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グリームニル、
グリムリーパー、他北欧の神々
本来、ヨルムンガンドが滅ぼすべき対象。
しかしそこには復讐心も愛情さえもない。ただヨルムンガンドは、世界を滅ぼすためだけの機構なのだ。
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フェンリル
ヨルムンガンドにとっての兄弟。
同じく世界を滅ぼすためのシステムであり、神を殺すモノ。
彼らは共に、その時をジッと待ち続ける。
「グルルルルギュギュルル(意訳:ところで、なんでほっつき歩いてるんだ?)」
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フェンリル【水着】
ヨルムンガンドにとっての兄弟…が遊んでいる姿。何でだよ。
「グググルルギュピィィ(意訳:…なんで遊んでるんだ?オイ…)」
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ヘル
ヨルムンガンドにとっての兄妹。
ラグナロクに備え、共に世界を滅ぼすためのシステムとして在るモノ。のはずだが…
拘束されて世界の終焉を待っているはずの妹が、単独でサーヴァント化しているのはどうなんだ?と言いたい気持ちが少し生まれつつある。それはフェンリルにも言えた話だが。
「ギュピィィ、ギュグルギュグピィィ?(意訳:おまえ…おれが海底で静かにしてるってのにおまえ…)」
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アングルボザ
ヨルムンガンドにとっての母。だが…
「ギュルルグピィィィィギュギュ…(意訳:どういうことだいかあさん。かあさんはとうさんなのかい)」
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ロキ
ヨルムンガンドにとっての父。
彼を生み出したもの。彼は生まれついてから世界を滅ぼすモノとして定義されているため、特に向けるべき感情はない。
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泥新宿のセイバー
彼に罪はない。
何の罪もないままに変身し、見棄てられ殺された彼には、一片の罪も存在しない。
ただ、ヨルムンガンドという機構。其れは果たして、罪を持つものだろうか。
「あァ、タだ━━━━━家族ニは、最後まデ迷惑ヲ掛けタなァ━━━━━━」
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泥新宿のセイバー(2)、
タイタス・クロウ(怪文書の姿)、
泥新宿のバーサーカー(2)、
泥新宿のランサー(3)、
泥新宿のグラップラー、
泥新宿のコマンダー
ヨルムンガンドによる、そして恐怖の大王による破滅を収束させ得る抑止の力を有する者たち。
世界蛇が目覚めたとしても、真なるラグナロクの時は遠い。果たして彼らに、この蛇を止めることは叶うのだろうか。
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泥新宿のランサー(2)
竜殺し、そして雷使い。目覚めたヨルムンガンドをも殺し得る者。
あるいは抑止力は、この世界蛇の存在すらも見越していたのだろうか。
大蜘蛛状態の時でも竜のオーラを醸し出しているため、この蟲の存在に早く気がつく事もあるだろう。
「おマえは……強ソうだな…?頼ム、おレヲ…殺シて…クれ…!!」
「────よウヤく…来てクれタのか。Dan…Ke……sChöN…おマエは……光だ…こノ夢の…夜明ケ……」
「はヤく、オ前も…この、夢かラ、………覚、メ────ろ──────ヨ─────────────」
宝具を以って滅せられることを確認して。
その言葉のうちには、自らの滅びのうちになお他者を思う、確かなる"人の心"を確かめられるだろう。
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泥新宿のランサー(4)
彼の連れている獣であれば、彼の言葉を受け取り得るだろう。
その人間性も相まって、彼の願いにいち早く気づき得る人物のひとりでもある。
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泥新宿のアーチャー(2)
彼の蟲を介した動物会話が通じ得る存在。また広範囲索敵により、彼の存在にも気付きやすいだろう。
もし会敵したならば、保有する対空ミサイルは、彼の周囲を浮遊する羽虫たちへの有効な打撃になる事だろう。
「あァ、何ダおまエは…マあ、何でモ良い。…なア、おれを殺シてくレないカ。頼ム……」
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泥新宿のライダー
ヨルムンガンドが最終的に成り替わるモノ。
その真意は彼にとって計りかねるが、それだけは"させてはいけない"と、彼の本能が告げている。
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泥新宿のライダー(3)
同じく首謀者の企てによって作られたモノ。
遠い橋の向こう、ただ孤独に蝕まれる彼の姿に、男は何を見るか。
彼もまた、蠱毒の海の向こうから、男の行く末をジッと見据えている。
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泥新宿のライダー(4)
彼を完全に滅ぼし得る存在。
レインボーブリッジに居座る異形の姿に、古い神々と同じ物を見るだろうか。
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泥新宿のアサシン(4)
蜘蛛は隠れて暗闇に潜み獲物を静かに待ち、いざという時に異様な俊敏さを見せる。
その様はまさに、忍者と言うべきだろう。
「…おれトしテは、ムしろ死ヌノを待ッてルんだガネ」
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泥新宿のシールダー
彼を守る厄介な羽虫への有効打と成り得る存在。
しかし彼女自身は戦いに不干渉である様なので、殺害まではしてくれないだろうか。
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泥新宿のガンナー
彼のメッセージを伝えられ得る相手。
彼自身が召喚するのは単純に虫であるため、容易なコミニュケーションが可能だろう。
その真意を伝えるという意味では、彼にとって最優先で連絡を通じさせるべき相手でもある。
『変身』はドイツ語による著書であり、また時代も近い為、幾分かの親和性はあるだろうか。
「アア。あンタ。ようヤく話ガ通じタよ。…聞いテくレるか、おれノ頼みヲ」
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泥新宿のゲートキーパー
同じき竜を取り込むモノであり、また彼のメッセージを受け取り得る相手。
しかし同時に、首謀者との共犯者であり、またひとつの施設を請け負うモノでもある事から、協力を仰ぐのは難しいだろう。
━━━━━この魔都の真意が、存続とはおよそ真逆の位置に在る事を含めても。
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泥新宿のディテクティヴ
猫を取り込んでいるため、彼のメッセージを受け取り得る相手。
しかしながら下水道という立地上、彼の言葉は届きにくいだろう。
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泥新宿のモンスター
もう一匹のモンスター。
水を汚染する存在と、水を浄化する存在。
その在り方には、互いに相反する部分がある。
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『首謀者』
ヨルムンガンドからは何もない。今は眠り、ただ滅びの時を待つのみ。
しかし、このような目に遭わされた彼としての感情は━━━━言い表せぬ程に、悲痛な、そして燃え盛るナニカを秘めている事だろう。生前とは違い、今回は"誰の仕業か分かっている"のだから。
しかし彼から出来ることは、何ひとつとしてありはしない。彼はただ、彼を殺すものと━━━━そして、彼の代わりに奴を倒すモノだけを、心から待ち望んでいる。
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泥新宿のアサシン(6)
"━━━━━━━!!"
この者に対しては、珍しくヨルムンガンド側からの反応が存在する。
それは機構である蛇が持とうはずもない"感情"に基づくモノ━━━━それも"殺意"といった類の、明確な「怒り」である。
その根源は、天界から投げ捨てられたという過去の経緯などよりももっと単純なもの。システムとして最優先で処理すべき対象が目と鼻の先に現れたのだから、考えてみれば当然であろうか。
ともあれこのアサシンの干渉に対しては、ヨルムンガンド側の拒絶も働く。蟲達の攻撃は一層激しくなり、それ自身が目覚めようとする力もまた、より強まるだろう。
彼からしてみれば、何やら積極的に倒そうとしてくれているのでありがたい限りではあるが、同様に妙に凶暴化する蟲達には疑問を抱いている。
直接的な共通点は、小説系の幻霊である程度のものか。