創造論とインテリジェントデザインをめぐる米国を中心とする論争・情勢など

批判サイド>創造論者の主張

Claim CA603:
"Naturalistic evolution is consistent with the existence of 'God' only if by that term we mean no more than a first cause which retires from further activity after establishing the laws of nature and setting the natural mechanism in motion."
自然主義の進化論は、「自然法則を確立して自然のメカニズムが起動するようにセットしたら、それ以上の活動から隠退した第一原因」以上の意味を持たない用語としての神の存在とのみ矛盾しない。
Response:
  1. この主張は論理的には進化論のみならず、電磁気学・生態学・重力・天候・光学など自然主義が適用されるあらゆるものにも適用される。Johnsonは事実上、全自然と全神の過てる二元論を主張している。
    この主張は、進化論が提唱されたときから、敬虔なキリスト教徒(その他の宗教の信者)からも否定されている。彼らは神と自然が矛盾せず、神は進化と矛盾なく働けると信じている。たとえば、個人レベルでパワーとインスピレーションを与えると信じている。
  2. Johnsonの神についての見方は、実質的には神を否定している。彼は超自然主義は神の不可欠な見方だと言う。しかし、我々の身の回りに超自然現象は起きていないので、神は我々の生活の一部をなしていない。もし、Johnsonの神についての見方を採用するならば、自らを無神論者と呼ぶほかない。
  3. 超自然に働く神は、まずもって悪の問題に直面する。神は苦しみを創造し、望めば苦しみを消せることを意味する。神が苦しみを放置しているなら、悪の責任は神にある。
Further Reasing:
Pennock, Robert T. 1996. Naturalism, evidence, and creationism: The case of Phillip Johnson. In: Intelligent Design Creationism and Its Critics, ed. R. T. Pennock, MIT Press, 2002. Orig. pub. in Biology and Philosphy 11(4): 543-549.
Ruse, Michael. 2001. Can a Darwinian be a Christian? Cambridge University Press.
オリジナルページ

これはIndex to Creationist Claims, edited by Mark Isaakの和訳です。



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