基本情報


略歴

ヴァーグリア国将軍、竜技七将軍の一人。
1734年、ロリスザードマルタナガイックと共に戦場で手柄をあげ、「四頭の若獅子」と讃えられ、竜技七将軍に任命された。それ以前の戦歴については判然とせず、竜技七将軍に任命された後の経歴についても謎が多い。(後述)

1736年クライニースの戦いに参戦、同年のガルシーダの戦いでは、遠征軍ではなく本国の留守部隊を任された。

ロリスザードが旅立った後も、ヴァーグリア国の中心人物として国を守り続けた。
その後のヴァーグリア国は、全軍を出陣させる様な大きな戦いこそなかったが、1739年の教会占拠事件では吟遊詩人に扮装して内情を視察し、1741年に勃発したガルシーダ国残党軍による首都強襲事件では、竜技七将軍である自分をあえて囮にすることで残党軍の足止めをしている。また、1742年のクーデター未遂事件においては敵軍の中に潜入する等、これらの事件の解決に貢献している。

ティナ隠密説

ティナは、将軍でありながら、隠密に近い動きをすることも多く、彼女が水面下で動いた結果、騒乱の種を未然に刈り取るという事例が何件かある。
そのため、「隠密の様な」ではなく、本当に隠密だったのではという説もある。

ティナ隠密説を裏付ける状況証拠としては、以下のものが存在する。
  • ヴァーグリア国内での戦いや事件において、理由不明のまま功労者に名を連ねているケースが何件かある。
  • 「四頭の若獅子」と讃えられた時、彼女だけは名のある敵将を倒したわけではなかった。このことから、将軍としてより、隠密としての戦果であったと考えられる。そして、隠密の戦果は、表立って発表されない風潮がある為、具体的に何をしたのかは記録がないが、将軍より地位が低かった隠密でありながら、同格に讃えられ、ロリスザードたちと共に竜技七将軍に上り詰めたことから、相当な勲功であったと推測される。
  • 前述の通りこの時代隠密の地位は将軍より低かった為、彼女が竜技七将軍に任命された際、記録上「将軍」として登録され、以後は一貫して将軍と記載された。
ただし、これらは全て状況証拠であり、ヴァーグリア国の正史にもティナは将軍としてはっきりと記載されている為、推測の域をでない。

人物

  • 性格は明るく、自らを道化師として七将軍の笑いをとることも多かった。
  • このときの竜技七将軍は、後世様々な形で物語化されているが、ティナだけは本人が主人公として描かれている物語がなく、他の人物の物語の脇役として登場している。
  • 水面下での活動が多かったが、親友だったエリスにだけは自分の活動の全てを詳細に伝えていた。これは自分が倒れたときのバックアップの意味もあったと言われているが、「ティナ隠密説」を裏付けるために後年作られた話だとする意見も根強い。
  • ガイックの回想録によると、七将軍の中で「初めて実戦で人を斬ったのはいつ頃だったか。その時の気持ちはどうだったか」という話になったとき、彼女はいつものようにおどけて言葉を濁すだけで、最後までまともに答えようとしなかったという。飄々としながらも、決して人斬りを楽しんでいたわけではない彼女の人柄を表している。
  • ガルシーダの戦いでは、留守部隊を任されているが、このとき何故かガルシーダの将たちは彼女が不参戦であることに安堵した。彼女の決して表には出さない影響力を察知し、かなり警戒されていたと思われる。

関連項目

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