゃった…昔は弟にも負けなかったのにな…鍛え直さなくちゃ！
	勝てましたね！ふぅっ…いっぱい動いたから、ちょっと火照ってきちゃいました。（画像は復刻開催時のもの。初回開催時に回収しきれていなかった可能性大）

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復刻開催の内容と変更点

2021/6/18～6/28に復刻開催された。
エピソードやセリフなどは初回開催時と同様だがイベントの仕様変更のためか一部のセリフがなくなる、エピソードの解放条件や報酬としての位置づけが異なるなどの変更が見られた。
また初回開催時はボイスとテキストのみ（キャラ立ち絵なし）の一部のエピソードが、復刻開催にあたりキャラ立ち絵付きのエピソードとして追加された。

報酬

イベントに登場する新田美波、速水奏、宮本フレデリカ、一ノ瀬志希らはもちろんだが、イベントとは関わりのない高森藍子、高垣楓、輿水幸子らのカードを再入手することができた。
また、新たに高垣楓と輿水幸子のぷちキャラが実装され獲得できるようになった。

イベントログインボーナス

初回開催時はイベント期間が8日間だったが復刻開催では11日間となっている。
復刻開催では1日目から8日目までは初回開催と同様のエピソード付きの演出となっており、9日目から11日目はエピソードなしでイベントログインボーナスのアイテムを入手した結果のみが表示された。
なお、1～2日目と9日目は速水奏、3～4日目と10日目は宮本フレデリカ、5～6日目と11日目は一ノ瀬志希、7～8日目は新田美波が登場した。

イベントクエスト

イベントクエストのエリアが初回開催時と異なっており、エリア？？？（エンドレス）では初回開催時にはエリアボスとのバトル（エリア65、75、85、90）が設けられていたが復刻開催ではなくなっていた。これに伴いボス登場時・撃破後のエピソードもイベントクエスト中では見れなくなっている。
しかし後述する信頼度ptの報酬として実装された。

信頼度pt

復刻開催から新たに実装された要素で新田美波、宮本フレデリカ、速水奏、一ノ瀬志希に一定のptを与えることでストーリーの解放とアイテムなどの報酬を入手することができた。解放段階は1人4段階で4つのストーリー（第1話、第2話、第3話、エンディング）が解放される。解放に必要なptはキャラごとに異なっていた。
4段階目（エンディング）まで解放するとボイスエピソード特別鑑賞証を入手することができる。これによりイベント終了後もマイページの「図鑑・エピソード」もしくはメニューの「メモリアル」内の「メモリアルエピソード」からストーリーを閲覧することができる。
ボイスエピソード特別鑑賞証はⅠ～Ⅴまであり、Ⅴについては4人全員を4段階目まで解放することで入手できた。またボイスエピソード特別鑑賞証の内容は初回開催時のエリアクリア報酬のエピソードの同じものとなっている。

宮本フレデリカ、速水奏、一ノ瀬志希の信頼度ptストーリー

第1話は初回開催時には見られたものの復刻開催では見られなくなっていた一部のセリフが集められたものとなっている。
第2話は初回開催時のエリア？？？（エンドレス）のエリアボス登場の際のストーリーとなっており、第3話はエリアボス撃破後のストーリーとなっている。これらのストーリーは元々キャラクター単体に焦点を当てたものであり、それぞれのキャラクターに対応したものが解放される
エンディング（第4話）は初回開催時のエリアクリア報酬のエピソードとなっており、解放と同時に入手できるボイスエピソード特別鑑賞証も同じ内容となっている。
宮本フレデリカのエンディングは新田美波と宮本フレデリカが登場する内容で、初回開催時のエリア30クリア報酬のエピソード、ボイスエピソード特別鑑賞証Ⅲと同じものとなる。
速水奏のエンディングは速水奏と宮本フレデリカが登場する内容で、初回開催時のエリア10クリア報酬のエピソード、ボイスエピソード特別鑑賞証Ⅰと同じものとなる。
一ノ瀬志希のエンディングは一ノ瀬志希と速水奏が登場する内容で、初回開催時のエリア20クリア報酬のエピソード、ボイスエピソード特別鑑賞証Ⅱと同じものとなる。

新田美波の信頼度ptストーリー

他の3人と比べて新田美波の信頼度ptによって解放されるストーリーの構成は一部異なっている。
第1話は他の3人と同じく初回開催時には見られたものの復刻開催では見られなくなっていた一部のセリフが集められたものとなっている。
第2話は初回開催時のエリア？？？（エンドレス）のエリアボス登場とエリアボス撃退の際のストーリーを合わせたものとなっており、他の3人のアイドルでは第2話・第3話に分けられた内容が第2話にまとめられた形となる。
第3話は新田美波と速水奏が登場する内容で初回開催時のエリア40クリア報酬のエピソードとなっている。他の3人のエンディング（第4話）に相当する内容となっている。
そしてエンディング（第4話）は4人全員が登場する内容で、初回開催時のエリア50クリア報酬のエピソードとなっている。しかし解放と同時に入手できるのはボイスエピソード特別鑑賞証Ⅳで、こちらは第3話（初回開催時のエリア40クリア報酬のエピソード）の内容となる。このエンディング（初回開催時のエリア50クリア報酬のエピソード）と同じ内容となるボイスエピソード特別鑑賞証Ⅴは4人全員を4段階目まで解放した際に入手できる。
結果的に他の3人の信頼度は放置しても新田美波の信頼度さえ上げれば、4人全員を4段階目まで解放した際の報酬であるボイスエピソード特別鑑賞証Ⅴの内容を見ることができる仕様となっている。これが運営が想定した本来の仕様なのかミスなのかは不明である。

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渇きの里と輝きの少女達 - 新田美波データベース（アイドルマスターシンデレラガールズ）先頭へ

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	とあるゲームイベントのステージにて…
	【新田美波】 …というわけで、早速！私たちが、このファンタジーシミュレーターの体験プレイをさせて頂きます！
	【一ノ瀬志希】技術の粋を結集した、ヴァーチャルリアリティゲームなんだってー。スッゴいよねー。
	【一ノ瀬志希】五感も現実そのままなのかにゃー？例えば喫覚も…クンクン♪
	【宮本フレデリカ】わー、シキちゃんのお鼻がもうひくひくしちゃってる！フレちゃんも待ちきれないよ～！
	【速水奏】私たちがゲームをプレイしている様子は、ステージ上のモニターに表示されるから…
	【速水奏】みっともない所は見せられないわね。フフッ…それじゃあみんな、行きましょうか。

	【一ノ瀬志希】ふー、説明パート終わりー…つーかーれーたー…。だらーん…。美波ちゃん肩かしてー。
	【新田美波】わ、とっと…志希ちゃん、大丈夫？その衣装、ちょっと動きにくそうだものね。私のは、露出が少し…
	【速水奏】セクシーでいいじゃない。志希もその衣装なら、失踪しちゃう心配はなさそうだし。
	【一ノ瀬志希】むーん、奏ちゃんのいじわるー。あ、美波ちゃんいー匂いする…クンカクンカ…！んふふー♪
	【新田美波】ひゃあっ!?し、志希ちゃん！んっ、く、首にすりすりしないで…嗅がないでっ～…！
	【宮本フレデリカ】うんうん、美波ちゃんのおかげでシキちゃんも元気になれたね！じゃ、そろそろゲームやっちゃう？
	【速水奏】あら…フレデリカ、ノリノリね。もしかして、結構楽しみだった？
	【宮本フレデリカ】うん！なんか楽しそうだなーって♪現実みたいな世界で遊べるんでしょ？そこのキャラになりきって！
	【宮本フレデリカ】どんなアタシになれるかな？フレデリ改！になっちゃうかも！
	【速水奏】まあ、どんな世界でもフレちゃんはフレちゃんだと思うわ。…さて、この機械を着けるんだったかしら？
	【一ノ瀬志希】そーそー、ヘッドホンとVRグラスだねー。映像が球面レンズを通して投影されて現実に見えるってゆー。
	【宮本フレデリカ】スゴいねー！よくわかんないけど！では、そうちゃーく！どーお？これでショーとか出られちゃう!?
	【新田美波】あれ？これ、スタッフさんが着けてくれることになってたはず…それにちょっと形が違うような…？
	【速水奏】美波、どうしたの？早く着けないと始まっちゃうみたいよ。
	【新田美波】うーん、気のせいかなぁ…？じゃあ、私も着けますね。

	【宮本フレデリカ】始まるね～！わっくわく～♪
	【一ノ瀬志希】 …んん？なーんか様子がおかしいなー？機械の不具合…？バグ…？
	【速水奏】つ、眩しい…！これ、一体… !?
	【新田美波】み、みんな、大丈夫!?きゃあっ…！

	人、神、魔、三つの種族がひしめくミスタルシアーー。
	そのとある地では、錬金術に長けたドワーフらが立派な街に棲んでいると噂されていたが…
	噂の地は、今や荒れ果てていた。
	【ロックスコーピオン】キィイイイイッ!!
	【速水奏】っ、つ…この痛みも全部、あの機械が見せてるバーチャルリアリティってことなの…？
	【速水奏】なんて…そんなこと言ってたら、現実と虚構の狭間で永遠に彷徨う羽目になりそうね…！
	【速水奏】さて、どうしたものかしら…！
	【ロックスコーピオン】ギィ…キィイイイッ！！

	【ロックスコーピオン】ギィッ!?
	【速水奏】えっ…？あなたは…

	【ロックスコーピオン】ギャァアアアアアッ!!
	【速水奏】 …ありがとう、助けられたわね。はあ…ちょっと力が抜けちゃった。えっと…
	【速水奏】私は奏…速水奏。好きに呼んで。ええと、それで…
	【速水奏】 …そう、実は私、聞きたいことや教えてほしいことがあるの。それに、探し人もたくさん…。
	【速水奏】その上ここには、さっきみたいな怪物が蠢いているみたいだし…正直、とっても困っているの。
	【速水奏】そんなわけで、困っている女の子がいるんだけど…少しだけ、手を貸してくれないかしら？
はい
	【速水奏】ありがとう。フフ…実はあなたなら引き受けてくれそうな気がしていたの。
	【速水奏】だって…あなた、とっても椅麗な目をしているもの。どこまでも澄んだ、優しい輝きね。
いいえ
	【速水奏】 …もしかしてあなたって、女の子を焦らして楽しんじゃうタイプ？そういう人には…みえなかったわ。
	【速水奏】だってあなた、ここで私を見捨てるような冷たい人の目をしていないもの。…それくらいわかるわよ？
	【速水奏】それじゃあ、決まりね…助かるわ。まずは…歩きながら、色々聞かせてもらえる？よろしくね。
	【速水奏】 …さて…ー体、何がどうなっているのかしら…。

	奏の仲間を探しながら砂漠を往く騎士は、道すがら、奏からこの世界に関していくつもの質問を受けていた。
	【速水奏】ふうん、ミスタルシア…天使に悪魔、ドラゴニュートにドワーフ、さっきの魔物たち…おまけに魔法、ね。
	【速水奏】最寄駅も知らない、そもそも《デンシャ》がなんなのかわからない、それどころかイベント会場も事務所も、場所どころか名前すら聞いたこともない…と。
	【速水奏】 …ありがとう、だいたいわかったわ。いえ、わかったっていうと語弊があるかな。…相当難解な状況にいるらしいってことが把握できた…まあ、そんなところ。
	【速水奏】矢継ぎ早に色々聞いちゃってごめんなさい。しかも、あなたにとってはきっと難解な質問ばかりだったでしょう。悪かったわね。私も私で、結構混乱しているの。
	【速水奏】ふう…それで…さっきも言った通り、探したい子たちがいるの。正直、この近くにいるのかも、そもそも同じ世界に辿り着いているのかも怪しいけど…
	【速水奏】 …励ましてくれるの？フフッ、ありがと。そうね、今ばかりは悲観主義に溺れて沈んでいるわけにはいかないものね。希望を持って、みんなを探さなきゃ。
	【速水奏】っ、と、その前に…この声、さっきのがまた追いかけてきたのかしら…やっかいなファンね！

	騎士は奏を守りつつ、追ってきた魔物を難なく退けた。
	【速水奏】ヘえ…あなた、ちっとも怯まないのね。すぐ切り伏せちゃったし…もしかして救国の英雄とか、稀代の勇者とか、そういった類の偉人さんなのかしら？
	【速水奏】だとしたら、私は相当幸運ね。守られてばかりになってしまうのは、ちょっと忍びないけれど…。
	【速水奏】えっ？翼人《フェザーフォルク》なら高い魔力を持っているはず、ですって？いえ、私は人間なのだけど…
	【速水奏】 …って、この格好じゃ説得力のない主張ね。格好、というか…この翼、私の意志通りに動かせちゃうし。
	【速水奏】翼が風に躍るこの感覚も、良くできた虚構現実と言われればそれまでだけど…少なくとも今の私がすべきことは、この世界の一部として振る舞うこと…なのかしら。
	【速水奏】魔法…魔法、か…うん…物は試し、ともいうし…ねえ、あなたも魔法は得意なのよね？良かったら、どう使っているのか教えてもらえる？…手取り、足取り…ね。
	【速水奏】なるほど…集中して…器に満ちたエネルギーを、ゆっくり放出するイメージで…
	【速水奏】 …あら。光る花弁…これ、私のイメージが具現化したのかしら？ねえ、出来はどう？…合格？フフッ、ありがとう。あなた、勇者や英雄にもだけど、先生にも向いてるんじゃない？
	【速水奏】もう少し、自分でも練習してみるわね。大丈夫よ、これでも器用な方なの。…とりあえず、怪我はしないように気を付けるわ。

	砂漠を往く騎士と奏は、とある小さな村に辿り着いた。簡素な家々が少なく建ち並ぶ中では、ドワーフたちが生活をしているようだ。
	【速水奏】ここって…見たところ、ドワーフたちの村、かしら？みんな、学者みたいな格好をしているけれど…もしかして、錬金術師のドワーフたち？
	【速水奏】あなたが元々探していたのって、錬金術に長けたドワーフたちの街…だったのよね。話に聞いていたより、ずっとこぢんまりとした村みたいだけど…どうしちゃったのかしら？
	【速水奏】 …えっ？何か聞こえる、ですって？
	【宮本フレデリカ】フンフンフフーン、しゃららららら～…じゃんっ！ハーイ、フレちゃんでしたっ！どうどう？楽しかった～？えへへ、お代はいいよ～！フレちゃんはスマートだけど太っ腹なのだ！
	【速水奏】フレデリカ!!こんな所にいたの、良かった…！
	【宮本フレデリカ】あれれ？わお、奏ちゃんだー！良かったぁ、奏ちゃんもこのへんにいたんだー！アタシのこと探しにきてくれたの？匂いとか辿ってきてくれた？
	【速水奏】匂いって、志希じゃないんだから…でも、あなたの明るい声はすぐわかったわ。とにかく、無事でなにより。
	【宮本フレデリカ】えへへ心配かけちゃってごめんねー、奏ちゃん。アタシはなんともないよー、絶好調の元気デリカだよ！
	【宮本フレデリカ】あ、でもでも、ここの村のちびっこくんえっと、ドワーフくんたち？は、元気じゃないデリカみたいだったからー…みんなで楽しくダンスしてたんだ～！
	【宮本フレデリカ】見て見て、奏ちゃん！一緒に歌えるようになっちゃったんだよ！はいみんないくよー？せーのっ、フンフンフフーン♪
	【ドワーフ】～…♪
	【速水奏】フフッ…はいはい、素敵な混声…というか、異種族合唱ね。やっぱり、どこにいてもフレデリカはフレデリカだわ…なんだかホッとしちゃった。
	【宮本フレデリカ】おっ？奏ちゃんも元気になった？じゃあよかった！ところでそっちの、えーっと…
	【速水奏】ああ…紹介が遅れたわね。この人は、ここまで私と一緒に来てくれた騎士さんで…
	【速水奏】っ!?この声は…！
	【宮本フレデリカ】わわわ、またでっかいのだ～！ドワーフくんたち、隠れるよー！奏ちゃんたちも、早く逃げよう～！
	【宮本フレデリカ】って…えっ!?そっちは危ないよー!?騎士さーん!!

	突如としてドワーフたちの村を襲ってきた魔物。騎士はフレデリカたちやドワーフらを守りながら、全てを退けた。
	【宮本フレデリカ】わーお、びっくりー！あのでっかいのを倒しちゃうなんて、とっても強いんだね～！奏ちゃんのことも、ずーっと守ってくれたんだ？ありがと～！感謝の投げキッス、ちゅっ♪
	【宮本フレデリカ】おーいドワーフくんたち、出ておいで～!!コワイのはいなくなっちゃったからー、もう安全だよ～！みんなでお礼に投げキッスしよー！ヘイヘーイ！
	【速水奏】フルちゃん…ひょっとしてこの村、さっきみたいな魔物によく襲われているの？
	【宮本フレデリカ】奏ちゃん、なんでわかったの!?もしかしてテレパシー魔法!?きゃー！フルちゃんの心、丸ハダカ!?奏ちゃんのえっち♪
	【速水奏】そういうサイキックな役目は別の子にお任せするわ。…じゃなくて、さっき『また』でっかいのだ、って言ってたでしょう？前にも同じことがあったの？
	【宮本フレデリカ】そうなんだよ～。アタシがここに来てからも何回かあったし…ドワーフくんたちはもっともーっと何回も襲われてるみたいなんだよねー。
	【速水奏】何回も…ということは、ドワーフたちがもといた街を襲ったのも、さっきみたいな魔物たちなのかしら。それでドワーフはここへ逃げて移り住んできた、とか？
	【速水奏】確か…騎士さんの話だと、この辺りはもともと砂漠じゃなくて、錬金術の研究に向いた恵み豊かな土地だったのよね。それが、あの魔物たちが来て変わり果てた…ってとこかしら。
	【速水奏】そういえばさっきの魔物たち、ずいぶん食欲旺盛だったみたいだけど…街も生き物も植物も、あの魔物が喰い尽くしちゃってそのせいで、この辺はみんな砂漠化しちゃったとか…
	【宮本フレデリカ】わ～、すごーい！すごいすごい!!ドワーフくんたちが話してくれたのとピッタリおんなじ！奏ちゃん、名探偵だよ～！シャーロック・ハヤミーズだよ～!!
	【ドワーフ】 ……！
	【速水奏】それじゃ私が複数人いるみたいじゃない？まったく…ひょうきんなワトソンさんね。それに拍手まで…フレちゃん、すっかりドワーフたちに懐かれてるわよ…。
	【速水奏】まあ、ともあれ…いよいよのんびりしていられなくなったわね。フレデリカがいたのなら、美波や志希もこの辺りにいるのかもしれないけど…
	【速水奏】お腹を空かせた魔物たちがたくさんうろついているのなら、早く二人を探し出さなくちゃ…。
	【宮本フレデリカ】うん、行こー！ドワーフくんたち～、涙のお別れだよ～…速水フレ騎士デリカのこと、忘れないでね、きっと覚えててねー…！
	【ドワーフ】～……!!
	【速水奏】そんなよくわからない名前、憶えてもらわなくてもいいわよ…。

	【速水奏】突然放り出されたから…あなたみたいな人に、早めに出会えてよかったわ。
	【速水奏】ここは砂漠…？でも…私の知っているソレとは、雰囲気が全く違うのね…。

	【速水奏】魔力をどう形作っていくか、はっきりイメージすることが大事…ね。やってみるわ。
	【速水奏】真面目に練習してるのは意外？フフッ、そういう顔してたわ。努力型なのよ、私。

	【速水奏】ドワーフたちの街が見つからなかったのも、砂漠化の原因も、魔物たちだったのね。
	【速水奏】フレちゃんのおかげで、すっかり賑やかな旅路になったわね。そう思わない？
	【宮本フレデリカ】これ夢かなー？って思ってたけど…奏ちゃんもいたんだねー！…スゴい夢かなー？
	【宮本フレデリカ】奏ちゃんの翼、動くの？飛べるの!?わお！カナデ航空便ビジネス、一緒に始めちゃう!?

	【速水奏】錬金術師に間違われちゃうなんて…さすがは美波と志希、って感じだわ。
	【速水奏】えっ、フレちゃんのダンスに魔力が宿ってる？そうなの？さすがはフレちゃん。
	【宮本フレデリカ】どうどう!?アタシも奏ちゃんみたいに、ファンタジっちゃってた!?えへへ、お揃い～♪
	【宮本フレデリカ】志希ちゃんも美波ちゃんも、大丈夫かなー？二人とも良い子だし、大丈夫かな！

	【速水奏】志希とは無事に合流できたし、美波も見つけられたけど…問題は山積みね。
	【速水奏】研究所のドワーフたちもすっかり戸惑っているみたい…美波に何があったのかしら。
	【宮本フレデリカ】ドワーフくんたちもわたわたしてたねー？美波ちゃん、どうしちゃったのかなー？
	【宮本フレデリカ】もしかして同じように応えたほうがよかった？ウッフ～ン、美波ちゃぁ～ん…違う？
	【一ノ瀬志希】ラミア？ああ、そーゆーコンセプトの衣装だったんだけど…って言っても通じないよねー。
	【一ノ瀬志希】参ったなー…効果は証明されたけど、そーゆー実験するつもりは…うぅーん。

	【速水奏】もう一度魔法薬を浴びせる、ね…思いきった作戦だけど、やってみましょうか。
	【速水奏】それにしても、逆転魔法薬なんてものを完成させちゃうなんて…まったく。
	【宮本フレデリカ】美波ちゃん、普段は清楚な子で通ってるもんね～。…ん？多分通ってるよ！
	【宮本フレデリカ】魔法薬作っちゃうなんて、志希ちゃんスゴいね！ドワーフくんたちも褒めてたよ～！
	【一ノ瀬志希】裏の裏は表…その発想もなくはなかったけどー…ま、思いきったもの勝ちかー！
	【一ノ瀬志希】災害指定セクシーになっちゃった美波ちゃんは、さすがに放っておけないもんねー。

	【新田美波】この格好でみんなを誘惑…!?わ、私が…!?うぅ…か、顔から火が出そう～！
	【新田美波】確か志希ちゃんから薬を受け取って、運んでたら魔物が襲ってきて…それで…。
	【速水奏】忘れたままでもいいと思うけど…それができない子なのよね、美波って。
	【速水奏】ともあれ、作戦がうまくいって良かったわ。あなたも、協力ありがとう。
	【宮本フレデリカ】美波ちゃんへの説明は奏ちゃんがしてるし…アタシは踊る準備でもしてよっかな～。
	【宮本フレデリカ】美波ちゃんの格好、なんか見覚えある気が…うーん、あ、思い出せない！
	【一ノ瀬志希】ふぁ…いっぱい走ってエネルギー切れかも～、ネムネム…美波ちゃーん、引っ張ってー。
	【一ノ瀬志希】クンカクンカ…うん♪やっぱりアイドルのみんなは、その子らしい匂いがイチチバンだなー。

	【新田美波】私、一人で頑張らなきゃって思っちゃって…ありがとうございます、騎士さん。
	【新田美波】志希ちゃん、口にはしないけど…ちゃんと約束を守ろうとしてるんですよね。
	【速水奏】危険な罠の待つ地下迷宮…物語も大詰めってとこ？騎士さん、頼りにしてるわよ。
	【速水奏】真面目過ぎて、真っ直ぐすぎる時もあるけど…それも含めて美波の魅力、ね。
	【宮本フレデリカ】迷宮でも、みんな一緒なら多分大丈夫だよねー。そして誰もいなくならないっ！
	【宮本フレデリカ】待っててねマナストーン、すぐ迎えに行くからね！自分で来てくれたらもっと早い～。
	【一ノ瀬志希】志希ちゃんはー、興味の赴くままに走るのだー！レッツゴーピラミッド迷宮！にゃははは！
	【一ノ瀬志希】キケンな匂いは好き！でもキケンな罠はちょっとなー…それはキミがなんとかするのだー！

	【新田美波】うぅ、ヌルヌルしたのが残ってる…騎士さんには、また助けられちゃいましたね…。
	【新田美波】巻きつかれたり、弄られたりで…正直まだ、身体がちょっと…いえ、何でも…。
	【速水奏】どんな場所でもどんな世界でも、自分らしく在りたいもの。もちろん…私も。
	【速水奏】あらあら…美波って、なんていうか…そういう星の下に生まれちゃったのかしら。
	【宮本フレデリカ】ホップステップジャンプ！そしてターン！…は、しない？あ、騎士さん上手だねー！
	【宮本フレデリカ】美波ちゃん、せっかく着替えたのにまたセクシーになっちやったね。…あれ？元から？
	【一ノ瀬志希】キミ、触手だけ器用に切ってたね～！スッゴい正確な剣術！解剖の時とか便利そー♪
	【一ノ瀬志希】美波ちゃん、ドコが見えちゃいそうだったのかはー…聞かない方がいいかにゃん？

	【新田美波】志希ちゃん、危ないってば！もう、どうして穴を覗きこんじゃうのかなぁ…。
	【新田美波】奏さんは頑張り屋さんだと思います…頑張りを人に見せないところまで含めて。
	【速水奏】 ……。…え？ごめんなさい、私に用？ええと…もう一度言ってもらえる？
	【速水奏】ん…少し身体が強張っただけよ、平気。はあ…無事に済んでよかったわ。
	【宮本フレデリカ】大変そうだったけど、飛ぶの楽しかったよ！…すーっごく大変そうだったけど！
	【宮本フレデリカ】騎士さん、シキちゃんのことも助けてくれたんだね～！ありがと～、もう一回チュッ♪
	【一ノ瀬志希】底って覗きたくなるよね？結局何があったのかな？もし落ちてたら…なんてねー♪
	【一ノ瀬志希】ねえ奏ちゃん、具体的にドコの筋肉が疲れてるの？教えて教えて～！…ダメぇ？ケチー！

	奈落の罠も乗り越え、さらに迷宮の奥へと進んできた一行。次に目の前へ現れたのは、固く閉ざされた大きな扉だった。
	【速水奏】あら見て、騎士さん。ずいぶん奥まで来たから、そろそろかと思っていたんだけど…いかにもな扉が出てきたわよ。
	【一ノ瀬志希】ほーほー、閉ざされた扉には石のパネルっぽいのがついてる…それとー、隣には古代文字めいたのがビッシリ彫られた石碑…！碑文を解読して扉を開く仕掛けと見たー！
	【新田美波】でも、この碑文…いったい何語なのかな…？
	【宮本フレデリカ】うーん…とりあえず、日本語じゃないね！英語でもない！あとあと～、フランス語でもないとみたっ！フランス語、ほとんど読めないけど！
	【速水奏】 …騎士さんも、この言語は見たことがないの？それは困ったわね。志希の言う通り、扉を開くヒントがここに記されているのは間違いないと思うけど…。
	【新田美波】あれ…？今、何か音がしませんでしたか…？あっ、いつの間にか元来た道が塞がれて…
	【宮本フレデリカ】それに、ぱらぱら～ってなにか落っこちてきたけど…雨!?地下なのに雨が降ってるのかな!?
	【速水奏】雨…よりも、もっと嫌なものが降ってきているみたいよ？まったく、古い冒険映画に出てきそうなくらい古風な罠ね…みんな、上を見て！
	【新田美波】上？ってわ、た、大変!?天井が下りてきてるっ…！
	【宮本フレデリカ】きゃー!?このままだとぺちゃんこになっちゃうよー！フレちゃん探検隊がマッシュデリカーズになっちゃう～…！ううう、重い～！
	【新田美波】お、おまけに魔物まで!?どうしたら…!!

	【新田美波】これでも結構鍛えているので。あれくらいなら耐えられますよ！ふふっ。
	【新田美波】うーん、さっきの碑文を見てるんですが…志希ちゃんのようにはいきませんね。
	【速水奏】厳重な罠の先には、秘められたモノが隠されてるはず…目的地までもう少しね。
	【速水奏】フレデリカったら、ちっとも放してくれないんだから。困った子よね…フフッ。
	【宮本フレデリカ】なんにも考えてないよー♪フレちゃんはしたいようにしてるだけかなー。
	【宮本フレデリカ】シキちゃんってやっぱり賢いよねー！フレデリ語で話しても答えてくれるしー♪
	【一ノ瀬志希】んん～、角砂糖とかガリガリ食べたい気分～…キミ、そーゆーの持ってない？
	【一ノ瀬志希】キミ、押し潰されてても戦えるんだー。…どこまでやれるか気になってきたね♪』

	マナストーンに仕掛けられていた最後の罠、番人らしき魔物をも退けた一行。しかし、仲間たちの間には未だ不安が立ち込めており…。
	【一ノ瀬志希】さてさて、魔物は倒せたけど～…
	【宮本フレデリカ】んん～？まだ何か聞こえるねー。うーん…ゴロゴロ～って、こう…何かおっき～いものが転がってくるような…？
	【新田美波】大きいものが、転がって…って、ま、まさか…!!
	【速水奏】 …どうやらこの遺跡の製作者は、とことん王道な展開を好むようね。見て…壁が開いて、いかにもな通路が出てきちゃったわよ。おまけに、また退路は塞がれちゃってるし。
	【一ノ瀬志希】おわー来た来た、来ちゃったよ～、大きくて丸い岩！にゃはははは!!
	【宮本フレデリカ】果たしてフレちゃん探検隊は、この難局を無事に乗り切ることができるのでしょうか？CMのあと、衝撃の展開が…！
	【一ノ瀬志希】いやー、CMの最中も走ってなきゃいけないっていうのが、舞台に立ってる側の辛いところだよねー。これぞアイドルの厳しさってヤツ？まさかこんな所で学ぶことになるなんてねー、あはは！
	【新田美波】二人ともっ、そんな話してる場合じゃないって!?騎士さん、志希ちゃんのサポートをお願いします！早く逃げなくちゃ…！
	【速水奏】志希、マナストーンはしっかり抱いておいてよね？それを落としたんじゃ、シャレにならないもの。…じゃ、走るわよ！
	【宮本フレデリカ】フンフンフフーン!!多分これが最後のダッシュだよ～、頑張ろ～!!

	【新田美波】あの岩、どうして私たちをずっと追ってくるの…!?そういう魔法、とか…？
	【新田美波】こんなことになっちゃいましたけど…もう少しで目標達成ですから頑張ります！
	【新田美波】フレデリカちゃん、大丈夫!?…えっ、転んだわけじゃない？よ、よかったあ…。
	【速水奏】岩石の罠…まさにお約束だけど、出会った側としてはたまったものじゃないわ！
	【速水奏】目的のものを手に入れても命を落としたんじゃお話にならないわ。急ぎましょう！
	【速水奏】岩が何故上に向かって転がってるのか…とかは、深く考えない方が良さそうね。
	【宮本フレデリカ】そういえば衝撃の展開、起こしてないね？ここで転んどこっか！…危なーいっ！
	【宮本フレデリカ】あはは、これでドワーフくんたちのとこまで全速力だねー！強制的に！
	【宮本フレデリカ】奏ちゃんの背中押した方がいいかな？でも翼に触ったらくすぐったいらしいしー。
	【一ノ瀬志希】マナストーン？持ってる持ってる、大丈夫だよ～。実験材料は丁重に扱う派だしー。
	【一ノ瀬志希】すごいすごい！あの岩、アキラカに物理法則ガン無視な動きしてる一！面白一い！
	【一ノ瀬志希】蛇も頑張ればヒトと大体同じ時速で走れるけど…疲れる！美波ちゃん引っ張って一！

	奏はフレデリカのほうを見やりながら、ため息をついているようだ。
	【速水奏】困ったわね…フレちゃん、飛ぶのがだいぶ楽しかったみたい。たまに私の背中…というか、翼へ目線が向いてるのよね。もう一度飛んでみたいのかしら、やっぱり。
	【速水奏】フレちゃんって、瞳がとっても雄弁なタイプだから…わかっちゃうのよ、そういうの。さて、どう答えたものかしら…まだ安定して飛べるわけじゃないし…。

	自由な友人に嘆息する奏…だが、彼女の表情はどこか楽しそうでもあった。
	【速水奏】翼人が珍しくないこの世界では、常識なのかもしれないけど…自分の翼で空を飛ぶって、案外自由な事ではないのね。なかなか思い通りにはいかないし。
	【速水奏】そうね、どちらかというと…空に憧れる心のほうが、本当の翼よりもずっと自由で、眩いものなのかも。…なんてね。フフッ。

	フレデリカの楽しげな鼻歌が、ピラミッド地下に響き渡る。こんな状況だが、彼女は全く狼狽えていないようだ。
	【宮本フレデリカ】フレちゃん探検隊は～、フレちゃんがなんとなくのリーダーだよ！で、奏ちゃんがちゃんとしたリーダーで～、シキちゃんは頭脳のリーダー、美波ちゃんは身体のリーダー！
	【宮本フレデリカ】それで騎士さんが、ぜんぶのリーダー！って感じだよね～♪わお、フレちゃん探検隊、権力のカタマリ～！

	フレデリカは騎士が魔物を退けたのを見るや、ぱちぱちと可愛らしい拍手をしながら駆け寄ってきた。
	【宮本フレデリカ】みーんなで頑張ったから、色々終わったらパーティーとかしたいよねー。打ち上げだよ打ち上げ！オールだよ～！スイーツとか、山ほど並べちゃお♪もちろんみんなで作ったやつね！
	【宮本フレデリカ】騎士さんはどんなスイーツが好き？フォンダン・オ・ショコラとか？ウー・アラ・ネージュとか～？まあ、アタシはどれも作れないけどね～！エヘッ！

	志希は、楽しげだが怜悧な瞳で、さながらすべてを見逃すまいとするかのように、周囲を観察している。
	【一ノ瀬志希】ドワーフたちの錬金術にー、腹ペコの魔物たちにー、罠でいっぱいのピミッド！魔法理論に術式構造！いや～、面白いこといーっぱいでここって楽しー！にゃははは！
	【一ノ瀬志希】 …まーでも、砂漠を緑化するってゆードワーフたちとの約束が終わったら、どうやって元のとこに戻るかも考えなきゃだよねー。ゲームならゲームで、そろそろセーブしてスイッチ切らなきゃ。

	騎士が魔物を退けるところまでをもしっかり観察していた志希は、やがて楽しげな笑みを見せた。
	【一ノ瀬志希】向こう…つまりあたしが元いたとこでも、イロイロとキョーミ深いことがまだあるんだよねー。もちろん、理解しちゃったらすぐ飽きちゃうけど♪今は、結構楽しいコトやってるんだー。
	【一ノ瀬志希】だからこっちを楽しむのは、向こうの総てを解明してからって感じかな！向こうからこっちに来る方法も探してみせるよ～？志希ちゃんのョーミは尽きないのだ～♪

	美波は騎士を見ると、労うかのように優しい笑みを向けてくれた。
	【新田美波】ドワーフさんたちを助けたいと思っても、私一人じゃ錬金術を理解したり、魔法薬を作ったりなんて出来なくて…きっと、立ち止まっちゃってたと思います。
	【新田美波】みんな再会できたのは、探しに来てくれた奏さんやフレデリカちゃん…そしてもちろん、二人を守って下さった騎士さんのおかげですし…私、その時、ここでも変わらないんだなって思いました。

	美波と共に魔物を退治した騎士。生真面目な彼女は、こちらと良く呼吸を合わせて戦ってくれているようだ。
	【新田美波】一人だと、不安や緊張で身体が固まってしまうこともあります。でもみんなで手を繋いだり、支え合ったり…そうやって大きなことを成せるようになるのは、ここでも同じなんだなって。
	【新田美波】騎士さんも今までそうやって、たくさんの仲間の方々と共に力を合わせて来られたんですよね。…やりたいこと、きっとできるって、思えます。みんなと一緒だから！

	【速水奏】まさか全員とはぐれるなんて。困ったわね。私はあなたと出会えたけど、あの子たちは。
	【速水奏】そうね、ただ泣いているような弱い人たちじゃないんだけど…やっぱり、心配は心配ね。
	【速水奏】 …街が見えるほうへ急ぎましょう。あてはなくても、歩き続けることが大切なのよ…きっと。

	【速水奏】そういえばあなたって、私の話を聞いても全然戸惑わなかったわね。相当不思議な話だったでしょうに…
	【速水奏】 …もしかして、こういうことに巻き込まれるのに、すっかり慣れちゃってるのかしら？
	【速水奏】それはそれは…あなたも大変ね。みんなの優しい騎士様…みたいな感じなのかしら。ふふ…。
	【速水奏】 …頼りにしてるわね、騎士さん♪

	【宮本フレデリカ】えっ、アタシが踊ると出てくるこのキラキラ～ってヤツ、魔法の光だったの!?そうなんだ～!!
	【宮本フレデリカ】どんな魔法なのかな？…それ、騎士さんにもわからないの？…毎回効果が違ってるみたい？
	【宮本フレデリカ】あはは！アタシも自由に踊ってるし魔法も自由なんだね、きっと～♪

	【宮本フレデリカ】奏ちゃんの魔法って面白いよね～！花弁がぱって出て、全員ふらふら～って…アタシにも使ってみてよー！
	【速水奏】フレちゃんに魔法を？…イヤよ、これ意外と疲れるもの。必要がなければ使わないわ。
	【宮本フレデリカ】えぇ～!?そっかぁ…アタシもふらふら～ってなってみたかったな～…ちらっちらっ…。
	【速水奏】ダーメ。これ以上ふらふらされたらたまらないわよ。もう。

	【一ノ瀬志希】んん～？ココの記述だけ意味が通らない…スラングでも使ってあるのかな～？うぅーん…資料ないかな…
	【宮本フレデリカ】シキちゃん、楽しそうだね～！あの本、きっとシキちゃんにもわかんない話でいっぱいなんだね！
	【速水奏】フフッ…そうね、とっても生き生きしてるみたい。少なくとも今は、興味が尽きないって感じかしら。
	【一ノ瀬志希】 …ふっふーん～♪

	【一ノ瀬志希】クンカクンカ…ハスハス…ふにゃ～、奏ちゃんのこの花弁、とってもクセになる匂～い…♪
	【一ノ瀬志希】ネロリ？イラン・イラン？どれとも違うみたいだけど～…ちょっとキケンなとこが最高～♪
	【速水奏】志希…それ、隠し持ってたのね？まったく、手癖が悪いんだから…没収よ、返しなさい。
	【一ノ瀬志希】ふにゃっ…あぁ～ん！

	【新田美波】逆転してた時のことですか？うーん、ぼんやり覚えてるような…覚えていないような…
	【新田美波】正直に言うと、なるべくならこのまま忘れてしまいたいような…うぅ…。
	【新田美波】いえ、犯した罪とは向き合うべきなんですよね…でも…でも…！やっぱり、恥ずかしすぎます～…！

	【新田美波】行こう、志希ちゃん！今度こそ砂漠の緑化を成功させようね！私に出来る事があるなら何でも言って！
	【一ノ瀬志希】 …何でもしてくれるのかな～？
	【新田美波】うん！…うん？えっと…うん！わ、私で役に立てるようなことだったら…！
	【一ノ瀬志希】にゃはははは！冗談冗談♪ま、ちゃっちゃと済ませちゃお～。