人工言語のヴォラピュクを学ぶための場、ヴォラピュクで遊ぶためのスペースをつくってみましょう。

ヴォラピュクの5つの格


多くの人たちはヴォラピュクを扱いにくいものだと思っています。文法的な格さえ、必要なものだとは考えていないようです。でも。美味しいかどうかはプディングを食べてみなければ分かりません。5つの格をざっと眺めたとしても、損はないでしょう。それでは、見てみましょう。

Del binon jönik= The day is beautiful= その日は素敵だ
Löfob deli jönik= I love a/the beautiful day= わたしはその素敵な日が好きだ
Mem dela jönik= The memory of a/the beautiful day= その素敵な日の思い出
Sagob dele jönik= I say to a/the beautiful day:= わたしはその素敵な日に対して言う
o del jönik!= Oh beautiful day!= おー、素晴らしい日よ!

ヴォラピュクには英語のような冠詞(aやan)は存在しませんよ。そのような内容を含むもので最も近い単語には「one」があります。del balですね。
通常の文の中では「the」(不定冠詞)もありません。でも、ヴォラピュク化していない単語、たとえば人の名前だとか、物の名前だとか、場所の名前だとかが、出てきた時は。「the」の働きをする単語「el」(スペイン語由来)があります。

それでは、5つの格を見てみましょうか。

Delは名詞で、主格(nominative case)となっています。これはベースになる格で、ヴォラピュクではいつもこの単語の初めと終わりは子音字となっています。みなさんは「それじゃ、どうして-a-e-iがついているの?」と質問するかもしれませんね。これは、文の中で他の単語との関係を指し示すためなのです。例えば、-iは「その単語は目的語であったり、他の単語によってもたらされる行為や影響」ということを私たちにおしえてくれるのです。上の超短編小説( mini-saga)の第二行目を見てください。そこでのdeliは目的語すなわち愛の対象です。その一方で第一行目では、delは明らかに主語すわなち行為者となっています。ずっと下がって、第三行目では「その日の」という意味のdelaがありますね。シンプルにdeleは「その日に対して」という意味です。
Oという文字を書いて、あとに主格を続けるならば、話すのに情緒的になりはじめます。たぶん「ああ、なんて素敵な日だろう!」とつぶやくことによって、わたしたちは有頂天になります。(これはヴォラピュクでは呼格«vocative case»}いいますが、誰かや何かに直接、話しかける時につかわれます)
delを修飾する単語はjönikです。このような語句を形容詞といいます。通常、ヴォラピュクでは、形容詞は名詞の後に来ます(英語では名詞の前にくるのですが)。

残った語句は名詞といいます。それは何かを行為をしたり(löfob =わたしは愛する , sagob = わたしは言う)、また状態をあらわす基本語となります。ヴォラピュクのすべての動詞は、不規則で多くの規則形がある英語とは異なり、規則的であり、パターンも変化しません。

自分で練習をしてみるのはいかがですか?zif(町、都市)を使って、次の超短編小説を翻訳してください。


MEM ZIFA JÖNIK

Zif binon jönik.

Löfob zifi jönik;

Sagob zife jönik:

O zif jönik!



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