東方キャラとウフフにイチャつくまとめ

「ね、○○」
「ん……?」

俺の腕を枕にしていたにとりが不意に俺の名を呼んだ。
さっきまで濃密に絡み合っていた裸体の熱はまだ醒めていない。
お互い初めて同士でぎくしゃくしながらも結ばれて、それから何度か身体を重ねて、
だいぶ二人で気持ちよくなれるようになってきた今日この頃。
あれか、もう一回か、と思いながら見たにとりの顔は、予想していたような情欲ではなく、不安で満ちていた。

「○○は、ほんとに私なんかでいいの?」
「いきなり何言い出すかと思えば……あんなにした後だってのに」

さすがに片手越え、もうすぐ両手いっぱいの回数はやりすぎたかなと思う。
でもその回数も愛あればこそだ。

「なんだか、○○がいつか離れていっちゃうんじゃないかって、心配なんだ……
こんな、引っ込み思案の河童なんかより、もっと他の誰かの方が、って……」

何か思考が変なところにはまり込んでるらしい。
俺はにとりの前髪をかき上げ、額にキスをした。

「大丈夫だよ」

空いたもう片方の腕で、抱き寄せる。

「俺が欲しいのは、にとりだけだから」
「……ん」

俺よりちょっと丈の低いにとりの身体が、両腕と両脚でしっかりしがみついてくる。
しっとりした素肌を感じながら、俺はうとうとしていた。



次の日。

「にとりー、ご飯だぞー」
「ここを、こうして―あ、ごめん後でもらうよー……」

何かまた新作の機械だろうか。ずいぶん熱中しているようだ。
仕方ない、にとりの分は取っておいてやるか。



結局、にとりは一日部屋にこもって作業をしていた。
徹夜は身体に悪いぞ、と一応声をかけて(そのぐらいでやめるはずもないのだ)、
俺は布団に入った。
やはり独りだと寂しいな、などと思っていたとき、勢いよく戸が開いた。

「できたよ○○!男性用貞操帯!」
「一日かけて何作ってんだこのエロガッパー!」



「そりゃ、私だって本気で○○が浮気するなんて思ってないけどさー」

布団の上にわけのわからない機械をずらりと並べたにとりは、何故か全裸だ。
いったい何をどうやって作っていたのやら。

「でもこういうのって、これは私のものだぞー、っていう感じがして悪くないかなと思って」
「これとか言いながら俺の股間を指差すんじゃない」
「まあまあ、とりあえず試してみてよ」

別に試したところで俺に得なことはないような……
なんて思いつつ付き合うあたり、俺も甘いなあ。
にとりに合わせて服を脱ぎ捨て、竿を取り出す。

「あ、サイズは昨日寝てる間に測ったから○○にぴったりだよ」
「うわあ、嬉しくないなあ」




まずはこの輪っかみたいなのにするか。

「根元に着けてスイッチを入れてね」

手錠みたいな感じで、竿の根元に装着する。
皮を挟んだりしないかと思ったが、そんなこともなくフィットするあたり、本当に俺サイズらしい。
装着すると、ご丁寧ににとりは南京錠っぽいパーツに鍵をかけた。
何だかなあという気持ちを隅に押しやり、スイッチを入れる。

「おわっ、ちん○んが消えた!」

一瞬本当に驚いた。輪っかから先が急に見えなくなったのだ。

「ふっふっふ、これぞ『オプティカルカモフラージュ貞操帯』!
悪い相手が寄ってきて下のお口で食べちゃおうにも、見えなければ手出しできないって寸法さ!」

すごい科学力だ。すごいのだが……

「にとりー、ちょっとそこに寝転がって脚広げて」
「え、こう?……ひゃっ!?」

先端部分をにとりの花弁の中に少しだけ押し込む。
こんなことやってるうちにちょっと勃ってしまっているのが悲しい。

「見えなくても流石に自分のモノの位置ぐらいわかるから、俺が挿入れようとすればちゃんとできるんだよな」
「うう、失敗かー」



「次はこれ!」
「あー、これは」

さっきと同じようにリング状のその器具には、小さなマジックハンドのようなものがついている。
あれ、なんでだろう名前まで想像がつく。

「第二弾は『のびーるアーム貞操帯』!」

……やっぱり。

「さあ着けて着けて」
「どうでもいいが楽しそうだな」

あきれながらも装着する。多関節ののびーるアームは折りたたまれた状態になっており、
パンツの中に収納できるサイズではある。

「こんなちゃちなアームで何が出来るって言うんだ?」
「河童の科学力をなめちゃいかんよ○○くん。
体温を感知して強力なパンチで攻撃、挿入しようとしても撃退しちゃうんだ!」
「ほお……」

ぽちっとな、とスイッチを入れるにとり。
アームがうねうねと動き始める。

「なあ、にとり」
「うん?なーに?」
「体温を感知するってことはさ、別に浮気とかしなくても俺の体温に反応して攻撃してくるんじゃないのか?」
「あ」

気付いた時には遅かった。

「痛い痛い痛い痛い!」

下腹をびしびしと叩いてくるアームは、にとりの言うとおりなかなか強力だった。
これは痛い。

「わっ、早く止めないと、あ、痛」
「いてっ、スイッチ、スイッチを」

攻撃をかいくぐってスイッチを切ろうとする俺たちの手を、さらなるパンチの雨が襲う。
やっと止めた時には、下腹と手が痺れるように痛かった。
……モノ自体に攻撃がいかなくて本当に良かった。
もう少し血流が多くて温度が上がっていたら危ないところだったと思う。



「余計な機能を付けなければいいんじゃないのか?」
「そんなの河童の沽券に関わるよ!」

出すもの出すもの問題ありで、いい加減変なテンションになっているにとりは、そう言って最後の試作品を取り出した。
ロケットのような形で、竿がすっぽりと納まる仕組みのようだ。
そんなによく知っているわけではないが、本来男性用貞操帯ってこういうものではないだろうか。

「今度はまともそうだな」

すでにこんな作業(?)に没頭していることの異常さは感じなくなっていた俺は、それに自分のモノを収納する。
にとりは鍵をかけると(ご丁寧に毎回鍵をかけたりはずしたりする)、自信に満ちた顔で口を開いた。

「これぞ最終兵器『空中魚雷貞操帯』!!」

俺はぴたりと動きを止めた。背筋を冷や汗が伝う。

「おい待てにとり、それ」
「接近する敵を小型魚雷による鉄壁の弾幕で迎撃!それでもだめなら―」

嫌な予感がどんどん膨れ上がっていく。

「おーけーわかった!とりあえず鍵、鍵をはずして!」
「先端部の弾頭を起動してカウントダウン!装着者ごと突貫だー!」

マッドサイエンティストの目をしたにとりは、天を仰いで叫ぶ。
全裸でそれをやると、危ない人指数が当社比80%アップだぞー。

「さーいくよ、スイッチ、オーン!」
「やめんかー!」



何とかにとりを取り押さえて、貞操帯を外させた。
しかし夜中に全裸で何やってるんだ俺たちは。

「ちぇー、駄目かー」
「要するに『浮気が出来ないように』『股間に装着する』わけだよな」
「そうだけど…あれ、なんで○○こっち見てるの?」

……夜中に全裸でにとりとすることといったら、まあそう選択肢はないよな。
自前の空中魚雷は既に発射準備完了だ。暴発には注意しないと。

「―とりゃ!」
「ひゅい!?」

隙をついてにとりを転がし、両脚を開く。

「い、いきなり何すんのさ!?」
「いや、にとりを装着すれば万事解決なんじゃないのかなーと」

むちっとしたふとももの間、花弁の周りに軽くキスしながら、だんだん中心へと近づいていく。
潤滑に装着できるように準備を怠らないのもお互いのために大切だと思うんだ、うん。

「って、いきなり挿入れたら痛いんじゃないかと思ったけど……もう結構濡れてる?」
「あうう……○○のこと考えながら一日あんなのいっぱい作って、今も裸で向かい合ってるんだもん
……そりゃ、私だって、その……ねえ?」

困ったような顔で、真っ赤になって見つめてくるにとり。

「―あー、もう……ほんとにかわいいエロガッパだよお前、は!」
「ひゃうぅん!」

一気に腰を突き入れた。
ぬるぬると絡みつく熱い粘膜を巻き込みながら、根元まで挿入する。

「にとりー、しっかりつかまってろよ」
「え?う、うん」
「せいっ!」

両腕で抱え上げるようにして、立ち上がる。
軽いので、こうして持ち上げても腕や腰への負担はほとんどなかったが、結合部にはけっこうな重みがかかる。。
中で擦れて一瞬イきそうになるのをなんとか耐えた。

「はぁっ、こうやってするの初めてだけど、ちょっと恥ずかしいね……」

紅く染まった顔を俺の胸に埋めようとするところを上向かせ、そっとキスをする。

「んっ……」
「…………っはあ、よし、動くぞ」

樹にとまった蝉のようにぴったりくっついているにとりを、揺さぶるようにして刺激する。

「あっ、あっ、あっ、きも、ち、いい、よぉ」

腰の辺りから響いてくる音が、どんどん水気を増していく。
密着した腹の間から手を差し入れ、指の腹で敏感な豆をそっと擦りあげた。

「ひゃ、だめ、だめ、そこ、そんなにしたら、もう―!」

しがみつく腕に力がこもり、膣中の締め付けがきつくなる。
もう限界が近いのだろう。俺も寸前まで高まっている。

「にとりっ!」
「○○、○○っ!」

お互いの身体を抱きしめ、しっかりと繋がったまま、俺たちは絶頂を迎えた。



汗ばんだ肌の熱が、心地よい温もりに感じられる。

「……難を言えば、装着したまま外には出られないことかな」

目立つことこの上ない、というかまるっきり変質者だ。
合体解除してにとりを下ろそうとしたら、慌ててしがみつかれた。

「ごめん、このままもうちょっとくっついてていいかな?」
「ん、いいよ」

立ったままだと少しつらいが、まあ男の甲斐性だ。

「にとり」

子供をあやすように背中をとんとんと叩きながら、話しかける。

「心配しなくても、俺はにとり一筋だからな」
「……うん」
「浮気なんか絶対しないからな」
「うん」
「……愛してる」
「私もだよ、○○」
「にとり……」
「…………すー」

寝てしまったらしい。
まあ、ずっと根詰めて作業してたからな。

「よっ、と」

とりあえずモノだけはなんとか引き抜いたが、
にとりはしっかりと抱きついていて離れない。

「ま、いいか」

そのうち目を覚ますだろうから、そうしたら二人で風呂に入って、朝まで一眠りしよう。
―この貞操帯もどきの山をどうするかはそれから考えることにするか。



2スレ>>74 icyanecyo_0106.txt

SS : 河城 にとりへ戻る

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Wiki内検索

管理人/副管理人のみ編集できます