サイボーグ娘SSスレッドに保管されたSSの保管庫です。一応、18禁ということで。

作者:さささ氏

ここはとある工業高校のある教室

「急に呼び出してなんだよ〜バイト間に合わね〜じゃん」

「・・ブツブツ・・も、もう、帰っていいですか・・?」

「ま〜ま〜諸君!待ちたまえ、遂に完成したんだよ!」


ここはロボット研究部の部室

ヤンキーみたいな男子高校生と引きこもりぽい男子高校生が白衣を来た男子高校生に呼び出されている


「あ?なにができたんだよ?」

「・・ブツブツ・・」

「今度ロボコンの全国大会がある!それに出場するロボットができたんだよ!」

「まじかよ!つ〜かそんな大会にでるのかよ!」

「・・ブツブツ・・」

「何を言う!ロボット研究部のメインイベントであろう!」

「ダリィーよそんな大会!1人でやってろよ!」

「・・ブツブツ・・イヤ・・」

「それは困る!ロボット以外にも3人一組ででないと出場できない決まりだ!普段は幽霊部員の君達だが、頭数はそろえなけれ ばいけない!」

「はぁ〜?他さがせよ!」

「・・ブツブツ・ブツブツ・・」

「これを見てもかね?」


彼等はロボット研究部の部員達

白衣の生徒はこの部の部長のスガワラ、実質的に活動してるのはこのスガワラただ1人
そして、入学式の時に無理やり入部させられたヤンキーのヤザワ
同じく無理やり入部させられた、不登校のカネイ
「さー!入りたまえ!」
スガワラが呼ぶと奥の部屋から1人の少女が入ってきた

「し、失礼します、え〜と・・」
少女はでてきたはいいが、このあとどうすればいいかと困惑している

「お?部長さんよ〜新入部員が入るんならそういえよ!なかなか可愛いじゃね〜か
よし!カネイお前帰っていいぞ!大会にはこの子と部長と俺ででるぜ!」

身長は160cmは無いぐらい、大きな目に胸まで伸びた髪、可愛らしい感じの少女にヤザワは急にテンションが上がる

「コラコラ、ヤザワ君、カネイ君に帰って貰っては大会にでる人数が足りなくなってしまうではないか」

「なに言ってんだよ!さっき3人てっ言ってたじゃね〜か!?」

「この子が新入部員と誰が言った、彼女こそがロボコンにでるマシンだ」

「はぁ?」

「キミ、服を脱いでみたまえ」

「は、はい!」

スガワラに言われてその少女は服を脱ぎ出す

「うおい!部長さんよ!なかなか激しい展開だね!」

ヤザワは興奮が収まらない
しかし、その興奮はすぐに収まった
少女は黒いタイツを脱ぎ、手袋をとり、制服を脱いだ

「な、なんじゃこりゃ?ロボット?」

制服の下から出てくるハズの少女の肌からはとてもほど遠い金属の肌、身体中に継ぎ目があり、関節からはコードが覗く

「ヤザワ君、おしいが彼女はロボットではない、サイボーグだ!
 彼女の頭の中には我々と同じ脳が詰まっている」

「脳?は?・・・で、この女使ってなにすんだよ?」

「・・ブツブツ・・」

「もちろんロボコンに出場する!」

「!!!・・ロボットじゃないんだろ!?」

「ルールには生体部品は使っちゃいけないとは書いてない!というかバレないだろう」

「ブツブツ・・バカな・・」

「なかなかぶっとんでるな部長さんよ、その女どこで手に入れたんだよ?」

「幽霊部員の君達は知らないだろうが、この子はうちの部員だよ、いろいろあって体を失ったから脳を利用させてもらった」

「マッドだぜ・・」
ヤザワは青ざめる

「あの〜・・自己紹介していいですか?
 私はカオリてっ言います。
 部長さんには一応命救って貰ったんで恩返しも兼ねて大会に出場しますんでよろしくお願いします」

そう言うとカオリは深々と頭を下げる、動く度にモーター音が聞こえる


「とりあえずヤザワ君にカネイ君、大会は明日だ、朝7時半に駅に集合だしぞ!それでは解散!」
スガワラはそう2人に言う


「お、おう」

「ブツブツ」
2人は返事をして帰宅した。


次の日


「さて、集まったな」
五分遅刻してきたヤザワにスガワラは挨拶代わりに声をかけた。
すでにカネイは到着している

「・ん?あれ?あの子まだきてねーじゃん」

「ヤザワ君、カオリ君はココにいる」

「オハヨーございます。ヤザワさん」
スガワラが盛っているトランクケースから声がする

「こん中にいるのか?体やらかいんだな・・」
スガワラが持っているトランクはいくら女子とはいえ入れるようなおおきさではない

「一応、ロボットとしてでてもらうから、普通に同行しては不自然だろ、
 ヤザワ君とカネイ君はその2つのトランクを持ってくれ」

「大事に扱ってくださいね」
スガワラのトランクケースからカオリの声がする

「ん?このケースの中身はなんだよ?」
ヤザワはカオリに言われて中身が気になる

「それにはそれぞれカオリ君の腕と脚が入っている」

「お、、おう」
ヤザワはカネイは微妙な気持ちでそのトランクを運んだ

大会会場に到着

「結構人多いな」

「この地方での最終大会だからな、これに勝てば、決勝大会だ」

「ブツブツ」

「大会は10時からだ、さてカオリ君を組み立てるか」
そう言うとスガワラはトランクケースを開ける

そこには手足が外された、機械の美少女が収まっていた

「やっと外にでれますね」
その機械の少女、カオリは久しぶりの外の空気にテンションがあがる

「まずは腕をつけよう、ヤザワ君そのケースを開けてくれたまえ」

「本当にこの子、機械なんだな〜・・」
関心しながらヤザワはケースを開ける

そこには銀色の機械の腕が二本入っていた

ガチャガチャと手早くカオリの腕を接続した

「ではカネイ君、脚をだしてくれ」

「・・ハイ・・」
カネイがケースをあけると二本の銀色の機械の脚が入っていた

脚も接続し、カオリが立ち上がる
「ん〜〜!あ〜やっと動ける〜」

カオリは接続した腕やあしの感覚を確かめる為に背伸びしたり、屈伸したりする



しばらくしてそれぞれの高校のマシンの検定が始まる

検定場では他校の視線を釘付けにした

それもそのはず、他校が四角い箱にアームとタイヤがついたようなデザインが多いのにもかかはらず、スガワラ達のマシンは完全な人型、それも美少女
否応なしに目立つ

「スガワラさん、なんかすごい私の身体を見られてる気がするんですけど・・」
いくら機械の身体とはいえ、大会に来てる以上、服を着る訳にはいかない
思春期の年頃のカオリにはとても恥ずかしい

「カオリ君、心配しないでくれたまえ、君は完璧だ、むしろもっと見てもらえ
 さて、次は我々の検定の番だぞ」

出場するマシンが大会規定に違反してないかを査定する順番がきた

「はい、次の高校〜」
検定人に呼ばれる

「大丈夫だカオリ君、サイズは規定内だ、それではよろしくお願いします」
検定人もいきなり人型のマシンが入って来て驚く

「き、君の高校は凄いね・・きみが作ったのかい?」

「はい、そうです。」

「ほ〜、ま〜規定に人数がだめとは書いてないからね、サイズは問題ないようだ、ただ・・・」

「ただ・・?」

「重量がオーバーしてるね、これでは出場ができないよ、なんとかならないか?」
 
「重量!?(しまった、見落とした)
 少々お待ちを」
重量がオーバーしてる事を指摘され一旦検定場から撤退する
「どうすんだよ?部長さん」
ヤザワが問う

「もっとダイエットすれば良かったですね」
カオリが言う

「カオリ君、そういう問題ではない
 ・・・よし!こうしよう」


しばらくしてスガワラ達は再び検定場を訪れる

「これで重量問題は解決です」

「確かに、では大会頑張ってくれたまえ」
スガワラ達は検定をパスした

「スガワラさん、これで本当に勝てますかね?」
カオリが不安げに聞く
「大丈夫だ、計算では問題はない」
スガワラはカオリを軽量化した

脚を無くしては機動力に欠ける、と言うわけで両腕を肩から外して大会に望む事にした
肩口からは内部のメカが見える、否応なしに機械の体という事を実感する

「カオリちゃんよ、腕外して痛くはないの?」

「大丈夫ですよ、ヤザワさん痛みはないですから、ただバランスがとりずらいですけど」
と言ってヤザワに笑顔をみせる


大会まで後30分 

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