タグ
アツイ会議
気になる情報
教育再生会議HP?
議事録?
イベント?
学習?
サービス?
挑戦?
ニュース?
Wiki内検索
最近更新したページ
最新コメント

19年11月20日 合同分科会 議事録2

議事録1 >        10 11 12 13 14 15


○中嶋副主査 今の説明の中で大学入試の、国公立、公立大学もそうですね、前期後期をしているのは。ですから、その点は公立大学も入れておいてほしいんですが。前々からセンター試験についてはかなりいろいろ議論がありました。私が国大協にいる時にも、国大協自身が大学入試の在り方についての改革のまとめを出しております。ですから、そんなものも参考にしていただくといいと思いますけれども。

 やはり私なんかが見てまして、センター試験そのものはかなり改善されてきていると思います。従来のように非常に重箱の隅をつつくような問題ではなくなってきていることは事実ですね。それから、リスニングが入ったことによって外国語、英語なんかもかなり改善されてきている。

 ただし、センター試験の一つの問題点は、学生が1月ぐらいに受けますよね、一斉に。そして、それを各大学がセンター試験の結果を各自が見た上で出願するというプロセスなんですね。そして、しかも多くの大学は自分のところでもう一回試験を課すんですね、普通国公立の場合。

 私のところは初めから公立大学法人としてできたときから前期・後期の日程を離脱しています。これはそのとき文科省とも公大協とも入試センターともいろいろ協議したんですけれども。そもそも前期・後期試験というのは一種の護送船団方式なんですね。つまり、国公立大学が自分たちのいい学生を囲い込んじゃっているわけで、その法的根拠というのは何もないんですね。したがって、国際教養大学は小さい大学ですけれども、初めから前期・後期から離脱しまして、A日程、B日程、C日程として受験機会の多様化、できるだけいい学生を自分たち独自の日程でとろうとしていますから、それができないわけではない。つまり、法的根拠がないんですね。

 今は前期日程は幾日から幾日まで、後期日程は幾日から幾日までというのはいわば協会あるいは国大協、公大協としての一種の日程の設定であって。ですから、自由にやろうと思えばできなくはない。それに現に多くの私学は前期日程、後期日程とは全く独立に試験をやっているんですね。その問題をどういうふうに考えるかということが一つと。

 それからもう一つは、国立大学協会のときから問題になっていたんですけれども、何とかこれを資格試験にできないものか。これは随分多くの方々もそういう意見を持っているわけですね。アメリカの場合SATが大学入学の資格試験であって、それに一定の点数をとるとそれがそのまま使えるという、しかもその年だけではなくて使えるという。ですから、私はここで議論するとすればそういうセンター試験の資格試験化というようなことができれば、それを今度各大学がどういうふうに使うかは、その大学の自主性に任せたらいいんじゃないかと思うんです。

 ただしその場合に、SATについてもアメリカ国内でもいろいろ議論があります。しかしながら、何らかの形でそういう資格試験化をすることによって受験生にとってはかなり負担が軽くなりますよね。ただし、これと今問題になっている卒業認定試験、つまり高校の学力をどうするかというもの、両方課すことはかなり高校生にヘビーだと思うんですね。

 今日も地元、秋田のさきがけ新聞なんかは1面トップで、今日の会議のことが取り上げられていた。地方紙は全部1面トップで出ているぐらい国民の関心は高いんですけれども。認定試験をやって、さらに今のような現行の入試センター試験をやるということはちょっと受験生にとってはヘビーであるし。また、私学なんかでは、必ずしも定員が確保できない私学が大部分ですからね、そういう点で問題がありはしないかと思っております。 以上です。

○川勝主査 ありがとうございました。資格については3つございます。高校卒業程度認定試験、高校3年間を卒えた卒業資格。それから今の大学入試センター試験をもって大学入試をできる資格とするという意見。現行制度では高校卒業程度認定試験をもって大学が受けられることになっているわけですね。

○小野委員 高校卒業程度認定試験は、いわゆる高校を中退したような方に、いわゆる昔の大検で、バイパスをつくるという意味のものであります。

 いろいろな意見が出ているわけですけれども、まず高等学校における教育をしっかり実施してもらって、やはり未履修の問題等ありましたけれども、少なくとも最低限高等学校で学力をしっかりつけていただくと、これが一つです。大学入試はその後の課題だと私は思うので。まず、高等学校においてゆとりだけではなくて、基礎基本をしっかり学習して、97%が進学しているわけですから、日本国民のほとんどが高校を卒業するという前提で考えれば、国民教育としての基盤をしっかり築いていく。高等学校での学習をしっかりやっていただくということをまず考えなければいけないのではないかというふうに私は思います。

○川勝主査 そのために高校卒業学力テストを課すというのがここでの提案になります。
○小野委員 はい。それでもう一つ課題は、現在私学なんかを中心にAO入試がどんどん進んできておりまして。問題は大学の入学者の40%がいわゆる学力試験なしで今入っているということがございます。このことが実質大学生の学力低下に影響を及ぼしているのではないかということを強く言われている。もちろんAO入試はそれなりにメリットもございますし非常にいいことなんですけれども、それが今18歳人口が減っていることもあって、一部の大学ではほとんど選抜をしないで受け入れているという実態があることも事実でございます。そこに確かに問題があるんだと思います。だからこそ大学入試の時点で学力をしっかり担保する必要があるという意見が多分出てくるんだと思うんですね。


議事録1 >        10 11 12 13 14 15

2008年01月25日(金) 11:40:22 Modified by nipponkamoshjka




スマートフォン版で見る