カンッ! と太陽が強烈な力と熱を放っていた。
陽炎も浮かび、セミが大音量で鳴きわめく昼下がり、二人の女の子が学校の制服に身を包んで、
仲良く憔悴しきって力無くアスファルトの上を歩いていた。
「暑いっちゃ……。どーしてれなたちは、世間は夏休みなのに、学校まで行って勉強せんとあかんと……?」
「それは、れーなとさゆみが、仲良く一学期の期末テストが赤点だらけで、特別集中夏期補習に強制参加させられているからなの……」
「つまりは、じごーじごく、ってやつと?」
「それを言うなら自業自得なの……」
「……亀井せんせぇー、今ごろなんしとるやろか……」
「先生のことだから、エアコンの効いた部屋で、きっと今でも寝てるよ……」
「……なんかせんせぇに腹が立ってきたっちゃ」
「同感なの」
「さゆ、せんせぇのアパートに着いたら、叩き起こすけん」
「了解……」
灼熱地獄からの憎しみを転化しながら、二人は懇意にしている担任でもある家庭科の亀井先生の家まで歩いていった……。
常に持っている合鍵で、アパートのドアを開ける。
「せんせぇ、ただい、――にゃ!?」
先に入ったれいなの顔に水が浴びせられる。
目を白黒させながらスポーツタオルで顔を拭きつつ、中を覗くと、亀井先生がソファで横になって、手になにかを持ちながら、こっちに向かって、うへへへ、と笑っていた。
「うへへぇ。れーなとさゆ、おかえりー」
「ただいまです。先生、その手に持っているものは……」
「んー? 最近のオモチャって、よくできてるよねぇ」
れいなとさゆみ、部屋に入ってドアは施錠する。
予想通り、部屋はエアコンが効いていて涼しかったが、
予想外に、先生は起きていて、突然れいなを攻撃したことだろう。
「大人なのに、可愛い生徒にいきなり水鉄砲で水をブッかけると!?」
不意打ちでくらったことに、れいなは少し怒っていた。
「水鉄砲じゃないもん、ウォーターガンですよウォーターガン。飛距離だってすごくいいんだから。――ほら」
トリガーを弾いて、今度はれいなの腕に水をかけた。
「にゃっ! ふ、普通、大人が家の中で水鉄砲で遊ぶと!?」
れいなの言葉に、先生は首だけ動かして窓の外を見て、それから首を戻して、れいなを見る。
「じゃあ外で遊ぶの? あつぅ〜い、お外で」
「うっ……」
「そもそも水鉄砲で遊ばなければいいの」
言葉に詰まったれいなと、呆れるさゆみ。先生はアヒル口をムニムニさせながら、
「だって買ったら使いたいじゃぁん。それに冷たくて気持ち良いでしょ? ――ね、れーな?」
再びトリガーを弾いて、れいなのお腹に水をかける。
「にゃあ! ちょ、せんせぇだけズルいっちゃ!」
「れーなとさゆの分もあるよー」
指したダイニングテーブルの上には、確かに先生が持っているウォーターガンと同じものがパッケージ印刷された箱が二つある。
「よぉーし。さゆみがれーなの仇をとってあげるの」
さゆみは箱を一つ抱えて、洗面所へと消えていく。
「さゆ、れなを勝手に死なすんじゃなか。自分でリベンジするたい」
れいなはキッチンへ行って、シンクで箱から出したウォーターガンに水を補充する。
二人の準備ができると、先生は立ち上がり、
「さあ、誰が最後まで生き残るか勝負ですよ?」
と言って、ウォーターガンを構える。
「それでは。レディ……GO!」
合図した瞬間、先生とさゆみの銃口は、――。
「ふにゃあ!?」
――れいなに向けられ、集中砲火を浴びせる。
「ちょ!? さゆ、れなの仇をとってくれるんじゃなかったと!?」
「だって先生より、れーなを攻撃したほうが反応が楽しそうだもの」
言いながらもトリガーを弾く指は動き続ける。
「絵里もさゆと同意見ですねぇ。水に濡れた子猫ちゃん♪ うへへぇ」
「く……っ、闘いとは孤独なもんちゃね……負けるかあっ!」
れいなは先生とさゆを交互に撃つが、二人の攻撃に押され、水が全然当たらない。
「れーな下手すぎなの♪」
「それではトドメといきますかねぇ♪」
そう言って、先生はれいなの心臓部分を狙って、集中的に撃ち始めた。
さゆみはこめかみ部分を狙って撃つ。
「ぎゃああああっ!」
れいなは撃つことを諦めたのか、やられたフリをして、座り込んだ。
全身びしょ濡れで俯いている。
先生は撃つのを止め、
「本当にやられたのか確認しないとねぇ」
呑気にれいなへと近付いていく。
――その時。
「スキありっ」
れいなが顔を上げ、ウォーターガンを発砲する。――先生の胸とお腹に見事、着弾した。
「へへーん、やったと。……って、せんせぇ……」
夏のパジャマ代わりにしている、先生の白のロング丈のTシャツは、濡れた部分が肌に貼り付いて。
先生の形の良い胸とおヘソを透けさせ、れいなは思わず生唾を飲み込んだ。
「先生、ノーブラなの」
「だって今日は一歩も外に出てないもん」
「じゃあこのオモチャはどうやって……」
「昨日ネットで注文して、今朝届いたんだよぉ。――それより、」
先生とさゆみの視線が、座っているれいなに集中する。
「やられたフリをして、攻撃してきた、この子猫をどうしようか?」
「捕虜にしたらいいと思うの」
キラリ、二人の眼がSの瞳へと変わる。
前髪から水を滴らせ、制服のシャツの下に着けていた水色のブラを透けさせ、乱雑に座ったせいでスカートから露わになった太ももを見せているれいなに、先生は自分の唇を軽く舐める。
「生意気な捕虜には拷問もアリだよね?」
「さゆみも参加させてくれるならOKなの」
「じゃあ二人でこの子猫ちゃんに躾をしよっか」
「うん!」
フローリングの床に乱暴に押し倒された時。――れいなは、これからされることへの期待に、胸を高鳴らせた……。
先生とさゆみ、二人に濡れたシャツの上から胸を揉まれる。唇は先生のそれで塞がれ、さゆみの唇はれいなの片耳を弄んでいた。
力加減の違う、胸への愛撫。舌は先生に絡め取られ、喘ぎ声も先生の口腔へと消える。
さゆみは耳を甘噛みした後、耳の中に舌を入れてきて、ピチャピチャと淫靡な音が鼓膜に響く。
胸の先端を、くりくり、捏ねられると、起立したきたのが、自分でも分かった。
「もう勃っちゃってるね、いやらしい子猫ちゃん」
先生が唇を離し、イジワルな声で囁く。
「はあぁ……。……せんせぇ、さゆぅ」
「なんだか言いたげな目をしてるの」
「なにが言いたいのかなぁ?」
先生は勃った先端を、ギュッと摘む。
「んっ! えと、あの……じゃなくて、」
「なにが『じゃなくて』なの?」
さゆみは聞き返し、再び耳の中に舌を入れる。
「あはぁぁん……、……シャツの上から、じゃ、なく、て……」
「ちゃあんとおねだりできるよね? れーな?」
羞恥で顔を赤くするれいなだが、言わないとこれ以上のことはしてもらえない、と悟ったのだろう。――目をつぶって弱々しく言った。
「シャツの上からじゃなくて……直接触ってほしいけん……」
「ん。よく言えました」
先生はチュ、と軽いキスをして、胸を揉むのを止める。それからプチプチとれいなのシャツのボタンを外し始めた。
「ちゃあんとご褒美あげないとねぇ」
シャツを開いて、れいなのブラのホックを素早く外す。
「うわ、もうピンピンに勃ってるの」
さゆみが軽く驚いた声を上げる。
「本当に淫乱で困った子猫ちゃんですねぇ」
先生はそう言いながらも、声は弾んでいた。
そして、完全起立しているそれを、ねっとりと舐めだした。
「ふぁぁぁん……」
れいなが陶然とした声を上げる。
先生の舌技に酔いしれていると、アゴを掴まれ、掴んださゆみのほうへと向かされる。
「れーな……今度はさゆみとキスしよ?」
「うん……」
重なり合う唇。絡み合う舌。
「うふぅ……ふぁ」
鼻から抜ける声は、とても甘い。
先生はもう一つの胸の先端にも手を伸ばし、指で転がし始めた。
「ふあんっ、あ、あっ」
れいなは堪らずさゆみの唇を外して、艶かしい声を上げる。
――無意識に股を擦り合わせる。
「先生とだけ楽しんじゃってズルいの」
言って、さゆみはれいなの濡れたスカートをめくり上げて、太ももを撫で始めた。
「あっ、さゆ……」
「んー?」
れいなと顔を近付けながらも、太ももを撫でることは止めない。
手が這い回るたびに、れいなはゾクゾクと背中を震わせた。
さゆみの手が足の付け根へと近付いていく。――れいなはどうしようもない期待で興奮していた。
先生がヂュッと胸を強く吸ったのと、さゆみの指がショーツの上からスジをなぞったのは、ほぼ同時だった。
「ふにゃあんっ!」
一際高い声で啼くと、先生は唇を離し、
「子猫のくせに欲情しちゃってますねぇ」
愉快そうに言い、さゆみは、
「うわぁ、ビショビショなの。先生、ここにも水をかけたの?」
すっとぼけた声で尋ねる。
「えー? そんな覚えはないなぁ。――絵里にも見せてよ」
先生とさゆみ、二人してれいなの股を覗き込む。
「布越しだとよく分からないねぇ。これ、取っちゃおっか」
ショーツの左右に手をかける。
れいなはおとなしく腰を浮かせ、ショーツが脱ぎ取られるのを、されるがままにしていた。
無毛の恥丘の下の泉は、ダラダラと溢れていた。れいなは恥ずかしさで、両手で顔を覆う。
「これ、本当に水かな?」
先生はさらに顔を近付け、――躊躇いもなく蜜を舐めた。
「ふにゃあぁぁ……」
「れーな、顔を隠してたら分からないの」
さゆみは、れいなの力の入らない手を掴んで床に押し付ける。
その間にも、先生はピチャ・ピチャと蜜を舐める。
「にゃっ、あ、あ……」
「れーな、蕩けた顔ですごくエロいの……」
さゆみが熱のある声で呟く。
先生は舐めるのを止めて顔を上げる。
「ちょっとネットリしていてしょっぱいから、水じゃないみたい」
先生の報告に、さゆみは愉快そうに、
「れーな、水じゃないんだって。だったらなんであんなにビショビショなの?」
そう尋ねる。
れいながなにも言えず、顔を真っ赤にしていると、
「強情な子猫には、もっと拷問をしてあげないとねぇ」
先生が近くにあった、ウォーターガンを拾い上げる。
れいなとさゆみ、二人とも先生がなにをするのか皆目見当がつかないでいると。
ピュッ、と水を発砲した。
「にゃっ!?」
水はれいなの胸に着弾する。
れいなが驚いた声を上げている間にも、先生は続々と水をかけていく。
頬・首・わき腹・太もも……。
「ふにゃっ、にゃあっ」
水をかけられるたびに、れいなは声を上げる。
そんなれいなを見ていたさゆみは、
「れーな、もしかして感じちゃっていない?」
確信を感じながら、笑って尋ねる。
「えー、そうなの? それじゃあ拷問にならないねぇ」
そう言いながらも、先生は水をかけるのを止めない。
「――じゃあ、ここはどうかな?」
れいなの股を大きく割り開き、ウォーターガンを狙いに定める。
「ちょっ、せんせ……」
なにをされるのか気付いたのだろう。れいなは抵抗の声を出すが、先生もさゆみも耳を貸さず、起き上がりたくても、さゆみに手を掴まれている。
まだダラダラ溢れている泉に向かって、――先生はトリガーを弾いた。
「にゃああぁぁんっ!」
れいなが一際高い声で啼く。
それを見た先生は、面白がって、片手で秘唇を広げて、さらにオクへと水をかける。
「にゃぁっ、あ、ふにゃ!」
水と蜜が混ざり合ったものが、ゴポリ、音を立てて溢れ出す。
「れーな、冷たくて気持ち良い?」
さゆみが尋ねるが、れいなは喘ぐだけで精一杯である。
そして。
「せ、せんせぇ……」
涙声で呼んだ。
これには先生もさゆみも少し驚き、先生は水をかけるのを止め、さゆみはれいなの手を解放する。
先生はウォーターガンを床に置き、その手をれいなの頬に優しく添えた。
「なーに? れーな」
れいなは解放された手で、頬に添えられている先生の手を両手で掴み。
「水じゃ……嫌やけん……」
言いながら先生の指を舐めてしゃぶりだした。
「指がよか……ふぁ、せんせぇの指が欲しいと……」
必死のおねだりに、先生の頬が緩む。
「そっかぁ。絵里の指が欲しいんだぁ」
もう片方の手でれいなの頭を撫で、
「うへへぇ。拷問は終わりにして、すっごく気持ち良くしてあげるね」
れいながしゃぶっている指をゆっくり引き抜き、さゆみを見る。
「さゆも手伝ってくれるよね」
「もちろんなの」
快諾したさゆみは、れいなの胸に片手を添えて、ゆっくり揉みだした。
「ぁ……」
れいなが小さく声を上げる。
先生はそれを満足そうに確認してから、再び頭を下げていった。
れいなの唾液まみれの指と、水と蜜が混ざった泉の入り口を、優しく擦る。
そして、ゆっくりと指を挿入していった。
「はあぁん……」
れいなが熱い吐息を漏らす。
それに気を良くして、先生は指を抜くときに、二本目の指を添えてもう一度、挿入する。さゆみはれいなの両胸を両手を使って揉み始めた。
「ふぁっ、にゃあっ!」
ナカをくすぐるように擦られ、胸は先端を指の腹で撫でられて。否が応でも、れいなの声は高く大きくなる。
「れーな、気持ち良い?」
先生が優しい声で尋ねる。
れいなは首を縦にブンブン振って、
「キモチ、イッ! も……もっとキモチヨクしてほしか……っ!」
その言葉に、先生は頬を緩めて「うへへぇ」と笑い、
「じゃあ淫乱な子猫ちゃんのリクエストに答えてあげますかぁ」
宣言して顔を股間に埋めて、――ぷっくりと大きく膨らんでいる蕾にチロリ、舌を這わせた。
「にゃあんっ!」
そして蕾を口に含み、ジュウジュウと吸い出す。指を抜き挿しするスピードも上げる。
「ふにゃ! あんっ、ああっ!」
れいなは震える片手で先生の頭を掴む。そして力の入らない手で、「もっと」と言わんばかりに引き寄せて、自分でも擦り付けて腰を振る。
先生のテクに夢中になっていると。
ぺろり、頬を舐められた。
「さゆみの存在を忘れたら困るの」
言って、れいなの胸の先端を、キュッ、と摘む。
「ふにゃぁ……さゆぅ」
れいなは蕩けて上気した顔でさゆみを見つめ。さゆみはそんなれいなの表情に欲情して生唾を飲む。
どちらかともなく、自然と重なる唇。
互いの唇はすぐに開き、舌が絡み、チュルチュルと相手の唾液を吸う。
「んむっ……ふぅっ」
片手でさゆみを抱き締めるれいな。
――れいなはいつしか涙を流していた。
ただしそれに悲哀の感情は一切無くて。
快感や「愛されている」という実感などによる、歓喜の涙だった。
先生がれいなのキモチイイところを的確に擦る。
さゆみが乳房を揉みつつ先端を捏ね回す。
「にゃあっ、はぁぁん!」
れいなは昇りつめていく。
ナカの具合を指で感じていた先生は気付いたのだろう、ラストスパートと言わんばかりに、ジュプッ! グプッ! と激しく突く。
れいなはさゆみと唇を離し、それでも舌同士のキスを続けながら、
「せんせぇっ! さゆぅっ!」
啼きながら叫んだ。
「にゃっ。キモチイイ! ――イク、イッちゃうと!!」
その言葉に。
さゆみはれいなの両胸の先端をギュッと摘み。
先生は口に含んでいた蕾を甘噛みした。
「ふにゃあぁぁぁんっ!!」
途端にナカは急速に先生の指を強い力で締め付ける。
れいなは全身をガクガクと痙攣させて。
それがしばらく続いていたかと思うと。
「……にゃあっ」
荒い呼吸をして、れいなは果てた。
先生とさゆみは、れいなが自力で起き上がれるようになるまで、優しく頭を撫でたり、頬に軽いキスをしながら待った。
そして先生の指導で、れいなとさゆみは水に濡れた床を、雑巾で拭く作業をやらされた。
れいなとさゆみ、渋々、床を拭きながら、
「最初に水鉄砲で遊んだのは先生なの」
「そうっちゃ。それにれななんて体中がビショ濡れたい」
二人の作業をソファに寝転がりながら見ている先生は、
「でも面白かったじゃーん」
と反省の欠片も見せていない。
「確かに面白かったのは事実なの」
さゆみの言葉に、先生は満足そうに頷き、
「それに、れーなはすっごく気持ち良かったでしょ?」
先生の言葉に、れいなは顔を真っ赤にさせる。
「そ、それはっ……うぅ……はい」
最後は消え入るほどの声で肯定したれいなに、先生は「うへへぇ」と笑った。
「掃除が終わったら、みんなでお風呂に入ろーね。昼風呂ってなんだか贅沢な感じしない?」
「それは賛成っちゃけど……」
「……先生、まだ水鉄砲で遊ぶつもりでしょ」
さゆみの指摘に、先生はただ体をくねらせて、また、
「うへへぇ」
と笑っただけだった。
結局。
浴室にもウォーターガンを持ち込んだ三人は、気兼ねすることなく遊び。
そして再びれいなが美味しくいただかれたのは、言うまでもない……。
オトナの水鉄砲の遊び方 終わり。
陽炎も浮かび、セミが大音量で鳴きわめく昼下がり、二人の女の子が学校の制服に身を包んで、
仲良く憔悴しきって力無くアスファルトの上を歩いていた。
「暑いっちゃ……。どーしてれなたちは、世間は夏休みなのに、学校まで行って勉強せんとあかんと……?」
「それは、れーなとさゆみが、仲良く一学期の期末テストが赤点だらけで、特別集中夏期補習に強制参加させられているからなの……」
「つまりは、じごーじごく、ってやつと?」
「それを言うなら自業自得なの……」
「……亀井せんせぇー、今ごろなんしとるやろか……」
「先生のことだから、エアコンの効いた部屋で、きっと今でも寝てるよ……」
「……なんかせんせぇに腹が立ってきたっちゃ」
「同感なの」
「さゆ、せんせぇのアパートに着いたら、叩き起こすけん」
「了解……」
灼熱地獄からの憎しみを転化しながら、二人は懇意にしている担任でもある家庭科の亀井先生の家まで歩いていった……。
常に持っている合鍵で、アパートのドアを開ける。
「せんせぇ、ただい、――にゃ!?」
先に入ったれいなの顔に水が浴びせられる。
目を白黒させながらスポーツタオルで顔を拭きつつ、中を覗くと、亀井先生がソファで横になって、手になにかを持ちながら、こっちに向かって、うへへへ、と笑っていた。
「うへへぇ。れーなとさゆ、おかえりー」
「ただいまです。先生、その手に持っているものは……」
「んー? 最近のオモチャって、よくできてるよねぇ」
れいなとさゆみ、部屋に入ってドアは施錠する。
予想通り、部屋はエアコンが効いていて涼しかったが、
予想外に、先生は起きていて、突然れいなを攻撃したことだろう。
「大人なのに、可愛い生徒にいきなり水鉄砲で水をブッかけると!?」
不意打ちでくらったことに、れいなは少し怒っていた。
「水鉄砲じゃないもん、ウォーターガンですよウォーターガン。飛距離だってすごくいいんだから。――ほら」
トリガーを弾いて、今度はれいなの腕に水をかけた。
「にゃっ! ふ、普通、大人が家の中で水鉄砲で遊ぶと!?」
れいなの言葉に、先生は首だけ動かして窓の外を見て、それから首を戻して、れいなを見る。
「じゃあ外で遊ぶの? あつぅ〜い、お外で」
「うっ……」
「そもそも水鉄砲で遊ばなければいいの」
言葉に詰まったれいなと、呆れるさゆみ。先生はアヒル口をムニムニさせながら、
「だって買ったら使いたいじゃぁん。それに冷たくて気持ち良いでしょ? ――ね、れーな?」
再びトリガーを弾いて、れいなのお腹に水をかける。
「にゃあ! ちょ、せんせぇだけズルいっちゃ!」
「れーなとさゆの分もあるよー」
指したダイニングテーブルの上には、確かに先生が持っているウォーターガンと同じものがパッケージ印刷された箱が二つある。
「よぉーし。さゆみがれーなの仇をとってあげるの」
さゆみは箱を一つ抱えて、洗面所へと消えていく。
「さゆ、れなを勝手に死なすんじゃなか。自分でリベンジするたい」
れいなはキッチンへ行って、シンクで箱から出したウォーターガンに水を補充する。
二人の準備ができると、先生は立ち上がり、
「さあ、誰が最後まで生き残るか勝負ですよ?」
と言って、ウォーターガンを構える。
「それでは。レディ……GO!」
合図した瞬間、先生とさゆみの銃口は、――。
「ふにゃあ!?」
――れいなに向けられ、集中砲火を浴びせる。
「ちょ!? さゆ、れなの仇をとってくれるんじゃなかったと!?」
「だって先生より、れーなを攻撃したほうが反応が楽しそうだもの」
言いながらもトリガーを弾く指は動き続ける。
「絵里もさゆと同意見ですねぇ。水に濡れた子猫ちゃん♪ うへへぇ」
「く……っ、闘いとは孤独なもんちゃね……負けるかあっ!」
れいなは先生とさゆを交互に撃つが、二人の攻撃に押され、水が全然当たらない。
「れーな下手すぎなの♪」
「それではトドメといきますかねぇ♪」
そう言って、先生はれいなの心臓部分を狙って、集中的に撃ち始めた。
さゆみはこめかみ部分を狙って撃つ。
「ぎゃああああっ!」
れいなは撃つことを諦めたのか、やられたフリをして、座り込んだ。
全身びしょ濡れで俯いている。
先生は撃つのを止め、
「本当にやられたのか確認しないとねぇ」
呑気にれいなへと近付いていく。
――その時。
「スキありっ」
れいなが顔を上げ、ウォーターガンを発砲する。――先生の胸とお腹に見事、着弾した。
「へへーん、やったと。……って、せんせぇ……」
夏のパジャマ代わりにしている、先生の白のロング丈のTシャツは、濡れた部分が肌に貼り付いて。
先生の形の良い胸とおヘソを透けさせ、れいなは思わず生唾を飲み込んだ。
「先生、ノーブラなの」
「だって今日は一歩も外に出てないもん」
「じゃあこのオモチャはどうやって……」
「昨日ネットで注文して、今朝届いたんだよぉ。――それより、」
先生とさゆみの視線が、座っているれいなに集中する。
「やられたフリをして、攻撃してきた、この子猫をどうしようか?」
「捕虜にしたらいいと思うの」
キラリ、二人の眼がSの瞳へと変わる。
前髪から水を滴らせ、制服のシャツの下に着けていた水色のブラを透けさせ、乱雑に座ったせいでスカートから露わになった太ももを見せているれいなに、先生は自分の唇を軽く舐める。
「生意気な捕虜には拷問もアリだよね?」
「さゆみも参加させてくれるならOKなの」
「じゃあ二人でこの子猫ちゃんに躾をしよっか」
「うん!」
フローリングの床に乱暴に押し倒された時。――れいなは、これからされることへの期待に、胸を高鳴らせた……。
先生とさゆみ、二人に濡れたシャツの上から胸を揉まれる。唇は先生のそれで塞がれ、さゆみの唇はれいなの片耳を弄んでいた。
力加減の違う、胸への愛撫。舌は先生に絡め取られ、喘ぎ声も先生の口腔へと消える。
さゆみは耳を甘噛みした後、耳の中に舌を入れてきて、ピチャピチャと淫靡な音が鼓膜に響く。
胸の先端を、くりくり、捏ねられると、起立したきたのが、自分でも分かった。
「もう勃っちゃってるね、いやらしい子猫ちゃん」
先生が唇を離し、イジワルな声で囁く。
「はあぁ……。……せんせぇ、さゆぅ」
「なんだか言いたげな目をしてるの」
「なにが言いたいのかなぁ?」
先生は勃った先端を、ギュッと摘む。
「んっ! えと、あの……じゃなくて、」
「なにが『じゃなくて』なの?」
さゆみは聞き返し、再び耳の中に舌を入れる。
「あはぁぁん……、……シャツの上から、じゃ、なく、て……」
「ちゃあんとおねだりできるよね? れーな?」
羞恥で顔を赤くするれいなだが、言わないとこれ以上のことはしてもらえない、と悟ったのだろう。――目をつぶって弱々しく言った。
「シャツの上からじゃなくて……直接触ってほしいけん……」
「ん。よく言えました」
先生はチュ、と軽いキスをして、胸を揉むのを止める。それからプチプチとれいなのシャツのボタンを外し始めた。
「ちゃあんとご褒美あげないとねぇ」
シャツを開いて、れいなのブラのホックを素早く外す。
「うわ、もうピンピンに勃ってるの」
さゆみが軽く驚いた声を上げる。
「本当に淫乱で困った子猫ちゃんですねぇ」
先生はそう言いながらも、声は弾んでいた。
そして、完全起立しているそれを、ねっとりと舐めだした。
「ふぁぁぁん……」
れいなが陶然とした声を上げる。
先生の舌技に酔いしれていると、アゴを掴まれ、掴んださゆみのほうへと向かされる。
「れーな……今度はさゆみとキスしよ?」
「うん……」
重なり合う唇。絡み合う舌。
「うふぅ……ふぁ」
鼻から抜ける声は、とても甘い。
先生はもう一つの胸の先端にも手を伸ばし、指で転がし始めた。
「ふあんっ、あ、あっ」
れいなは堪らずさゆみの唇を外して、艶かしい声を上げる。
――無意識に股を擦り合わせる。
「先生とだけ楽しんじゃってズルいの」
言って、さゆみはれいなの濡れたスカートをめくり上げて、太ももを撫で始めた。
「あっ、さゆ……」
「んー?」
れいなと顔を近付けながらも、太ももを撫でることは止めない。
手が這い回るたびに、れいなはゾクゾクと背中を震わせた。
さゆみの手が足の付け根へと近付いていく。――れいなはどうしようもない期待で興奮していた。
先生がヂュッと胸を強く吸ったのと、さゆみの指がショーツの上からスジをなぞったのは、ほぼ同時だった。
「ふにゃあんっ!」
一際高い声で啼くと、先生は唇を離し、
「子猫のくせに欲情しちゃってますねぇ」
愉快そうに言い、さゆみは、
「うわぁ、ビショビショなの。先生、ここにも水をかけたの?」
すっとぼけた声で尋ねる。
「えー? そんな覚えはないなぁ。――絵里にも見せてよ」
先生とさゆみ、二人してれいなの股を覗き込む。
「布越しだとよく分からないねぇ。これ、取っちゃおっか」
ショーツの左右に手をかける。
れいなはおとなしく腰を浮かせ、ショーツが脱ぎ取られるのを、されるがままにしていた。
無毛の恥丘の下の泉は、ダラダラと溢れていた。れいなは恥ずかしさで、両手で顔を覆う。
「これ、本当に水かな?」
先生はさらに顔を近付け、――躊躇いもなく蜜を舐めた。
「ふにゃあぁぁ……」
「れーな、顔を隠してたら分からないの」
さゆみは、れいなの力の入らない手を掴んで床に押し付ける。
その間にも、先生はピチャ・ピチャと蜜を舐める。
「にゃっ、あ、あ……」
「れーな、蕩けた顔ですごくエロいの……」
さゆみが熱のある声で呟く。
先生は舐めるのを止めて顔を上げる。
「ちょっとネットリしていてしょっぱいから、水じゃないみたい」
先生の報告に、さゆみは愉快そうに、
「れーな、水じゃないんだって。だったらなんであんなにビショビショなの?」
そう尋ねる。
れいながなにも言えず、顔を真っ赤にしていると、
「強情な子猫には、もっと拷問をしてあげないとねぇ」
先生が近くにあった、ウォーターガンを拾い上げる。
れいなとさゆみ、二人とも先生がなにをするのか皆目見当がつかないでいると。
ピュッ、と水を発砲した。
「にゃっ!?」
水はれいなの胸に着弾する。
れいなが驚いた声を上げている間にも、先生は続々と水をかけていく。
頬・首・わき腹・太もも……。
「ふにゃっ、にゃあっ」
水をかけられるたびに、れいなは声を上げる。
そんなれいなを見ていたさゆみは、
「れーな、もしかして感じちゃっていない?」
確信を感じながら、笑って尋ねる。
「えー、そうなの? それじゃあ拷問にならないねぇ」
そう言いながらも、先生は水をかけるのを止めない。
「――じゃあ、ここはどうかな?」
れいなの股を大きく割り開き、ウォーターガンを狙いに定める。
「ちょっ、せんせ……」
なにをされるのか気付いたのだろう。れいなは抵抗の声を出すが、先生もさゆみも耳を貸さず、起き上がりたくても、さゆみに手を掴まれている。
まだダラダラ溢れている泉に向かって、――先生はトリガーを弾いた。
「にゃああぁぁんっ!」
れいなが一際高い声で啼く。
それを見た先生は、面白がって、片手で秘唇を広げて、さらにオクへと水をかける。
「にゃぁっ、あ、ふにゃ!」
水と蜜が混ざり合ったものが、ゴポリ、音を立てて溢れ出す。
「れーな、冷たくて気持ち良い?」
さゆみが尋ねるが、れいなは喘ぐだけで精一杯である。
そして。
「せ、せんせぇ……」
涙声で呼んだ。
これには先生もさゆみも少し驚き、先生は水をかけるのを止め、さゆみはれいなの手を解放する。
先生はウォーターガンを床に置き、その手をれいなの頬に優しく添えた。
「なーに? れーな」
れいなは解放された手で、頬に添えられている先生の手を両手で掴み。
「水じゃ……嫌やけん……」
言いながら先生の指を舐めてしゃぶりだした。
「指がよか……ふぁ、せんせぇの指が欲しいと……」
必死のおねだりに、先生の頬が緩む。
「そっかぁ。絵里の指が欲しいんだぁ」
もう片方の手でれいなの頭を撫で、
「うへへぇ。拷問は終わりにして、すっごく気持ち良くしてあげるね」
れいながしゃぶっている指をゆっくり引き抜き、さゆみを見る。
「さゆも手伝ってくれるよね」
「もちろんなの」
快諾したさゆみは、れいなの胸に片手を添えて、ゆっくり揉みだした。
「ぁ……」
れいなが小さく声を上げる。
先生はそれを満足そうに確認してから、再び頭を下げていった。
れいなの唾液まみれの指と、水と蜜が混ざった泉の入り口を、優しく擦る。
そして、ゆっくりと指を挿入していった。
「はあぁん……」
れいなが熱い吐息を漏らす。
それに気を良くして、先生は指を抜くときに、二本目の指を添えてもう一度、挿入する。さゆみはれいなの両胸を両手を使って揉み始めた。
「ふぁっ、にゃあっ!」
ナカをくすぐるように擦られ、胸は先端を指の腹で撫でられて。否が応でも、れいなの声は高く大きくなる。
「れーな、気持ち良い?」
先生が優しい声で尋ねる。
れいなは首を縦にブンブン振って、
「キモチ、イッ! も……もっとキモチヨクしてほしか……っ!」
その言葉に、先生は頬を緩めて「うへへぇ」と笑い、
「じゃあ淫乱な子猫ちゃんのリクエストに答えてあげますかぁ」
宣言して顔を股間に埋めて、――ぷっくりと大きく膨らんでいる蕾にチロリ、舌を這わせた。
「にゃあんっ!」
そして蕾を口に含み、ジュウジュウと吸い出す。指を抜き挿しするスピードも上げる。
「ふにゃ! あんっ、ああっ!」
れいなは震える片手で先生の頭を掴む。そして力の入らない手で、「もっと」と言わんばかりに引き寄せて、自分でも擦り付けて腰を振る。
先生のテクに夢中になっていると。
ぺろり、頬を舐められた。
「さゆみの存在を忘れたら困るの」
言って、れいなの胸の先端を、キュッ、と摘む。
「ふにゃぁ……さゆぅ」
れいなは蕩けて上気した顔でさゆみを見つめ。さゆみはそんなれいなの表情に欲情して生唾を飲む。
どちらかともなく、自然と重なる唇。
互いの唇はすぐに開き、舌が絡み、チュルチュルと相手の唾液を吸う。
「んむっ……ふぅっ」
片手でさゆみを抱き締めるれいな。
――れいなはいつしか涙を流していた。
ただしそれに悲哀の感情は一切無くて。
快感や「愛されている」という実感などによる、歓喜の涙だった。
先生がれいなのキモチイイところを的確に擦る。
さゆみが乳房を揉みつつ先端を捏ね回す。
「にゃあっ、はぁぁん!」
れいなは昇りつめていく。
ナカの具合を指で感じていた先生は気付いたのだろう、ラストスパートと言わんばかりに、ジュプッ! グプッ! と激しく突く。
れいなはさゆみと唇を離し、それでも舌同士のキスを続けながら、
「せんせぇっ! さゆぅっ!」
啼きながら叫んだ。
「にゃっ。キモチイイ! ――イク、イッちゃうと!!」
その言葉に。
さゆみはれいなの両胸の先端をギュッと摘み。
先生は口に含んでいた蕾を甘噛みした。
「ふにゃあぁぁぁんっ!!」
途端にナカは急速に先生の指を強い力で締め付ける。
れいなは全身をガクガクと痙攣させて。
それがしばらく続いていたかと思うと。
「……にゃあっ」
荒い呼吸をして、れいなは果てた。
先生とさゆみは、れいなが自力で起き上がれるようになるまで、優しく頭を撫でたり、頬に軽いキスをしながら待った。
そして先生の指導で、れいなとさゆみは水に濡れた床を、雑巾で拭く作業をやらされた。
れいなとさゆみ、渋々、床を拭きながら、
「最初に水鉄砲で遊んだのは先生なの」
「そうっちゃ。それにれななんて体中がビショ濡れたい」
二人の作業をソファに寝転がりながら見ている先生は、
「でも面白かったじゃーん」
と反省の欠片も見せていない。
「確かに面白かったのは事実なの」
さゆみの言葉に、先生は満足そうに頷き、
「それに、れーなはすっごく気持ち良かったでしょ?」
先生の言葉に、れいなは顔を真っ赤にさせる。
「そ、それはっ……うぅ……はい」
最後は消え入るほどの声で肯定したれいなに、先生は「うへへぇ」と笑った。
「掃除が終わったら、みんなでお風呂に入ろーね。昼風呂ってなんだか贅沢な感じしない?」
「それは賛成っちゃけど……」
「……先生、まだ水鉄砲で遊ぶつもりでしょ」
さゆみの指摘に、先生はただ体をくねらせて、また、
「うへへぇ」
と笑っただけだった。
結局。
浴室にもウォーターガンを持ち込んだ三人は、気兼ねすることなく遊び。
そして再びれいなが美味しくいただかれたのは、言うまでもない……。
オトナの水鉄砲の遊び方 終わり。
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