批判サイド > 創造論者の主張
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これはIndex to Creationist Claims, edited by Mark Isaakの和訳です。
Uranium and thorium in zircons produce helium as a by-product of their radioactive decay. This helium seeps out of the the zircons quickly over a wide range of temperatures. If the zircons really are about 1.5 billion years old (the age that conventional dating gives assuming a constant decay rate), almost all of the helium should have dissipated from the zircons long ago. But there is a significant amount of helium still inside the zircons, showing their ages to be 6,000 +/- 2,000 years. Accelerated decay must have produced a billion years worth of helium in that short amount of time.
ジルコンの中のウランとトリウムは放射性崩壊の副産物としてヘリウムを生成する。このヘリウムはジルコニウムの中から、幅広い温度域で急速に漏れ出す。崩壊率を一定と仮定する通常の年代推定結果である、15億年前がジルコンの年代なら、ほとんど全てのヘリウムはジルコンからなくなっているはずである。しかし、実際には有意な量のヘリウムがジルコンに残っており、これは年代が6000±2000年前であることを示している。加速された崩壊により、10億年分もヘリウムが短期間に生成されたにちがいない。
ジルコンの中のウランとトリウムは放射性崩壊の副産物としてヘリウムを生成する。このヘリウムはジルコニウムの中から、幅広い温度域で急速に漏れ出す。崩壊率を一定と仮定する通常の年代推定結果である、15億年前がジルコンの年代なら、ほとんど全てのヘリウムはジルコンからなくなっているはずである。しかし、実際には有意な量のヘリウムがジルコンに残っており、これは年代が6000±2000年前であることを示している。加速された崩壊により、10億年分もヘリウムが短期間に生成されたにちがいない。
Humphreys, D. Russell, Steven A. Austin, John R. Baumgardner, and Andrew A. Snelling, 2003. Helium diffusion rates support accelerated nuclear decay.
Humphreys, D. Russell, Steven A. Austin, John R. Baumgardner and A. A. Snelling, 2004. Helium diffusion age of 6,000 years supports accelerated nuclear decay. Creation Research Society Quarterly 41(1): 1-16.
Humphreys, D. Russell, Steven A. Austin, John R. Baumgardner and A. A. Snelling, 2004. Helium diffusion age of 6,000 years supports accelerated nuclear decay. Creation Research Society Quarterly 41(1): 1-16.
1. 地下の圧力と温度の条件により、ジルコンからのヘリウムの漏出の速さは違ってくる。
D. R. Humphreys et al. は、Los Alamos National Laboratoryが1970年代に地熱調査に使った、Fenton Hillサイトの岩石コア試料を選択した。その地域はValles Calderaから数km以内にあち、断層活動や火山噴火を幾度も経験した。Fenton Hillの岩石コアは、破砕されたり、固められたり、熱水脈が貫入してきたりしている。Valles Calderaの岩石には過剰なヘリウムが存在している[Goff and Gardner 1994]。Humphreys et al.が研究した変成岩にヘリウムが混入したかもしれない。つまり、この地域全体が複雑な熱的歴史をたどっている。石油産業の実験に基づけば、そのような系では、ヘリウム拡散も歴史について正確に記述することは本質的に不可能である。
2. 科学研究、特にラディカルな意味を持つ研究は、その結果が再現されるまで、大した意味を持たない。他の研究者が同じ結果に出せないことで、多くの科学研究が消えて行った。当該研究論文は以下の点で、信頼性が損なわれている。
ヘリウムについての結果は、異常な資料を使ったことによる可能性がある。実験もしくは試料収集に際の人為物(eg. 急速に冷却されたことによるジルコンの亀裂)、あるいは単純な不注意によるものの可能性もある。誰かがこの問題を検討するまでは、正確なことはわからないだろう。
3. 創造の一週間、あるいは洪水の1年間で、10億年分の放射性崩壊を起こせば、同様に、放射性崩壊による熱も出てくる。この熱で土壌が蒸発してしまう。最近に地球が蒸発していないので、加速崩壊は起きていないと確信できる(Humphreysはこの熱の問題に気付いているが、解決策は作れていない)。
4. 岩石周辺のヘリウムが蓄積されていれば、ヘリウムがジルコンの孔や破片に入り込める。少なくともヘリウム圧が高ければ、ヘリウムの拡散は抑制される。いずれのシナリオでも、Humphreys et al. [2003, 2004]の計算は無効化される。土中のヘリウム蓄積は商業採取が成り立つに十分な量になる。Humphreys et al.が測定した試料は、おそらくヘリウムが豊富にある場所からのものだった。ヘリウムの蓄積はニューメキシコではよくあること。過剰ヘリウムは、試料が採取された場所から数マイルの距離で発見されている[Goff and Gardner 1994]。ジルコン中に過剰ヘリウムがあるか調べるために、Humphreys et al. は3Heを調べるべきだった。
5. ウランは直接に鉛へと崩壊するわけではない。複数の中間の放射性元素を経由して進む[Faure 1986, 284-287]。永続的な平衡状態を実現するには、最長期間存在する中間生成物の半減期の10倍の時間がかかる(すなわち、核中間生成物は同じ挙動をする)。ウラン崩壊系列は半減期が1万年以上の元素が含まれている。もし崩壊率が突如変化したら、様々な元素が永続的平衡状態になるとは予期できない。Humphreys et al.は、ジルコン中で、これを検証すべきである。他のウラン鉱石は永続的平衡にあり、これは少なくとも過去200万年は崩壊率が一定だったことを示している。
D. R. Humphreys et al. は、Los Alamos National Laboratoryが1970年代に地熱調査に使った、Fenton Hillサイトの岩石コア試料を選択した。その地域はValles Calderaから数km以内にあち、断層活動や火山噴火を幾度も経験した。Fenton Hillの岩石コアは、破砕されたり、固められたり、熱水脈が貫入してきたりしている。Valles Calderaの岩石には過剰なヘリウムが存在している[Goff and Gardner 1994]。Humphreys et al.が研究した変成岩にヘリウムが混入したかもしれない。つまり、この地域全体が複雑な熱的歴史をたどっている。石油産業の実験に基づけば、そのような系では、ヘリウム拡散も歴史について正確に記述することは本質的に不可能である。
2. 科学研究、特にラディカルな意味を持つ研究は、その結果が再現されるまで、大した意味を持たない。他の研究者が同じ結果に出せないことで、多くの科学研究が消えて行った。当該研究論文は以下の点で、信頼性が損なわれている。
- 測定誤差や測定値の変わりやすさについて、ほとんど記述されていない。従って、我々は結果がどれくらい正確なのかわからない。
- Humphreys et al. はJemez Granodioriteの750mと1490mの深さからのジルコンと黒雲母を研究した。しかし、Sasada[1989]は、これらの深さの片麻岩からの試料が、まったく異なる岩石タイプであることを示した。
- 数学的エラーのために、Humphreys et al.が年代推定につかった、Q/Q&sub(){0}値(残留ヘリウムの比率)が大きすぎる。
- Humphreys et al. [2003]はAppendix Cでデータ合計を正しく計算できていない。そのため、深さ750mのジルコンからのヘリウム放出量合計を過小評価している。ジルコン中のヘリウム量は、15億年間のウランの放射性崩壊により予期できる量よりも、はるかに多い。この多量のヘリウムは、ウラン中のヘリウム量が異常に多い試料か、過剰ヘリウムのある試料だったと思われる。
- 試料5と試料6のヘリウム量が同じであることから、それが検出限界だったと思われる。しかし、測定誤差についての何ら言及されていない。
- 測定精度限界にあると思われる試料の除外すると、Humphreys et al.[2004]の結論は、3つの試料から導き出されたことになる。そのように少ないデータ量であれば、さらなる研究に基礎となるとしても、手堅い結論を出すには至らない。
- Humphreys et al. [2003, note 9]は、生データの「明らかにタイポなエラー」を修正したと述べており、これはデータの有効性を疑わせる。
ヘリウムについての結果は、異常な資料を使ったことによる可能性がある。実験もしくは試料収集に際の人為物(eg. 急速に冷却されたことによるジルコンの亀裂)、あるいは単純な不注意によるものの可能性もある。誰かがこの問題を検討するまでは、正確なことはわからないだろう。
3. 創造の一週間、あるいは洪水の1年間で、10億年分の放射性崩壊を起こせば、同様に、放射性崩壊による熱も出てくる。この熱で土壌が蒸発してしまう。最近に地球が蒸発していないので、加速崩壊は起きていないと確信できる(Humphreysはこの熱の問題に気付いているが、解決策は作れていない)。
4. 岩石周辺のヘリウムが蓄積されていれば、ヘリウムがジルコンの孔や破片に入り込める。少なくともヘリウム圧が高ければ、ヘリウムの拡散は抑制される。いずれのシナリオでも、Humphreys et al. [2003, 2004]の計算は無効化される。土中のヘリウム蓄積は商業採取が成り立つに十分な量になる。Humphreys et al.が測定した試料は、おそらくヘリウムが豊富にある場所からのものだった。ヘリウムの蓄積はニューメキシコではよくあること。過剰ヘリウムは、試料が採取された場所から数マイルの距離で発見されている[Goff and Gardner 1994]。ジルコン中に過剰ヘリウムがあるか調べるために、Humphreys et al. は3Heを調べるべきだった。
5. ウランは直接に鉛へと崩壊するわけではない。複数の中間の放射性元素を経由して進む[Faure 1986, 284-287]。永続的な平衡状態を実現するには、最長期間存在する中間生成物の半減期の10倍の時間がかかる(すなわち、核中間生成物は同じ挙動をする)。ウラン崩壊系列は半減期が1万年以上の元素が含まれている。もし崩壊率が突如変化したら、様々な元素が永続的平衡状態になるとは予期できない。Humphreys et al.は、ジルコン中で、これを検証すべきである。他のウラン鉱石は永続的平衡にあり、これは少なくとも過去200万年は崩壊率が一定だったことを示している。
- Faure, G., 1986. Principles of Isotope Geology, 2nd ed. New York: Wiley.
- Goff, F. and J. N. Gardner, 1994. Evolution of a mineralized geothermal system, Valles Caldera, New Mexico. Economic Geology 89: 1803-1832.
- Sasada, M., 1989. Fluid inclusion evidence for recent temperature increases at Fenton Hill Hot Dry Rock Test Site west of the Valles Caldera, New Mexico, U.S.A. Journal of Volcanology and Geothermal Research 36: 257-266.
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これはIndex to Creationist Claims, edited by Mark Isaakの和訳です。
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