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著者：わかつきひかる　挿絵：あきら　出版社：フランス書院　発行日：2006年2月28日　

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今夜はキミがご主人様なんだからね　テニスウエアに包まれた巨乳を揺らし、お嬢様が捧げてくれる、騎乗位奉仕！昼間は下僕としてイジメられているけれど、今夜の薔子様は僕が好きにしていいドレイなんだ！　この胸でパイズリされたい！　甘い唇を味わいたい！これからずっと薔子様を支配したい！ 美少女文庫HP

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麻生薔子（あそうしょうこ）
私立秋津川学園に通う高校二年生。プロ転向を控えているアマチュアトップレベルのテニスプレイヤー。怜悧な美貌、均整のとれたプロポーション、美しく実った果実のような大きな乳房の膨らみ。麻生財閥のお嬢様として、学園の王女様として振舞っているパーフェクトな女子高生。

直樹は、ある日用具契約と引き換えに両親に売られてしまいます。買い取ったのは、麻生財閥のお嬢様で学園の王女様として君臨する麻生薔子。その日から執事として遣えつつ、テニスのスパルタ訓練が始まります。
実は薔子と直樹は初対面ではありません。薔子が小学二年（直樹は一年）のとき病気で入院していたこども病院ですでに出会っていました。そして二人はファーストキスと結婚の約束を交わしていたのです。薔子はそれを大事に想い続けていましたが、しかし直樹は忘れていました。

直樹を想いながら自慰をする薔子。でも面と向かうと結婚の約束を忘れてしまっている直樹に対して、プライドがじゃまをして素直な態度がとれません。そこでお付きのメイドたちがエッチな手助けを・・・　ようやく薔子と直樹は結ばれますが、それからだんだんと直樹が主導権をとりはじめて、薔子を調教しはじめます。

（薔子の部屋）オナニー
→（薔子の部屋）ペッティング
→（薔子の部屋）メイド３人からフェラ
→（薔子の部屋）フェラ＆初体験（正上位）
→（学校の中庭→終業式→中庭）媚薬＆ローター
→（学校の中庭）野外Ｐ（パイズリ＆後背位）
→（薔子の部屋で直樹を女装させて）緊縛＆フェラ＆アナル
→（リムジンの車内）騎乗位

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お金持ちのお嬢様に買われて・・・というくだりは、「ハ×テのごと×」のような導入でした。
お嬢様は、買った男の子のことが好きなのですが、プライドがじゃましてなかなかラブラブになれません。そんなところにメイドが直樹を襲ったり（？）とか、あれやこれやあってようやく結ばれるのですが、そこからは怒涛の展開が待っています。
この物語の面白さは、前半のお嬢様然とした薔子の凛とした態度（ツン）と後半の調教をうけてエロくデレた態度の対比にあると思います。
ただ、メイドとのイベントとかが挟まって、いまひとつ対比が明確でなくなったというか・・・。
「意表をついてハーレム展開？」とか思ったのですがそうでもなくって、このイベントはちょっと中途半端だったかな。
その後は、いつもの「わかつき節」全開というか、特に調教シーンがとてもエロかっただけに、ちょっと残念ではありました。

個人的には、前半部はメイドイベントなしで男の子を買ったお嬢様が、もっと男の子をエロエロにいじめてしまうとかだともっとよかったなと思います。
あ、そうそう。女装がでてきましたね〜　きっとわかつきさんは、男の子を女にしたり、女装させたりして、男の子をいじめたいんですよ。きっとそうに違いない。
（いや、「めたぼdeぽん」はマゾじゃないんですって！）

追記
この時期の作品を読んでいると、ストーリー展開とエッチ描写との配分に対するチャレンジというか、試行錯誤というか、作品性を変化させようとしている、でもまだしっくりきていないもどかしさみたいなものを感じます。
このテニス部プリンセスの場合は、テニスの試合や練習をエッチの合間にはさみながら、精神的なプレッシャーや不安を、愛する直樹の存在で乗り越えるというストーリーがあって、それをどこまで書き込むかという点で迷いみたいなものも感じるわけです。
そういったチャレンジ・試行錯誤の結果、ストーリーを単純にすることで今の「Ｍｙ」シリーズにつながったと思いますし、ストーリーそのものは「AKUMAで少女」などのライトノベルにつながっていると思います。
この本は、初めてわかつきさんの「ジュブナイルポルノ」を読む人には勧めにくいですが、全巻通しで読むとこの本はちょっと今までとは違うものがあって、面白いのですよね。
もう「めたぼdeぽん」は、重度な「わかつき病」患者といえるかもしれません。

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