概要

モンレッドの戦いとは、ラドリザン1253年3周期14日目、ラグライナ帝国とガルデス共和国の間で行われた戦いである。
戦場の舞台となったモンレッドは、ガルデス共和国首都へ向かう街道の中の1つで、重要拠点であった。

戦闘に至るまでの背景


ラグライナ帝国、ガルデス共和国、クレアムーンを中心とした戦乱は、ついに睨み合いや小競り合いから、本格的な戦闘へと突入していった。
この戦いは、ラグライナ帝国とガルデス共和国が、はじめて主力部隊を投入して行われた戦いとなる。

戦闘経緯



この戦いの少し前、男装した兵士として小競り合いに参戦し、戦果をあげたアリスが、ミナの紹介で将軍に抜擢されている。
彼女こそ、後に勝利の女神と呼ばれる常勝将軍アリスである。

これまでの小競り合いとは違う、本当の戦いのはじまりに、両軍の総司令官は気安く攻撃開始の合図を出せず、にらみ合いと軍議を繰り返していた。
しかし、3周期14日目、ラグライナ帝国軍最前線のベルンハルトと、共和国軍最前線のキロールがついに激突。
この二人に明確な作戦や思惑は存在せず、いつまでもにらみ合っている情勢に限界を感じての、猪突によって開かれた戦端であった。
こうして、両軍総司令官がためらっていた開戦は、「戦馬鹿」に巻き込まれる形で始まりを告げる。



両軍の激闘は、昼前に始まり、夕刻まで続いた。
兵力で勝るラグライナ帝国軍を相手に、ガルデス共和国軍は互角以上に戦った。
しかし、アリスが初陣とは思えない駆け引きを見せ、共和国軍を翻弄し、全く互角だった戦局に動きをもたらす。
左翼の陣を突破したアリス将軍の突撃により、共和国軍は陣形を維持できなくなるが、カオスが一気に突撃を仕掛け、ラグライナ帝国軍はわずかながら浮き足立った。その瞬間を見逃さず、ガルデス共和国軍は撤退する。



ガルデス共和国軍は、あらかじめ想定していた防御に特化した第二陣形を組み、ラグライナ帝国軍と再び対峙した。
帝国軍にしても無傷ではなかった為、防御を固めた敵に積極的に攻め込むことができず、両軍は18日までにらみ合いとなった。
だが、その日の深夜、ガルデス共和国軍はこれ以上の対峙は限界と判断し、闇夜に乗じて撤退した。
殿軍として残った煌槍の彩音は、狭い街道を利用して帝国軍の突破を許さず、自らの部隊は壊滅したが、生還を果たした。

戦いの結末

ラグライナ帝国とガルデス共和国がはじめて主力部隊を投入した大規模な戦い「モンレッドの戦い」は、こうして帝国軍の勝利、ただし共和国も大きな損害なし、という形で終わった。
ラグライナ帝国軍は、戦場で勝利しながら、一番の目的であった「ガルデス共和国へ侵攻するための街道確保」ができなかった為、戦略的にはガルデス共和国の勝利ともいえる。
そして、ここからラグライナ帝国、ガルデス共和国、クレアムーンの長き戦乱が、幕を開けることとなる。


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