今日はお休みのれいな君。お昼過ぎても幸せそうな寝顔を浮かべてスヤスヤ寝ています。
そんなれいな君の傍らに、何やら怪しげな影がふたつ。

「ねぇ、さゆ…れーな怒んないかな?」
「大丈夫だって!れいなだって良い思いするんだから!じゃあ、行くよ?」

さゆみの合図にえりりんは力強く頷きます。
次の瞬間、ガバッと布団を捲るさゆみ。

「ぬうおおおおおおおおおおおおおおっ!」

いきなり襲い来る冷気に雄叫びを上げるれいな君。

「うわっ!なっ!なにするったい?!って、うわぁっ!!」

驚いて顔を上げたれいな君はさらに驚きました。
れいな君の目の前には黒いタキシードに白いひらひらブラウス、
そして目元だけ隠れる真っ赤な仮面をつけた黒髪の女性。
そして、目を丸くしているれいな君を指さしてケタケタと笑うえりりん。

「おはようなの。」
「………はぁ」
「何?れいな、反応が薄いの」
「あ、ちょっとどう反応していいんかわからんかったと」
「まぁ、どうでもいいの…早速、世界的イリュージョニスト…プリンセスぅ〜…ワイワ〜イ!のオッドロキイリュージョンをお見せするの!」
「………はぁ…ってかなんでこんな休みの日に?昼休みん時でよかやろ」
「これからお見せするイリュージョンは休みの日の朝が最適なの!ね?絵里っ♪」
「ぅ…うん…ウヘヘ」
「なん?俺、まだ眠いっちゃけど…」
「では早速!」

さゆm…ワイワイさんはポッケから一本のストローを取り出して、れいな君が座るベッドの上に置きました。

「このストローを手を使わずに立たせるの!」

ワイワイさんは両手をかざしてむぅ〜んと唸りました。

「ふーん…」

興味なさそうに欠伸を噛み殺しながらストロー見下ろすれいな君。
そんなれいな君の期待を裏切るかの様に、ワイワイさんの両手の下でストローがプルプルと震えたかと思うと、
直ぐにピーンと垂直に立ち上がったのです!

「すごーい!ワイワイさんすごーい!」

えりりんはほにゃ〜んと笑いながら拍手喝采。

「さっ、じゃ次!助手のえりえりに手伝ってもらって、今度はこの棒を手を使わずに立たせたいと思いま〜す♪」

ワイワイさんは嬉しそうにれいな君の股間を指さしました。

「いやっ、ちょ、ワイワイさんwww」

れいな君はとっさに股間を両手でガードしながらワイワイさんにツッコミます。
真っ赤な顔でチラリとえりりんの様子をうかがったれいな君でしたが、
相変わらずほにゃ〜んと笑ってる絵里。
なんだか余計に恥ずかしくなっちゃうれいな君。

「ほら、れいな君!おててが邪魔なの!」

無理矢理両手を捻り上げられるれいな君。非力です。

「さぁ助手のえりえり!今がチャーンスなの!」
「やっ!やめるったい!絵里!早まるな!落ち着け!」
「絵里は落ち着いてますよ?」

そう笑って上目つかいでれいな君を見上げるえりりん。
その目は興奮のせいか、潤んでいた。

(ああああああああ…その目は卑怯ったい!)

ベッドの上に座るれいな君のハートにえりりんの視線が命中。
ちょうどれいな君の足の間にえりりんがよつんばいで近づいてくる。
そしてベッドの端にちょこんと両手を置いて、第2撃目。

「えり…初めてだから…上手くできないかもぉ…」
(おおおおおおおお…その態勢でそのセリフは犯罪ったい!)
「絵里!集中するの!そして成功した時の様子をイメージするの!」
「成功した時………ウヘヘ〜」

すこし間を置いてから、さらにほにゃにゃ〜んと笑ったえりりん。

(ひょおおおおおおぅ…絵里が!絵里が俺のランチャー砲を想像しとるったい!!)

れいな君も想像しちゃって、体温がグッと上昇しちゃいます。

「よぉ〜し…がんばっちゃいますよ?」

腕捲りをしたえりりんは、先程のワイワイさん同様れいな君の股間に両手をかざします。

「むぅぅぅ〜ん」

眉間に皺を寄せて、れいな君の股間に念を送り込むえりりん。

「ぇ…えりぃ…」

力なくれいな君が名前を呼ぶとえりりんはガバッと顔を上げました。

「れーなはどーせ無理だと思ってるんでしょ?絶対に立たせてみせるんだもん!」

頬を膨らませて、えりりんはまたれいな君の股間に険しい視線を戻しました。

(立たせてみせるんだもん…立たせてみせ…たたせて…勃たせ…勃た…勃てない勃てます勃つ勃てる時勃てれば勃てろ!)

れいな君の欲望五段活用が頭の中で木霊してます。

「むぅん…なんか夢中になってたら暑くなって来ちゃったウヘヘ」

おもむろに上着を脱ぎ出すえりりん。
上からだと絵里πの雄大な谷間がいい眺めですよ。
れいな君とちびれいな君は大自然の解放感の中へと誘われます。

(ほおおおおおおおぅ…山が!ふたつのそびえ立つ山がれいな達を呼んどる!)
「絵里!せっかく良い感じなのに…もたもたしないの!」

ほうほう…確かにちびれいな君に火薬が装填され始めていますね。

「…山が…山があるけん…俺は登ると…」
「?れーな、何言ってるの?」
「絵里!これは絵里のハンドパワーが効き始めている証拠なの!急いで!」

ワイワイさんは真剣な表情で続きを促します。

「よぉ〜し、絵里ちゃんもっと頑張っちゃいますよ?」

えりりんは再びれいな君の股間とにらめっこ。
れいな砲には次から次へと熱いあっつい火薬が装填されていきます。

「仕上げなの!」
「了解!」

えりりんの両手が交互に上下し始めましたよ?
まるでさする様な、しごく様な動きです。

(はああああああぁん…その動き!その手の動きは反則ったい!)
「絵里!トドメなの!」
「れーな、れーなぁ」

甘ったるい声で呼ばれたれいな君はうつろな目でえりりんを見ます。
目が合った瞬間、えりりんはチロリと舌を出して自分の唇をペロリと舐めちゃいました。

「ぐおおおおおおおお!発射準備完了おおおおおおっ!!」

れいな君のランチャー砲は見事、天に向かって照準固定されましたよ。

「絵里!成功なの!」
「やったぁ!」

両手でハイタッチして喜び合うさゆえり。

「もっ…もぅガマンできんと…ぇりぃ…はっ…発射命令を…」
「発射命令?」

可愛く首を傾げるえりりん。
苦しそうに悶絶するれいな君とれいな砲を見て、ワイワイさんはニヤリと悪魔の笑みを浮かべます。

「もうイリュージョンは成功したんだから、直接触ってあげるといいの」
「ぇ…えりぃ…」
「仕方ないなぁw」

えりりんはおもむろにれいな君が履いているジャージに手をかけました。

「はっ…早くぅぅううううっ」
「発射よーい!なのw」
「イきますよ?」

えりりんは遠慮なしにれいな砲をギュッと掴みました。

「ああああああああああああああああっ!!」


…………


れいな君が目を覚ますと、外は夕方。
外ではカラスがアホーアホーと鳴いています。

「……………夢だったと?」

自分のジャージの股間部分の違和感を感じながられいな君は呟きます。
ちょっと空しくなるれいな君。


部屋の隅に忘れられた真っ赤な仮面にれいな君が気付くのはもう少し後のお話です。





エロージョン編 おわり
 

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