基本情報


略歴

ラコルニアの名家の娘で、両親の期待に応え、優秀な内政官として成長する。
武力に偏りがちなラコルニアの人材の中で、治世による統治を目指す穏健派の一派として軍部と衝突する日々を送るが、自分や帝国の未来に疑問を持つようになる。
戦乱が深まる中で自分の立ち位置を無くして行くが、自分の理想を捨てることが出来ず次第に帝国や自らの生い立ちを呪うようになり自暴自棄な日々を送るようになった。

そんな中転機が訪れたのは、山賊団アザルとの接触だった。
元々弁舌が立った彼女に頼まれたのは、帝国とアザルの捕虜交換の任務であった。
これが、歴史上帝国とアザルの初めての交渉だったが、これを見事に成功させ、双方からの信頼を得ることに成功した。

その後もアザルと帝国の戦闘は激化していったが、アザルはあくまでも山賊団であり、帝国の存在を根底から揺るがす存在ではなかったこともあり、戦闘ではなく金品を与えて撤兵させることも多かった。
そのたびに、アルフレッドはアザル担当の交渉役として活躍することとなる。
その中で、いつしかアザルの頭領ルイーザの「その日を楽しく暮らす」という生き方に共感し、交渉と称してアザルへ向かったまま、そのまま山賊団にとどまった。

山賊団に身を置いてからは、アザルが略奪した金品を帝国の闇のルートを使い、食料や武器に変え山賊団の戦力維持に奔走する事となり、ルイーザからも信頼されるようになった。
ただし、彼女自身に略奪の意思はなく、山賊団の暴走を防ぐ為の行動であったが、それ以外にも今まで培った知識と交渉術が最大限生かされる事に喜びも感じていたという。
この、互いの利益が噛み合ったルイーザとの蜜月状態は続き、巨大化するアザルに必要不可欠な存在となった。

しかし、ラコルニア帝国との戦いでアザル山脈を追われ、山賊団はユーラスティ大陸に移り住む。
その頃から彼女に「新たな国家を樹立し、自分の理想の国造りをする」という新たな野望が芽生える。

ルイーザを暗殺によって失い、様々な困難が続くが、それらを乗り越えて自由国家アザルを築くと、帝国から理想に燃える若き内政官や建築家を引き抜き、アザルを短期間で一大都市へと引き上げる事に成功する。
本人は商社を立ち上げラコルニア帝国との貿易を独占し、巨万の富を手に入れ、そしてその富をアザルに捧げ続けた。
山賊達の自立を確信すると、ルイーザの長女アルナスの教育係として再び内政官に復帰、アザルの数少ない常識人として他国の交渉や内政に尽力し続けた。

人物

  • 父は息子の誕生を願っていたが、三人続けて娘が生まれた。次こそはと男の名であるアルフレッドを生まれる前から名付けていたが、四人目も女児だった。その後、養子を探していた高齢の頃に不意打ちに様に長男が生まれた為、年の離れた弟がいる。なお、アルフレッド本人も後に娘が欲しいのに、生まれてくる子が連続で男子だったというエピソードがある。
  • 山賊に移籍するという異色の経歴をもちながら、その性格は驚くほど温和であり、山賊に加入した後も、帝国貴族としての立ち振る舞いを忘れず、常に身だしなみを整えていた。
  • アルナスの事は国主としてではなく、ルイーザの娘として接しており、教育としてはかなり甘い部分があったという。
  • 法術が得意で、術を使う時は何故か必ず独自のポーズをとったという。

関連項目

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