酔いどれ女神と三匹の…


晴れ渡った空より降り注ぐ太陽の光を反射し、キラキラと煌く波間に一隻の小型クルーザーが停泊している。
波に揺れる甲板の上に用意されたカラフルなパラソルの下、ビールを手にしたリューンエルバがマットに寝そべっていた。
「う〜ん♪晴れた空〜広く青い海〜…そんでもってキンキンに冷えたビールぅ♪…これぞ夏って感じね〜」
水滴の浮かんだビール缶を一気に呷ると、リューンエルバは口元に残る泡を拭い取り、至福の表情で白い入道雲を見上げる。
そしてクーラーボックスから新たな缶を取り出すと、他のナイツ達が戯れている遠い砂浜の様子を双眼鏡で覗き見た。
「あー…相変わらず賑やかだわね…さすがにアレに巻き込まれたらリフレッシュどころじゃないわ」
カシュッと音を立てた缶へ苦笑いに緩んだ唇を押し付け、リューンエルバは缶の中身を喉を鳴らして美味そうに飲み込む。
遠き砂浜は兵真を追い掛け回す全裸のウルゼル無双により、今や多種多様の反応が織り成す混沌のるつぼと化している。
そして多量のビールをグイグイと消費し続けた彼女は、ふと襲ってきた眠気に瞼を下ろし、すうすうと寝息を立て始めた。
「ん…ふぁ?…あふぅ…あへ?ちょっと寝ちゃって…た?…って、はりゃ?」
潮騒をBGMに浅い眠りに落ちていたリューンエルバは、腹部から伝わるのっぺりとした触感に小さく呻いて瞼を開く。
今だ酔いの残る視線の先、適度に引き締まった滑らかな腹部の上に、のたりと転がった三匹の生物が日光浴を楽しんでいた。
「えーとー……スクリーパー…よね?…これ」
以前トリルトラム島の市街地に現れ、その巨大な体躯を持って破壊を撒き散らした凶暴な異世界の魔獣。
しかしウニウニと手乗りサイズの体を揺らし寝そべる彼らは、かつての凶暴性の欠片も見せずに鼻提灯を揺らしている。
そのユーモラスにも見える姿を眺めるリューンエルバは、湧き起こる好奇心に駆られプニプニとした胴体と突付き始めた。
「ん〜?…赤ちゃん?それとも前に見たアレの変種かしら?」
パンと鼻提灯を破裂させスクリーパーは億劫そうに身を揺らすと、のたのたと逃げる様に腹のビラビラを動かし始める。
そのずんぐりとした尻を突付き回される仲間に、それまで日光浴を楽しんでいた二匹も鈍重な動きで逃亡を開始する。
わたわたと這い回るビラビラの動きに腹部を撫で回されるリューンエルバは、笑いを噛み殺しながら逃げ回る彼らの身体を執拗に指先で追いかけ始めた。



「くっ…ふふ♪ほ〜らほら〜早く逃げないと〜…ふにふにうりうり〜♪」
腹から降りようとするたびに頭を小突かれ、スクリーパー達は互いに何度もぶつかり合いながら右往左往に這い続ける。
そして逃げ場を求める彼らはリューンエルバの水着へ取り付くと、そのつるんとした頭部でクイクイと布地を押し始めた。
「あっ!!ちょっ…こら止め……くっ!?あ、あはははははは……」
水着の股間部に潜り込もうとする一匹を両手で押さえるも、必死に蠢くスクリーパー達の動きにリューンエルバは堪らず足をバタつかせ笑い声を上げる。
やがてブラへ取り付いていた二匹の頭が布地を押し上げると、内側からプルンと弾ける様に豊かな乳房が露わになった。
「んっ…登っちゃ…駄目よぉ……やぁん、くすぐったい…ふぁっ♪」
二匹のスクリーパーは柔らかな肉の丘を悪戦苦闘を繰り返し、やがてリューンエルバの見守る前で登頂に成功する。
頂点に這い上がった彼らは美しく色付いた突起に興味を持ったのか、頭の先を使って撫でる様に転がし始める。
そして一気に押し倒す様に覆い被さった彼らは、もにゅもにゅと頭部をくねらせながら敏感な乳首にじゃれつき始めた。
「ん…ふぅ…そんなに悪戯するのダメって…んぁ♪…ん、でもちょっと気持ち良…はぅん」
一生懸命に乳首を揉みまわすスクリーパー達の悪戯に、リューンエルバは引き剥がす事も忘れて心地良さに肢体をくねらせる。
身悶える彼女の手はショーツに入り込もうとする一匹を追い越し、うっすらと湿り気を帯び始めている淫裂を上下に撫で回す。
やがてショーツの内から淫らな水音が響き始める頃、両胸と戯れる二匹の頭部が花開く様に広がり赤黒い内側が姿を現した。
その内壁は薄い桃色の粘液が糸を引いて絶えず滴り、びっしりと敷き詰められた細かな突起郡がワサワサと無秩序に蠢く。
そして期待に満ちた視線が向けられる中、ゆっくりと動く肉筒の口は硬く張り詰めたピンクの突起をジュプリと水音を立てて飲み込んだ。



「っんはぁ!!ち、ちくびたべられ…いぼっ…いぼいぼがいっぱいぃぃ〜んひぃぃぃぃ!?」
ゴムに似た弾力の唇に包まれた乳首は、スクリーパー達の歯の無い口にモニュモニュと噛み回され、執拗に吸い立られている。
そのたびに天然のオナホールを思わせる口内が蠢き、周囲の突起群に全方位から撫で回される乳首は瞬く間に硬くなっていく。
そして未知の快楽を肉欲のままに愉しむリューンエルバの手を潜り抜け、水着の中に入り込んだスクリーパーは包皮の捲れ上がった肉豆にカプリとしゃぶりついた。
「あひぃんっ!!だめぇ…そこはぁ…ふぁっ!!だめよぉ…くふうぅぅぅぅぅぅん」
スクリーパー達は口内の肉蕾を熱心に頬張り、ときおり胴体を波立たせてはジュルジュルと音を立てて吸い続ける。
いつしかリューンエルバは敏感な三箇所への責めに手淫も忘れ、ひたすらに与えられる快感に肢体を揺らし嬌声をあげる。
その表情は悦楽に上気し、切なげな吐息を漏らす半開きの口からは唾液の絡み付いた舌が、何かを求める様に揺れ動く。
そしてモゾモゾと蠢くずんぐりとした胴体が小刻みに震え始めると、ぷよぷよとした紫の体表に淡い雷光が浮かび上がった。
「はひゃあっ!?ひっ…ぃぃぃあああぁぁぁ!!ぴりぴりきて…やぁ…もうだめぇ…ンアァァァァァァァッ!!」
ねっとりと絡みつく彼らの唾液の影響か、普段以上に感度の増した肉蕾は今や絶頂のスイッチと化して、流し込まれる微電流を甘美な快楽へと変換させる。
汗に濡れる肢体をピンと張り詰めリューンエルバは、胸と股間にスクリーパーを貼り付けたまま、愛液に濡れる肉付きの良い尻を激しく躍らせる。
やがてビクンッと腰が大きく跳ね上がり、どっと秘所から溢れ出た愛液が床へと広がり、彼女の太股の間へ失禁の様な水溜りを作り出した。
「はっ…はぁぁ〜…すごっ…まだぁ…んんぅ、びりびりしてる…ふゃあぁぁぁぁぁん…」
絶頂の余韻の冷めやらぬまま気だるげに身動ぎしたリューンエルバは、ベタリとした感触で股間に張り付く水着を引き剥がす。
陽光の下に晒された恥丘へ吸盤の様に広がったスクリーパーの口が覆い被さり、その秘裂や肉豆が無数の突起の愛撫の洗礼に晒される。
そして瞬く間に潤いを増した蜜壷の雫は、吸引機の様に吸い上げるスクリーパーにジュルジュルと啜られ始めた。



「あはぁ…ん、ふぅ…私の…そんなに欲しかった?…良いわぁ…んっ、いっぱい出してあげ…る…んふっ♪」
乳首に吸い付いた二匹へ愛しげに微笑み、リューンエルバは自ら乳房を揉み上げて温かいミルクを飲ませ続ける。
そのたびに嬉しそうに震える突起群の奉仕に、艶やかに咲き誇った股間の肉花は、じわりと新たな蜜を奥から吐き出す。
濃厚な牝の香りを放つ愛液を啜っていたスクリーパーは、やがて蠢く吸引口を閉じると鼻先で綻ぶ秘裂へ頭部を押し当て、肉壁の奥にある快楽の源泉へ進み始めた。
「うあっ!?…は、はぅぅぅぅん…は、はいってきたぁ♪私の膣内ぁ…拡がってるぅぅぅぅぅ〜!!」
ニチャニチャと音を立てながら紫の胴体が膣内で蠢くたびに、撹拌された愛液が蜜壷から糸を引いて零れ落ちる。
リューンエルバは自らの膣道をゆっくり這い進む重量感に尻を震わせ、駆け上がる衝動のままに悩ましげに腰を揺り動かす。
やがて甘いミルクに満足した二匹がチュポンと唇を離すも、彼らの吸引から解放された先端は催淫の唾液が充分に染み込み、情欲に芯から火照った乳首は鮮やかに色付いていた。
「あ…うぅん…ぴりぴりとまんない…やぅん!!…すごくきもちいい…ちくびすごいのぉ♪」
吹きぬける潮風にも絶大な感度で反応する知久部を優しく摘み、リューンエルバはビリッと走る快感に恍惚の表情で指を動かし続ける。
そして自らの指使いが生み出す快楽と膣内を這い回る異物の感触に、物欲しげに震える蜜壷に辿り着いた残る二匹は、先行する仲間を追って愛液の泉へと飛び込んだ。
「っはあ!!…い、いきなり入る…の?だ、だめっ…そんなに一度にはっ!…っアアアアアァァァァァァァ〜!!」
熱くなった膣道をこじ開けグリグリと奥へ押し入る圧迫感に、リューンエルバは悲鳴と嬌声の混じった叫び声を上げる。
やがて三匹は彼女の最も深い場所で再会を果たすと、本能のままに周囲の膣壁へと取り付き充分に濡れた秘肉を甘噛み始めた。
「やはぁっ!!そ、そんなとこ噛んじゃ…やあぁ〜…敏感なのにぃ〜…ヒゥッ!?う、うそぉ…し、子宮…チューされぇ…ンオアァァァァァッ!?」
激しい快楽にきつく収縮する膣内にもかかわらず、スクリーパー達はGスポットや子宮口へ直接的な刺激を加え続ける。
彼らの行使する人外の責めはリューンエルバの理性を容易く押し流し、荒れ狂う快楽は爆発的な絶頂の連鎖を彼女にもたらす。
そして一際大きな吸引音が膣内から響き渡ると、甲高い絶頂の嬌声と共に強く握られた乳房から大量のミルクが迸った。



「……で、そのまま拾ってきたって訳ね」
そう呟き同人作業を中断したオーヴィアは寝台に座るリューンエルバの胸元を見やり、笑いを堪え苦しそうに身を屈める。
視線の先の豊かな胸の谷間には三匹のスクリーパー達がスッポリと収まり、柔らかい肉の合間は彼らの寝所となっていた。
「まぁ先生の察しの通りだけど……その子達はエンディアで生まれた変種で、それ以上大きくならなければ暴れもしないわ」
「あ、やっぱり?」
目元に浮かんだ涙を拭きつつリューンエルバの質問に答えたオーヴィアは、一冊のカタログを取り出しパラパラとめくり始める。
「うん、オリジナルに比べだら生態が特殊ではあるけど…まぁ逆に考えれば、そー言う特殊な用途で需要も有るのよね」
ほいっと突き出された『本日のオナペット特集』と書かれた見開きに、思わずリューンエルバはぴきっと表情を固まらせる。
そんな彼女の反応に再び笑いを噛み殺しながら、オーヴィアは通販カタログを戻すと今も動揺の走る瞳を覗いて小首を傾げた。
「それで…先生も飼うの?もし買うんだったらゼオン君達には私がそれっぽく話をつけといてあげるけど?」
ニヤニヤと妖しい笑みを浮かべたオーヴィアは、劣情を帯びた熱い視線を向けて、スクリーパーと戯れた肢体を眺め回す。
彼女の見透かすような視線に下腹部が熱くなる錯覚に囚われるも、リューンエルバは艶然とした表情で微笑み返した。
「ふふっ解る?…お願いできるかしら?」
「もちろん他ならぬ先生の頼みだもの…しっかりフォローさせてもらうわ」
艶やかな二人の視線が交錯する中、彼女達の昂ぶりを感じ取ったか眠りの体制に入っていた三匹は、ゆっくりと動きを活性化させていく。
そんな彼らを優しく撫でると、中断していたトーン削りに勤しむオーヴィアを尻目に、リューンエルバは自室へと戻っていった。
2009年01月15日(木) 07:59:39 Modified by chaoswars




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