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Flex/フレックスとは、シャフトの硬さを表しています。
シャフト中央に300N(≒30kg)の力を加えたとき、何mmしなるかを数値化したものです。

300Nの負荷を加えたら27mmしなる ⇒ F27

そのままなので簡単ですね。
つまり、数値が高いほど軟らかいシャフトであることになります。
一部のブランドでは「2.7」のようにcm単位で表している場合もあります。

<<以下、スティック全体(グリップエンド〜ブレードトップ)の剛性が完全に均一であることを前提とします>>

「硬いスティックよりも軟らかいスティックの方が、身体への負担が少なく、ボール速度が上がる」

一般的にスティックは、筋力が弱い人が軟らかいものを、筋力が強い人が硬いものを選ぶ傾向にあります。
体格に合ったフレックスを選択することは、怪我の防止にもなります。
軟らかいシャフトほど、着床時の衝撃吸収量が大きく、体への負担が小さいからです。
ジュニアモデルがF30-35で占められている一因です。

その選手のパワーに対して、折れる限界ぎりぎりまでしなるスティックを使うことにより、もっとも速いシュートが打てる」という研究結果があります。
しかし、フロアボールは球を打っているだけで良いというスポーツではなく、トラップ・ハンドリング・ドリブルなど、様々な動作をします。
トラップ・ハンドリングは、しなりや捩じれが小さい硬いシャフトの方が安定します。
もし鉄のように硬いシャフトとグニャグニャした軟らかいシャフトがあったなら、鉄のように硬いシャフトの方がボールをコントロールしやすいのは当然ですよね。
特にWrist shotなどの溜め時間が短い打ち方では、瞬間的にブレードが回帰する必要があるので、回帰の早い硬いシャフトをより大きくしならせることが望ましいといえます。
そもそも、「打ち始めから打ち切り」の動作に時間が掛かっていたら、いくら球速が速くても相手に対応されてしまいます。
また、シャフトに入力されるエネルギーがフレックスに対して過剰に大きかったりする(スウィング速度が速すぎる)と、シャフトの反力を利用できなくなってしまい、反ってボールに伝わるエネルギーが小さくなってしまう側面もあります。
(そこまで過剰にしなると、ボールに対するブレードの接触角度も極端になってしまう)

これらが「筋肉をつけて硬いシャフトを使おう(しならせよう)」という考えつながっていきます。
そのため比較的
  • 筋力が強いプレイヤー
  • 体格に恵まれたプレイヤー
  • 体重を乗せるのが上手いプレイヤー
  • 積極的に前に出るプレイヤー
は、F27以下の硬めのシャフトを使用していることが多いのです。

「強い球を打つ人は硬いシャフトを使っている。だから硬いシャフトを使えば強い球を打てる」という経験則に基づく考えは、結果しか見ていない暴論です。
スティック選びやフレックス選択は、球速がすべてではありません。
スウェーデン・フィンランド・チェコといった強豪国でも、軟らかいフレックスから硬いフレックスまで様々に選ばれています。
自分のプレースタイルや好みの操球感覚を重視して、最も自分に合ったフレックスを選びましょう。

参考文献
田島勲ほか 2007年 「アイスホッケースティックに生ずる応力について」(苫小牧工業高等専門学校紀要第42号)

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