基本情報


略歴

アーズ国の外交を担当している文官。
元々は貴族の令嬢で、自身が手柄をあげたのではなく先祖からの家柄で高い地位を手に入れているが、家柄を鼻にかけることはない。
外交官としての能力も高く、アーズ国が周辺諸国より国力、軍事力共に上に立っていた為、大抵の無理難題が押し通せたという背景もあるが、五カ国連合会談に代表される、各国との会議をセッティングする調整能力と根回しは高く評価されていた。
しかし、アルスレーナアーズ国の王女となると、アルスレーナ独裁にも近い体制になってしまい、アーズ国は各国をまるで部下の様に扱いはじめた。
これに危機感を抱いたナスティは、再三アルスレーナに自重を進言するが、全て無視され徐々に疎まれていく。
そして3329年、トミラス暗殺時にアルスレーナへの不信を口にしたことをティアノに讒言され、投獄されることとなる。

後にモルコア国のスレイマンが裏で人を動かしたことにより許されるが、心に受けた傷は癒されず、郷里に戻り静かな生活を送っていた。
しかし、アルスレーナの独裁がもはや暴走にまで達した為、サウラ達は神器衆クーデター事件を起こして彼女を諭そうとした。
その計画への協力を頼まれたナスティは、この擬似クーデターに参加するふりをして、密かに雇った兵達を使い、アルスレーナティアノを本当に亡き者としてしまう。(神器衆には、あくまでも偶発的な事故として押し通した)
こうして私怨を晴らしたナスティは、もはや政治に興味もなく、再び郷里に戻り静かな生活を送っていた。

だが、六界戦争終戦後、かつて雇ったならず者の兵士達が、謀略の口止めを条件にナスティを脅迫。
世は既にサウラが国王となり繁栄の時代となっていた為、過去のクーデターへの協力が世間にばれても問題はなかったのだが、ナスティだけは本気でアルスレーナを排除したという後ろめたい部分があり、疑心暗鬼に捕らわれたいた。(郷里に戻り、神器衆と一切の交流を持たなかったのもその為である)ナスティはすべての決着をつけるべく、罠を仕掛けて兵士達の口封じを行ったが、運悪く失敗し、返り討ちとなった。

人物

  • 彼女が投獄されるきっかけとなった言葉は、「この国はどこへ向かうのかしら……自らの剣で自分を傷つけ、自らの盾を敵に与え、自らの翼を剥ぎ取るのでしょうか……」であった。
  • 私怨を晴らすため、身の丈を越した復讐劇を演じてしまい、その罪に苦しみながら疑心暗鬼となり、悲惨な末路を迎えたという説と、私怨を晴らした後、全ての人間を信用しなくなり、自らの保身の為ならどんな計略でも行う様になり、最後は犯した罪に対して罰が下されたという説、後世彼女の評価は真っ二つに分かれている。

関連項目

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます