サイボーグ娘SSスレッドに保管されたSSの保管庫です。一応、18禁ということで。

「暗いな〜、怖いな〜・・・」
 深く暗い森の中を一人のショートヘアの少女が歩いている。茶色の髪に小さな花の髪留めをしている可愛らしい少女。
「近道とは言ってたけど〜、キチンとした道を通るんだった・・・」
 どうやら少女は、近道をしようとしたところを迷ってしまったらしい。森は昼間であるのに薄暗く、鳥の鳴き声が不気味に聞こえる。

ガサッ!

「キャ!」
 風が木々を揺らすだけでもビクついている。
「なんだ〜風か〜・・・、もう早く抜けないかなぁ・・・」
 森の不気味さが木々の揺れる音でさえも恐怖心を引きたてさせる。

ガサガサ!

「どうせ風でしょ!! あーー!あーー!」
 少女は耳を塞ぎ、声を出し、必死で現実逃避をする。

ガサガサガサ

 しかし、木々の揺れる音は鳴り止まない。これは明らかに風によるものではないと、少女は気付く。
「えっ?風じゃないの?」

ガサ!

 不気味に生い茂る木々から出てきたのは、この森に巣くうミュータントだった。
「あれれ〜?お嬢さんが1人でどこ行くんだい?げへへ、俺の相手してくれよ〜げへへ」
 皮膚はイボイボで紫色、2mぐらいの身長の気持ち見た目のミュータント。そのミュータントがゆっくりと少女に近づく。
「キャ!何?何なのよあなた?」
 少女は近づくミュータントから離れようとする。
「げへへ、俺の子を生んでくれよ〜げへへ〜、優しくするからよ〜」
 一方のミュータントは舌をチロチロと動かし、不気味に笑いながら少女を追い詰めていく。
「いやよ!どっか行ってよ!」
 少女はとっさに護身用のスタンガンを出し、ミュータントに打ち込む。針だけが飛び出るタイプのスタンガンだ。
「げへ、ゲビバビババババ!」
「気絶したかしたら?」
 少女のスタンガン攻撃に怯むミュータント。
「げへへ〜、それはニンゲン用だろ?きかないな〜げへへ」
 しかし、少女のスタンガン攻撃はミュータントを倒すほどの威力を持っておらず、撃退することはできなかった。
「げへへ〜、それはニンゲン用だろ?きかないな〜げへへ」
 しかし、少女のスタンガン攻撃はミュータントを倒すほどの威力を持っておらず、撃退することはできなかった。
「でもちょっと痛かったからお仕置きだな〜」
 そして、ミュータントは少女に向かってジャンプし、少女の体を押さえ込む。
「やっぱりカワイイな〜げへへ、今直ぐ俺の子を生んでもらおうかな〜げへへ〜」
 ミュータントの下半身から触手が伸び、するすると少女のスカートを捲り、パンツを破り、秘所の部分まで伸ばす。
「いや!やめて!誰かー!」
 必死に泣き叫ぶ少女。その顔は恐怖と絶望で溢れていた。
「げへへ、誰もこないよ〜げへへ〜、子を生むといっても10日もあれば、腹を食い破ってでてくるからげへへ、つわりもないから安心しな〜」
「いやあああぁぁ」
 もうダメだ。少女がそう思った。その時だった。

ドゴ!

「いや・・あれ?」
 狂気に満ち溢れていたミュータントは、後ろから胸に剣を差し込まれ、少女の横に倒れる。
「大丈夫か?」
 そこに立っていたのは頭から足の先まで白銀の甲冑を着こんだ騎士だった。騎士はミュータントに突き刺さった剣を引き抜き、少女に手を差し伸べる。
「ありがとうございます・・・本当にありがとうございます」
「ビックリしたよ、ミュータントを追ってきたら悲鳴が聞こえたから」
 少女は、白銀の騎士に何度も御礼を言う。
「すいません!助かりました!ありがとうございます!」
「怪我はないかい?」
「はい!あなたは?」
「私はこの近くの集落に在中している帝国軍の騎士だ。近くを通ったら悲鳴が聞こえたものだから・・ とりあえず、近くの集落まで送ろう」
 そういうと騎士は近くに停めていた電馬(馬の形したバイクみたいな乗り物)まで案内される。電馬に跨ると、15mぐらい浮かび上がり、森の中を抜ける。
 少女は今までいた場所が森の奥ではないことが分かり、赤面する。
「どうかしたか?」
「いいえ、なにも・・・」
「集落まではそう遠くない、しっかり捕まって」

「さっ中に入ってくれ」
 騎士に案内されるままについた先の施設に入る。集落はそんなに大きなものではなさそうだ。およそ300人ぐらいの規模だろうか。
「そうだ、自己紹介が遅れたな、私はシャルだ。シャルロット・アインハイト」
 そう言うと騎士は、被っていたフルフェイス状の鉄兜を脱ぐ。中からロングの黒髪が広がる。正義感に溢れる目元と美人の象徴とも言える口元。
カッコイイ甲冑と美しい顔に少女は憧れの感情を抱く。
「あっ!女性だったんですね!てっきり・・・ぁ!私はチスです。」
 ミュータントとの戦闘で、シャルを男性だと思っていたチス。しかし、騎士の正体が美女だと気付き、またもや赤面する。よく見てみれば、シャルの甲冑の胸元はふっくらと膨らんでいる。
「よろしくチス。もう日が落ちる。今夜はここに泊まるといい」
 シャルとチスは互いに握手をする。

 チスが雑用をすませると、すっかり辺りは暗くなっていた。
「シャルさん?どこですか?トイレをお借りしたいんですが・・・」
 チスはシャルを探し回る。
「チス!こっちだ!」
 通路の奥の部屋からシャルの声がする。声の聞こえた部屋へチスは向かう。
「シャルさん、トイレ・・キャ!、う、腕・・」
 部屋に入るとシャルの左腕は取れており、その左腕はたくさんのコードに繋がれて台の上に転がっている。
「チスはひょっとしてサイボーグをみるのは初めてか?」  
「・・・サイボーグ?」
 チスはシャルに尋ねる。
「サイボーグというのは・・・ 私の体は脳以外は全部が機械でできてるんだ」
「機械?」
 シャルの言葉に首を傾げるチス。
「そう、だから今も別に 甲冑を来てる訳ではない。この金属の体が私の体なんだ」
 言われれば甲冑にしたら妙に体のラインがでたデザインだ。 女性特有の膨らんだ胸もくびれも再現されており、甲冑というより、機械でできた人形と言ったほうが良い。
「機械ですか・・?」
「そうだ、帝国軍の騎士。特に帝国機動隊の者は全身機械化が当たり前だ」
 シャルの体をよく見ると間接の隙間からは機械やコード類が見え隠れしている。また、左腕の断面からはコードやモーターが見える。
 そして体のあちらこちらに紋章が刻印されている。
「体の紋章は古代の文字。国に忠誠を尽くすという意味が込められている。それを上から服を着て隠す事は許されていない」
 そう言って、シャルは胸に刻まれた赤色の帝国の紋章を見せる。
「・・・格好いいですね!・・どうやったらなれるんですか?」
 チスはシャルの機械の体を見て、さらにシャルへの憧れが増す。というより、帝国機動隊への憧れが生まれてくる。チスにとってカッコイイ甲冑のような体に、国に尽くすシャルの姿がかっこよくて堪らなかった。
「うーん・・・ この体になるのは、決して良いことじゃないんだ。チスにも分かって欲しい」
 シャルはチスの憧れの言葉に戸惑いながらも、サイボーグへの大変さを話す。
「でも私、シャルさんみたいな女性、カッコイイと思います!」
 チスの熱い想いに負け、シャルは機動隊入隊の話をする。
「まずは軍に入る事だな。そして武勲をあげる事で機動隊に任命される」
「簡単・・そうではないですね・・」
 シャルの話からすると、チスにとってはかなりハードルの高いものだった。
「ところで、シャルさんはお幾つなんですか?」
 チスはシャルの年齢を尋ねる。チスにとって、カッコイイお姉さんというイメージのシャルで、何歳離れているのか気になったのだ。
「私は今年で21になる」
「えっ!同じ年!?」
「なんだ、チスも、同じか」
 互いに同い年であることに驚く二人。
「なんていうか・・しっかりしてますね・・・」
 チスは同い年であるのに、真面目でしっかりしているシャルに感心する。チスもしっかりしている方なのだが、シャルほどしっかりはしておらず、むしろおっちょこちょいな方が多い。
「そんな事はない。まだまだ、私は機動隊の端くれだ」
 そう言って、シャルは照れながら謙遜する。
「そうだチス、体ノメンテナンスを手伝ってはくれないか?」
「え、え!?」
「簡単だ。私のもう片方の腕を外してそのコードにつないでくれればそれでいい。後は指示をだすから」
「はい!わかりました。」
「それでは頼んだぞ」
 シャルが目を瞑って、ぶつぶつと呪文を唱えるような仕種をすると、右腕も根元から外れる。チスは右腕を持ち上げて、コードへと繋ぐ。
「すまないな。両腕を一緒に繋いだ方がた調整が楽なんだよ」
 チスはシャルの指示に従い、シャル自身にもコードを繋いでいく。シャルに繋がれたコードは、小さなコンピューターに繋がれる。
「そのキーボードのそのボタンを押してくれないか」
 シャルのうなじ部分に最後のコードを差し込むと、次の指示が出てくる。
「はいぃ!(どうしよう、こんなの触った事ないぞ・・・)」
 初めて触るキーボードに戸惑うチス。
「そのキーだ」
「はい!(これかな?)」

ポチ

 ついつい焦ってしまい、チスは別のボタンを押してしまう。
『感覚機能増大!全身の感覚機能を一時的に増大します。チェックをおこなって下さい』
 コンピューターから聞こえた電子音声がチスのミスを伝える。
「はふ、、あっ、チセ、、なにを、、あっ!何を、押したんだ」
 シャルの様子がおかしくなる。喋り方もさっきまでの落ち着いた喋り方ではなくなってしまう。
「え? 間違えましたか? えっ? どうすればいいですか!? シャルさん大丈夫ですか?」
 シャルの様子を見て、チスは自分のミスに気付き焦る。自分のせいで、シャルに迷惑をかけてしまったこと、早くこの状態を直さないといけない。その思いが彼女の思考回路をより空回りさせる。
「大丈・夫、だ、あっ、、く、、しょうがない、、チス。もうひとつ頼みが、ある、、」
 今のシャルに先ほどのような冷静さはなくなっていた。呼吸が荒くなり、なにかを堪えるのに必死の状態である。サイボーグが呼吸をするかは分からない。しかし、生身の時の名残から息を荒くしているのだろう。
「はい!!」
 大きく返事し、挽回を試みようとするチス。実はチスが押したボタンはシャルの全身の感覚機能をチェックするボタンだった。
「チス、、そのボタンを押してしまったら、はぁはぁ、、チェックが終わるまでは、ん、、この状態から抜け出せない」
 つまり、性的な刺激を与えて、シャルが絶頂を迎えるまで、シャルは性欲を抑え続けなければならないということだ。

プシューー

 煙とともにシャルの股間部分の金属装甲が開く。出てきたのは、一部分だけ人間味ある女性器だった。シャルの女性器からは愛液がドロドロと溢れ出てきている。
「そんな!私そうゆう経験初めてなんです!」
 チスは未経験な上に、女性同士の経験も無い。そして、さらに焦る。
「お願い、い、んっ」
 シャルは必死にもがく。両肩の接続部はウィーンウィーンとモーターが動いている。無い事はわかっていながらも腕を動かそうと必死だ。
「え〜い!」
 チスは意を決してシャルの人工性器の中に自身の指を入れる。ヌメヌメとしたシャルの愛液に塗れながらも、奥へ奥へ指を押し込む。
「あっ・・もっと、もっと奥まで・もっと」
「シャルさん、これ以上は入らないですよ!」
 チスの指が小さいため、シャルの性器の奥まで入らず、感じてはいるが、絶頂まではいかなかった。
「ダメ! たりない! そこにある私の腕をぶち込んで!」
 シャルは半分、我を忘れていた。絶頂を味わいたい。早く絶頂を迎えたい。その思いで一杯だった。
「は、はいっ!」
 チスは言われたままにシャルの腕を拾い上げる。
「んあ、、早く、」
 チスは金属の腕を手首まで押し込む。
「もっと、奥まで」
 チスは力を込める。すると金属の腕の肘までグリグリと入り込む。
「あ、あーーーーっ」

 プシューー

 シャルが絶頂を迎えると下半身から蒸気があがる。
「は〜、は〜、ありがとうチス・もう落ち着いた。助かったよ。ありがとう」
 息を荒げながらもシャルはチスに礼を言う。
「い、いえ、、サイボーグてっ大変なんですね」
「すまないな、そういえばトイレの場所を探してたのではないか? この部屋をでて突き当たりだ」
「・・・」
 チスはシャルの愛液で濡れた手を洗うため、トイレへと向かう。当初の目的を完全に失っていた。


「おはようチス」
「あっ!おはようございます!」
 昨日の惨事の後、シャルのメンテナンスを終えると、すっかり眠り込んでしまったチス。そして、眠っていたチスを起こすシャル。
「・・・綺麗」
 窓から照らされる朝日がシャルの白銀のボディに反射して輝いていた。
「そういえば、昨日はいろいろあって聞けなかったがチスはどこか目指してる所があるのだろ?」
 シャルは昨日の惨事で聞き忘れていたチスの目的地について尋ねる。
「はい、そうなんです!それで迷って森に、、」
「いったいどこを目指してたのだ?」
「それは・・」

ドガーーーン

「なんだ?」
 部屋を大きな揺れと爆音が襲う。
「大変だ〜!ミュータントが村で暴れてる!軍人さん助けて下さい!」
 集落の村人が慌ててシャルのもとにきた。
「なに!?すぐいく!チセここを動くなよ!」
 そうしてシャルは出て行った。
「シャ、シャルさん・・・」
 シャルの家にチスは一人残されてしまった。

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