創造論とインテリジェントデザインをめぐる米国を中心とする論争・情勢など

関連ネタ>聖書によれば

聖書によれば野兎は反芻し、イナゴは4本足


Farrell Till(1990, 1991)などが指摘するように、古来より、聖書には奇妙な生物が登場する。
反芻する「野兎」と「岩狸」

反芻する動物には、4つの胃を持つRuminantia[反芻亜目](シカ、キリン、ウシ、ヤギ、ヒツジ、カモシカなど)と3つの胃を持つTylopoda[ラクダ亜目](ラクダ、ラマなど)がある。しかし、レビ記11章及び申命記14章では、「野兎」と「岩狸」が反芻すると書かれている。

岩狸は反すうするが、ひづめが分かれていないから、汚れたものである。 野兎も反すうするが、ひづめが分かれていないから、汚れたものである。 (レビ記11章5-6節)

ただし、反すうするだけか、あるいは、ひづめが分かれただけの動物は食べてはならない。らくだ、野兎、岩狸。これらは反すうするが、ひづめが分かれていないから汚れたものである。 (申命記14章7節)


聖書が間違ったことを書いていないなら、この「野兎」と「岩狸」は、通常の「野兎」と「岩狸」とは別種、それも亜目レベルで違ったもので、化石を含め存在した証拠のない生物ということになる。

鳥類に含まれる「こうもり」

イソップ寓話などで、鳥と獣の中間という扱いを受けつつも、近代になるまで鳥とみなされてきたコウモリ。聖書も同様。

鳥類のうちで、次のものは汚らわしいものとして扱え。食べてはならない。それらは汚らわしいものである。禿鷲、ひげ鷲、黒禿鷲、鳶、隼の類、烏の類、鷲みみずく、小みみずく、虎ふずく、鷹の類、森ふくろう、魚みみずく、大このはずく、小きんめふくろう、このはずく、みさご、こうのとり、青鷺の類、やつがしら鳥、こうもり。(レビ記1章13-19節)

しかし、次の鳥は食べてはならない。禿鷲、ひげ鷲、黒禿鷲、赤鳶、隼、鳶の類、烏の類、鷲みみずく、小みみずく、虎ふずく、鷹の類森ふくろう、大このはずく、小きんめふくろう、このはずく、みさご、魚みみずく、こうのとり、青鷺の類、やつがしら鳥、こうもり。(申命記14章12-18節)


でも、聖書が間違ったことを書いていないなら、鳥である「こうもり」がいたことになる。
4本足の「イナゴ」

何を間違えたのか、昆虫の脚の数を4だと書いた聖書レビ記。

羽があり、四本の足で動き、群れを成す昆虫はすべて汚らわしいものである。ただし羽があり、四本の足で動き、群れを成すもののうちで、地面を跳躍するのに適した後ろ肢を持つものは食べてよい。 すなわち、いなごの類、羽ながいなごの類、大いなごの類、小いなごの類は食べてよい。しかし、これ以外で羽があり、四本の足をもち、群れを成す昆虫はすべて汚らわしいものである。 (レビ記11章20-23節)


そののちの申命記では、脚の数やイナゴへの言及はなくなっている。脚の数が6だと気付いたのか...

羽のある昆虫はすべて汚れたものであり、食べてはならない。(申命記14章19節)


でも、聖書が間違ったことを書いていないなら、4本足のイナゴがいたことになる。

女王のいない「蟻」

また、女王蟻の存在に気が付いていないような聖書箴言の記述...

蟻には首領もなく、指揮官も支配者もないが 夏の間にパンを備え、刈り入れ時に食糧を集める。(箴言6章7-8節)


でも、聖書が間違ったことを書いていないなら、女王蟻なしに繁殖する何か別なる生物がいたことになる。さて、それは何だろうか。







コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

サブメニュー

kumicit Transact


管理人/副管理人のみ編集できます