架空国家を作ろう　2.5世界線

ボーア人民共和国は、スラ社会主義共和国連邦の構成国である。
首都はケープタウン。

紀元前数千年ごろから、牧畜民族のコイコイ人が居住するようになった。
また、300年代から赤道アフリカ付近に居住していたバントゥー系諸民族が南下し、現在のボーアに定住した。

ヨーロッパで大航海時代が始まった1488年に、ポルトガル人がアフリカ大陸南端の喜望峰に到達した。
1652年にオランダ東インド会社がこの地に到来し、喜望峰を中継基地とした。
以後、オランダ人移民は増加し、ケープ植民地が成立した。この植民地にて形成されたボーア人の勢力拡大とともに、コイサン系などの先住民との争いも起きた。 また、混血が進み、のちにカラードと呼ばれることになる民族集団が生まれた。

18世紀末には金やダイヤモンドの鉱産資源を狙って英国人が到来した。ボーア人と英国人は対立し、1795年に英国軍がケープタウンを占領した。
19世紀初頭にケープ植民地はオランダから英国へ正式に譲渡され、英国人が多数移住した。英国の植民地になり英語が公用語となり、同国の法制度が持ち込まれるなど英国の影響が強まった。英国人の増加とともに英語を解さないボーア人は二等国民として差別された。

1918年に、社会主義の波が押し寄せると、南アフリカ人民戦線は内戦を開始した。(南アフリカ内戦)
1922年に西部地域を支配し、南アフリカ人民共和国の独立を宣言。
英国の支配に反対するズールー人やコイ人などのアフリカ人も人民戦線に加わり、英国人を駆逐した。
しかし、民族間の対立が相次ぎ、まともに統治ができなかった。(第二次南アフリカ内戦)
そこでスラ連邦政府は、民族ごとに構成国を分けることを決定した。
1927年にボーアランド人民共和国が成立する。

周辺の構成国よりも圧倒的に白人(ボーア人)が多数派だったボーアランドでは、黒人と白人の対立が早くも始まった。
1948年に書記長に就任したマランは、黒人白人分離法を制定した。
周辺の構成国とも対立し、次第に孤立化していった。
1983年にボーア人民共和国に国名を改称した。

1985年にクラークが書記長に就任すると、周辺国との関係改善に尽力した。
クラーク政権下では、黒人白人分離法を廃止するなどの改革を行った。
さらに経済改革なども行い、黒人の権利が拡大した。
しかし、1993年に白人過激主義者によりクラークは暗殺された。

1993年にクラークの後継バーンが書記長に就任するが、1995年に失脚。
1995年からマレー政権が続いている。
マレー政権下では、インフラ整備、失業率の低下、教育重視などが行われ、
また1999年に改革開放を行った。
現在ボーアは、スラ連邦内でもかなり民主的な国家となっている。

政治体制は社会主義で、現在は、ボーア共産党政権(マレー政権)である。
立法府は、国民議会がある。

野党は、ボーア社会党、革新党、ボーア自由党などがある。

クラーク政権後の民主化により総選挙が実施され、ボーア共産党が6割の得票で圧勝。
黒人に支持基盤を持つボーア社会党、ボーア民族党、ボーア自由党が続くが、ボーア共産党が全議席の6割を占めている。

政党名	代表	議席数
ボーア共産党	マレー	124
ボーア社会党	イドー	43
革新党		13
ボーア自由党	シェクター	5
国民自由党	ソールド	3
ボーア社会主義革命党		4
大ボーア党	リーベック	3
ボーア・キリスト教民主党		2
アフリカ独立会議	カマル	1
白人から黒人を守る党		1
黒人から白人を守る党		1
計		200

• ケープタウン

ボーアの首都。

アフリカ大陸でも有数の農業国で果樹・穀物栽培や牧畜がある。
穀物では、トウモロコシを生産しており、豊作時の生産量は400万トンである。
また、伝統的な作物として、グアバやアボカドが重要な生産物となっている。

アフリカでは珍しく工業が発展している。自動車工場や製鉄工場、食品工場が多く立地する。

南部アフリカ構成諸国により、アフリカ開発鉄道公社が共同運営され、ボーアにも、路線網を持つ。
英国植民地時代の影響で、狭軌を採用(1,067 mm)している。しかし、一部路線で標準軌も見られる。

1860年に最初の鉄道路線がダーバンのマーケット・スクエア - ポイント間3.2kmに標準軌で開通した。
1863年にケープタウンからウェリントンまでの約72kmの路線も開通した。
険しい山岳地帯への登坂に苦しみ、内陸部への早期の鉄道網敷設のために急曲線を許容できる狭軌を選択することになり、既存の標準軌区間も改軌された。他の地方でもそれに続いて鉄道の建設が進められ、1898年に国土全体の鉄道網が接続され、1910年に統一した事業体になった。さらにケープ・カイロ鉄道構想という壮大な計画が進められた。

1922年に英国から南アフリカ人民共和国に支配が移ると、南アフリカ鉄道公社が設立。
1927年に民族国家が独立すると、ボーア人民鉄道公社になる。

2001年に旧南アフリカ構成国共同で、アフリカ開発鉄道公社が設立された。

主な民族は、植民地時代に移住してきたボーア人(アフリカーナー)や混血の人々(カラード)、バントゥー系の黒人、コイサン系の黒人である。

• ケープタウン大学
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