最終更新: king088546 2020年04月10日(金) 01:48:08履歴
深夜、博麗神社社務所の廊下を歩く男、エヴァン。
足音を忍ばせて向かう先は愛しい少女、霊夢の眠る部屋。
日本が誇る伝統文化、夜這いは幻想郷においても健在である。
息を潜めて背を丸めて、足先に全神経を集中させて板張りの廊下を歩く。
それでも時折軋む床板の音や、虫の鳴き声が聞こえるたびに石像のように身を固めながら。
背徳感と緊張感に弾む鼓動が響きはしないかとありもしない心配をしながら。
漸く目的の部屋の前までたどり着いた。
障子に恐る恐る手を触れさせる。どうやら結界の心配はないらしい。
ゆっくりと僅かな隙間だけを開けて、そこから中の様子を覗き見る。
部屋の中央に敷かれた布団、暗闇でよくは見えないが耳を凝らせば規則正しい寝息が僅かに聞こえる。
慎重に、だが手早く障子を開け、閉める。
わざわざ閉めるリスクを冒したのは、部屋の中の空気が逃げないようにするため。
要は気分の問題である。
わざわざ大きく迂回して、布団の足元の辺りから接近。
そして頭から突っ込み侵入を試みる。
布団の中はむせ返るような少女の甘やかな香りで満たされていた。
くらくらしそうなそれに悩まされながらも、ゆっくりと這い進む。
襦袢に包まれた華奢な肢体に触れないよう、細心の注意を払う。
そしてとうとう、布団から顔を出し、眠り姫と対面することに成功した。
まさかここまで上手くいくとは。
彼女に覆いかぶさるよう四つんばいの姿勢で、すやすやと眠る少女の寝顔を眺めながら○○は困惑していた。
同時に○○の中で悪戯心がむくむくと鎌首をもたげる。
この際だからいけるところまでいってしまおう、と。
横に片手をついて体重を支え、開いた右手を霊夢の頬に触れさせた。
さらさらとした髪の感触を手の甲で楽しみながら、下に下にと手を這わせてゆく。
首から鎖骨、肩を通ってささやかな胸のふくらみ。細く折れそうな腰から伸びた太もも、ふくらはぎ。
触れるか触れないかというソフトタッチから、指先で体の輪郭をなぞるように。
眠っている少女の身体はポカポカと温かい。
その体温がうつったかのように愛撫にも段々と熱がこもっていった。
「っ……。ぁ、はぁ……。うぅん……」
指の動きに伴い霊夢の口からも悩ましい吐息が漏れだす。
もはや○○に起こさぬようにとの気遣いはなかった。
顎の下から首筋にかけてキスの雨を降らせる。
服越しにも目に見えて硬く尖り始めた乳頭、その周りを指でくるくるとなぞっていく。
「んっ、んっ、んんん――」
胸元をはだけさせて乳房に舌先をつつと這わせる。滲んだ汗を舐め取るように。
乱れた裾から手を入れて、しっとりとした内腿の感触を楽しみながら目的の場所を目指す。
そして遂に下着越しに触れんとしたその時、
「ん――ぅ。○、○?」
ぼんやりと濡れた瞳が覗いて、眠れる巫女が目を覚ました。
覆いかぶさった姿勢のまま、蛇に睨まれた蛙のように動きを止める○○。熱くなった背筋に冷たいものが伝う。
頭の中でありとあらゆる言い訳を巡らせていると、下から両手がにゅっと伸ばされた。
すわ首を絞められるか、はたまた夢想封印かと身構えた○○の予想はしかし。
幼子が縋るように儚い力で抱きしめる、霊夢の猫撫で声に裏切られた。
「えへへぇ。○○だぁ」
ふにゃふにゃと蕩けるように微笑みながらくっつかれ、逆らうわけにもいかずされるがままの○○。
今にもごろごろと喉を鳴らさんばかりに甘える霊夢。
ぼんやりと焦点の合わない瞳から察するに、どうやら寝ぼけているらしい。
「ちゅうしよぉ。○○、ちゅー」
「あー、霊夢? 霊夢さ――んんッ!?」
接吻をねだる彼女を前に戸惑っていると、強引に抱きしめられて吸い付かれた。
今までにない積極性を見せる舌の動きに口腔内を蹂躙される。
「んっ、ちゅ。はぁ、ん、ちゅ。ぷ、はぁ――んむ。ちゅ――」
舌遣いは稚拙だが、魂まで吸い付くさんとする情熱的なそれに二重の意味で舌を巻く。
とはいえ、据え膳どころか口の中に突っ込まれたご馳走。これを頂かない道理はない。
「んっ、んんんぅっ!」
今度はこちらから、ウネウネと絡みつく舌を強く吸う。
寝起き特有の粘度の高い口腔粘膜を舌でこそぎ取りながら、止まっていた手の動きを再開させる。
舌先で上顎の裏を擽り、こぼれる涎を啜る。
そして指を秘芯に触れさせた瞬間、大きく女体が跳ねた。
「んっ、んっ! んんん――!!」
荒く息を吐く霊夢。
口を離すと銀の糸がつうと伸びて途切れた。
「……あ、れぇ……?」
息が整うにつれて霊夢の瞳に理性の光が灯りだす。
事ここに至って漸く意識がはっきりしてきたようだ。
「あれ、○○? え、夢? 今どこ? あれ、ちょっと、私、嘘っ。え、きゃー!」
「お、落ち着くんだ。落ち着いて俺の目を見るんだ霊夢っ」
「だってっ、夢で、私てっきり、あんな、嘘。どうしよう、○○。え、本物?」
あわあわと、抱きしめられたまま目を白黒させてうろたえる霊夢。
「落ち着け霊夢。そう、これは只の――夜這いだ」
「そ、そっか夜這いか。夜這……って、バカーーーー!!」
喚く霊夢を、撫でて宥めてキスをして、何とか落ち着かせることに成功する。
「ていうか、ぁっ。何なのよ、夜這いって……ひぅっ!」
夜這いとは文化である。浪漫である。
もはや幻想に消えんとする、見果てぬ男の夢である。
「だいたいっ、したいならぁ、あっ、あッ! 言って、くれればいいの、に、ぃい!」
最初から床を共にするのもそれはそれでいいものだ。
しかし、こっそりと忍び込み、ばれるかばれないかのスリル。
そして愛する者同士とはいえ、無断で寝込みを襲うというこの背徳感。
これこそが夜這いの醍醐味であるといえよう。
「ちょっ、いい加減に――い、ぃああっ! だめ、そこはダメ、うあっ! あっ! あーッ!」
そこ――ぷっくりと充血した淫核を転がされ、鋭い嬌声を上げる霊夢。
媚悦に戦慄く秘所は、傍若無人に蠢く○○の手によってずっと弄られ続けている。
しかし、それを差し引いても。
「霊夢、霊夢のココ凄いぞ。ぐちゃぐちゃで、お漏らししたみたいだ」
「やぁ……んっ、ん! いわないで――ぇ、ひぃ! ひゃ、ひぃあ――!」
しとどに濡れる、というには行き過ぎた量の恥蜜は敷布団の腰の辺りをぐっしょりと濡らし。
まだなお蜜壷から清水のようにこんこんと湧き出てくる。
「えっちだなー、霊夢は。それとも本当に漏らしちゃったかな?」
耳朶に息を吹きかけながら低い声で囁く。
それから逃げるように、ふるふると首を左右に振る霊夢。
「ふあっ、はひぃ……ひぐっ……ぐすっ、違うぅ、これ、ちがうのぉ……っ」
少々苛めすぎたか。
刺激と羞恥に浮いた目尻の涙の粒を口で拭ってやり、手の動きも止める。
息も絶え絶えにしゃくりあげる霊夢を落ち着かせ、何やら言わんとする続きを促す。
「っ、寝る前に、うぐっ、一人でしてたのぉ……。でも、でも、一人じゃ最後まで、出来なかったからぁ……」
最初に抱きつかれたときから、ずっとそのままの腕に力が込められる。
「それでっ、そしたら、○○が、寝てるときに来たからっ、あっ、○○に触られたからぁ……」
触れられずとも躯の内で燻ぶる媚熱に、赤く火照った肢体を震わせて。
「好きなのがっ、気持ちいいのがっ、あふれちゃうのっ。止まらないよおっ……!」
切なげに寄せられた眉、夜の帳の中で濡れた輝きを見せる瞳。
就寝のために解かれた髪を振り乱して、蕩けた声音で喘ぎ泣くその姿。
○○の綻びかけた理性は、音を立てて微塵と消えた。
「霊夢。手、貸して」
「ひゃ、あっ!?」
彼女の片手を取り、布団の中に突っ込ませる。
先の告白を聞く前から、とうにいきり立っている男根を掴ませた。
先走りを滲ませていた鈴口と血管を浮き立たせて慄く竿に、たおやかな彼女の指が触れる。
霊夢も悲鳴を上げはしたものの放しはせず、寧ろぎこちなく指を絡めてさえみせた。
「俺の、こんなになってる。そんなの聞かされたら、もう我慢できない」
「――ッ」
ぎゅっと強く目を瞑り、俯く霊夢。
己が腕を掴んでいた手を逆に掴んだ。
「私の、ここだって……」
その手を、自らの秘所に触れさせる。
恥蜜を溢れさせ続けていたそこは○○の指が触れただけで、途端にぷしりと小さく潮を噴いた。
「あッ、もう、こんなに、○○のせいでっ……○○のせいなんだからっ」
手に押し付けるように腰をぐいぐいと動かす。
「責任っ、取ってよぉ……!」
無論のこと、彼に是非があろう筈もなかった。
「んっ、あッ! きゃあン!」
潤滑油にしては多すぎる愛液に、あてがった亀頭が陰唇を滑る。
その感触に○○は震え、男根もびくびくと脈を打つ。
「う、おっ。やば、これだけでも、気持ちよくて……」
「やぁあっ! なかに、中に欲しいのっ、出しちゃだめなのっ!」
霊夢は泣き叫びながら、その手に握った男根の根元を強く押さえた。
布団に隠れて見えない互いの性器。
両手で体重を支えている○○では上手く挿入が出来そうにない。
よって、霊夢が先から握っている男根を自ら導くことで挿入を果たそうとしているのだが。
「ぐ、うっ。何回でも出してやるけどっ、外に出たらもっとぬるぬるになって、入れにくくなっちまうぞっ」
「やだ、ヤだあっ! 全部中じゃないとやぁだあっ! あっ、あんっ!」
触れるだけで快感を覚えるのは○○だけではない。
にゅるにゅると滑り擦れる先端の感触がもたらす愉悦。
それに耐えて挿入を果たさんとする霊夢は必死だった。
「う、んんっ! も、もう、こうなったら、ぁ、あ!」
嬲り殺しの状態に業を煮やしたのか、意を決した様子の霊夢。
震えて力の入らないだろう両足を叱咤して、M字に脚を開く。
そして○○の背中に爪を立てていたもう片手で、自らの陰唇を左右に開いた。
「くぅンっ、んっ、このまま、ふぅ、ふ、ふあっ」
くちゅり、と粘膜同士が触れ合うのは幾度目か。
急いて事を仕損じる愚を犯さぬため、慎重に先端を合わせる。
「っ、いいか? いくぞ、このまま挿入るぞ?」
「うんっ、うんっ。きて、このまま、奥まできてぇっ!」
ゆっくりと腰を押し進める○○。
蜜に濡れそぼる花弁を掻き分け、狭い膣口を亀頭が広げていく。
「は、ぁ――っ、はあっ、大き、くぅ――ぁっ」
息を大きく吐きながら、力を抜こうと努める霊夢。
その努力の甲斐あってか、漸く亀頭のカサ部分が全て収まった。
そのままじわりじわりと押し込められる。
「うぁぁ……っ、早く、はやく、奥までぇっ……」
「お、おっ。焦るな、よっ。くぅ、吸い付いて、くるっ」
心の底から待ち望んでいたことを証明するかのように蠢く膣内。
絡み付く肉ヒダの一枚一枚が肉棒を求め歓待する。
その甘美な刺激に奥歯を噛み締めながら、それでも全く同じペースで○○は挿入する。
そしてついに。
「おくに、あッ、くる……くる、きちゃう、きちゃ、ひあっ、あっ! あーーっ!!」
最奥、子宮口に亀頭が触れた瞬間。
背筋を弓なりに反らし、抱きついた○○の背中に両手の爪を立てて、盛大な嬌声と共に霊夢は絶頂を迎えた。
がくがくと身体を震わせ、歓喜の涙を流す。
しかし彼女に余韻に浸る暇は与えられなかった。
「……霊夢、ごめん。我慢できない、動く」
「ふ、ぇ? らめ、らめ、らって、いま、うごかれひゃら、わらし、らめ――ぇあああ!!」
呂律の回らない静止を聞くこともなく、律動を開始する○○。
焦らされたのは霊夢だけではない、そう主張するような激しい腰使いだった。
「うあ! あッ、あっ! ひぃああああっ!!」
大波に翻弄される小舟のように、その身を法悦に揺さぶられる霊夢。
上がる声は嬌声というより、もはや悲鳴に近い。
「あーっ! おおひ、おっき、ひっ! ひぐっ! ひゃあんッ!」
互いに着ている物ははだけており、裸の胸同士が汗に塗れて触れ合う。
痛いほどに張り詰めた霊夢の乳首が、○○の胸板にぐりぐりと擦れて、甘い激感が背筋を稲光のように駆け抜ける。
それに背を反らせば、より一層強く乳芽が押し付けられる。
「んひぃっ! ひぃう! はあっ、はあっ! ああう――っ!」
湿った肉同士をぶつけ合う音、荒い息遣い、高々と上がる嬌叫。
どろどろと吐き出される恥蜜は抽迭で泡立ち、ぶつかる腰と腰の間で飛沫となって上がる。
「あぐっ! うあっ! はひっ、ひんっ! んああんっ!」
されるがままだった霊夢だが、自分の腰を抽迭に合わせて動かし始めた。
慣れてきたのではない。より強い愉悦を求め、身体が自然に動いている。
「きひぃ! ひぃあ! あっ! ああああっっ!!」
霊夢自身は、より激しさを増した刺激に訳も判らず押し上げられて咽び泣く。
一方でまた、○○にもまた限界が訪れようとしていた。
果てた筈の淫肉は、駆け上がった高さそのままに、さらなる高みへ昇ろうと。
そのしるべたる男根をぎちぎちと銜えこみ、熱い白濁を絞らんと貪欲に蠢いているのだから。
「ぐ、おおっ! いくぞっ、出る、出すぞっ。霊夢、霊夢っ!」
「あッ! うあっ! あっあっあッあっああああ!!」
霊夢の四肢に再び力が入り、他に寄る辺を持たないが故に縋るように○○を強く抱きしめる。
一際強い抽迭、再び最奥に亀頭が届くその一突き。
射精の直前、最大限に膨らみびくりと震えた○○の男根に。
「、ひぃ、あ――! っ!! ッ!! 〜〜〜〜っっっ!!!」
声無き大絶叫を伴い、霊夢は今宵最大の絶頂を迎えた。
同時にびゅくびゅくと注ぎ込まれる白濁が膣奥を満たしてゆく。
その躯の奥に広がる熱さ。そして、精魂注ぎ尽くし脱力するも、彼女を押し潰さぬよう横に崩れ伏す○○の体の熱。
それらを感じて胸にこみ上げてくる温もり。
隣の愛しい男ごと全てを抱きしめて、楽園の巫女は幸せそうに目を閉じた。
次の日の朝。○○は布団を干していた。
「いやあ、昨日は燃えた燃えた。やっぱ夜這いって興奮するなあ」
「うるさいだまれしゃべるなっ」
右頬に紅葉を張り付かせた顔でニヤつきながら。
あの後も結局、燃え滾る衝動そのままに二回戦、三回戦と愉しんだ二人だった。
結果、汗やら汁やら何やらで凄いことになった布団を○○が洗って干しているのである。
「霊夢だって二回目はあんなに激しく……」
「○○が無理するからっ、三回目は殆ど気絶してたじゃない!」
叫んでさらに顔を赤くする霊夢。
頬は紅葉で彩られた二人だが、首から下は桜で満開だった。
「もう、夜這いは禁止! ダメ! 絶対!」
「そんな、お慈悲!」
「却下! それと、罰として今日から○○は――」
──私と一緒に寝ること。
そうすれば夜這いも出来ないでしょう、と霊夢は楽しそうに笑って言った。
1スレ目>>159 : イチャネチョするロダ0003.txtより
SS : 霊夢へ戻る
足音を忍ばせて向かう先は愛しい少女、霊夢の眠る部屋。
日本が誇る伝統文化、夜這いは幻想郷においても健在である。
息を潜めて背を丸めて、足先に全神経を集中させて板張りの廊下を歩く。
それでも時折軋む床板の音や、虫の鳴き声が聞こえるたびに石像のように身を固めながら。
背徳感と緊張感に弾む鼓動が響きはしないかとありもしない心配をしながら。
漸く目的の部屋の前までたどり着いた。
障子に恐る恐る手を触れさせる。どうやら結界の心配はないらしい。
ゆっくりと僅かな隙間だけを開けて、そこから中の様子を覗き見る。
部屋の中央に敷かれた布団、暗闇でよくは見えないが耳を凝らせば規則正しい寝息が僅かに聞こえる。
慎重に、だが手早く障子を開け、閉める。
わざわざ閉めるリスクを冒したのは、部屋の中の空気が逃げないようにするため。
要は気分の問題である。
わざわざ大きく迂回して、布団の足元の辺りから接近。
そして頭から突っ込み侵入を試みる。
布団の中はむせ返るような少女の甘やかな香りで満たされていた。
くらくらしそうなそれに悩まされながらも、ゆっくりと這い進む。
襦袢に包まれた華奢な肢体に触れないよう、細心の注意を払う。
そしてとうとう、布団から顔を出し、眠り姫と対面することに成功した。
まさかここまで上手くいくとは。
彼女に覆いかぶさるよう四つんばいの姿勢で、すやすやと眠る少女の寝顔を眺めながら○○は困惑していた。
同時に○○の中で悪戯心がむくむくと鎌首をもたげる。
この際だからいけるところまでいってしまおう、と。
横に片手をついて体重を支え、開いた右手を霊夢の頬に触れさせた。
さらさらとした髪の感触を手の甲で楽しみながら、下に下にと手を這わせてゆく。
首から鎖骨、肩を通ってささやかな胸のふくらみ。細く折れそうな腰から伸びた太もも、ふくらはぎ。
触れるか触れないかというソフトタッチから、指先で体の輪郭をなぞるように。
眠っている少女の身体はポカポカと温かい。
その体温がうつったかのように愛撫にも段々と熱がこもっていった。
「っ……。ぁ、はぁ……。うぅん……」
指の動きに伴い霊夢の口からも悩ましい吐息が漏れだす。
もはや○○に起こさぬようにとの気遣いはなかった。
顎の下から首筋にかけてキスの雨を降らせる。
服越しにも目に見えて硬く尖り始めた乳頭、その周りを指でくるくるとなぞっていく。
「んっ、んっ、んんん――」
胸元をはだけさせて乳房に舌先をつつと這わせる。滲んだ汗を舐め取るように。
乱れた裾から手を入れて、しっとりとした内腿の感触を楽しみながら目的の場所を目指す。
そして遂に下着越しに触れんとしたその時、
「ん――ぅ。○、○?」
ぼんやりと濡れた瞳が覗いて、眠れる巫女が目を覚ました。
覆いかぶさった姿勢のまま、蛇に睨まれた蛙のように動きを止める○○。熱くなった背筋に冷たいものが伝う。
頭の中でありとあらゆる言い訳を巡らせていると、下から両手がにゅっと伸ばされた。
すわ首を絞められるか、はたまた夢想封印かと身構えた○○の予想はしかし。
幼子が縋るように儚い力で抱きしめる、霊夢の猫撫で声に裏切られた。
「えへへぇ。○○だぁ」
ふにゃふにゃと蕩けるように微笑みながらくっつかれ、逆らうわけにもいかずされるがままの○○。
今にもごろごろと喉を鳴らさんばかりに甘える霊夢。
ぼんやりと焦点の合わない瞳から察するに、どうやら寝ぼけているらしい。
「ちゅうしよぉ。○○、ちゅー」
「あー、霊夢? 霊夢さ――んんッ!?」
接吻をねだる彼女を前に戸惑っていると、強引に抱きしめられて吸い付かれた。
今までにない積極性を見せる舌の動きに口腔内を蹂躙される。
「んっ、ちゅ。はぁ、ん、ちゅ。ぷ、はぁ――んむ。ちゅ――」
舌遣いは稚拙だが、魂まで吸い付くさんとする情熱的なそれに二重の意味で舌を巻く。
とはいえ、据え膳どころか口の中に突っ込まれたご馳走。これを頂かない道理はない。
「んっ、んんんぅっ!」
今度はこちらから、ウネウネと絡みつく舌を強く吸う。
寝起き特有の粘度の高い口腔粘膜を舌でこそぎ取りながら、止まっていた手の動きを再開させる。
舌先で上顎の裏を擽り、こぼれる涎を啜る。
そして指を秘芯に触れさせた瞬間、大きく女体が跳ねた。
「んっ、んっ! んんん――!!」
荒く息を吐く霊夢。
口を離すと銀の糸がつうと伸びて途切れた。
「……あ、れぇ……?」
息が整うにつれて霊夢の瞳に理性の光が灯りだす。
事ここに至って漸く意識がはっきりしてきたようだ。
「あれ、○○? え、夢? 今どこ? あれ、ちょっと、私、嘘っ。え、きゃー!」
「お、落ち着くんだ。落ち着いて俺の目を見るんだ霊夢っ」
「だってっ、夢で、私てっきり、あんな、嘘。どうしよう、○○。え、本物?」
あわあわと、抱きしめられたまま目を白黒させてうろたえる霊夢。
「落ち着け霊夢。そう、これは只の――夜這いだ」
「そ、そっか夜這いか。夜這……って、バカーーーー!!」
喚く霊夢を、撫でて宥めてキスをして、何とか落ち着かせることに成功する。
「ていうか、ぁっ。何なのよ、夜這いって……ひぅっ!」
夜這いとは文化である。浪漫である。
もはや幻想に消えんとする、見果てぬ男の夢である。
「だいたいっ、したいならぁ、あっ、あッ! 言って、くれればいいの、に、ぃい!」
最初から床を共にするのもそれはそれでいいものだ。
しかし、こっそりと忍び込み、ばれるかばれないかのスリル。
そして愛する者同士とはいえ、無断で寝込みを襲うというこの背徳感。
これこそが夜這いの醍醐味であるといえよう。
「ちょっ、いい加減に――い、ぃああっ! だめ、そこはダメ、うあっ! あっ! あーッ!」
そこ――ぷっくりと充血した淫核を転がされ、鋭い嬌声を上げる霊夢。
媚悦に戦慄く秘所は、傍若無人に蠢く○○の手によってずっと弄られ続けている。
しかし、それを差し引いても。
「霊夢、霊夢のココ凄いぞ。ぐちゃぐちゃで、お漏らししたみたいだ」
「やぁ……んっ、ん! いわないで――ぇ、ひぃ! ひゃ、ひぃあ――!」
しとどに濡れる、というには行き過ぎた量の恥蜜は敷布団の腰の辺りをぐっしょりと濡らし。
まだなお蜜壷から清水のようにこんこんと湧き出てくる。
「えっちだなー、霊夢は。それとも本当に漏らしちゃったかな?」
耳朶に息を吹きかけながら低い声で囁く。
それから逃げるように、ふるふると首を左右に振る霊夢。
「ふあっ、はひぃ……ひぐっ……ぐすっ、違うぅ、これ、ちがうのぉ……っ」
少々苛めすぎたか。
刺激と羞恥に浮いた目尻の涙の粒を口で拭ってやり、手の動きも止める。
息も絶え絶えにしゃくりあげる霊夢を落ち着かせ、何やら言わんとする続きを促す。
「っ、寝る前に、うぐっ、一人でしてたのぉ……。でも、でも、一人じゃ最後まで、出来なかったからぁ……」
最初に抱きつかれたときから、ずっとそのままの腕に力が込められる。
「それでっ、そしたら、○○が、寝てるときに来たからっ、あっ、○○に触られたからぁ……」
触れられずとも躯の内で燻ぶる媚熱に、赤く火照った肢体を震わせて。
「好きなのがっ、気持ちいいのがっ、あふれちゃうのっ。止まらないよおっ……!」
切なげに寄せられた眉、夜の帳の中で濡れた輝きを見せる瞳。
就寝のために解かれた髪を振り乱して、蕩けた声音で喘ぎ泣くその姿。
○○の綻びかけた理性は、音を立てて微塵と消えた。
「霊夢。手、貸して」
「ひゃ、あっ!?」
彼女の片手を取り、布団の中に突っ込ませる。
先の告白を聞く前から、とうにいきり立っている男根を掴ませた。
先走りを滲ませていた鈴口と血管を浮き立たせて慄く竿に、たおやかな彼女の指が触れる。
霊夢も悲鳴を上げはしたものの放しはせず、寧ろぎこちなく指を絡めてさえみせた。
「俺の、こんなになってる。そんなの聞かされたら、もう我慢できない」
「――ッ」
ぎゅっと強く目を瞑り、俯く霊夢。
己が腕を掴んでいた手を逆に掴んだ。
「私の、ここだって……」
その手を、自らの秘所に触れさせる。
恥蜜を溢れさせ続けていたそこは○○の指が触れただけで、途端にぷしりと小さく潮を噴いた。
「あッ、もう、こんなに、○○のせいでっ……○○のせいなんだからっ」
手に押し付けるように腰をぐいぐいと動かす。
「責任っ、取ってよぉ……!」
無論のこと、彼に是非があろう筈もなかった。
「んっ、あッ! きゃあン!」
潤滑油にしては多すぎる愛液に、あてがった亀頭が陰唇を滑る。
その感触に○○は震え、男根もびくびくと脈を打つ。
「う、おっ。やば、これだけでも、気持ちよくて……」
「やぁあっ! なかに、中に欲しいのっ、出しちゃだめなのっ!」
霊夢は泣き叫びながら、その手に握った男根の根元を強く押さえた。
布団に隠れて見えない互いの性器。
両手で体重を支えている○○では上手く挿入が出来そうにない。
よって、霊夢が先から握っている男根を自ら導くことで挿入を果たそうとしているのだが。
「ぐ、うっ。何回でも出してやるけどっ、外に出たらもっとぬるぬるになって、入れにくくなっちまうぞっ」
「やだ、ヤだあっ! 全部中じゃないとやぁだあっ! あっ、あんっ!」
触れるだけで快感を覚えるのは○○だけではない。
にゅるにゅると滑り擦れる先端の感触がもたらす愉悦。
それに耐えて挿入を果たさんとする霊夢は必死だった。
「う、んんっ! も、もう、こうなったら、ぁ、あ!」
嬲り殺しの状態に業を煮やしたのか、意を決した様子の霊夢。
震えて力の入らないだろう両足を叱咤して、M字に脚を開く。
そして○○の背中に爪を立てていたもう片手で、自らの陰唇を左右に開いた。
「くぅンっ、んっ、このまま、ふぅ、ふ、ふあっ」
くちゅり、と粘膜同士が触れ合うのは幾度目か。
急いて事を仕損じる愚を犯さぬため、慎重に先端を合わせる。
「っ、いいか? いくぞ、このまま挿入るぞ?」
「うんっ、うんっ。きて、このまま、奥まできてぇっ!」
ゆっくりと腰を押し進める○○。
蜜に濡れそぼる花弁を掻き分け、狭い膣口を亀頭が広げていく。
「は、ぁ――っ、はあっ、大き、くぅ――ぁっ」
息を大きく吐きながら、力を抜こうと努める霊夢。
その努力の甲斐あってか、漸く亀頭のカサ部分が全て収まった。
そのままじわりじわりと押し込められる。
「うぁぁ……っ、早く、はやく、奥までぇっ……」
「お、おっ。焦るな、よっ。くぅ、吸い付いて、くるっ」
心の底から待ち望んでいたことを証明するかのように蠢く膣内。
絡み付く肉ヒダの一枚一枚が肉棒を求め歓待する。
その甘美な刺激に奥歯を噛み締めながら、それでも全く同じペースで○○は挿入する。
そしてついに。
「おくに、あッ、くる……くる、きちゃう、きちゃ、ひあっ、あっ! あーーっ!!」
最奥、子宮口に亀頭が触れた瞬間。
背筋を弓なりに反らし、抱きついた○○の背中に両手の爪を立てて、盛大な嬌声と共に霊夢は絶頂を迎えた。
がくがくと身体を震わせ、歓喜の涙を流す。
しかし彼女に余韻に浸る暇は与えられなかった。
「……霊夢、ごめん。我慢できない、動く」
「ふ、ぇ? らめ、らめ、らって、いま、うごかれひゃら、わらし、らめ――ぇあああ!!」
呂律の回らない静止を聞くこともなく、律動を開始する○○。
焦らされたのは霊夢だけではない、そう主張するような激しい腰使いだった。
「うあ! あッ、あっ! ひぃああああっ!!」
大波に翻弄される小舟のように、その身を法悦に揺さぶられる霊夢。
上がる声は嬌声というより、もはや悲鳴に近い。
「あーっ! おおひ、おっき、ひっ! ひぐっ! ひゃあんッ!」
互いに着ている物ははだけており、裸の胸同士が汗に塗れて触れ合う。
痛いほどに張り詰めた霊夢の乳首が、○○の胸板にぐりぐりと擦れて、甘い激感が背筋を稲光のように駆け抜ける。
それに背を反らせば、より一層強く乳芽が押し付けられる。
「んひぃっ! ひぃう! はあっ、はあっ! ああう――っ!」
湿った肉同士をぶつけ合う音、荒い息遣い、高々と上がる嬌叫。
どろどろと吐き出される恥蜜は抽迭で泡立ち、ぶつかる腰と腰の間で飛沫となって上がる。
「あぐっ! うあっ! はひっ、ひんっ! んああんっ!」
されるがままだった霊夢だが、自分の腰を抽迭に合わせて動かし始めた。
慣れてきたのではない。より強い愉悦を求め、身体が自然に動いている。
「きひぃ! ひぃあ! あっ! ああああっっ!!」
霊夢自身は、より激しさを増した刺激に訳も判らず押し上げられて咽び泣く。
一方でまた、○○にもまた限界が訪れようとしていた。
果てた筈の淫肉は、駆け上がった高さそのままに、さらなる高みへ昇ろうと。
そのしるべたる男根をぎちぎちと銜えこみ、熱い白濁を絞らんと貪欲に蠢いているのだから。
「ぐ、おおっ! いくぞっ、出る、出すぞっ。霊夢、霊夢っ!」
「あッ! うあっ! あっあっあッあっああああ!!」
霊夢の四肢に再び力が入り、他に寄る辺を持たないが故に縋るように○○を強く抱きしめる。
一際強い抽迭、再び最奥に亀頭が届くその一突き。
射精の直前、最大限に膨らみびくりと震えた○○の男根に。
「、ひぃ、あ――! っ!! ッ!! 〜〜〜〜っっっ!!!」
声無き大絶叫を伴い、霊夢は今宵最大の絶頂を迎えた。
同時にびゅくびゅくと注ぎ込まれる白濁が膣奥を満たしてゆく。
その躯の奥に広がる熱さ。そして、精魂注ぎ尽くし脱力するも、彼女を押し潰さぬよう横に崩れ伏す○○の体の熱。
それらを感じて胸にこみ上げてくる温もり。
隣の愛しい男ごと全てを抱きしめて、楽園の巫女は幸せそうに目を閉じた。
次の日の朝。○○は布団を干していた。
「いやあ、昨日は燃えた燃えた。やっぱ夜這いって興奮するなあ」
「うるさいだまれしゃべるなっ」
右頬に紅葉を張り付かせた顔でニヤつきながら。
あの後も結局、燃え滾る衝動そのままに二回戦、三回戦と愉しんだ二人だった。
結果、汗やら汁やら何やらで凄いことになった布団を○○が洗って干しているのである。
「霊夢だって二回目はあんなに激しく……」
「○○が無理するからっ、三回目は殆ど気絶してたじゃない!」
叫んでさらに顔を赤くする霊夢。
頬は紅葉で彩られた二人だが、首から下は桜で満開だった。
「もう、夜這いは禁止! ダメ! 絶対!」
「そんな、お慈悲!」
「却下! それと、罰として今日から○○は――」
──私と一緒に寝ること。
そうすれば夜這いも出来ないでしょう、と霊夢は楽しそうに笑って言った。
1スレ目>>159 : イチャネチョするロダ0003.txtより
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このページへのコメント
可愛すぎてヤバい
表現うま杉w ワロタww
うわー霊夢と結婚して
霊夢超かわいいなー
霊夢まじかわいいなぁ