「なぁ…やっぱやめといた方が良かったんやない?」
「れーな?もしかして怖いんですか?」
「こっ…怖くなんかなかよ!やけど、絵里…迷っとーやろ…」
「ウヘヘ…バレましたか?」

ここは町外れのとある古びた洋館。
春休み、れいな君と絵里ちゃんと愉快なクラスメート達は一足も二足も早い肝だめしに来ています。
ギシギシと軋む木の床の上ををれいな君と絵里ちゃんは身を寄せ合って歩きます。

「なぁ絵里ぃ…来た道戻ろうや…」
「もはやどこから来てどこに向かっているかもわかりませんけどねw」
「マジで!?」

絵里ちゃんはさりげなくとんでもない事を白状しちゃいます。

「あっ!れーな見て!あそこの扉!隙間から光が漏れてる!行ってみよ?」

絵里ちゃんはちょっと小走りに扉に駆け寄って、勢い良く扉を開きました。

「わぁ〜」
「なん?」
「見て見て!すっご〜い!お姫様ベッドがあるよ!」

女の子なら誰もが一度は憧れる天蓋付きの大きなベッド。

「あっ!絵里…勝手に寝そべったりしたらアカンって…」
「ふっかふかで気持ち良いよ〜」

ベッドの上でゴロゴロしたゃう絵里ちゃん。

「ちょっ………絵里………」

側に来てくれないれいな君が絵里とはまったく違う方を向いて険しい顔をしています。

「ふぇ?どしたの?」
「…絵里…これ…さっきまでここに誰かおったっちゃよ…」

テーブルの上にはワインらしきボトルと真っ赤な液体が注がれたグラス。
懐中電灯に照らされた深い色合いから、それはまだ新鮮なものと判る…。

「ヤバいっちゃよ…ここ、誰か住んどるちゃん…」
「え〜…でもガキさんがここは何年も前から空き家って言ってたよ?」
「でもここに飲みかけのコップがあるっちゃよ!とにかく、ここ出よ!」

絵里ちゃんはれいな君が必死で訴えるから、名残惜しいけど立ち上がろうとしました。
れいな君は絵里ちゃんの手を取ろうと一歩足を前に進めようとしました。
だけど動けなかった…。

「えっ…あれ?」
「なん?これ…体が…動かん…」
「れーなぁ…れーなぁっ!」

大きな不安が一気に二人を襲います。

「もう…人が寛いでいる時に勝手に入って来ないでほしいの…」

柔らかくも尖った声にれいな君が視線だけ動かしたその先。
月明かりが差し込む窓際に髪の長い人の影。
体が動かない絵里は背後からの突然の声に顔をこわばらせています。

「でも…お酒より美味しそうな女の子が居るから…大目に見てあげるの…」

瞬時に恐怖と危険を察したれいな君は慌てて声を上げました。

「すっ…すいませんでした!勝手に家に入ったのは謝るけん!」

れいな君の叫びには答えない人影はゆっくりと絵里に近づく…。

「すぐに出て行くけん!その子にはなんもせんでくださいっ!」
「れっ…れーなぁ…」

背後に居る何者かに優しく髪を撫でられる絵里。
しかし、恐怖で絵里の瞳から涙が溢れる。

「泣かないでいいのよ…なんにも怖くないから…」

背中から抱き締められて感じる生暖かい何者かの体温。
そして頬に柔らかい感触。
れいな君の驚いた表情から、絵里は自分が何者かにキスをされているのを悟る。

「あぁ…綺麗な体…匂いも素敵ね…」

そう言って絵里の首筋を舐める女。
絵里の全身をゾクゾクする感覚が駆け巡る。

「ぅ……ぃゃ…」

恐怖と不安で絵里の抵抗する声が震える。
何者かの唇がゆっくりと絵里の体を這い上がり、耳元に到達する。

「大丈夫…怖がらないで…少し痛いけど…すぐに気持ち良くなるの…」

耳元にかかる温かい吐息に絵里が身を震わせると、抱き締められる力が少し強くなった。

「っ!絵里っ!」

動かない体でもがいているれいな君の必死な姿を見て、絵里はますます自分の置かれている状況が良くない事を知る。
しかし、もはや助けを求める声すら発する事ができない。
ゆるゆると腰の辺りを撫でる何者かの手。
そして先程舐められた部分に小さな鋭い痛み。

「あっ!」
「絵里っ!」

顎が上がり、時折ぴくりと体が跳ねる絵里の様子をれいな君は唇を噛みながら見つめるしかしできなかった。

「ぁ……んはっ…れっ、なぁ…はぁ…」

絵里の呼吸が乱れ出す。
しかし女は絵里の首筋に顔を埋めたまま。
こわばっていた絵里の体から力が抜け始めた時、女はゆっくりと顔を上げた。

「ふふ…思ってた以上に美味しかったの…ごちそうさま…」

絵里の頬や肩に軽いキスを落としながら、少し乱れた絵里の髪を整えてあげる女。
虚ろな目をした絵里は甘える様に女の肩に頭を乗せる。

「絵里っ!ちょっ、絵里に何したと!」
「…うるさいの…ちょっと血をいただいただけなの…」
「血?」
「ねぇ…気持ち良かった?」
「……はい」

少し眠そうに目を細めて絵里は素直にそう答えた。

「そう、それは良かったの…でも…これからが本番なの…」

絵里の反応に満足そうな声で答える女はまた、絵里の体をまさぐる様に撫で始めた。
その手の動きに呼応して絵里の息が乱れ始める。

「…はぁ…ぁ…んっ…」

女の手が絵里の胸の膨らみを優しく包み込む。

「ぁあんっ…ふぁぁん…」

絵里は女の腕の中で背を反らせて胸への愛撫に感じていた。

「えっ…絵里……」

れいな君は見た事もない絵里ちゃんのなまめかしい姿に唾をゴクリと呑み込む。
次第に女の愛撫が大きく大胆になるにつれ、絵里の吐息に声が混ざる。

「…はぁっ…ぁっ…ぁああんっ…」
「ホラね?気持ち良くなってきたでしょう?」
「…はっ…はぃ…ぅふぁぁ…」
「さゆみのキスの後のエッチは最高に気持ち良いの…もっと欲しい?」
「…ふぁぃ…はぁっ…欲し…い…です」
「ふふふ…かわいいお人形さんだこと…随分と素直になったの…」
「絵里っ…何言うとーと!?」

見たこともない、れいな君の妄想以上の乱れた絵里の姿に思わず声を上げて制止するれいな君。

「あっちの男の子は全然素直じゃないの…」

楽しい食事の時間に水を差すれいな君に少し不機嫌になる女。
女は胸への柔らかい愛撫を止めずに絵里に問掛ける。

「ねぇ…えっと、お名前は?」
「…はぁぁ…んっ…ぇりっ…です…」
(なんだか縁起でもない名前なの…)

つい先日の悪夢が甦って一瞬、女の手が止まる。

「…じゃぁ絵里ちゃん…あそこの男の子がうるさいから、先に黙らせてから楽しみましょうか?」

何の事だかわからない絵里は潤んだ瞳で女を見上げる。

「さぁ、こっちに来なさい…」

女がれいな君に向かって声をかけると、れいな君の足が勝手に動き出す。
何の抵抗もできないままれいな君は絵里のいるベッドに倒れこんだ。

「なんするつもりと!」
(この喋り方…なんだか縁起でもないなの…)

女はれいな君の様子など気にせず、腕の中で鳴いている絵里に囁く。

「さぁ、絵里…この男の子が気持ち良いコト、してあげるの」
「なっ…ちょっ…」

命令された絵里は首を傾げる。

「絵里ちゃんがこの子を気持ち良くさせた分だけ、さゆみがごほうびをあげるの…」
「……はぃ…」
「ほら…この子ったら期待でココがこんなになっちゃってるの…ふふ」

絵里の淫らな姿にいつの間にかれいな君のちびれいな君が戦闘体制になっていた。
ジーパンの上からでもはっきりと判る膨らみに細い指を這わせる女。
思わず情けない声を上げるれいな君。

「ふふっ…男の子なのにかわいい声で鳴くのね…なんだか楽しめそうなの」

女は絵里の体に絡めていた腕をほどいて絵里の背中を押す。

「さぁ…始めなるの」
「…れーなぁ…」

熱っぽい瞳、紅潮した頬、吐息で濡れた唇、乱れた着衣。
何もかもが妄想以上のリアルさでれいな君の両足の間に存在する。

「ええええええ絵里ぃ………」

れいな君の動揺もお構いなしに、絵里の指がちびれいな君を撫でる。

「ふぁっ!…っく…」

目をギュッと閉じて唇を噛み締めるれいな君。

「絵里ぃ…ダメッ…や、けん…」

耐えるれいな君を面白そうに眺める女は絵里に追い討ちをかける。

「直接触ってあげるの…」

絵里は言われるがまま、れいな君のベルトを外した。
れいな君のお気に入りのマイ○ロ柄パンツが現れる。

「あら?うさぎさん…かわいいの」

女には意外と好評だった。

「ダメやって!絵里!」

やたらかわいいパンツにドン引きする事もなく、絵里はマ○メロのお顔部分の膨らみを両手で包み込んだ。

「くっ…はぁっん!」

膨らみの輪郭を丁寧に指でなぞられて、体を震わせるれいな君。
自分でスるのとは比べ物にならない快感に思わず腰が浮いてしまう。
マイメ○の愛らしいお顔がちびれいな君の成長のせいでさらに伸びてしまう。

「絵里ちゃん…その膨らんでいる所はすごく美味しいの…」
「…美味しいの?」
「そう…だからキスしてあげるの…」

絵里はゆっくりとちびれいな君に唇を寄せる。

「えっ…絵里っ…だっダメやけん…」

れいな君は弱々しくも尚も抵抗する。
しかし、絵里は何の躊躇もなく○イメロとキスをした。

「ふぁぁあああっ!」

指とは違う柔らかい感触にれいな君は辛抱たまらんあえぎ声を上げてしまった。

「絵里ぃ…」
「…れーな…きもちぃぃの?」
「…くっ…」

気持ち良くない訳がない。
だけど、素直に認めてはいけないと言う意思を固めたれいなは歯をくいしばって息を殺す。

「…くはっ…ぅぅ…」
「ねぇ…れーなぁ…」

絵里はちびれいな君に唇を這わせながら問い掛け続ける。
一枚の布越しに伝わる柔らかい絵里の唇の感触。

「クスッ…もっとキスして欲しいみたいなの…」

絵里は女に言われた通りちびれいな君の全身に何度もキスを落とす。
触れるだけのキス。
それがついばむ様なキスに変わる。
硬さを持ち始めていたちびれいな君を唇でくわえられては、さすがのれいな君も声を上げるしかなかった。

「んっ、はぁぁあああっ!」

真っ白な喉を突き出してあえぐれいな君。

「ふふふ…まだイかないんだ…じゃあこれは?」

翻弄されるれいな君を楽しんで見ていた女はおもむろに絵里に手を伸ばした。
れいな君の足の間で四つん這いになってちびれいな君を貪っていた絵里がびくんと体を揺らす。

「んふぁぁん……」

女の指が絵里の秘部を這い、絵里の唇がちびれいな君を這う。

「ふぁっ…ああぁぁぁ…はぁっ…」

女の愛撫に絵里の呼吸が乱れ、体を支える腕もガクガクと震える。
ちびれいな君にかかる吐息も熱く湿っぽく、触れる唇も時折強く押し付けられる。
不規則な絵里の愛撫にちびれいな君は完全なるスーパーちびれいな君3へと進化を遂げた。
この後はド派手にレナハメ波を放つしかない…。

「…ダメや…はぁっ…もう…俺…くっ…」

だんだんとれいな君の意識が遠のいて行く…。

「…あらあら…もう限界なの?じゃあ絵里ちゃん、直接キスしてあげるの」

絵里はれいな君のマイメ□パンツに震える指をかけた。

「だっ、ダメやけん!絵里っ!絶対にダメやけん!」

れいな君は溢れる涙もそのままに大きな声で絵里に訴えた。

「絵里っ!それだけはやったらダメやし!」

絵里の指が僅かに下がる。
れいな君は泣きじゃくりながら叫び続ける。

「イヤやけん!こんなワケわからん状況で絵里にそんなことされんの、俺、イヤやけん!
 絶対ダメやから!いくらでも謝るけん!絵里を止めてくださいっっ!」

絵里と女の動きがピタリと止まる。
その瞬間、れいな君の頭上に降ってきた聞いた事のない声と女の悲鳴。

「ウヘヘ…良く言えましたよ?」
「あぁっ!また貴方達なの!?キャァッ!」

驚いて目を開けたれいな君の横では何者かに組み敷かれてくちづけられている女と何者かの腕の中でグッタリしている絵里の姿。

「な…なん…?」

ちびれいな君をおっ勃てながらも呆然とするれいな君に絵里を抱えている人物が語り掛けた。

「欲に流されんとは偉いっちゃね〜。気に入ったから助けてやるとw」

そしてその人物はれいな君の首筋に手刀を振り落とした。
そこで音もなくれいな君の記憶が途絶えた。



…っ………っち………中っち!

「田中っち!!!」
「うぉおっ!」
「もぉ〜…田中っち〜こんな所で寝ちゃって…探したんだから〜」
「え?なん??」

目の前にはガキさんのプンプン怒り顔。
何が何だかわからないまま驚いたれいな君は辺りをキョロキョロ。
どうやらここは洋館の裏庭のようです。
ちょっと湿っぽくて金具は錆び付いているベンチにグッタリと座り込んでいるれいな君と
そんなれいな君に寄り添ってスヤスヤと穏やかな寝息をたてている絵里ちゃん。

「居なくなったと思ったらこんな所で寝てるんだもん…心配して損しちゃったのだ!」
「あ…えと…ごめんなさい…」

なんだかスッキリしないけれど、下半身は妙にスッキリしているれいな君は頭にいくつも?を浮かべながらとりあえずガキさんに謝りました。

「みんなに心配かけた罰として、爆睡してるカメは田中っちがおぶって帰る事!いい?」
「…………わかったっちゃん」


………


「れーなぁ…あの子達、帰って行きましたよ?」
「そうったい。に、してもこのエロ吸血鬼は…」
「はぁっ…んはぁっ…エ、エロいの、は…あなたたち、の…はぁん!」

ヴァンパイアさゆみは先程のサキュバス絵里のキスですっかり乱れてしまっていた。
どうしようもなくうずく体をれいなに攻めたてられながらも反論する。

「いいかげんっ…さゆみの、かっ…からだで…ふぁん!あそば…ないでっ…ああん!」
「いたいけな少年少女をもてあそんだオシオキっちゃよw」

れいなは楽しそうにさゆみの濡れそぼった秘部を掻きまわす。
グチュグチュという卑猥な音と淫靡な香りに引き寄せられる様に窓際から外の様子を伺っていた絵里がトコトコと戻って来る。

「絵里もさゆのエッチな所、触りたいですよ?」
「絵里、さっきの男の子の精気吸いよったやん」
「それとこれとは別腹ですからw」

それから朝日が昇るまで、古びた洋館にはさゆみの嬌声が響き渡ったのでした。





れいな君のどーてー危機一髪編 おわり
 

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