2020年11月27日のルカ・タイシ代表の暗殺を受けて、新代表の選定が急務となった。当時、タイシ代表が就任直後であったことや、緊急時に代表を代行する予定であったグルゲン・スペレヴィアン内務委員長もタイシ代表の暗殺に巻き込まれ重傷を負っていたことから、有力な後継候補が定まらない状況であった。アダナシヴィリ前代表の秘蔵っ子と呼ばれ後任の代表候補と予想されてこともあるビジナ・サクラシヴィリ情報局長と、タイシ首相にかわってグルキリア労働者共和国の暫定首相となったレヴァン・マルサウリ外務委員長、大臣としてのキャリアの長いイリア・イノクヴァ文書局長の3名が有力候補とされた。アダナシヴィリ体制下で中核を担ったダヴィト・ルガシヴィリ内務委員長臨時代理、タマズ・クラスノシヴィリ法務局長らの主導のもと、この3人を候補として話し合いが行われ、その後マルサウリ、イノクヴァ両氏をまじえた4者会談を経て、レヴァン・マルサウリを代表にすることを決定したと公表した。しかし、この決定プロセスに招待されなかったサクラシヴィリや同じくアダナシヴィリの弟子筋にあたるステパネ・アルカシヴィリ教育局長は、アダナシヴィリ前代表系の勢力を排斥しようとする試みではないかと感じ、老人会議による不透明な決定であるとして非難の声明を発表した。また、海洋国家連合側でも、グルキリア労働者共和国内部だけでの決定であり、自分たちが排除されているとして不満が強まった。また、党代表暗殺という緊急事態に対し体制強化を行うべきという立場からも、陸軍大将経験者で国民人気の高かったイオナ・イオナヴァ組織委員長を推す声が党内でも強まっていた。こうした声に押され、執行部重鎮は党内分裂を恐れて懐柔を図り、委員長・局長を集め互選によって代表を決めることを決定した。非マルサウリ派がサクラシヴィリ派とイオナヴァ派に分裂していたことや、過半数のマルサウリ支持が予想されたことからマルサウリの有利と考えられた。しかし、アフォスクリア労働者共和国側で、アフォスクリアが全く代表決定のプロセスに関われないことへの不満があり、イオナヴァも労働者党の下部組織であるアフォスクリア労働者党幹部の参加を強く要望し、サクラシヴィリもアダナシヴィリ体制下における民族平等の思想を持ち出してこれを擁護したため、執行部も急遽アフマト・ガルグイバ・アフォスクリア労働者党代表の参加を認めた。
こうして12名による互選による代表選定が決まった。立候補者はサクラシヴィリ、マルサウリ、イオナヴァの3名であった。しかし、情報大臣としてタイシ暗殺を止められなかったサクラシヴィリの責任論が国民の間で巻き上がり、代表就任を狙った黒幕説もささやかれるなど国民人気がなかったサクラシヴィリは支持拡大を断念して本選直前に立候補を取り下げ、マルサウリ、イオナヴァ両氏の直接対決となった。マルサウリはルガシヴィリ、クラスノシヴィリ、イノクヴァ、それにタイシ前代表の側近であったマルハズ・カルガリア会計局長の4名の支持を受けた。一方、イオナヴァは体制強化や連合・アフォスクリア重視に賛同するガルグイバ、イアコブ・メネヒ憲法委員長、ロストム・タハリシヴィリ輜重委員長という支持基盤を固めた上、事前の予想を覆してイラクリ・メルクレアニ企画局長も支持に回った。サクラシヴィリ、アルカシヴィリは棄権したため、マルサウリとイオナヴァが5票で並ぶこととなった。
マルサウリ5ルガシヴィリ、クラスノシヴィリ、マルサウリ、イノクヴァ、カルガリア
イオナヴァ5メルクレアニ、イオナヴァ、メネヒ、タハリシヴィリ、ガルグイバ
サクラシヴィリ-
棄権2サクラシヴィリ、アルカシヴィリ

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