れいなの豹変ぶりに絵里は外した手錠を持ったまま呆然とする。

「あの…れーな?怒ってる?」
「怒っとらん」
「でもぉ…」

れいなの目は依然として冷たく、声は低いまま。
遅々として進まない会話に絵里の中の不安が膨らんでくる。
れいなは先ほどから気を失って倒れたままのさゆみの横へ移動する。
真っ白なシーツの上に広がったさゆみの真っ黒で艶やかな長髪を一房掬い上げて耳にかける。
そして露になった耳に唇を寄せて、絵里に放つ声とは正反対の優しい口調でさゆみの名前を呼んだ。

「さゆ、起きぃ」

さゆみの瞼がピクリと反応した後、ゆっくりと開かれる。

「ん…れぇな?」

まだ力が入らないのか、舌が回らず幼い印象を残した返事。
れいなはさゆみの両手に巻き付いていたロープを外しながら柔らかい声で問いかける。

「絵里がね、悪い事したけん今からお仕置きすると。さゆはどんなお仕置きがよか?」

さゆみは自由になった腕をれいなの腰に回して、白くきめ細かい肌に頬擦りしながら答える。

「さゆみね、すっごく恐かったの…絵里がいきなり部屋に入って来て、無理矢理ワイン飲ませてきたの…」

れいなはさゆみの唇の端に残る赤い跡を舐める。
さゆみはすぐに顔を横にズラしてれいなの舌に自分のを絡める。
しばらく二人の舌が絡み合うグチュグチュといった水音が部屋に響く。
それがやけにいやらしくて、絵里はドキドキしながらただ二人のキスを見つめていた。
満足そうにれいなから唇をほどくと、さゆみはぽぉと上気したまま言葉を続ける。

「それに、れいなに見られながらイっちゃったの、すっごく恥ずかしかったの…」
「じゃあ、おんなじ事絵里にもするったい」

れいなはさゆみの頬にひとつキスを落としてから絵里の方へ向き直る。

「それ、貸しぃ」

絵里に命令するれいなの口調はまた冷たく厳しいものに戻る。
れいなは絵里の手から手錠を奪ってカチャカチャと両手でもてあそぶ。

「これ、さゆの?」
「ぅ…うん」

絵里はモジモジとれいなのご機嫌を伺いながら上目遣いで答える。

「両手、前に出しぃ」

絵里はれいなの声に、素肌をなぞられた時の様なゾクゾクとした快感を感じた。
何も考えられなくなった絵里は素直に両手を差し出して、当然の様に手錠をかけられた。

「れーな…何、するの?」
「やけん、絵里がした事とおんなじ事するって言っとるやろが」
「なんでぇ?絵里、なんにも悪い事してないですよ?」
「さゆが恐がっとったやろーが」

絵里の背後に回って絵里の体を抱きかかえたれいなは、絵里の両方の胸を鷲づかんだ。

「んはぁっ!」

絵里の反応に無関心といった表情のれいなは絵里の胸を揉み続ける。

「やだっ!れー、な!」
「うっさい」

れいなは絵里が着ているワンピースの裾を捲り上げて、絵里の口に無理矢理突っ込んだ。

「ん!ん〜〜〜っ!」

そして露になった絵里の両足の膝を裏側から掴み上げて、強制的に開脚させた。

「さゆ、見えとーと?」
「うん、見えるよ。絵里の大事な所、もう濡れててパンツの色がソコだけ変わってるのw」
「絵里はエロいっちゃね」
「本当にエッチなんだねw触ってほしいって言ってるみたいにヒクヒク動いてるのがわかる〜www」
「んん〜っ!」

れいなはブラの上から絵里の胸を揉むだけ。
さゆみは濡れる絵里の様子をれいなに報告するだけ。
絵里は中途半端に与えられる刺激とさゆみの視線に晒される恥ずかさに悶える。

「ちょっとれいな!絵里のアソコ、どんどん濡れてくるんだけどw」
「誰も触っとらんのに絵里は感じとるっちゃね?」
「ねぇ絵里?触ってほしいの?」

絵里は目に涙を溜めて必死に頷く。

「れいなぁ…どーする?シーツまで濡れてきちゃってるよw」

絵里の溢れ出す愛液はパンツだけでは吸い取りきれず、絵里が座る位置一帯をも濡らし始めていた。

「絵里ぃ…れいなのベッド汚さんといてくれると?」

れいなは絵里の耳元、唇が触れるか触れないかの距離で囁く。
れいなの吐息が耳の奥に達し、絵里は身震いする。

「さゆみ、シてあげたいけど絵里のせいで酔っ払っちゃってるみたい…まだ力が入らないのw」

絵里の目から涙が溢れて頬を流れ落ちる。

「れいなも無理」

絵里は唸りながら腰をモゾモゾと動かす。

「絵里、ジッとせんね。いくら動いたってさゆもれいなも触ってあげんし」
「んん〜!」

欲望の塊が絵里の下腹部で暴れて、頭の中が焼き切れそうになる。
れいなの腕の中でもがく絵里。

「仕方なかね…そんなに触ってほしかったら、アレ突っ込むと?」

頬に触れていたれいなの髪が動いて、絵里はれいなが顔を動かした事を悟る。
が、その感触ですら絵里にとっては愛撫になる。
絵里はまた自分の体内から熱いものが溢れるのを感じたが、もう自分だけの力では止められない。

「それ良いかもw絵里、絶対気に入るってw」
「やろ?」

さゆみの同意に嬉しそうな声を上げたれいなは一旦絵里の側を離れて、何かを手にして戻って来た。

「コレ、絵里の触ってほしい所に入れてあげるったい」

背後から回されたれいなの手が絵里の目の前にぶら下げたのは、絵里が持ち込んだワインのボトルだった。

「んー!んーっ!!」

絵里は目を見開いて思いっきり首を横に振る。

「なんで?絶対に気持ち良くなるってw」

さゆみは爪の先だけで絵里の敏感な部分をなぞる。
足をバタつかせ、必死に首を振り続ける絵里はもう完全に泣いていた。

「まだワインもちょっと残っとーし。下の口から飲んだらよかやん」

れいなの冷酷な提案に絵里は首を捻って恐怖に塗り潰された目線で訴える。
れいなは冷たく笑いながら絵里の口に詰められた服を抜き取った。

「やだよ!そんなの入れないでよぉっ!」
「でも絵里はここになんか突っ込んでほしいっちゃろ?」

れいなはいきなり絵里の濡れきった部分を強引に鷲づかんだ。

「はぁああああんっ!!」

絵里は鋭い声をあげてビクビクと体を震わせた。

「でも、さゆもれいなも気持ち良くしてあげられんもん。仕方なかろ?」
「ちょっとぉれいな、今のだけで絵里イっちゃったんじゃないの?w」
「マジで?」

無表情だったれいなは一転して不機嫌な顔になる。
れいなは肩で息をする絵里の顎を掴んで乱暴に上を向かせ、虚ろな絵里の目を上から覗き込んだ。

「絵里。イったと?」
「ふぇ…ごっ…ごめんなさい…」
「誰がイって良いって言ったと?」
「だっ、てぇ…ずっと…ガマンして…たけどぉ…」
「フフ…絵里ってばれいなに怒られてるのにまたココ濡らしてるのw」

絵里の秘部に顔を寄せたさゆみが絵里の体の震えに合わせて鳴るわずかな水音を聞き付けて笑う。

「絵里はイきたくて仕方ないんやね…」

今度は必死に首を縦に振る絵里。

「そういう時はなんて言うと?」
「ぅぅ…イき…たいです…」
「さっきさゆが言っとったやろ?ちゃんと言えよ」
「ぃ…イかせてください…ぉ願い、しますっ!」
「さゆ、さゆの手だけ貸してあげんね」
「わかったのw」

さゆみは寝転んだまま手を伸ばして絵里のパンツをズラす。
絵里の濡れそぼったソコが剥き出しになり、急に襲ってきた冷気に絵里は身震いした。

「すっごーい!びしょびしょなの!」
「絵里、どさくさに紛れておもらししたと?」

絵里は泣きながら首を横に振る。
その絵里の必死の様子にさゆみは笑いながら予告も無しに、中指を絵里の中に突き刺した。

「んっあああっ…っ!!」

待ち望んだ刺激に絵里は喉の奥から絶叫した。
しかし、絵里に飲み込まれたさゆみの指は絵里を貫いただけでまったく動かない。

「あー、さゆみもう疲れちゃったw」
「そんなぁ…」

絵里の腰は更なる刺激を求めてゆるゆると動くものの得られる快感は絶頂へと到達するには程遠い。
涙に潤んだ瞳はさゆみに懇願の意を伝えていた。

「さゆ、絵里のせいで疲れとーけん、これ以上は無理やって」
「やだよぉ…そんなの…ひどいよぉ…」

絵里は動ける範囲内で腰を動かし、さゆみの指を少しでも感じようと下腹部に力を込める。
しかしれいなに抱きかかえられている上、一度イってしまっているせいか僅かに痙攣を続ける自分の中を上手くコントロールできない。
もう少しで手に入る快感が寸前の所で手に入らない極限の状態に絵里の理性も本能も溶けてなくなった。

「絵里、手錠外したけん自分ですると」

れいなの声が直接頭に響く。
絵里は返事をする事も頷く事もせず、さゆみの手をしっかりと握りしめて体内に刺さったままの指をグイッと更に奥へ押し込んだ。

「んはぁっ!」
「気持ちよか?」

絵里は小さく唸ったけれど、それがれいなへの返答なのかあえぎ声なのか、もはや絵里自身にもわからない。
絵里はさゆみの手を握ったまま激しく腰を振って、さゆみの指を使ってほしかった刺激を手に入れた。

「はぁんっ!あっあっあっ!ふぁっ!」

一心不乱に腰を振り、さゆみの指を抜き差しする絵里。
激しく揺れる絵里の体を抱きしめるれいなは楽しそうにさゆみに問いかける。

「絵里、今どんな感じ」
「ちょーヤバいんですけどwエッチなお汁は飛び散ってるし、中がすっごく熱いのwww」
「今、さゆの指抜いたら絵里、どーなるかいな?」
「え〜オカシクなっちゃって泣いちゃうよ絶対w」

さゆみとれいなが笑いながら交わす会話も耳に入っていない絵里はただひたすら欲望に任せて動いていた。

「ふああんっ!あっ!ああん!」
「絵里イっちゃいそうなのw」
「やったらさゆがイかせてあげたら?」

れいなの言葉にさゆみはニィっと笑った後、体を起こして自ら絵里の中に入っている指を激しく動かした。
絵里の声が大きくなる。
れいなは乱れた絵里の髪をかき分けて、耳にかぶりついて耳の中まで舐めまくった。
さゆみとれいなが仕掛けた突然の攻めに絵里は息を飲んで一瞬動きを止めた後、
悲鳴のような声をあげて果てた。
ビクンと体を弾ませてれいなの腕の中でグッタリとする絵里。
れいなは絵里を支えきれず、そのまま一緒に倒れ込んだ。

「フフフ…絵里イっちゃったねw」

笑いながら絵里の下敷きになったれいなの顔を覗き込んださゆみ。

「あれ?れいな??」
「スー…」
「うそ!?寝ちゃったの?」
「…絵里?」
「クー…」
「絵里も寝ちゃったのぉ?!」

絵里とれいなは一緒に仲良く眠ってしまった…。





れいなはズキンズキンと響く頭痛で目を覚ました。

「寒っ…ってか頭いったー…」
「あ。絵里ぃーれいなが起きたの!」
「おはよー」

れいなの視界いっぱいにさゆみの顔が広がる。

「うおっ!なん?」
「れいな全然起きないから心配したの」
「え?なん?あれ?れいななんで裸なん!?」
「え?覚えないの?」
「何を?ってかなんか体がベトベトしとるっちゃけど!」

わたわた慌てるれいなを信じられないといった風に見つめるさゆみ。
そんなさゆみの様子を横目にエプロン姿の絵里が台所からベッドのそばまで歩み寄って、れいなの頭を撫でる。

「もうすぐ朝ごはんできるから、先にお風呂入っておいで?」
「ん。わかった」

れいなはポリポリと絵里に撫でられた頭をかきながら素直にお風呂に向かった。

「れいな…もしかして昨日の事…覚えてないの?」
「うんwれいな、お酒に弱いからwww」
「マジですか…」
「マジですよ?この前もそうだったからw」
「試したんだw」
「うん。三角関係ごっこ楽しかったねー」
「ねー」
「さゆー次はどんなシチュエーションで遊ぼっかw」
「んーとねぇ…」
絵里とさゆみの悪巧みは果てしなく続くのだった…





三角関係ごっこ おわり
 

ノノ*^ー^) 検索

メンバーのみ編集できます