ジュブナイルポルノ作家「わかつきひかる」さんを、「めたぼdeぽん」が個人的に応援するWikiです。「わかつきひかる」さんご本人をはじめ各出版社とは一切関係はありません。


「ダンス・ウィズ・エリシア 死すべき王子と幼き女王」 (スーパーダッシュ文庫)

著者:わかつきひかる 挿絵:CH@R 出版社:集英社 発行日:2011年5月25日





本の紹介(公式)

お義母様は、女王様で、元婚約者で、年下の美少女!? 小国ラウナの王子・サミュエルは、かつての戦争で敗れた母国のため、女王の養子という名の人質となるべく大国ローレシアを訪れる。 はじめて義母に謁見するサミュエル。 だが、玉座に女王として座しているのは、幼い頃、婚約者であった白銀の髪の少女・エリシアだった。 本来の女王である彼女の母はいったいどうしたのか。 疑問つきぬサミュエルにエリシアは言う。 「忠誠のあかしに足にキスすることを許す」と。 年下の義母と、死すべき定めの少年。 二人が織りなすロイヤル・ラブストーリー、開幕。 (スーパーダッシュ文庫)



主な登場人物

サミュエル・ミハイル・ナウナ
ラウナ国の第一王子。エリシアとは幼なじみで婚約者だった。しかし9年前、エリシアの国、ローレシアと戦争が起こり征服されたことから成人したときに人質としてローレシアに就くことになっていた。立太子の宴、それはローレシアへの出発、別れの宴でもあったのだが、その際ラウナ国に住み着いている魔女との邂逅を果たし祝福を受けた。その祝福とは自身の寿命とひきかえに言霊、自身の言葉によって人を操る能力を与えることだった。そしてサミュエルは寿命の全てを使って言霊を用い、ローレシアの女王にラウナ国との友好を約束させるべく謁見の場に向かう。

エリシア
ローレシア国の女王。父王の死後、王位には母がついたが、二年前二人の兄が事故で相次いでなくなり、その心労で母王も病気で倒れ、わずか十二歳で王位につく。
まだ幼さを残す体系、長い銀の髪。しかし、十四歳という歳とは思えない威厳と、度重なる暗殺未遂事件にもどこか達観した雰囲気で対応している。

ローズマリー
エリシアのメイド。メロンのような豊かな胸、黒い大きな瞳、黒い髪。エリシアとは仲がよいのか悪いのか。普段はエリシアも心を許しているようなのだが、ひとたびローズマリーの粗相があるとひどく叱責するそんな不思議な関係だ。東洋の血をひいているのかミステリアスな雰囲気を持っている。



感想


面白かったと思います。

なんだか淡白な物言いですけど、あまり修飾辞をつけるのもどうかと思って、わざとこれだけにしました。
わかつきひかるさんのファンタジーは、本当に久しぶりですね。2年ぶり?
(ご参考)「王子が恋した女神姫〜薔薇と陰謀の舞踏会〜
それにもともとファンタジーは少ないですからね。

この作品、筆ノリノリですよね。
いやあ、わかつきファンだったらよく知っていると思いますが、わかつきセンセ、戦隊モノの大ファンだし、その中でも「シンケンジャー」にはまっていたみたいだし(うん「シンケンジャー」は僕も見ましたけどあれは名作だと思う)、そんなわけで特に年下義母ものを書きたがっていたし(「シンケンジャー」は最後に年下の本当の「殿」(ただし女の子)が現れ、主人公の「殿」が影武者だったというどんでん返しがあった。そして本当の「殿」は主人公を養子にとって義母になる)。
ということで、ノリノリな理由はよ〜くわかりますですです。

それにさ、いっとき、どこぞの掲示板に、「白わかつき」とか「黒わかつき」とかいう表現が出ていましたけど、宮廷もののドロドロ〜な設定って、とても好きそうですしね(黒わかつきだよね)。
その点もノリノリな理由なんでしょう。
まあ「ライト」ノベルとして許されるぎりぎり限界ぐらいで寸止めしているので、僕はこの作品は「黒」ではなく「グレー」わかつきって評価していますけどねw。
(エロの寸止めはわかるけど、ドロドロ〜の寸止めってw。という突っ込みは僕的にはおっけーです)

以前の「王子が恋した女神姫〜薔薇と陰謀の舞踏会〜」の時も感じましたけど、ファンタジーもののときは特に設定の丁寧さがよく現れますね。この作品も丁寧な設定づくりとキャラ造作の工夫が垣間見られます。
最近、アニメを多量に見たせいかもしれませんが、エリシア姫のせりふがあのツンデレロリの女王と呼ばれる某声優さんの声で聞こえてしまって仕方がありませんでした。(特に「バカ者っ」っていうセリフが、なんですけどね。なんとか病かもしれない)
それに脳内映像もきれいでしたね〜。(ってお前の脳内なんて興味ねぇよ!という方はどうぞお読み飛ばしください。以降、妄想の垂れ流しですからw)

  • 最初の謁見のシーンの緊張感
  • 魔女と邂逅するシーンの幻想
  • 塔の上の牢獄に上るシーンの陰鬱な雰囲気
  • お忍びで街に出るシーンのひとときの楽しさ
  • 出陣パーティの華やかさと暗殺未遂後焦げた髪の毛をきっぱり切り落とすシーンの気位の高さ
  • 出陣時のエリシア姫の男っぷりのよさ。かっこいい〜。
  • シルフィ軍の前にローレシア軍の大軍が整列する際の規律と高揚感

いやあ、列挙するときりがないのですが、本当に「鮮やかに」僕の脳内に「絵」が浮かんできました。
そうなんですよね。この作品はアニメ化とかマンガ化しやすい作品だと思います。
そうなるといいなあ・・・と、半分願いを込めて。


エリシア姫が軍を率いて出陣する際、実は「おお!」と少し驚いていました。
わかつきひかるさんの「初」戦闘シーンかも〜!!ってな感じです。
まあ戦闘らしい戦闘はなかったのですが、それはそうなんですよ。
孫子も「故に用兵の法は、十なれば則ちこれを囲み」と言っていますが、十倍の兵を用意できれば包囲殲滅戦になりますよね。当然敵は戦意を維持できなくなり壊走したわけですが、これも「軍を全うするを上となし、軍を破るはこれに次ぐ」というとおり、戦いの上策といえるものです。すばらしい。
とはいえ、もしこの物語が続くとすると、いつまでも上策な戦いばかりというわけにはいかないのでは?な〜んて思っています。
敵は魔軍かもしれませんが、「初」戦闘シーンを期待しています。わくわく。
そういえば、昨年は「陸上自衛隊第1空挺団」の「降下訓練始め」に行ってらっしゃいましたし、今年は「千葉県警察年頭視閲」に行かれたのでしたっけ?
千葉県警察年頭視閲、行ってきました。
それは、もしかして、きたるべき「初」戦闘シーンのための取材!?
期待しています。


人事を尽くして天命を待つ。
この言葉でこの感想を締めます。



他の方々のご意見

※リンクに問題があるようでしたら、管理人にご連絡ください。


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インタビュー記事 (2011年6月ごろ、スーパーダッシュ文庫のHPへのインタビュー記事の追加に伴って、上記のURLが変更されると思います。)

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