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「AKUMAで少女〜憑かれてぽよん〜」 (HJ文庫)

著者:わかつきひかる 挿絵:高階@聖人 出版社:ホビージャパン 発行日:2008年4月1日 




本の紹介(公式)

ある朝、目が覚めたら身体が女の子になった滝沢僚。どうやら階段から落ちて死んだ少女の霊に取り憑かれ、身体が女性化したらしい。そのうえ身体を幽霊に乗っ取られ、事態は悪化。果たして元の身体に戻ることができるのか!? 大人気トランスセクシャルストーリー第3巻! HJ文庫 ちょっと立ち読み Wikipedia


主な登場人物

滝沢僚(たきざわりょう)
すっかり変態?体質になってしまった僚。今度は桜井坂高校の階段の地縛霊(女)にとり憑かれて女体に変わってしまった! 今回もメインヒロイン(?)。
女体化も3回目にもなると、ゆり絵との女同士のデートや、同じベットでの添い寝を経験しながら、すっかり女性でいることを楽しんでいる様子。でも、そうは問屋が卸さない。地縛霊のりょうに完全に体を奪われ、今度は僚が幽霊に。りょう(体は僚)は、久しぶりに自分の体ができて大喜び。そして探している男に会わしてやると近づいてきた不良たちにカラオケボックスに連れ込まれた。僚(りょう?)は貞操の危機を迎える。

如月ゆり絵(きさらぎゆりえ)
幽霊にとり憑かれて女体に変化した僚をなんとかもとの男に戻そうと奔走する。
僚との女同士の関係を楽しんではいるものの、本心は僚に男に戻ってもらいたい。
そのためには、とり憑いている地縛霊に成仏してもらう必要がある。そこで、ゆり絵は、デビルベアを呼び出し、地縛霊を魔界に持っていくように命じた。

りょう
10年間、地縛霊として、桜井坂高校の階段に縛り付けられていた少女の幽霊。同じ名前(読み)の僚の体にとり憑いてしまった。僚にとり憑いた彼女は、恋人との約束を果たすために、文化祭の日に桜井坂高校に行きたいと言う。10年前になくした2つのものを探し出すために。
ひとつは、恋人から贈られたシルバーリング。もうひとつは・・・

倉森博人(くらもりひろと)
半月ほど前に赴任してきた数学の産休補助教員。僚たちのクラスを担当している。中肉中背で年齢は、三十才台の前半ぐらい。10年前から意識をなくしている恋人、家庭教師時代の教え子だった少女の意識をなんとか戻したいと願っている。そのために、意識をなくした現場(桜井坂高校)、時間(文化祭)に、ネットで評判になっている「桜井坂高校の願いをかなえるぬいぐるみ」を魔方陣で召還し、自分の願い(=少女の意識をもどすこと)をかなえたいと企てている。

デビルベア
女体化した僚をもとにもどすために、ゆり絵からこの世に呼び出された。地縛霊を魔界に持っていくよう命じるゆり絵に対し、それを拒否して魔界へ戻ろうとするが、ゆり絵は鏡に手を突っ込みデビルベアを引きずり出す。またまた魔界に帰れなくなったデビルベアは、仕方なく僚をもとの男に戻すために尽力する。

花村 勇作(はなむら ゆうさく)
麻子とラブラブ状態は続いていて、保健室の合鍵を利用して麻子との逢瀬を楽しんでいる。
しかし、プレイボーイぶりは健在。女の体になった僚(にとり憑いている少女の霊)にこの世の未練をなくすという名目で強引に口説く。またまた僚に貞操の危機が・・・

古泉 麻子(こいずみ あさこ)
勇作とラブラブ状態の養護教員。魂が男であろうと、かわいい女性の姿をしている僚を追いかける勇作をなんとかとめようとする。文化祭の日に桜井坂高校で魔方陣を築こうとする動きを察知して、その妨害をするためラッキーストーンを校舎に配置する。

藤宮沙希(ふじみやさき)
留香と姉妹関係(百合関係)にある少女。僚とゆり絵にも好意を持っている。僚にとり憑いたりょうの恋人はきっと女に違いないとの勘違いから、りょう(体は僚)を百合関係に誘う。

岡下留香(おかしたるか)
沙希と姉妹関係(百合関係)にある少女。学園のオスカル様と呼ばれている。


感想

またまたヒロイン?は、女になった僚くんです。というか、このシリーズの全ての巻でヒロインは僚くんなわけですが・・・
今度は、入れ替わりではなく、自分の体が女体化してしまいます。ゆり絵は女のままです。
前半は、それで繰り広げられる、ゆり絵との百合百合しい関係が、ストーリーの中心ではないでしょうか。
  • ゆり絵は、女になった僚に女物の下着などをつけさせて喜んでますし、
  • ゆり絵は、女になった僚と胸のさわりっこをして喜んでますし、
  • ゆり絵は、女になった僚に化粧をしてあげて喜んでますし、
  • ゆり絵は、女になった僚と遊園地でレズデートして喜んでます。

僚もゆり絵も、しっかりと女同士の関係を楽しんでいるようです。

(独り言)
そういえば、昔、新入社員だったころ招宴の余興で女装させられた(女装癖じゃないよ。)ことがあるんですけど、そのとき女性の同僚たちは化粧やらウィッグやら服やらなんやらで、とても楽しそうだった記憶があるなあ。もしかして、女性って、男を女装させるのが楽しい?のかな?
(独り言おわり)

2巻(嵐を呼ぶ転校生)は、TS(トランスセクシャル)で脳内BL(ボーイズラブ)がテーマだと思いますが、今度は、TS(トランスセクシャル)で百合関係ですか。
このシリーズは、トランスセクシャルのバリエーションをこれでもか、これでもかと読ませてくれます。
2巻の脳内BLにはちょっと引いたけど、TSの百合関係は素直に受け入れられるのはなぜなんだろう。
エッチぃですよね〜

さて、後半は一転、僚にとり憑いた「りょう」の物語です。
幽霊だったときのうっぷんを晴らすためなのか、なぜかりょう(体は僚)は不良たちとカラオケボックスへ。
ベタな流れですが、幽霊になった僚くんは、不良たちに自分の体(魂はりょう)が陵辱されそうになるのをただ見るだけ。この巻は、男性読者にレイプ体験をさせたいわけですね(汗)。
まあ、わりと耐えられるぐらいの状況で、僚くん(心はりょう)が危機を脱してくれたのが救いですけど。

あとはエンドに向け、一挙にストーリーは展開します。
最後は、いつものわかつき作品らしく、ハッピーエンドで締めくくられます。
  • 1巻は、トランスセクシャルで女体化した自分に対する反応
  • 2巻は、トランスセクシャルで男に迫られ、脳内BL
  • 3巻は、トランスセクシャルで百合百合体験と、レイプ(未遂だけど)

さて、4巻はどんなトランスセクシャルが待っているのでしょうね。


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