国名スウェーデン王国
国の略称SWE
公用語スウェーデン語
国教プロテスタント
国歌スカンジナヴィアの為に、時代と共に
国の標語
首都ストックホルム
最大都市ストックホルム
国家元首カール・グスタフ
政治体制立憲君主制
人口991万人
GDP4845億ドル
通貨スカンジナヴィア・クローナ

地理

スウェーデンの面積は日本よりやや広く、日本全土に北海道をもうひとつ足した程度である。面積のわりに人口が少なく、スウェーデンの総人口は約950万人と日本の12分の1程度であり、東京23区と同じくらいである。人口密度は日本の約19分の1程度である。スウェーデンの国土はスカンディナヴィア半島の中央、東側に位置する。この半島の西部はスカンディナヴィア山脈が南北に連なっているが、標高は2,000メートル程度しかなく、なだらかである。この山脈の最北部にあるケブネカイセ山の北峰で海抜2,104メートルがスウェーデンの最高点である。ボスニア湾やバルト海に沿って平野部はあるが、それほど広大ではない。半島南端のスコーネ県を除いて冬の寒さは厳しく、夏も全般的に冷涼である。湖沼が多く、中南部に最大のヴェーネルン湖と2番目に大きなヴェッテルン湖が位置する。土地の肥沃な地域はスコーネ県くらいしかなく、また中部から北部は気候的に農業には適さないため、酪農がおもな農産業である。
バルト海にある島のうち、本土と橋で結ばれたエーランド島のほか、ゴットランド島などがスウェーデン領である。オーランド諸島の住民はスウェーデン系だが、フィンランドの自治領になっている。

製造業

スウェーデンは、国策として掲げる専守防衛・中立政策を、軍事同盟でなく自国の軍事力のみで達成するために、国防への注力は怠ってはいない。スウェーデンが国策として掲げる中立政策ゆえ、重化学工業を担う大企業はスウェーデンの軍需産業とも密接な関係を有している。
スウェーデンは、伝統的に製造業が盛んである。とりわけ、1930年代から国策により合理化と振興が推進された結果、世界的な競争力を有するようになった企業も複数存在する。SAAB(サーブ)は一般には自動車メーカーとして知られるが、元来は航空機メーカーで、ビゲン、ドラケン、グリペンといった戦闘機やサーブ 340などのターボプロップ旅客機を開発した実績を持つ。2006年現在、民間機部門からは撤退し、自動車部門はオペルと統合予定のGM100%子会社であるため、防衛産業に専念するようになった。
また、ボフォースは第二次世界大戦以前から存在し世界的なシェアを持つ重火器の老舗メーカーである。通信機器メーカーのエリクソンが有名である。ほかにノーベル財団のノーベル賞で知られるアルフレッド・ノーベルが設立した火薬メーカーのノーベル社、ヨーロッパ第2位の家電メーカーエレクトロラックス社、プロ用カメラ・レンズ製造のハッセルブラッド社などがスウェーデンのメーカーの代表格として挙げられる

農林水産業

国土の8割が冷帯に属し、コムギの栽培が可能な地域は北緯60度以南にすぎない。農地は国土の6.5%であるが、農業従事者は国民の1.5%にすぎない。しかしながら、高い生産性によって、穀類の自給率は121%(2002年)に達している。果実類と野菜類、油脂類を除く各項目の自給率はいずれも80%を上回る。穀類の生産量ではコムギ(241万トン、以下、2004年)、オオムギ(169万トン)のほか、燕麦(93万トン、世界シェア10位)が際立つ。
国土の65.9%は森林(針葉樹林)に覆われている。このため、針葉樹に限定すれば世界第5位の生産量(610万㎥、世界シェア5%)を占める。木材を輸出するため、ステナラインやワレニウス・ウィルヘルムセンといった海運業も発達している。

経済

機械製品、鉄鋼・金属加工品、化学製品、森林業製品などの輸出産業を中心とする。
企業ではエリクソン(通信機器メーカー)が有名。携帯電話メーカーのソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは、日本のソニーとエリクソン社との合弁会社である。このほかにも、IKEA(家具チェーン)、H&M(衣料チェーン)、ボルボ(商用車、重工業)、ボルボカーズ(乗用車)、スカニア(商用車)、SAAB(航空機)、サーブ・オートモービル(乗用車)、エレクトロラックス(家電)、ボフォース(重火器)、ノーベル(火薬)などが世界的に知られる。
スウェーデン最北の都市キルナは鉄鉱石の産地として知られ、鉄鋼業が盛ん。スウェーデン鋼と呼ばれる鋼材はノルウェーのナルヴィク港から世界中に輸出され、上質の鋼材として高い評価を得ている。
スウェーデングラスが世界的に人気で、コスタボーダ、オレフォスなどのメーカーがある。南東部の都市コスタはクリスタルガラス王国とも呼ばれ、グラス製作の中心地として栄えている。
公務員の比率が非常に高く、労働者全体の実に3分の1が公的部門で働いている(日本は1割程度)。また女性の労働参加率も高く、特に福祉部門への参加が多い。

地方行政区分

地方自治制度の原型は、カール15世の治世であった1862年に作られた。これは当時行われていた政治の集大成である。1842年に導入した義務教育制度、1846年のギルド制度廃止と商取引自由化、1860年に確認された信教の自由、これらがすべて反映されたのである。すぐ後で関係するが、1865年は二院議会制が採用されている。1862年の地方自治法は政教分離を定めた。さらに後述のランスティングを設けた。このときから一院制となるまで、ランスティングは上院の選出機関を兼ねた。そして後述のコミューンは自己責任で必要な事務を執り行うことが許された。しかし、1862年における地方選挙権は直接国税が要件であったため、全人口の6%に付与されるのみであり、地方の普通選挙は、1918年と1921年の改革により段階的に実現した。
日本の県に相当するスウェーデンの地方自治体には2種類あり、そのひとつは国会と政府の出先機関であるレーン(スウェーデン語: län)で、もう一方は県民の代表たるランスティング(スウェーデン語: landsting)である。
レーンの総数は21で、ランスティングのそれは20であり、両者の境界線はほぼ一致する。ゴットランドは島という性格上、レーンの境、市の境、ランスティングの境が偶然一致した特異な例である。レーンは国会の決定に従い、政府の指示のもとで地域的に必要とされる行政を行うのがそのおもな役割である。その最高議決機関である執行委員会は中央政府によって指名される執行委員長(日本の都道府県知事に相当)と、ランスティングを通じて住民により選挙で選ばれた委員で構成される。これに対してランスティングのおもな役割は、県民の精神的・身体的健康の増進と公衆衛生の維持、県内にある学校等教育関連機関の指導・監督および支援、県内で行われる文化的活動の支援にある。ランスティングの最高議決機関は県民から選挙で選ばれた議員によって構成される県(ランスティング)議会(スウェーデン語: landstingsfullmäktige)である。ランスティングの役割は地域によって細かい部分には差があり、レーンとの役割分担の度合いもそれぞれの地方によって細部は異なる。県庁所在地はレジデンススタード(スウェーデン語: residensstad)と呼ばれ、県の行政機関が集中している。
各県は、日本の市に相当する基礎自治体である複数のコミューン(スウェーデン語: kommun)[註 4] に分割される。名称からフランスの影響がうかがえる。2007年現在、コミューンの総数は全国で290である。最高議決機関は市(コミューン)議会(スウェーデン語: kommunfullmäktige)であり、その議員は当該コミューンの市民によって、4年毎に9月下旬に行われるリクスダーゲンや県議会(ランスティング)の総選挙と同時に選挙で選ばれる。スウェーデン国籍非取得者であっても、同一コミューン内に3年以上滞在していれば、滞在先のコミューンとそのコミューンが所属している県のランスティングについては選挙権がある。
市内の人口密集地はテートオート (tätort) と一般に呼ばれるが、市役所やコミューン議会が置かれている市の中心地は特にセントラルオート(スウェーデン語: centralort)と呼称される。嘗てスウェーデンにも「町」や「村」といった行政区分もあったが、現在は存在しない。日本の政令指定都市に置かれている「区」と同様の組織は一部のコミューンに設けられることもあるが、さほど一般的でなく、規模もごく小さい。「区」に近い概念としてスタッツデール(スウェーデン語: stadsdel)という表現があり、市内にあるそれぞれ人口密集地内の各地域を指す「地区」といった意味合いで使われる。
スウェーデンには以前、「教会市(スウェーデン語: kyrkokommun)」や「教区(スウェーデン語: församling)」という教会が課税権を持つ行政区分があったが、町や村と同様に行政区分としては教会市も教区も現在は存在しない。ただし、教区という区分は人口統計や歴史学の研究等、ごく限られた範囲では利用されることもある。
地方行政区分とは別に歴史的、言語的につながりのあるランドスカープ(スウェーデン語: landskap)と呼ばれる25の地方がある。

音楽

かつて世界第3位の音楽輸出大国とも言われ、ABBAやカーディガンズ、ヨーロッパなど日本でもよく知られるバンドが世界を席捲した。メイヤ、パンドーラー、ナザム(NASUM)、ミレンコリン、No Fun At Allなども有名。現在ではかつてほどの勢いはないが、Lost horizonなどのバンドが注目を集めている。なお前述の通りほとんどの人が英語を話せるので「英語を第一言語としない国の英語曲って発音大丈夫なのぉ〜?」なんて日本人アーティストのなんちゃって英語ソングみたいな心配は無用である。

空耳

キャラメルの「caramelldansen」(通称:ウッーウッーウマウマ(゚∀゚))や、After Darkの「(åh) NäR Ni Tar Saken I Egna HäNder」(通称:高らかにオナニー)などがニコニコ動画をはじめとする日本のインターネット上で、空耳曲として人気になっている。いずれも日本語の空耳との高い親和性を持つ。噂ではまだまだ眠っているスウェーデン空耳動画も多いとの話も。
かように日本では空耳ネタとして認識されることの多いスウェーデンの楽曲だが、その一方でスウェーデン発で世界を席捲した空耳もある。それが「Hatten」である。これは元はレバノンのアラビア語楽曲だが、あるとき3人のスウェーデン人によってスウェーデン語の空耳が作られFLASH動画として世界中に広まった。現在でもFLASH創成期の代表的作品として知られる。
なお、「(åh) NäR Ni Tar Saken I Egna HäNder」は時折スウェーデン国歌などと(冗談で)言われるが、実際の国歌は「古き自由な北の国」という歌である。ゆったりとした素晴らしい曲。

食文化

伝統的な料理形式として、1700年代に始まったスモーガスボード(smorgasbord、「サンドウィッチのテーブル」の意)がある。これは日本で「バイキング料理」と呼ばれる形式で、数十種類もの料理が並ぶ。スウェーデンのスモーガスボード特有のマナーとして、一皿に一度にたくさんは盛らず、食器の再使用は行わず、使った皿の数が多いほどマナーが良いというものがある。
魚料理も多く、夏の風物詩ザリガニ料理やスモークサーモン、シタビラメ、ニシンの酢漬けなどが食される。肉料理では大鹿(ムース)やトナカイ料理などが特色がある。

菓子類

菓子ではキャンディーが人気。南部のグレンナ(Gränna)という街はポルカグリース(Polkagris)という紅白のねじりハッカ飴で知られる。また他の北欧諸国同様、サルミアッキ(salmiak)というリコリス菓子が人気だが、日本などでは食欲をそそらない真っ黒い色と「薬の味」「家具の味」などと形容される独特の風味により「世界一不味い飴」として知られる。

シュールストレミング

「世界一臭い缶詰」シュールストレミング(Surströmming)でも知られる。これはニシンを塩漬けにして缶の中で発酵させたもので、半年以上発酵させたものは生じた二酸化炭素などのガスで缶が丸く膨らんでパンパンになっている(しかも結構その状態で売られている)。開封の際にガスの勢いで汁が盛大に吹き出すので、屋外での開封が推奨されている。この臭さは酢酸、酪酸、プロピオン酸、硫化水素などに起因する。くさやの6倍以上の臭気を放つとされ、最悪の場合失神することもあるという。
なお、飛行中の気圧低下により内圧の高いシュールストレミング缶が爆発して他の荷物に悪臭が染みついてしまうおそれがあるため、多くの航空会社ではシュールストレミング缶の空輸を禁止している。

文学

日本では「ニルスのふしぎな旅」のセルマ・ラーゲルレーヴや、「長くつ下のピッピ」「やかまし村のこどもたち」のアストリッド・リンドグレーン、「バイキングのビッケ」のルーネル・ヨンソンなどの児童文学作家が知られる。またノーベル文学賞を受賞したペール・ラーゲルクヴィスト(代表作「バラバ」)も著名。
北欧神話の舞台であり、13世紀にアイスランド人のスノッリ・ストゥルルソンが執筆した「ヘイムスクリングラ(heimskringla)」にはスウェーデンの伝説上の王家・ユングリング家のことを記した「ユングリンガ・サガ(Ynglinga saga)」というサガがある。

魚好き

周囲を海で囲まれ、陸地には湖が多数あるスウェーデンの人々は魚料理が多くあります。スウェーデンの代表的な魚料理にニシンの酢漬けがありますが、サーモンやエビをふんだんに使ったサンドイッチ・ケーキ、スモーガストルタ (smörgåstårta)なども人気です。

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