ファイアロー

No.660 タイプ：ほのお/ひこう
通常特性：ほのおのからだ（直接攻撃を受けると30%の確率で相手をやけどにする）
隠れ特性：はやてのつばさ（HPが満タンの時、飛行タイプの技が優先度+1される）

	ＨＰ	攻撃	防御	特攻	特防	素早	合計
ファイアロー	78	81	71	74	69	126	499

ばつぐん(4倍) いわ
ばつぐん(2倍) みず/でんき
いまひとつ(1/2) ほのお/かくとう/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4) くさ/むし
こうかなしじめん

第六世代序盤の鳥ポケモン。
ノーマル飛行を脱してほのお/ひこうということで、うんうん、よく頑張った。
あとはちょっとでいいから小回りの効く技を習得しろよ、リザードンとファイアーに喰われないように強く生きろよ・・・と思ったら。
HPから特防までは平均水準を保ちながら、オオスバメをも超える驚異的な素早さを持ち、序盤の鳥ポケとしては破格の合計種族値。
フレアドライブとブレイブバードという一致120の物理技を両立させて、突撃野郎としてマイナー圏を十分超えるスペックを誇った。
しかも隠れ特性は新特性の『はやてのつばさ』。なんと飛行技の優先度が+1になるといういたずらごころもびっくりの、素早さ無視のチート特性。
素早さインフィニティからの一致120技をハチマキ巻いてぶちかましてくる弾丸バードの完成である。ありえない。

そのハチマキブレバの威力たるや、カイリューのハチマキしんそくの1.6倍。
ガブリアスのスカーフげきりんに匹敵と言われている。
ハッサムのバレットパンチを遥かに超える、先制技の常識を更に覆す化け物の誕生であった。

・・・・・・まあ、耐久面が優れているというほどではないので、
化け物というのは正直大仰である事が、たかだか2週間で看破されつつあるものの、
無対策の格闘ポケ（飛行弱点ポケ）を無差別に屠るだけのスペックはある。
パーティーを編成する場合には、十分に留意されたし。
手軽なところでは水ロトムで止まる。

第七世代にて

はやてのつばさの効果がＨＰ満タン時に限定されるという素敵な弱体化。
受けだし不能、ブレバフレドラを一度でも打てば適用外と、完全手のひらクルーされ、
環境上位から完全に姿を消した。
それでもフリー環境では使われてるし高い素早さからのブレバフレドラもそれなりに機能している。
やはり前作の仕様はやりすぎだったな。

ビルドレ型

特性：ほのおのからだ
性格：ようき
努力値：素早さ252　HP252ベース　調整例素早さ実数185　HP実数183　残り攻撃等
持ち物：オボンのみ　
技構成：ビルドアップ　アクロバット　おにび　はねやすめ
選択肢：ブレイブバード　フレアドライブ　はねやすめ　チイラのみ　ズアのみ　じゃくてんほけん

速攻アタッカーにブレバ、フレドラを積んで突撃させるので紙耐久と思われがち。まあ実際紙耐久だが、それでもゴウカザルより硬いバシャーモ並の物理耐久。
そこに先手でビルドアップすればあれだ、無振りで80－110くらいの種族値をもってることになる。
おにび決めれば80-160無振りでくらいの種族値になる計算。めちゃ硬いぞ！
しかし技スペースは厳しい。ビルドアップと飛行技を持たせたら残り２枠。
鬼火フレドラはねやすめ、どれか１つは諦める事になるのである。
ほのおのからだに頼っておにびを捨てるか、おにびのスリップダメージに任せてフレドラを諦めるか、
先手で１積みしたら後は何とかする方針ではねやすめを捨てるか。悩ましい。
ちなみにA6振りの攻撃は102、A特化した場合には146。A6振りでビルドするとAの実数は153となり、
１積みでは恩恵が薄い事実もあるので、羽やすめ切りはありえないと言っていい。
耐久が惜しいのでﾌﾞﾚﾊﾞではなくアクロバットを採用したい。飛行のジュエルがないので持ち物選びは重要になる。

素早さ。はやてのつばさでなければ先手は実力でもぎとる必要がある。
最低限必要なのはスターミー抜きの実数184。
次にマイナーゼブライカ抜き。実数185。むしろ最速スカーフ60族抜き。
逃げるしかないので調整の意味がないが、最速スカーフバンギ抜きの187。
ﾀﾞｸﾞﾄﾘｵのいる最速120族抜き実数190。
マニューラのいる最速125族抜きで、252振り、となる。

仮想敵が見つからなかったので耐久の調整先はわかりません。ただHPがV252で実数185になるため、
やどりぎダメージを落とすのにHPを実数183にするのはアリ。
仮想敵を絞れるようならもっと大胆に攻撃面に割いてもいい。
種族値81からの無振りでは、一回積んでも結局火力不足に陥る。
とはいえ、結局はほのおのからだを活かしたい型だからね。
強くて速いファイアローが使いたかったら素直にはやてのつばさ使え。