【英語由来】カテゴリです。
ここでは英語の接尾語“-er「〜する人, 〜者, 〜家, 〜士, 〜手」”に由来する借用語のうち、音節文字を中心とした綴りが変化するものを取り上げます。
ここでは英語の接尾語“-er「〜する人, 〜者, 〜家, 〜士, 〜手」”に由来する借用語のうち、音節文字を中心とした綴りが変化するものを取り上げます。
“-er”の母体で〈-ER/-IR/-UR〉(イギリス英語では〈-RE〉も含む)の綴りは同じ発音。インド系文字使用言語のほとんどでは接尾語との複合語を表すために子音字RAとヴィラーマと子音字との合成を使用している。
- 【ア】日本[-a] - 主に何かの働きをする道具類に用いられる。
- 【アー】日本[-aː]、沖縄[-aː] - 職業に関連する単語が中心。
- 【アㇻ】*アイヌ[アラ -aɾ]
- 【어/ㅓ】韓国[オ -ɔ] - かつては曖昧母音の[-əː]で、韓国語学上のこの表記は〈어〯〉である。
- 【አር/-ር】アムハラ[アル -ɑr/オル -or/エル -ɜr] - A段は子音によって母音の発音が変化し、H行《ሀ》やグロッタル行《አ》、ファリンガル行《ዐ》など喉音は[ア]音(グロッタルAA《ኣ》と原則的に同じ音)となり、W行《ወ》のみ[ウォ]と読まれ、残りはラテン文字表記《Ä》の本来の発音で読まれる。
- 【ꕉ】ヴァイ[ア -a] - 英語〈-ER〉の字訳はA段の字母に当てることが多い。
- 【𞠦】メンデ[エ -ɛ] - 英語〈-ER〉の字訳はE段(ラテン文字表記はオープンE《Ɛ》)の字母に当てることが多い。
- 【Ꭰ】チェロキー[アー -aː] - 英語〈-ER〉の字訳はA段の字母に当てることが多い。
- 【ᐁᕐ】クリー[エル -er] - 英語〈-ER〉の字訳はE段の字母に当てることが多い。
- 【ᐁᕒ】西クリー[エル -er]
- 【ᐊᕐ】イヌイット[アル -ar]
- 【-厄/-è】中国[ヲー -ɤ˥˩] - 原則的に第4声の発音が当てられるが、子音が付加され字母が変化した場合の発音はピンインの綴りによっては第2声の《-é》[-ɤ˧˥]になったり、唇音の後では《ó/ò》に発音が変化するなどの例外が多い。
- 【-尔/-爾/-ěr】中国[アル -əɹ˨˩˦]
- 【अर/-र】ヒンディー[アル -ər]、サンスクリット[アラ -ʌrʌ-]、ネパール[アル -ər]、マラーティー、シンド[アラ -ərə]、ビハール、マイティリー、ネワール
- 【अरु/-रु】シンド[アル -ərʊ] - シンド語では語末は母音付きで終わることが多いが、アラビア文字表記では語末の母音が表示されないため、前述の〈अर〉のどちらかの発音になると推測される。
- 【अर्/-र्】サンスクリット[アル -ʌr]
- 【অর/-র】マニプーリ[アラ -ə.ɾə]
- 【আর/-ার】ベンガル[アル -ar]、ビシュヌプリヤ - ベンガル語やアッサム語などでは他のインド系文字と異なり、長母音記号AAを付加する。
- 【আৰ/-াৰ】アッサム[アル -ar] - 接続語の合成に使用されるREPHはベンガル語のものと同形。
- 【ਅਰ/-ਰ】パンジャブ[アル -ər]
- 【ཨར།/-ར།】チベット[アー -aː/アル -aɹ]、ゾンカ[アー/アル]
- 【ཨེར།】チベット[エー -eː/エル -eɹ]
- 【ꯑꯔ/-ꯑꯔ꯭ꯑ-】マニプーリ[アラ -ə.ɾə/アル -əɾ-] - 後者はヴィラーマ記号による合成語用の連続子音表記で、ATIYA《ꯑ》は任意の子音字を示す。
- 【અર/-ર】グジャラート[アル -ər]
- 【ଅର୍/-ର୍/ଅର/-ର】オリヤー[オル -ɔr]
- 【အာ/အါ】ビルマ[アー -aː˨]、モン[アー/エア] - 前者は正しい表記で、後者の長いAAは特定の子音字によって綴りが変化することを示すダミー表記。
- 【အား/အါး】ビルマ[アー aː˦] - 綴りによっては声調が変化する。
- 【အၢၣ်】スゴー・カレン[ヲ ɤ] - 綴りによっては声調が変化する。
- 【ဢႃႇ】シャン[アー aː˩] - ミャンマー寄りの表記。
- 【ဢိူဝ်ႇ】シャン[ヲー ɤː˩] - タイ寄りの表記。
- 【ᩋᩮᩧ᩠ᩋᩁ᩼】ラーンナー[ウー]
- 【𑄃𑄢𑄴/-𑄢𑄴】チャクマ[アル -ar]
- 【អឺ】クメール[アー] - Aグループの例。
- 【អ័រ】クメール[アー] - 英語由来に多い。
- 【เออร์/-เ◌อร์】タイ[ウー]、ラーンナー[ウー]
- 【ເອີ/-ເ◌ີ】ラオ[ウー]
タグ