創造論とインテリジェントデザイン論

インテリジェントデザイン概説>デザインの検出

デザインの検出


1802年に、英国の護教論者で哲学者、Willam Paley((1743〜1805)は" Natural Theology "において、時計職人(Watchmaker)のアナロジーを用いて、自然の複雑さは神によるデザインを意味すると論じた。そこには、インテリジェントデザイン(ID理論)とみまがうような文章が記されている。 そして同時代に、今も目にするようなデザイン論批判もあった。
ただし、Paleyは進化論登場以前の人であり、自然界にあるデザインを、進化の産物と神の直接の被造物のいずれであるか、区別する必要はなかった。

しかし、インテリジェントデザインは「進化不可能」なものとして「デザイン」を主張する。なので、自然界にあるデザインのように見えるものかた、「真の」デザインを識別する必要がある。

その方法として、インテリジェントデザイン理論家Dr. William Dembskiが掲げたのが、「説明フィルタ」である。
しかし、それは「自然法則でも偶然でも説明できなくて、意味ありげなものはデザインだ」というもの。それは「科学が説明できないことは神様のせいだ」という「God of the gaps詭弁」そのものだった。

インテリジェントデザイン支持者たちは、「God of the gaps詭弁」ではないと言い訳する。
  1. インテリジェントデザインは"God of the Gaps"ではない
  2. 科学も"Natural Law of the Gaps"だ

しかし、God of the gaps詭弁であることを否定できていない。

SETIをめぐる戦い

説明フィルタは、SETIとのアナロジーで語られてきたが、デザイナーの意図に言及しないという点でインテリジェントデザインはSETIとちがっている。これをめぐって、次のような批判がなされた。

論争の果てに、DembskiはSETIとのアナロジーを捨ててしまう。
なお、この論争のついでに、Dembskiが有意味な信号の例としてSETIに関して挙げた素数例に59が漏れていたことが、笑いを誘った。
その他

SETI以外にデザイン検出の例を挙げるインテリジェントデザイン支持者たちだが、それらはデザイン検出ではなかった。
火星の運河は人為的なものだと主張したPercival Lowellの論は、まさしくインテリジェントデザインのデザイン検出と同じ論だった。

そして、デザインか否かの判断基準が、そう簡単に決まらない例:

これは浸蝕によって生じた自然の地形だが、見た目はもとより、実際に橋としても使える。

[ Arches National Park (UTAH.COM)

これは生きた根を使った、人間が作った橋である。生ける植物が橋として機能している。

[ Living root bridges, Nongriat village, Meghalaya ]

この2つは、「機能」も「見た目」も橋だが、一方は自然物で、一方はデザイン。そして、「生きている」ことは「デザインではない」ことを意味しない。形成過程あるいは建設過程と、その痕跡を見ていかないと、は

アナロジーが理論の一部となっているインテリジェントデザイン


さらに、そもそもアナロジーが理論の一部を構成しているという、いい加減さも問題である。




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