東方キャラとウフフにイチャつくまとめ

「――――は、む…………ちゅ、ちゅく、ちゅ…………ぴちゃ」

 時は子の刻。夜も更け人妖の気配が裏返る頃、戸を閉め切り仄暗い灯篭の燈だけを唯一の光源とする部屋の中で、夜着を乱した男女の艶めかしい息遣いと、淫猥な水音が響いていた。

「ちゅ、ぴちゅ、んぅ、む…………ぷ、ぁ。――――はぁ…………。ん、ふふっ…………。びくびくしてる…………きもちいい?」

 口の端から漏れた涎が互いの首や胸元を濡らすのを気にも留めず、舌を絡ませ合っていた二人が幾度目かも分からぬ深い口吸いを行って暫し。
 唇を離した拍子に繋がった銀の橋が崩れ、布団の染みを一段と濃くした後、恍然とした面持ちで呼吸を再開した女――――博麗霊夢が口を開いた。
 右手は相対した男の左手と互いの指を絡ませるように繋がれ、空いた左手は接吻を繰り返す間、ずっと男の竿を優しく握り、擦り続けている。
 たおやかな指遣いで愛撫を受けるそれは、亀頭から流れ出る透明な液を根元にまで塗りたくられ、最早霊夢の掌に一切の抵抗を感じさせる事の無い程の滑りを与えていた。
 男は頷き、お返しのつもりか霊夢の豊か、とは言えないまでも柔らかく膨らんだ胸を撫で続けていた右手の指先で、すっかり硬くなったその先端を磨り潰す様に摘む。
 
「く、ふぅ…………っ! それ、それっ、イイ…………っ。もっとぉ…………ぁ、む。ちゅ、じゅる…………」

 突然の刺激に、霊夢の身体がびくりと揺れ、か細い嬌声を上げる。男は切なげに悶える女の懇願を唇で塞ぐと、掌全体で胸を揉みしだきながら、親指で期待に震える先端を擦り上げた。
 男の指が上下する度に霊夢の身体は震え、それでも懸命に男の舌を追い、吸い上げる。その姿は溺れる者が藁を掴む様ですらあった。
 
「じゅ、ちゅる…………ちゅむ、ぴちゃ…………。ぷ、ぁ…………ぷちゅ、じゅ…………ん、むっ?」

 と、不意に男の身体がぶる、と震える。休む事無く男の竿を愛撫し続け、今は亀頭をやんわりと包み込んでいた掌に感じる、先走りとは違う熱くぬるりとした感触。
 瞼を閉じ、男の愛撫に感じ入っていた霊夢は、驚いたように見開いた目をすぐに愛しげに細め、どくどくと掌に溜まっていく熱を感じながら搾り取るようにゆっくりと男のモノを扱き上げる。
 霊夢の小さな掌に収まり切らなかった男の欲望が、ぼたぼたと音を立てて布団の上に落ちていった。
 
「…………ぷはっ…………。ん…………もう、こんなに出しちゃって…………。もったいないじゃない…………。しょうがないわね…………」

 咎める様な言葉とは裏腹に、霊夢は愛おしそうな表情で掌の中の白濁を弄ぶ。手を閉じたり開いたり、指同士を擦り合わせたりする度ににちゃにちゃと卑猥な音を立てた。

「…………ん、ちゅ…………。――――ふふっ。でも、まだだいじょうぶでしょ…………?」

 申し訳なさそうにしていた男の唇を奪うと、驚いた表情を見せた男に妖艶に笑いかける。そして、白濁に濡れたままの手に舌を這わせ始めた。
 
「ん、れろっ…………。ちゅる、ちゅ…………」

 掌に始まり、手の甲、更には指の一本一本に至るまで、恍惚とした表情でこびり付いた子種をしゃぶり尽くす。巫女のそんな姿に、男の喉がごくりとなった。
 
「…………ちゅ、ぴちゃ…………。ん、く…………。ぁはっ、えっちな味…………」

 左手の精液を全て舐め取ると、小さく喉を鳴らして蕩け切った笑みを浮かべる。再びちろちろと猫の様に手に舌を這わせていた霊夢だが、ふと男の足元――――
先程溢れ落ちた精液で出来た池に目をやると、にんまりとこれまた猫の様に笑い、四つん這いになった。

「こっち、にも…………。んぅ、ぴちゅ、ぴちゃ…………。じゅるるるっ」

 布団に顔を埋め、霊夢は溢れた精液を舌で舐め、啜り取っていく。その姿は、まるで水を飲む猫の様に男の目に映った。
 
「じゅる…………ぇる、れぅ…………。は、ぁ…………」

 さほどの時間もかけずに全て舐め取ってしまった霊夢が、ちらりと男の方を見上げる。その視線を追って、男はしまったと苦笑した。
 
「んふふ…………。こーふん、しちゃった…………?」

 その視線の先には、一度放出して萎えかけていた筈の――――先刻の霊夢の行為により、半ば勃ち上がってしまった男の肉の棒があった。
 
「でも、まだ…………。もっと、元気にしたげる…………。ふ、ちゅっ」

 言うが早いか、霊夢は半勃ちの竿の先端に口付けた。そしてそのまま口を開け、ゆっくりと竿全体を飲み込んでいく。
 
「あー…………む。ん、ぇる、れろ…………」

 今しがた達したばかりの自分自身を刺激され、男の方はたまったものではない。しかし、慈しむ様な、丹念な霊夢の奉仕に、情けなくもすぐに血流は肉棒へと送られていく。
 
「ふぅ、むむ、ぅ…………。ぷ、ふ。…………ふふ、おっきくなった…………」

 口内で射精前の大きさと硬さを取り戻した男の竿に、一度口を離して霊夢は嬉しそうに頬擦りする。が、再び口を使った奉仕を再開し始めた。
 
「ぁむ、んぅ…………れる、えぅ…………。ぴちゃ…………。ふ、ぐ…………じゅ、ぷ」

 右手は変わらず男の左手と繋いだまま、左手は二つの玉の袋をやわやわと揉み込み、最初に根元から亀頭までねっとりと舌を這わせた後、唇を窄めて口全体で包み込んでいく。
 
「ん…………ふふ。じゅ…………ぷ、ちゅ、ぶ。じゅ…………っぷ」

 男が快感に思わず呻き、背を反らせたのを確認すると嬉しそうに、ともすれば少女の口には不釣合いな大きさの男根を咥え込んだまま、あくまでゆっくりとした動きで頭を上下させる。
 
「じゅ、ぶ…………。…………ん? ん、んー…………。…………んぅ。んぐ、じゅぷ、ちゅぶ、じゅぶぶぶ…………」

 男の手が、霊夢の髪に触れる。あやす様にゆっくりと頭全体を撫ぜた後、頬をさすりながら指で形の良い耳を擽る。霊夢は一瞬、首を竦めたが、すぐに力を抜き奉仕を中断して男の手の動きに感じ入る。不意に、閉じられた霊夢の目から、つ、と涙が零れた。
 男の手が頭を撫でる動きに戻ると、霊夢もまた奉仕を再開し、数度頭を上下させた後、唇を窄めて口中の空気を抜き、思い切り吸い上げながら根元から先端まで頭を移動させる。
 
「じゅぽんっ…………。…………ぁ、はぁ、はー…………。…………ん、ぇへへ…………。きもち、いい…………?」

 霊夢が男の竿から口を離すと、ワインのコルクを抜いた様な音を立てた。足りなかった酸素を取り込む様にゆっくりと呼吸を繰り返すと、蕩け切った顔で男に笑いかける。
 男はそんな霊夢を労う様にくしゃくしゃと頭を撫ぜ、流れ出た涙を拭い取ってやった。
 
「ん、ちゅ…………ぴちゃ…………。…………ふふっ、元気に、なったわね…………。それじゃ…………」

 霊夢は最後にもう一度、男の先端に口付け舌を這わせると、袋を揉んでいた左手で柔らかく包み込む様にさすりながら言った。
 右手は繋いだまま、布団の上に仰向けに寝転がると、左手で彼女の花弁を左右に押し広げながら、男に囁きかける。
 
「ほら…………もう、こんなにとろとろ…………。いつでも、入れて――――うぅん、私が、がまんできないから、もう…………」

 彼女の膣口は既にすっかり濡れそぼり、期待に震える様にぱくぱくと脈動を繰り返していた。男は頷き、自分自身に手を添えるとゆっくりと霊夢の入り口へと近付ける。ぴとりと肉と肉が触れると、それだけで霊夢の身体が震えた。
 
「あ、あ…………っ。すごい、あっついよぉ…………。ね、ね、はやく…………」

 懇願する少女の上と下、両方の口はだらしなく開き、とろとろと涎を垂れ流している。男はそのままゆっくりと、男根を彼女の膣内へと突き入れ――――は、しなかった。
 
「ふぁあ…………!? やっ、やだ、そんなっ。ど、してっ…………。やっ、ぁ、ぁ。こんなっ、ひぁ、んっ」

 霊夢の膣と同じ様にすっかり熱を持った男の肉の竿が、彼女の入り口とその上――――愛芽を擦り上げた。不測の事態に霊夢は悲鳴に近い嬌声を上げる。
 
「ひ、ぐっ…………。ふぁ、なん、でぇ…………。ぐすっ、だめっ、それ――――きもひ、ょひゅぎ、てぇっ…………!」

 握った方の手に力が篭り、霊夢の空いた手が布団をぎゅうと握り締めた。口からは嗚咽を、瞳からは涙を溢しながら、呂律の回らない声で男に懇願する。
 
「――――ぃ、はっ、だ、め。ふあ。なかっ、でっ。なかで、イきたい、のにっ。わた、し…………も、イっ――――」

 にちゅにちゅと音を立てながら霊夢を責め立てていた男の動きが、霊夢の身体がぶるりと震えるのに合わせて、ぴたりと止まった。
「――――ぇ、あ…………なん、で」

 絶頂の直前になって止められた男の行為に、呆然としながら霊夢が問いかける。男はにやにやと意地の悪い笑みを浮かべながら、膣内でイきたいんだろうと、先刻の霊夢の言葉を反復した。
 
「――――!! 莫迦、ばかっ…………! それなら、最初から――――!?」

 当然、霊夢は上気した顔を殊更に朱に染めて男の行為を非難する。が、その言葉の続きは男の唇に塞がれて紡ぐ事は叶わなかった。
「ん、ちゅ…………ちゅじゅ…………ぷは、ぁ」

 表面上は怒っていても、身体は正直なものだ。男が舌を挿し入れると、霊夢は従順に舌を絡ませてくる。暫し互いの口内の感触を愉しみ、唇を離すと、男は霊夢の艶やかな髪を手で梳きながら謝罪の言葉を口にした。
 
「…………もう、ばか…………。今度は、ちゃんとしてよね…………?」

 拗ねた様に唇を尖らせる霊夢に、男は再度謝罪すると、重ねるだけの接吻をし、今度は自身の先端をしっかりと霊夢の膣口に押し当てた。一度繋いでいた左手を離し、霊夢の腰へと回す。
 
「…………ん、いいよ…………。きて…………」

 男が霊夢の瞳を正面から見据えると、霊夢は微笑んで頷いた。空いた左手が男の二の腕を頼りなく掴む。男も頷き返し、ゆっくりと挿入を開始した。
 
「ん、くっ…………。おっき…………。――――ぁ、ぁ、ぁ、あっ。ひっ、あッ――――」

 たっぷりと時間を掛け、半ばほどまで挿入すると、残りを一気に突き入れた。衝撃に弓なりに反り返る霊夢の身体を両の腕で強く抱き締める。
 
「――――ぁ、はー、はー…………。…………ん、ぅ…………。ふふ…………ちょっと、イっちゃったぁ…………」

 放心状態だった霊夢が呼吸を整えると、細い腕が男の背中に回る。夢見心地の様な表情のまま、霊夢が口を開いた。男はそんな霊夢の頭をくしゃりと撫でると、霊夢を抱きかかえたまま身体を半回転させ、男が下、霊夢が上へと来るような体勢へと変える。
 
「はぁ、ふぅ…………。…………ん、あったかい…………」

 霊夢は身体をぴとりと密着させ、心地良さそうに幾度か呼吸した後、男の胸に頬を摺り寄せる。男もそれに応える様に霊夢の頭を撫で続けた。
 
「ん…………。ね、すこし、このままでいても、いい?」

 男の顔を見上げ、甘えるように身体を擦り付けてくる霊夢に、男は頷いた。霊夢は幸せそうに、ふにゃりと顔を緩ませると、頬を男の胸に押し付けたまま言葉を続ける。
 
「なんていうのかしら…………。こうしてると、すごく…………んっ。しあわせ、なんだけど。はぁ…………、それだけじゃ、ぁん、なくて…………っ。イけそうで、イけないっていうか…………そういうのが好きなのね、わたし」

 言いながらゆっくりと腰を押し付けてくる霊夢に、男はそれなら先刻の行為も問題ないなと、先程の様な厭らしい笑みを浮かべて応えた。
 
「んっ、ばか…………。それと、これっ、とは…………話が、ふぁ、別よ…………。…………ん、ちゅっ」

 男の言い分に僅かに頬を膨らませながらも、霊夢が腰の動きを止める事は無かった。瞼を下ろし、突き出された唇に察した男が頭を持ち上げ、唇を重ねる。
 
「ちゅむ、ちゅぅ…………。ぴちゅ…………ん、は…………ぴちゃ…………。ぁ、ん…………。んぅ…………ね、そろそろ…………」

 男と口付けを交わしながら、水面をたゆたう様な愉悦に浸っていた霊夢だが、暫くすると切なげに眉を寄せて男に囁きかける。霊夢は上体を起こすと、そっと男の両手に指を這わせる。男は応えて、両の手をしっかりと握り合った。そのまま、一度緩い動きで霊夢の華奢な身体を腰だけで持ち上げた。
 
「ふぁっ、ぁ、ん…………。あ、はぅ、はぁ。これ、んっ、いいっ…………いいよぉ」

 限界まで腰を反らすと、ゆっくりと元の位置へと戻り、そしてまた持ち上げる。時には持ち上げたまま暫く動きを止めてみたり、小刻みに動いて震動を与えてみたりする。
 そのあくまでも緩い動きに、既に限界まで高められた霊夢はしかし、敏感に反応を見せた。次第に、霊夢の腰も男の動きを追う様に動き始める。
 
「ん、ゃ、あ、あぅっ。これ、うぁ、これ、おく、おくっに、あたってぇ…………っ。おち、おちん、ちんっ…………。はあぁぁ…………っ。こつん、こつんっ、てぇっ…………。うぁあっ…………きもち、いいよぉ…………っ」
 
 男が腰を持ち上げれば霊夢は体重をかけ、腰を落とせば力の入らない膝で必死に身体を支え、男根が膣内全体を摩擦する様に工夫する。その度に結合部からぐちゅぐちゅと鈍重な音が響き、霊夢は切なげな嬌声を上げた。
 
「あ、ぁ、ぁ…………っ。ふぁ、ん、ね…………。ね、あなっ、たも…………、きもち、い…………?」

 意識してか否か、自身を貫く野太い男根を甘く締め付けながら、霊夢は恍惚と囁いた。男が肯定すると、安心した様に瞼を落とし、拍子に目端に溜まった水滴が霊夢の頬を伝う。
 普段は何者にも縛られることの無い奔放な巫女が、今は自分の言動に一喜一憂し、身も心も委ね甘えてくる。それは男の支配欲を刺激し、言い知れぬ興奮を与えるには十分過ぎる光景だった。
 握る手に力を込めると、それだけで霊夢の顔は綻び、親に甘える仔犬の様な声で啼いた。
 
「ぁ、は…………。よかっ――――う、ぁっ? ひ、ぐっ、だめ、それっ、だめ、らめぇ…………」

 まるで退行した様に蕩けた顔で喜ぶ霊夢の身体を、一際強く突き上げる。腰を落としては一息に突き上げるという動作を繰り返す度、霊夢は弱々しく首を横に振り、喉を震わせ戦慄いた。
 
「うぁっ、ほん、とっ、にぃ…………っ。いま、は、つよすぎるっ、よぉ」

 繋がる前の淡く、しかし長い前戯によって蓄積された快楽は、知らず霊夢の身体を蝕んでいた。男に突き上げられる度に軽い絶頂が霊夢を襲い、身体は熱病にかかった様に断続的に痙攣する。
 だらしなく開けられた口の端からはとろとろと粘着いた唾液を溢し、きつく結ばれた目元からは涙が溢れている。瞼の裏では白と黒が明滅を繰り返し、この時点で既に彼女は前後不覚に陥っていた。
 
「は、はぁっ…………う、ぁ、やっ――――」

 不意に、男の手が霊夢の手から離れる。拠り所を失った両の手の感覚に霊夢の目が見開かれ、絶望に染まる。その様子に、男は自分の中の昏い嗜虐心がぐずぐずと煮詰まっていくのを感じたが、寸での所でその衝動を抑え込んだ。
 親とはぐれた幼子の様に不安感を露わにする霊夢の身体を、空いた両腕で思い切り抱き締める。一瞬前とは違う驚きの色を瞳に湛えた霊夢の耳元に、男はいくぞ、とだけ囁いた。
 
「――――ぅん」

 それだけで、霊夢は理解した。安心し切った表情で、細く白い腕が男の首へと回される。男は両手で霊夢の腰をがしりと鷲掴むと、ずん、と音が聞こえそうな程に強く深く突き入れた。衝撃に、霊夢の目が見開かれ、舌が限界まで伸ばされる。
 
「ひ、ぎ――――! や、ぁあぁ! だめっ、はげっ、しっ…………! わた、わらひっ、もっ、イくっ、イっ――――む、ぅ!?」

 最早、気遣いは無用だ。欲望のままに男は腰を叩き付ける。快楽漬けにされた霊夢の身体は、それを上回る強烈な快感を耐え凌ぐ術を持たない。昇り詰めるのは一瞬だった。だが、彼女が頂点に達する寸前、男が震える唇に吸い付いた。

「んんん、んんー! んぅ、んんんん――――!!!!」

 びくんっ、と。先程とは比べ物にならないくらいに大きく彼女の身体が跳ねる。追い討ちをかける様に、大きく膨らんだ男の先端から、一度、射精しているにも関わらず、一回目とは比較に成らない程の両の精液が、それこそ噴水の様な勢いで打ち出される。
 
「んぶ、んふぅう、んんん、んんんんんっ」
 
 声に成らない叫びは、男の口に吸い込まれ封じられる。身体はがくがくと震えるが、両腕で腰と頭をそれぞれ固定され、逃げ出す事も叶わない。
 
「んんーーーっ。んん、んぅう…………。ん…………。ぷ、ふゃ…………。ぁ、あー、あぁー…………」

 やがて、身体の震えがびくん、びくんと断続的なものに変わってから、ようやく唇を解放された。しかし、頭を固定していた腕は再び腰へと戻り、思い切り互いを押し付け合う。
 
「うぁー、ぅ…………。ぅあ、ぁ、まりゃ…………。まら、れぇる、よぉ…………」

 霊夢の絶頂が収まってもなお、男は精液を流し込み続けていた。遥か遠くまで飛んでいた意識はその熱によって呼び起こされ、しかし、満足に動かせない身体では、どく、どくと胎内に溜まっていく子種の感覚を享受する他無い。
 
「ぁぐ、あぅ…………。も、もぅ、ぁいら、はいらにゃぃ、よぉ…………。ふぁあ、あちゅ、いぃぃ…………」

 だらしなく開かれた唇からは止め処なく涎が溢れ、男の鎖骨の辺りに溜まっていく。霊夢は憔悴し切った表情で、ただ男の射精が終わるのを待つしか無かった。
 
「あ、ぅ…………。ぁ、あー…………。…………はー、はぁー…………。は、ぁ、う」

 やがて長い永い吐精が終わると、ようやく男は霊夢の腰を解放した。霊夢の胎内はとうに許容量を超え、結合部からは男の吐き出した大量の精液が溢れ、どろどろになっていた。
 
「はー…………。はー…………。は、ぁ…………」

 涙や涎で顔もどろどろのまま、労わる様に背中や頭を優しく撫でる男の手の感覚に没頭していた霊夢だったが、深呼吸を繰り返すうちに落ち着いてきたらしい。不意にじろりと、男の顔を睨んだ。但し、その目には流石にあまり力が篭っていなかったが。
 
「…………この、変態。鬼畜…………」

 バカ、アホ、マヌケ云々、と弱々しい声でありったけの罵声を浴びせる霊夢に、男は少しやり過ぎたかと苦笑する。霊夢が可愛過ぎてつい暴走してしまった、と正直に言って謝ると、ぴたりと罵詈雑言が止んた。
 
「…………今更そんなこと言ったって――――。…………もう、…………次は、もっと優しくしてよね…………」

 一瞬、きっと男の方を睨め付けた霊夢だったが、ほんのりと頬を染めて目を逸らす。男は悪かった、ともう一度くしゃくしゃと霊夢の頭を撫でた。
 
「まったく…………。あんたって奴はホントに…………。…………ん、ちゅ」

 霊夢はまだ少し怒っている、というよりは拗ねている様な表情だったが、男と見つめ合っているうちに、どちらからともなく唇を重ね合わせる。そのまま暫し、二人は舌を絡ませ、唾液を交換し合った。
 
「ちゅ、ちゅく…………。んぅ、れぅ、はぷっ…………。んむ、ぅ、ちゅ、ちゅる…………。ん、んっ?」

 ぴくん、と。霊夢の身体が小さく震えた。それもその筈、散々に射精し萎えかけの状態で霊夢の膣内に呑み込まれたままだった男の分身が、むくむくと鎌首をもたげ始めたのだ。
 
「ぷぁ…………っ。もぅ…………、さっきあんなに出したのに、ふぁっ、どんな精力してんのよぉ…………」

 頬を染めながらも半眼で睨み付けてくる霊夢に、男は苦笑するしかない。霊夢が可愛いから仕方ない、と、今度はあくまでも優しく、彼女の身体を抱き寄せた。
 
「ぁ、んっ。もぉ…………。…………ん、ふふっ…………。もぅいっかい、する…………?」

 呆れた様な表情をしていた霊夢だったが、暫くすると桜色に染まった顔に笑みを浮かべた。全てを優しく包み込む、聖母の様な微笑みだった。男は暫し見惚れていたが、思い出した様に頷いて霊夢の唇に口付けた。
 
「んむっ…………。ちゅ、ぷぁ…………。ぅん…………。いいよ…………。あなたの気の済むまで、なんかいでも、しゃせーして…………。わたしのなか、いっぱいにして…………。あなたの、あかちゃん…………。はらませて…………?」

 聖母の様に優しく、しかし幼子の様に純粋で、それでいて娼婦の様に妖艶な霊夢の微笑に、男の喉がごくりと鳴る。何故こんな表情が出来るのか、本当に不思議な娘だと男は思った。
 
「…………あ、でも、つぎはほんとうに、やさしく…………ね? でないと…………きらいになっちゃうから」

 拗ねた様な…………ではなく、何処か怯えた様な表情で懇願する霊夢に、男は違和感を覚えながらも分かった、と頷く。が、霊夢はふるふると首を振って男にぎゅうと抱き着いた。
 
「ちがうの…………。わたしが、あなたのことを、きらいになりたくないから…………」

 ああ、そうか、と男は気が付いた。彼女には、友人が多い。それこそ、この幻想郷での交友関係は自分など比較に成らない程広いだろう。だがしかし、彼女は本質では、常に独りなのだ。
 何者にも縛られる事の無い博麗の巫女は、孤独であるが故に愛を知らず、愛を知ってしまったが故に孤独を知ってしまった。だからこそ、今、彼女が愛を注ぐ対象である自分を嫌ってしまう事で、再び孤独へと戻る事を怖れているのだ。
 何とも、可愛らしい事ではないか。自分の存在に、あの博麗の巫女がその心を揺り動かされ、歳相応に憂いを帯びている。その事が、男にはたまらなく嬉しく、愛おしかった。
 
「ふぁ、んっ? …………は、ぁ…………。あったかい…………」

 霊夢がしているのと同じ様に、男もまた彼女をありったけの想いを込めて抱き締める。頬を摺り寄せてくる彼女の髪を梳いてやりながら、男は思った。
 自分が彼女を嫌う事など、未来永劫在り得ない。ならば、自分もまた、彼女に嫌われる事の無いよう、努力していこう、と。
 
「ん、はぁ…………。すき…………だいすき…………」

 差し当たって今は、偽らざる想いと共に自分に甘えてきてくれる彼女を、ともかく全力で愛する事としよう。彼女の望みどおり、出来る限り優しくしてやろう。
 それこそ、心地好さに微睡んでしまうくらいに。
 
「――――ふぁ、あ、ぁん…………。はっ、う、ふ、くぅ…………ん」

 ――――暫くして、部屋からまた少女の切なげな嬌声が漏れ出し始める。
 
 
 
 博麗神社の夜は、長い。



4スレ目>>302:イチャネチョするロダ_0269.txt

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