概要

レヴァイアの乱とは、ラドリザン1253年、ガルデス共和国の要請を受けたレヴァイア帝国が、ラグライナ帝国へ向けて出兵した一連の軍事行動の総称である。

戦闘に至るまでの背景



ラグライナ帝国、ガルデス共和国、クレアムーンを中心とした戦乱は、ついに「にらみ合い」から、本格的な戦闘へと突入していたが、、戦力比は帝国に大きく傾き、ガルデス共和国とクレアムーンは、反帝国という形で手を結ぶものの、それでも帝国軍が兵力で勝っていた。
ガルデス共和国の議長ラヴェリアは、この数年前にラグライナ帝国にローグライスの戦いで大敗し、事実上の属国となっていたレヴァイア王国に目をつけた。
レヴァイア国王であるカルドスは、ローグライスの敗戦以後、完全に帝国恐怖症となっていた為、ラヴェリアが狙いをつけたのはその娘であるレナスティーナであった。
彼女はプライドが高く、帝国の傘下に収まることをよしとしていなかった為、ラヴェリアの誘いに乗り、軍勢をまとめて北上する。
ローグライスの戦いでの敗北の屈辱を晴らしたいと思っていた将兵もレナスティーナに賛同し、手薄となっていた帝都グラディエストに向けて出兵。
この時彼女は王位を名乗ったが、これは当然正式に譲られたものではなく、自称に近い。

こうして、ラヴェリアの思惑通り事は運んだが、このときレナスティーナへの使者は、ゴゥドを囮に使い、本命のミズハを送りこんでいた。
自分が囮にされたことを知らず、敵の攻撃を受けてかろうじて帰国してきたゴゥドは、これがきっかけでラヴェリア(後のレディス)との対立へと繋がっていく。

レナスティーナ北上の報告を聞いたラグライナ帝国は、共和国戦線、クレア戦線の部隊を呼び戻すべしとの意見が出たが、それこそがガルデス共和国の真の狙いであり、派遣部隊を呼び戻した隙に共和国、クレア戦線が一気に帝国に進入するとエルは判断。
帝都防衛部隊のみでレヴァイア王国軍を迎え撃った。
このとき、第二皇女であるセリーナも本陣に名を連ねている。
姉であるルディより先に戦場に立つこととなるが、これに対してセルレディカは、「ルディが帝位につき国を富ませ、セリーナが軍権を持ち外敵を討つ」と構想していた。だが、セリーナ自身はこの抜擢を「姉より自分こそ帝位に選ばれた」と考えていた。

両軍の戦力

攻撃側守備側

レヴァイア王国軍
軍勢
ラグライナ帝国軍
総兵力20000兵力総兵力13000
レナスティーナ総指揮セルレディカ
軍師エル
主要参戦者

レナスティーナ

イリス




セルレディカ

エル

セリーナ

ネル


戦闘経緯



1253年、10周期15日目。
ハイレイス率いる国境警備部隊を突破したレヴァイア王国軍は、ラ・ディエスに迫る勢いであった。
しかし、山地によって街道が狭くなる地域にラグライナ帝国軍が立ちはだかる。
レナスティーナは、数で劣る帝国軍を正面から突破できると考え、全軍に突撃を命じる。
これに対してラグライナ帝国軍は、地形を利用した防衛陣で対応してレヴァイア王国軍を食い止める。



戦いに関しては素人のレナスティーナは、周囲の慎重論を無視してひたすら突撃を命じるが、そこにエルの合図と同時に、既に内通していた第二陣に控えていた大小あわせて5つの部隊が一斉に帝国に寝返る。
エルは、常時密偵からの報告を受けて、内通に応じると思っていた人材に目を付けていたため、出陣前に「この戦いに勝利するには5通の手紙があれば十分」と答えていたた。
この内通によって、レヴァイア王国軍は崩壊。
レナスティーナは追撃によって捕虜となり、レヴァイアの乱はたった一日の戦いで終わりを告げた。

戦いの結末

総指揮官であり、王族であるレナスティーナが捕虜になるという歴史的大敗を喫したレヴァイア王国。
今回の出兵はレナスティーナの独断行為であり、王国の意思ではないと釈明するため帝都へ向かったカルドスだったが、セルレディカが用意したレナスティーナとの親子対面の時に、不可抗力による事故で命を落とす。
この後、レヴァイア王国は内乱状態となり、それに乗じたラグライナ帝国軍の進軍を受け完全に併合され、王国の歴史は幕を閉じることとなる。
また、乱そのものはわずか一日で鎮圧されたが、ゴゥドレディスの対立、ルディセリーナによる帝国内乱戦争の火種を作る戦いであり、歴史に残した爪あとは大きいものであった。


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