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英語由来】カテゴリです。
ここでは英語の接尾語“-ing”に由来する借用語のうち、音節文字を中心とした綴りが変化するものを取り上げます。

-ING[-ɪŋ]

“-ing”の母体。インド系文字使用言語のほとんどは子音字NGAを使用せず、母音記号アヌスヴァーラとGAの組み合わせを使用している。

音節文字

  • 【イン】日本[-iɴ] - 音楽の曲名でよく見られる。英語“fighting”における韓国語〈화이팅〉経由の借用語〈ファイティン「がんばれ」〉では末尾の《グ》は表記しない。
  • 【イング】日本[-iŋ.ɡɯ]
  • 【잉】韓国[イン]
    • 【ㅣㅇ】韓国[イン] - 現代韓国語の外来語表記では“being[ˈbiː.ɪŋ ビーイング]”をBING《빙》[piŋ ピン]*1一文字のみで表記するように2音節にまたぐ母音連続を母音字1文字で表している。
  • 【ኢንግ】アムハラ[イング]
  • 【ꔤꘋ/-ꘋ】ヴァイ[イン] - 後者はI[-i]段子音の後に付加。
  • 【ꔥꕅ/-ꕅ/ꔤꕄ/-ꕄ】ヴァイ[インギ] - 表記は〈-IN[-ĩ, -iŋ] + GI《ꕅ》[-ɡi]〉のもの、〈I[-i]段子音 + NNGI《ꕄ》[-iŋɡ]〉の組み合わせがある。
  • 【𞠪】メンデ[イン]
  • 【ᎢᏂᎩ】チェロキー[イニギ]
  • 【ᐃᖕ/-ᖕ】イヌイット[イング] - 後者はI[-i]段子音の後に付加。

漢字

  • 【英】中国[イン /yīng/] - 固有名詞に用いられる。
  • 【茵】中国[イン /yīn/] - 女性の人名に用いられることがある。

アラビア文字派生

  • 【އިންގ/އިންގް】ディベヒ[イング] - GAAFUの上に無音を示すSUKUNは付加されない場合がある。

デーヴァナーガリー文字

斜線の右側は母音字A《अ》をタイ語のO ANG《อ》やウイグル語のハムザ付きYEH《ئ》のように担母音記号として、子音記号Iと結合した表記は音節の組み合わせを示したものである。
なお、この方法はインドでヒンディー語の文字改革案が出されていたり、マラーティー語では一時期母音字A《अ》を担母音記号として使用していたこともあった。
  • 【इङ/अिङ】ネパール[イング]
  • 【इङ्ग/अिङ्ग】ネパール[イング]
  • 【इङ्ग्/अिङ्ग्】サンスクリット[イング]
  • 【इंग/अिंग】ヒンディー[イング]、パーリ[インガ]、マラーティー、ビハール
  • 【इंगु/अिंगु】シンド[イング]

北インド系文字

  • 【ইং/অিং】ベンガル[イング]、アッサム、ビシュヌプリヤ - ベンガル語の〈ইঙ্গ-〉[イング]「イギリスの」は“England”由来で、異なる発音及び綴り。
  • 【ਇੰਗ】パンジャブ[イング]
  • 【ཨིང་/ཨིང།】チベット[イン]、ゾンカ - 前者は単語が続く場合、ツェグ記号《་》を付加して区切り、後者は単語の終わりに終止符《།》を付加する。
  • 【ꯏꯡ/ꯑꯤꯡ】マニプーリ[イン]
  • 【ઇંગ/અિંગ】グジャラート[イング]
  • 【𑂅𑂁𑂏】ビハール[イング]
  • 【ଇଂ】オリヤー[イング]

南インド系文字

  • 【இங்】タミル
  • 【-யிங்】タミル[イング] - 母音の後に用いられる。
  • 【ఇంగ్】テルグ
  • 【ಇಂಗ್】カンナダ
  • 【ഇംഗ്】マラヤラム
  • 【ඉං】シンハラ

ミャンマー系文字

  • 【အင်း】ビルマ[イン]
  • 【အိံဂ】パーリ[インガ]
  • 【𑄃𑄨𑄁】チャクマ[イング]

クメール系文字

  • 【អ៊ីង】クメール[イン]
  • 【อิง/อิ่ง/อิ้ง】タイ[イン] - 声調は単語によって異なる。
  • 【ອິງ/ອິ່ງ/ອິ້ງ】ラオ[イン] - 声調は単語によって異なる。

マレー系文字

  • 【ᨕᨗᨂ】ブギス[イン] - 本来は音節末の子音は表記されないが、外来語の場合はNGA《ᨂ》[ŋa ンガ]を末尾に書き加える場合がある。

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説明

  • 【 】……見出し
  • [ ]……読み
  • 《 》……特殊文字
  • 〈 〉……特殊な表記
  • 『』……作品名
  • 「」……意味
  • *……推測表記
  • †……廃語表記
  • ‡……俗語表記
略語一覧

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