インドアシューズの替え時
最終更新：
master_review 2018年04月18日(水) 01:28:53履歴
すでに別の記事で、フロアボールで使用する靴について説明しました。
しかし、どんな靴であってもいつかは寿命が来ます。
それでは、靴の寿命はどうやって判断すれば良いのでしょうか。
靴の寿命は主にアウトソール、ミッドソールの消耗具合で判断します。
アウトーソールのすり減り
最も判断しやすい部分がアウトソール(外底)です。
靴には元々グリップ性を高めたり、屈曲を制御するためにパターン(溝)が設けられています(+デザイン性)。
そして、最も推奨する替え時は、すり減りやすい部分(踵・拇指球)のパターンが浅くなったとき(パターンが無くなる一歩手前が限度)です。
靴のパターンは意図して設けられたものですから、いずれかの部分が浅くなってしまったら、靴本来の性能を発揮できなくなるのは道理ですよね。
例として、ランニングシューズのソールが1mm擦り減ると、接地時の体勢が5°傾きます。
下手をすると、摩耗によって生じた傾きが、過回内・過回外を助長してしまいます。
ついでに明らかに間違った替え時の例を示します。
怪我にもつながりかねないので真似しないように!ミッドソールのしわ
ミッドソールのしわを外から目視で確認する
ミッドソールの機能
ミッドソールはEVA(エチレン‐酢酸ビニル共重合樹脂)やInfinergy®/E-TPU(熱可塑性発泡ポリウレタン)等の合成樹脂発泡素材で作られています。
顕微鏡レベルの非常にきめ細かいスポンジのようなものだと考えてください。
接地時に変形することで衝撃を吸収し、床から足を離す際に復元することで、反発力として足を押し出します。
しかし、靴を着用し続けることで、徐々にこのスポンジ状の構造が潰れていきます。
そして、一定以上スポンジ構造が潰れると、外観にもしわとして現れてきます。
小じわ程度であれば問題ありませんが、靴を履いていないときにも深いしわが刻まれている場合、寿命を迎えているかもしれません。
(右画像の靴は、もう少しでご臨終です)寿命を迎えた靴の一例
�＼榁六�に生じるしわが明らかに深すぎます。これでは本来の衝撃緩衝性を発揮できません。
��外甲側の巻き上げ部分にも深いしわがあり、安定性が低下している状態です。
��アウトソールラバーとの接着面が摩耗してしまい、ソールが剥がれ始めています。インソールを取り外し、ミッドソールのくぼみを指で確認する。
ミッドソールが特殊な形状であったり、表面が樹脂等で補強されている場合、ミッドソールの消耗具合を外観から判断することが難しくなります。
そんなときは靴内部のインソール(中敷)を取り外して、指で後足部のミッドソールを触ってみてください。
体重の掛かりやすい部分がくぼんでいたり、硬くなったりしていることがあります。
陸上では、靴を練習で使用して、本来のクッショニングに戻るまで約48時間掛かるといわれています。
約48時間を参考値として、着用から数日経っても復元しない場合は、緩衝性が低下している可能性があります。
※ちなみに、インソールもミッドソール同様に潰れていきます(へたり)。取り外し可能なものであれば、定期的に新しいものに交換しましょう。
メーカーが設定している目安
アシックスは「体格、競技特性、使用頻度などにより消耗が異なる」ため、回答不可能とのこと。
参考文献
文部科学省 1997年 「運動部活動の在り方に関する調査研究報告」
しかし、どんな靴であってもいつかは寿命が来ます。
それでは、靴の寿命はどうやって判断すれば良いのでしょうか。
靴の寿命は主にアウトソール、ミッドソールの消耗具合で判断します。
アウトーソールのすり減り 
最も判断しやすい部分がアウトソール(外底)です。
靴には元々グリップ性を高めたり、屈曲を制御するためにパターン(溝)が設けられています(+デザイン性)。
そして、最も推奨する替え時は、すり減りやすい部分(踵・拇指球)のパターンが浅くなったとき(パターンが無くなる一歩手前が限度)です。
靴のパターンは意図して設けられたものですから、いずれかの部分が浅くなってしまったら、靴本来の性能を発揮できなくなるのは道理ですよね。
例として、ランニングシューズのソールが1mm擦り減ると、接地時の体勢が5°傾きます。
下手をすると、摩耗によって生じた傾きが、過回内・過回外を助長してしまいます。
ついでに明らかに間違った替え時の例を示します。
怪我にもつながりかねないので真似しないように!
- それは幻想
アウトソール全体が万遍なくすり減ったら替える。(一部分しかすり減っていないから使い続ける) - 論外
アウトソールのいずれかの部分が完全にすり減ったら替える。 ミッドソール(本底)が見えてきたら替える。
ミッドソールのしわ
意外と見落としがちなのがミッドソール(本底)です。
靴を使用しているとミッドソールも消耗してきます。
とはいっても、上述のアウトソールのように摩耗する訳ではありません。
ミッドソールは靴の緩衝性(クッション性)を司る部分です。
メーカーの技術力が光る場所であるため、様々な工夫が凝らされています。
ゲルパックを内蔵する、波型のプレートを挟み込む、独自配合のフォーム材を使用する等々、千差万別です。
靴によってはアウトソールよりも先に、ミッドソールに寿命が来てしまうこともあります。
ミッドソールの寿命の確認の仕方は2つです。
靴を使用しているとミッドソールも消耗してきます。
とはいっても、上述のアウトソールのように摩耗する訳ではありません。
ミッドソールは靴の緩衝性(クッション性)を司る部分です。
メーカーの技術力が光る場所であるため、様々な工夫が凝らされています。
ゲルパックを内蔵する、波型のプレートを挟み込む、独自配合のフォーム材を使用する等々、千差万別です。
靴によってはアウトソールよりも先に、ミッドソールに寿命が来てしまうこともあります。
ミッドソールの寿命の確認の仕方は2つです。
ミッドソールのしわを外から目視で確認する
ミッドソールの機能
ミッドソールはEVA(エチレン‐酢酸ビニル共重合樹脂)やInfinergy®/E-TPU(熱可塑性発泡ポリウレタン)等の合成樹脂発泡素材で作られています。
顕微鏡レベルの非常にきめ細かいスポンジのようなものだと考えてください。
接地時に変形することで衝撃を吸収し、床から足を離す際に復元することで、反発力として足を押し出します。
しかし、靴を着用し続けることで、徐々にこのスポンジ状の構造が潰れていきます。
そして、一定以上スポンジ構造が潰れると、外観にもしわとして現れてきます。
小じわ程度であれば問題ありませんが、靴を履いていないときにも深いしわが刻まれている場合、寿命を迎えているかもしれません。
(右画像の靴は、もう少しでご臨終です)
寿命を迎えた靴の一例
�＼榁六�に生じるしわが明らかに深すぎます。これでは本来の衝撃緩衝性を発揮できません。
��外甲側の巻き上げ部分にも深いしわがあり、安定性が低下している状態です。
��アウトソールラバーとの接着面が摩耗してしまい、ソールが剥がれ始めています。
インソールを取り外し、ミッドソールのくぼみを指で確認する。
ミッドソールが特殊な形状であったり、表面が樹脂等で補強されている場合、ミッドソールの消耗具合を外観から判断することが難しくなります。
そんなときは靴内部のインソール(中敷)を取り外して、指で後足部のミッドソールを触ってみてください。
体重の掛かりやすい部分がくぼんでいたり、硬くなったりしていることがあります。
陸上では、靴を練習で使用して、本来のクッショニングに戻るまで約48時間掛かるといわれています。
約48時間を参考値として、着用から数日経っても復元しない場合は、緩衝性が低下している可能性があります。
※ちなみに、インソールもミッドソール同様に潰れていきます(へたり)。取り外し可能なものであれば、定期的に新しいものに交換しましょう。
メーカーが設定している目安
ミズノからの回答週に2〜3日の練習であれば、単純計算で男子で10ヶ月前後、女子で15ヶ月前後が"目安"になるでしょう。
弊社ではインドアシューズのおおよその目安としまして部活動等で毎日使用されるとして、
男子の場合3〜6ヶ月、
女子の場合6〜12ヶ月
と申し上げております。
なお、体形や練習内容、時間（使用頻度）等、さまざまな要因でバラつきはございます。※運動部の約50%は1日「2〜3時間未満」活動。
アシックスは「体格、競技特性、使用頻度などにより消耗が異なる」ため、回答不可能とのこと。
参考文献
文部科学省 1997年 「運動部活動の在り方に関する調査研究報告」
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