創造論とインテリジェントデザインをめぐる米国を中心とする論争・情勢など

批判サイド > 創造論者の主張

Claim CB921.2:
What use is half a wing? A leg evolving into a wing would be a bad leg long before it was a good wing.
半分の翼にどんな用途があるのか? 翼へと進化しつつある脚は、良き翼になる前に、悪い脚になる。
Response:
  1. 半分の翼は、いくつかの用途がありうる:
    1. 昆虫にとって半分の翼は、水面を高速に飛び跳ねていくのに有効である。(Marden and Kramer 1995; Kramer and Marden 1997; Thomas et al. 2000).
    2. 大きな動物では、半分の翼は、滑空に有効である。滑空のための翼は、いくつかの異なる形で、多くの動物にみられる。たとえば:
      1. ムササビや鱗状の尾のあるリスやフクロモモンガとヒヨケザルの足の間の皮膚
      2. 飛行ヘビの扁平な体
      3. 滑空するアマガエルの大きな水かきのある足
      1. トビウオと飛行イカのひれ
      2. 滑空するトカゲの、細長い柔軟な肋骨によって支持される拡張された膜
      3. 三畳紀のクーネオサウルスの細長い継ぎ合わされた肋骨によって支持される拡張された膜
      4. ペルム前紀の飛行恐竜であるコエルロサウラヴィスの残りの骨格と別の骨によって支持される膜(Frey et al. 1997)
      5. 熱帯林の樹上に巣を作るアリさえも、落下するときに、元の木へ幹へもどるために、後脚を使う。 (Yanoviak et al. 2005)
    1. 成熟していないニワトリは羽ばたくことで、尾部の牽引力を強化し、急斜面を登る。この機能は、かつて飛行していた鳥との間の中間形態かもしれない。(Dial 2003)
    2. ペンギンのような飛べない鳥には、翼を泳ぎに使うものがいる。
    3. いくつかの飛べない鳥は、潜在的捕食者を驚かすために翼を使うだろう。
    4. 黒アオサギは、魚を獲る水面を翼で覆い隠す。
    5. フクロウの一部は、餌食を地面に固定するために、翼を使う。
    6. アメリカヨタカやヤマシギやライフルバードやマイコドリのいくつかの種は、セクシャルディスプレイの一部として翼で音を立てる。
    7. 部分的な翼には、誰もまだ考えなかった他の役に立つ機能があるかもしれない。
References:
  1. Dial, K. P. 2003. Wing-assisted incline running and the evolution of flight. Science 299: 402-404. See also: Pennisi, E., 2003. Uphill dash may have led to flight. Science 299: 329.
  2. Frey, Eberhard, H-D. Sues, and W. Munk. 1997. Gliding mechanism in the Late Permian reptile Coelurosauravus. Science 275: 1450-1452.
  3. Kramer, M. G. and J. H. Marden. 1997. Almost airborne. Nature 385: 403-404.
  4. Marden, J. H. and M. G. Kramer. 1995. Locomotor performance of insects with rudimentary wings. Nature 377: 332-334.
  5. Thomas, M. A., K. A. Walsh, M. R. Wolf, B. A. McPheron and J. H. Marden. 2000. Molecular phylogenetic analysis of evolutionary trends in stonefly wing structure and locomotor behavior. Proceedings of the National Academy of Science USA 97: 13178-13183.
  6. Yanoviak, Stephen P., Robert Dudley, and Michael Kaspari. 2005. Directed aerial descent in canopy ants. Nature 433: 624-626.
Further Reasing:
Brodsky, A. K., 1994. The Evolution of Insect Flight. Oxford University Press.

オリジナルページ

これはIndex to Creationist Claims, edited by Mark Isaakの和訳です。





コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

サブメニュー

kumicit Transact


管理人/副管理人のみ編集できます