最終更新: touhou_icha 2016年12月21日(水) 22:04:52履歴
独自設定・キャラ崩壊の恐れがあります。
許容出来る方のみお進みください。
━━━━━━━━━
げんなり。一言で言い表すならそうでしょう。
私のみならず100人居れば99人はそうなるのでないかと予想できます。
何故地底の鬼に名指しで呼びつけられなければならないのかと。
きっと捕まったが最後潰れるまで飲まされるに違いないのです。そしてそれに逆らえるハズもありません。
「射命丸文ただいま到着致しました」
「遅かったじゃないか。待ちくたびれたよ」
「あや、飲まずにお待ちしていただいてたんで?」
メンツは、柔和に笑うヤマメさん、風呂桶のようなサイズの桶から、目から上だけ出してこちらを見るキスメさん、
そして鬼の星熊勇儀さん。意外と人数が少ないですねぇ。
「今日は残念ながら酒の席じゃないんだ、ちょいと頼みがあってね」
「はぁ? わざわざ私を山から呼びつけてまでの頼みですか?」
「手紙の配達をお願いしたいんだ、人間にね」
「それこそ何で私なんですか」
「宛先は博麗神社だから、霊夢と顔見知りのお前が適任だと思ってね。
お燐はチョイチョイ外に出てるが、手紙を預けるには不安があるし」
「……でも、この前人間を呼びつけた時はお燐さんに頼んでませんでしたっけ?」
「只の手紙じゃないんだ」
真っ白の封筒を私に見せながら、にやりと笑う。
「恋文だよ。宴会の招待とかじゃないんだ。途中で開けたり落としたりされたら困る。
他人様に見られたら大恥だからね」
「あー、それで私ですか。まぁ、私は勇儀さんからの頼みではそういった粗相は死んでもできませんからね」
━━━━━━━━━
「というのが昨日の夜の話しです」
「あんた、私を笑い死にさせるつもり? あの勇儀が恋文なんて」
現在博麗神社の縁側で霊夢さんとお茶を啜ってます。
霊夢さんは恋文の下りでお茶吹いて、お腹抱えて笑ってますが。
「さて、あの三人の中で誰が差出人でしょう?」
「受取人は想像がつくんだけどね、この前地底の宴会に呼ばれたアイツでしょ?」
「そうそう、キスマークをつけて帰ってきた彼ですよ」
「キスマークって、どうみても歯型でしょうに。それもマジ噛みの」
「しかし良くもまぁ、鬼との飲みに付き合うもんです。
勇儀さん喜んでましたよ? 人間に飲み友達ができたーって」
「アイツはザルどころかワクだしね。普段あんまり飲まないらしいけど」
私は名前を知りませんが、博麗神社に時々やってきて、神社の掃除なんかを手伝ったりする人物です。
一度宴会に巻き込まれて萃香さんと飲んでいたのですが、恐ろしい事に顔色ひとつ変えずに付き合ってらっしゃいました。
伊吹瓢の酒を飲んでも平気な人間なんて聞いたことが無いです。その時ばかりは顔が赤くはなってましたけど。
お酒を飲ますのがもったいないほど酔わない人というのはたまに居ますし、そういう人間も居るのでしょう。
しかし、酒が僅かにひっかかる網すらも無い『枠』とは上手いこと言うものです。
それもですが、妖怪系女子や亡霊系女子の集まる宴会を平然と手伝い、果ては参加するその度胸も特筆モノですか。
その話が魔理沙さん経由で勇儀さんに伝わり、飲みに誘ったというのがお燐さんに渡した手紙の事。
「まー、その3人だとヤマメじゃないの?」
「残念。ハズレです。キスマークの主ですよ、差出人は」
「だからあれは歯型……ってキスメが? あの子人喰いだし、凶暴じゃない」
嘘くさい、とでも言うようにジト目で見られるので思わず苦笑。
まぁ対人間でのキスメさんしか知らなければ無理も無いですが。
「人間なんて食料としか見てないでしょ。あの子」
「霊夢さんは警戒されてますしね。内気で照れ屋の可愛い子ですよ?
手紙の事を言った時もこうやってするのが可愛くてですね」
両手を頬に当てていやんいやんと真似をしてみせると
「確かにキスメがやると可愛いでしょうけど。あんたがやるとウザいわ」
辛辣な言葉を頂きました。
「勇儀さんの客として招待されていましたので、食料でなく『男性』として認識したんでしょう。
まぁ外づらと内づらが違うと申しますか、身内と他人で対応が違うといいますか。
そうですねぇ、この手紙の話しをした時は……」
━━━━━━━━━
「えっと、宛先はこの前飲みに誘った彼で良いので?」
「そうだよ」
「差出人は勇儀さん……なわけないですよね」
「キスメだよ」
こちらもこちらで意外な答えがヤマメさんから帰ってきました。
キスメさんの方を見ると、両手を頬に当てていやんいやんと恥ずかしそうに首を振ってらっしゃいます。
緑色の髪が揺れて、幼い顔立ちに赤らめた頬が実に可愛らしい。
写真の一枚でも撮りたいですが流石に自重しました。
「あの時彼を食べようとしたって聞いたんですが? 思い切り歯型付いてましたし」
「私もキスメも最初は客だって知らなくてね。手違いで」
ヤマメさんが勇儀さんへ視線を向けると、すっと視線をはずすのが確認できました。
言うの忘れてた感じですね、これは。
「食べちゃだめええ!」っていうヤマメさんの叫びを聞いたって話しもききましたし。
「まぁ私が間に合ったから良いさ、腕をかじっただけで済んだからね。
ちょっとでも遅かったら今頃腕が無いだろうけど。
でまぁ、お詫びにキスメが桶に乗っけて旧都まで送ったんだけど……。
彼、高いところがダメらしくてね。ずーっとキスメに抱きついてたんだって。行きも帰りも」
「ぎゅーってされるとドキドキして、忘れられなくて、気づいたらずーっとあの人の事考えてて……」
キャーなんて言いながら顔を赤くして桶に隠れるキスメさん。乙女してますねぇ。
というか声も可愛いですね、キスメさん、滅多にしゃべらないので印象薄かったですけど。
彼がちょっと妬ましくもありますねぇ、……ああ、それでパルスィさんはここに居ないんですね。
「というわけだから、よろしく頼むよ」
「わかりました」
私が返事をして手紙を受け取ると、一安心したようにキスメさんとヤマメさんは去っていく。
「……私の手紙ならまだしも、あのキスメのだからな。絶対見るなよ? 絶対だからな?」
「フリですか?」
「そんなわけないだろ」
━━━━━━━━━
「悲恋に成らないといいわねぇ……」
「妖怪と人間の恋は悲恋が多いですからねぇ、ナズーリンさんとこは平気そうですけど。
ま、邪魔はしないでくださいよ? 馬に蹴られるどころか鬼に殴られますから」
「しないわよ、騒動さえ起こさないなら好きにすればいいじゃない。
というか、ナズーリンの事、新聞にちょこっと書いてたわよね、『幻想郷に春の気配?』とかって見出しで。
あんたこそ大丈夫なの?」
「本人に確認を取りましたので問題無いです。……あの人の恋を邪魔すると馬に蹴られるよりヒドい事になるのは分かってますし」
「どうなるのよ」
「ナズーリンさんの恋人にちょっかいかけた人が、ヤサを探し当てられて、
食料住居衣服を全部ネズミにダメにされて路頭に迷うハメになったらしいですよ? 誰とは言いませんけど」
「ある意味きっついわね、それ」
「怖い話しだなぁ……」
話しに花を咲かせている間にウワサの彼が来たらしいです。
「はい、そんなアナタに怖い怖い恋文です」
ポケットから封筒を取り出して彼に手渡し、中身を読んでもらうとします。
「ちなみに字は読めます?」
「まぁ一応。ここだけ読めないんだけど」
「どれどれ、『かじる』。ですね」
というかおもいっきり中身見ちゃったんですけど良いんでしょうか……。
大まかには、かじってごめんなさい、ということと、好きです会いたいです、っていう事が書いてありましたけど。
「これひょっとして、あの桶に入った……つるべ落としの? 確か……キスメちゃん?」
「ですです」
「俺もあの子を思い出すとドキドキするし、身体は震えてくるし
思えば俺もあの子が好きなのかなぁ……」
身体が震えるってあなた、それは限りなく恐怖に近いと思いますが……。
まぁ恋心と勘違いしているのであれば、その勘違いが事実になれば申し分なしですか。
「あれでとっても良い子ですのでおすすめですよ? 人喰いですけど、あなたは食われないでしょうし。
そこに抵抗さえなければ。歳も食わないですし、もし童女趣味なら最高のお相手かと思いますが。
浮気すると食べられちゃいそうですけど、彼女を愛する限りは平気だと思いますよ?」
「俺まだあの子の事良く知らないしな」
「でしょうねぇ、取り敢えず会って見る気はありますか?」
━━━━━━━━━
「やあ、しばらくぶり。キスメの手紙に応じて来てくれて嬉しいよ。
案内するよ」
飲みに呼ばれた時にキスメに食べられそうになった所を助けてくれた、
ヤマメが地底の入り口まで出迎えに来てくれていた。
ヤマメについていくと、目立たない洞窟の横穴に連れて行かれる。
「旧都じゃなくてこんな所に家が?」
「暗い狭い所が好きな子だから、ちょっと普通の人間には窮屈かもね。
旧都にも家があるんだけど、普段はここにいるんだ。
それじゃ案内はここまでだよ、仲良くやりなよ?」
ヤマメと別れてほんの少し進むと小さな小屋が見えた。
中に入ってみても囲炉裏の火がある程度で暗い。部屋の奥に桶が置いてあるのが見える
囲炉裏の向こう側にキスメちゃんが座っている。
桶から出てる所は初めてみたかもしれない。小柄で線が細く、白い着流し姿が妙に色っぽく見える。
「会いに来たよ」
声をかけると無言で立ち上がり、座るように勧められたので言われるままに囲炉裏の前に座ると、
俺の隣に座って俺の腕を抱きしめながらもたれかかって来る。
「キスメちゃん?」
何か物言いたげな表情と視線を向けてくるが、中々言葉が出てこない様子なので、
急かす事はせずにただじっと顔を見ながら待つ。
「怖い?」
「今は怖くないかな。最初の時は食べられるかと思ったけど」
「なら……ぎゅーっと、してください。この前みたいに」
顔を真っ赤にしながらすっと視線をそらして遠慮がちにそんなことを言うのが、とても可愛い。
この前……、恥ずかしながら高いところが苦手で、桶に乗せてもらった時、必死にキスメちゃんに抱きついた事を思い出す。
流石に会ったのが2度目なのもあり、戸惑ってどうしようかとしばし考えるうちに、不安げに、泣きそうに表情が変わっていくものだから……。
断れるわけがなかった。
あの時のようにするなら後ろから……。ということで、膝に乗ってもらって後ろからぎゅっと抱きしめて。
お尻の感触が柔らかくて、ドキッとしたり。妖怪だというけれど、その身体は柔らかくて、いい匂いがして……。
「歯型……。まだ残ってる」
俺の腕に残った歯型を見てちょっとしょんぼりしたような表情を浮かべ、
おれの腕を口元に持って行き歯型の残る腕をちろちろと舐め始める。
来る途中無意識に掻いてかさぶたを毟ってしまい、血が滲んでいるその歯型を。
舌の感触はくすぐったいばかりだが、血の味がそうさせるのか、何だか恍惚としたような表情と、
ちろちろと舌を這わせるその様子が妙にいやらしく見える。
さらには後ろから抱きしめていると、時折その胸元を覗き込めそうな事、そもそも女の子を抱きしめてる状況。
「あ……」
ピクリとキスメちゃんが身体を震わせる。一物がこの状況で反応しないわけがなく……。
それがお尻に当たったため、気づいてしまったらしい。ただそれを言及することもなく、
腕を舐めながら、もぞもぞと身体を動かして、お尻を一物に押し付けてくる。
「あの……、キスメちゃん?」
キスメちゃんがすっと手を動かすと、桶が飛んできて俺とキスメちゃんの頭上でひっくり返り、
かぶさってきて真っ暗になってしまう。相変わらずキスメちゃんはもぞもぞと動いていて……。
時間の感覚が無い、数分か、10分か。
真っ暗闇の中お互い言葉を発せず、キスメちゃんの暖かさを、匂いを、その存在をすごく意識してしまう。
「好き……です……」
振り絞るように小さくキスメちゃんがそう言う。桶をかぶせて真っ暗にしたのは、きっと恥ずかしいからかな。
「少しでも……、私の、事気になる……なら、その……。食べて……ください」
「俺もね、キスメちゃんの事を思い出すとドキドキするし、きっと好きなんだと思う。
でも……、まだ会うの2回目だし、早すぎない?」
目の前で首を横に振る気配。髪の毛が頬をなでてくすぐったい。
「時間、開けたくないから……。好きなら好きなうちに……」
少し時間をあけて、声と身体を震わせて、口を開く。
「私は……人喰い……だから」
不安がにじみ出た声に応えるように抱きしめる力を強める。
「少なくとも、キスメちゃんが人喰いってだけで嫌いになる事は無いかな。
身を持ってそれは知ってるわけだし」
「んっ……」
言葉と共に、片手を着流しの中へと忍び込ませ、その胸をまさぐる。
見た目は本当に幼い子のようだが、膨らみかけ、とでもいうか、柔らかい感触はあり、指先がその頂に触れると、甘い声が聞こえる。
「本当は、もっとお互いを知って仲良くなってからって思ってたんだけどね」
太ももからゆっくりと手を這わせその股座へと這わせていく。
驚いたことに、というか、着物だから当然かもしれないが、下着は着けておらず、直接指がそこに触れる。
先ほどからお尻を一物にこすりつけていて興奮していたのか、かすかにそこは濡れていて……。
「あっ、っ……」
その中心をゆるくなで上げると、身体をピクピクと震わせ甘い声と、吐息が漏れる。
狭い桶の中に、女の子の……キスメちゃんの匂いが充満していて、のぼせそうになる。
「あ、ん……。ヤマメに……、嫌われるかもしれないって……。
だから、嫌われても後悔しないようにって言われて……んんっ、手、すごく気持ちいい……」
確かに普通人喰いと言われると引くかもしれない。俺は気にしないし。
人間だって追い詰められれば同じ人間を食う事もあるのだから。必要があれば食べるのが当然だと思ってる。
「こっち向いて」
だから安心させるように、その人を食べる口に、口付けをして、躊躇なくその中に舌を差し込む。
「んっ!? んー……、ちゅっ、ちゅう……」
驚いたような声色に、ひときわ大きく身体を大きく震わせるが、すぐ身をまかせてくれる。
丁寧に舌を絡め合わせ、同時に、固くなり始めた乳首を軽く摘んで転がし、股座に這わせた指は、
割れ目を割り開くように少し強めに押し当てて刺激を与え続ける。
敏感な方なのか、そこは既にべたべたに濡れていて……。
「ん、これ以上は、桶の中だと狭いしそれに……」
その先は耳元に唇を寄せて
「キスメちゃんの可愛い顔、見たい」
「は、恥ずかしい……けど、そう言うなら……」
桶がゆっくりと持ち上がり、囲炉裏の灯りにキスメちゃんが浮かび上がる。
肌蹴た着流しに、上気して赤く染まった頬。
少しとろんとした目に、口元からはキスの名残か唾液が垂れている。
正直、すぐにでも組み敷いて犯したくなるような状況だったけれど、そこは堪える。
「布団とか、ある……?」
「奥の部屋に……」
それならと、キスメちゃんをお姫様だっこして、ひょいと抱き上げると、赤く染まった顔はもっと赤くなり、
やっぱり見た目相応に軽い。恥ずかしそうな表情を堪能したくはあったけれど、こちらもそう長く理性が持ちそうも無い。
隣の部屋に連れて行き、キスメちゃんを布団に寝かせ、帯を解いて着流しの前を左右に開く。
その幼く見える身体をじっと見る視線に耐えかねてか、すっと視線を反らすものの、手で覆ったりはせず、
ゆっくりと脚を開いて見せてくれる。
「食べて……ください……」
その言葉で理性が音を立てて崩れたのを感じる。
組み敷くように覆いかぶさり、こんな物を入れたら壊れるんじゃないかと思うそこに、
よだれを垂らし一物を待ち受けているそこに、一気に突き入れた。
「───っ!?」
途中抵抗があり、それを突き破った感触。キスメちゃんの苦痛に歪む表情を見て、それが何か知る。
「あ、はぁ……。んんっ……、ごめん……なさい……!」
「っ!」
キスメちゃんが大きく口を開けて肩に噛みつく。痛い。
けれど、数秒も堪えると、ギチギチに締め付けていたキスメちゃんの中が少し緩む。
「もう……大丈夫……」
表情を見ると、本当に楽になったように見えて、またとろんとした、艶っぽい表情に変わっている。
本当に大丈夫なのか不安ではあったが、軽く動かすと杞憂だったのが知れた。
「あ、あはっ。んんー!!」
痛みなどまるで感じていないような様子で、軽く動いただけだというのに身体をのけぞらせ、
嬌声を上げる。
その様子に思わず気遣う事も忘れ、欲望のままに貪れば、顔は快楽に蕩け、よだれを垂らし、これ以上無いほど乱れる。
「んっ、んっ、好き、好きですっあ、ああー!?」
首に手を回してこちらの顔をじっと見ながら、先に達してしまったようで、中が一気に締まる。
それに引きずられるようにこちらも達して、その膣内へその滾りを吐き出して……。
「ごめん……、余裕無くて優しくできなかった……」
「ん……痛かった……けど、あなたの血を舐めると頭がぼーっとして、痛くなくなった……から。大丈夫」
人喰いなんだなぁ、なんてしみじみと思ったりする。
でも、他の人間の血でそんなことになった試しは無いらしい。感情によるものなのかなんなのか……。
「あの……、一つお願い、いい……?」
━━━━━━━━━
「随分入れ知恵したんですねぇ……。
でも流石にいきなり抱いてもらえっていうのは早急すぎませんか?」
「いやいや……、恋心が冷めないうちにとっ捕まえるのは大事だよ?」
「彼の方が引かないといいですけどねぇ……」
「キスメがびくびくおどおどしながら、必死に誘惑したら乗ってくると思うけどね」
「ヤマメー!」
旧都でヤマメさんと話していると、キスメさんが地上の方から帰ってきました。
随分嬉しそうな表情をしてらっしゃいますね
「お、キスメ、どうだった?」
「その表情を見ると、上手く行ったみたいですね。
いやぁ、手紙を配達しただけですけど、ヒヤヒヤしながら見てたんですよ」
「えへへ……。キスマーク、つけてもらっちゃった」
キスメさんが着流しの襟を少し肌蹴させて私とヤマメさんに肩を見せてくれました。
「いやいや、キスマークってそれ歯型……」
「だって……、普通のキスマークだとすぐ治って消えちゃうから、すぐ消えちゃうのがイヤだったから」
「良いんじゃない? キスメと彼がそれでいいなら」
「前途は多難みたいですねぇ……」
とは言うものの、彼はこれ以降しょっちゅうキスメさんに会いに来るようになりましたし、
彼から惚気話も聞くようになりましたし、一先ず安心して良さそうですね。
メガリス Date: 2016/05/17 00:11:45
SS : 黒谷 ヤマメへ戻る
許容出来る方のみお進みください。
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げんなり。一言で言い表すならそうでしょう。
私のみならず100人居れば99人はそうなるのでないかと予想できます。
何故地底の鬼に名指しで呼びつけられなければならないのかと。
きっと捕まったが最後潰れるまで飲まされるに違いないのです。そしてそれに逆らえるハズもありません。
「射命丸文ただいま到着致しました」
「遅かったじゃないか。待ちくたびれたよ」
「あや、飲まずにお待ちしていただいてたんで?」
メンツは、柔和に笑うヤマメさん、風呂桶のようなサイズの桶から、目から上だけ出してこちらを見るキスメさん、
そして鬼の星熊勇儀さん。意外と人数が少ないですねぇ。
「今日は残念ながら酒の席じゃないんだ、ちょいと頼みがあってね」
「はぁ? わざわざ私を山から呼びつけてまでの頼みですか?」
「手紙の配達をお願いしたいんだ、人間にね」
「それこそ何で私なんですか」
「宛先は博麗神社だから、霊夢と顔見知りのお前が適任だと思ってね。
お燐はチョイチョイ外に出てるが、手紙を預けるには不安があるし」
「……でも、この前人間を呼びつけた時はお燐さんに頼んでませんでしたっけ?」
「只の手紙じゃないんだ」
真っ白の封筒を私に見せながら、にやりと笑う。
「恋文だよ。宴会の招待とかじゃないんだ。途中で開けたり落としたりされたら困る。
他人様に見られたら大恥だからね」
「あー、それで私ですか。まぁ、私は勇儀さんからの頼みではそういった粗相は死んでもできませんからね」
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「というのが昨日の夜の話しです」
「あんた、私を笑い死にさせるつもり? あの勇儀が恋文なんて」
現在博麗神社の縁側で霊夢さんとお茶を啜ってます。
霊夢さんは恋文の下りでお茶吹いて、お腹抱えて笑ってますが。
「さて、あの三人の中で誰が差出人でしょう?」
「受取人は想像がつくんだけどね、この前地底の宴会に呼ばれたアイツでしょ?」
「そうそう、キスマークをつけて帰ってきた彼ですよ」
「キスマークって、どうみても歯型でしょうに。それもマジ噛みの」
「しかし良くもまぁ、鬼との飲みに付き合うもんです。
勇儀さん喜んでましたよ? 人間に飲み友達ができたーって」
「アイツはザルどころかワクだしね。普段あんまり飲まないらしいけど」
私は名前を知りませんが、博麗神社に時々やってきて、神社の掃除なんかを手伝ったりする人物です。
一度宴会に巻き込まれて萃香さんと飲んでいたのですが、恐ろしい事に顔色ひとつ変えずに付き合ってらっしゃいました。
伊吹瓢の酒を飲んでも平気な人間なんて聞いたことが無いです。その時ばかりは顔が赤くはなってましたけど。
お酒を飲ますのがもったいないほど酔わない人というのはたまに居ますし、そういう人間も居るのでしょう。
しかし、酒が僅かにひっかかる網すらも無い『枠』とは上手いこと言うものです。
それもですが、妖怪系女子や亡霊系女子の集まる宴会を平然と手伝い、果ては参加するその度胸も特筆モノですか。
その話が魔理沙さん経由で勇儀さんに伝わり、飲みに誘ったというのがお燐さんに渡した手紙の事。
「まー、その3人だとヤマメじゃないの?」
「残念。ハズレです。キスマークの主ですよ、差出人は」
「だからあれは歯型……ってキスメが? あの子人喰いだし、凶暴じゃない」
嘘くさい、とでも言うようにジト目で見られるので思わず苦笑。
まぁ対人間でのキスメさんしか知らなければ無理も無いですが。
「人間なんて食料としか見てないでしょ。あの子」
「霊夢さんは警戒されてますしね。内気で照れ屋の可愛い子ですよ?
手紙の事を言った時もこうやってするのが可愛くてですね」
両手を頬に当てていやんいやんと真似をしてみせると
「確かにキスメがやると可愛いでしょうけど。あんたがやるとウザいわ」
辛辣な言葉を頂きました。
「勇儀さんの客として招待されていましたので、食料でなく『男性』として認識したんでしょう。
まぁ外づらと内づらが違うと申しますか、身内と他人で対応が違うといいますか。
そうですねぇ、この手紙の話しをした時は……」
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「えっと、宛先はこの前飲みに誘った彼で良いので?」
「そうだよ」
「差出人は勇儀さん……なわけないですよね」
「キスメだよ」
こちらもこちらで意外な答えがヤマメさんから帰ってきました。
キスメさんの方を見ると、両手を頬に当てていやんいやんと恥ずかしそうに首を振ってらっしゃいます。
緑色の髪が揺れて、幼い顔立ちに赤らめた頬が実に可愛らしい。
写真の一枚でも撮りたいですが流石に自重しました。
「あの時彼を食べようとしたって聞いたんですが? 思い切り歯型付いてましたし」
「私もキスメも最初は客だって知らなくてね。手違いで」
ヤマメさんが勇儀さんへ視線を向けると、すっと視線をはずすのが確認できました。
言うの忘れてた感じですね、これは。
「食べちゃだめええ!」っていうヤマメさんの叫びを聞いたって話しもききましたし。
「まぁ私が間に合ったから良いさ、腕をかじっただけで済んだからね。
ちょっとでも遅かったら今頃腕が無いだろうけど。
でまぁ、お詫びにキスメが桶に乗っけて旧都まで送ったんだけど……。
彼、高いところがダメらしくてね。ずーっとキスメに抱きついてたんだって。行きも帰りも」
「ぎゅーってされるとドキドキして、忘れられなくて、気づいたらずーっとあの人の事考えてて……」
キャーなんて言いながら顔を赤くして桶に隠れるキスメさん。乙女してますねぇ。
というか声も可愛いですね、キスメさん、滅多にしゃべらないので印象薄かったですけど。
彼がちょっと妬ましくもありますねぇ、……ああ、それでパルスィさんはここに居ないんですね。
「というわけだから、よろしく頼むよ」
「わかりました」
私が返事をして手紙を受け取ると、一安心したようにキスメさんとヤマメさんは去っていく。
「……私の手紙ならまだしも、あのキスメのだからな。絶対見るなよ? 絶対だからな?」
「フリですか?」
「そんなわけないだろ」
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「悲恋に成らないといいわねぇ……」
「妖怪と人間の恋は悲恋が多いですからねぇ、ナズーリンさんとこは平気そうですけど。
ま、邪魔はしないでくださいよ? 馬に蹴られるどころか鬼に殴られますから」
「しないわよ、騒動さえ起こさないなら好きにすればいいじゃない。
というか、ナズーリンの事、新聞にちょこっと書いてたわよね、『幻想郷に春の気配?』とかって見出しで。
あんたこそ大丈夫なの?」
「本人に確認を取りましたので問題無いです。……あの人の恋を邪魔すると馬に蹴られるよりヒドい事になるのは分かってますし」
「どうなるのよ」
「ナズーリンさんの恋人にちょっかいかけた人が、ヤサを探し当てられて、
食料住居衣服を全部ネズミにダメにされて路頭に迷うハメになったらしいですよ? 誰とは言いませんけど」
「ある意味きっついわね、それ」
「怖い話しだなぁ……」
話しに花を咲かせている間にウワサの彼が来たらしいです。
「はい、そんなアナタに怖い怖い恋文です」
ポケットから封筒を取り出して彼に手渡し、中身を読んでもらうとします。
「ちなみに字は読めます?」
「まぁ一応。ここだけ読めないんだけど」
「どれどれ、『かじる』。ですね」
というかおもいっきり中身見ちゃったんですけど良いんでしょうか……。
大まかには、かじってごめんなさい、ということと、好きです会いたいです、っていう事が書いてありましたけど。
「これひょっとして、あの桶に入った……つるべ落としの? 確か……キスメちゃん?」
「ですです」
「俺もあの子を思い出すとドキドキするし、身体は震えてくるし
思えば俺もあの子が好きなのかなぁ……」
身体が震えるってあなた、それは限りなく恐怖に近いと思いますが……。
まぁ恋心と勘違いしているのであれば、その勘違いが事実になれば申し分なしですか。
「あれでとっても良い子ですのでおすすめですよ? 人喰いですけど、あなたは食われないでしょうし。
そこに抵抗さえなければ。歳も食わないですし、もし童女趣味なら最高のお相手かと思いますが。
浮気すると食べられちゃいそうですけど、彼女を愛する限りは平気だと思いますよ?」
「俺まだあの子の事良く知らないしな」
「でしょうねぇ、取り敢えず会って見る気はありますか?」
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「やあ、しばらくぶり。キスメの手紙に応じて来てくれて嬉しいよ。
案内するよ」
飲みに呼ばれた時にキスメに食べられそうになった所を助けてくれた、
ヤマメが地底の入り口まで出迎えに来てくれていた。
ヤマメについていくと、目立たない洞窟の横穴に連れて行かれる。
「旧都じゃなくてこんな所に家が?」
「暗い狭い所が好きな子だから、ちょっと普通の人間には窮屈かもね。
旧都にも家があるんだけど、普段はここにいるんだ。
それじゃ案内はここまでだよ、仲良くやりなよ?」
ヤマメと別れてほんの少し進むと小さな小屋が見えた。
中に入ってみても囲炉裏の火がある程度で暗い。部屋の奥に桶が置いてあるのが見える
囲炉裏の向こう側にキスメちゃんが座っている。
桶から出てる所は初めてみたかもしれない。小柄で線が細く、白い着流し姿が妙に色っぽく見える。
「会いに来たよ」
声をかけると無言で立ち上がり、座るように勧められたので言われるままに囲炉裏の前に座ると、
俺の隣に座って俺の腕を抱きしめながらもたれかかって来る。
「キスメちゃん?」
何か物言いたげな表情と視線を向けてくるが、中々言葉が出てこない様子なので、
急かす事はせずにただじっと顔を見ながら待つ。
「怖い?」
「今は怖くないかな。最初の時は食べられるかと思ったけど」
「なら……ぎゅーっと、してください。この前みたいに」
顔を真っ赤にしながらすっと視線をそらして遠慮がちにそんなことを言うのが、とても可愛い。
この前……、恥ずかしながら高いところが苦手で、桶に乗せてもらった時、必死にキスメちゃんに抱きついた事を思い出す。
流石に会ったのが2度目なのもあり、戸惑ってどうしようかとしばし考えるうちに、不安げに、泣きそうに表情が変わっていくものだから……。
断れるわけがなかった。
あの時のようにするなら後ろから……。ということで、膝に乗ってもらって後ろからぎゅっと抱きしめて。
お尻の感触が柔らかくて、ドキッとしたり。妖怪だというけれど、その身体は柔らかくて、いい匂いがして……。
「歯型……。まだ残ってる」
俺の腕に残った歯型を見てちょっとしょんぼりしたような表情を浮かべ、
おれの腕を口元に持って行き歯型の残る腕をちろちろと舐め始める。
来る途中無意識に掻いてかさぶたを毟ってしまい、血が滲んでいるその歯型を。
舌の感触はくすぐったいばかりだが、血の味がそうさせるのか、何だか恍惚としたような表情と、
ちろちろと舌を這わせるその様子が妙にいやらしく見える。
さらには後ろから抱きしめていると、時折その胸元を覗き込めそうな事、そもそも女の子を抱きしめてる状況。
「あ……」
ピクリとキスメちゃんが身体を震わせる。一物がこの状況で反応しないわけがなく……。
それがお尻に当たったため、気づいてしまったらしい。ただそれを言及することもなく、
腕を舐めながら、もぞもぞと身体を動かして、お尻を一物に押し付けてくる。
「あの……、キスメちゃん?」
キスメちゃんがすっと手を動かすと、桶が飛んできて俺とキスメちゃんの頭上でひっくり返り、
かぶさってきて真っ暗になってしまう。相変わらずキスメちゃんはもぞもぞと動いていて……。
時間の感覚が無い、数分か、10分か。
真っ暗闇の中お互い言葉を発せず、キスメちゃんの暖かさを、匂いを、その存在をすごく意識してしまう。
「好き……です……」
振り絞るように小さくキスメちゃんがそう言う。桶をかぶせて真っ暗にしたのは、きっと恥ずかしいからかな。
「少しでも……、私の、事気になる……なら、その……。食べて……ください」
「俺もね、キスメちゃんの事を思い出すとドキドキするし、きっと好きなんだと思う。
でも……、まだ会うの2回目だし、早すぎない?」
目の前で首を横に振る気配。髪の毛が頬をなでてくすぐったい。
「時間、開けたくないから……。好きなら好きなうちに……」
少し時間をあけて、声と身体を震わせて、口を開く。
「私は……人喰い……だから」
不安がにじみ出た声に応えるように抱きしめる力を強める。
「少なくとも、キスメちゃんが人喰いってだけで嫌いになる事は無いかな。
身を持ってそれは知ってるわけだし」
「んっ……」
言葉と共に、片手を着流しの中へと忍び込ませ、その胸をまさぐる。
見た目は本当に幼い子のようだが、膨らみかけ、とでもいうか、柔らかい感触はあり、指先がその頂に触れると、甘い声が聞こえる。
「本当は、もっとお互いを知って仲良くなってからって思ってたんだけどね」
太ももからゆっくりと手を這わせその股座へと這わせていく。
驚いたことに、というか、着物だから当然かもしれないが、下着は着けておらず、直接指がそこに触れる。
先ほどからお尻を一物にこすりつけていて興奮していたのか、かすかにそこは濡れていて……。
「あっ、っ……」
その中心をゆるくなで上げると、身体をピクピクと震わせ甘い声と、吐息が漏れる。
狭い桶の中に、女の子の……キスメちゃんの匂いが充満していて、のぼせそうになる。
「あ、ん……。ヤマメに……、嫌われるかもしれないって……。
だから、嫌われても後悔しないようにって言われて……んんっ、手、すごく気持ちいい……」
確かに普通人喰いと言われると引くかもしれない。俺は気にしないし。
人間だって追い詰められれば同じ人間を食う事もあるのだから。必要があれば食べるのが当然だと思ってる。
「こっち向いて」
だから安心させるように、その人を食べる口に、口付けをして、躊躇なくその中に舌を差し込む。
「んっ!? んー……、ちゅっ、ちゅう……」
驚いたような声色に、ひときわ大きく身体を大きく震わせるが、すぐ身をまかせてくれる。
丁寧に舌を絡め合わせ、同時に、固くなり始めた乳首を軽く摘んで転がし、股座に這わせた指は、
割れ目を割り開くように少し強めに押し当てて刺激を与え続ける。
敏感な方なのか、そこは既にべたべたに濡れていて……。
「ん、これ以上は、桶の中だと狭いしそれに……」
その先は耳元に唇を寄せて
「キスメちゃんの可愛い顔、見たい」
「は、恥ずかしい……けど、そう言うなら……」
桶がゆっくりと持ち上がり、囲炉裏の灯りにキスメちゃんが浮かび上がる。
肌蹴た着流しに、上気して赤く染まった頬。
少しとろんとした目に、口元からはキスの名残か唾液が垂れている。
正直、すぐにでも組み敷いて犯したくなるような状況だったけれど、そこは堪える。
「布団とか、ある……?」
「奥の部屋に……」
それならと、キスメちゃんをお姫様だっこして、ひょいと抱き上げると、赤く染まった顔はもっと赤くなり、
やっぱり見た目相応に軽い。恥ずかしそうな表情を堪能したくはあったけれど、こちらもそう長く理性が持ちそうも無い。
隣の部屋に連れて行き、キスメちゃんを布団に寝かせ、帯を解いて着流しの前を左右に開く。
その幼く見える身体をじっと見る視線に耐えかねてか、すっと視線を反らすものの、手で覆ったりはせず、
ゆっくりと脚を開いて見せてくれる。
「食べて……ください……」
その言葉で理性が音を立てて崩れたのを感じる。
組み敷くように覆いかぶさり、こんな物を入れたら壊れるんじゃないかと思うそこに、
よだれを垂らし一物を待ち受けているそこに、一気に突き入れた。
「───っ!?」
途中抵抗があり、それを突き破った感触。キスメちゃんの苦痛に歪む表情を見て、それが何か知る。
「あ、はぁ……。んんっ……、ごめん……なさい……!」
「っ!」
キスメちゃんが大きく口を開けて肩に噛みつく。痛い。
けれど、数秒も堪えると、ギチギチに締め付けていたキスメちゃんの中が少し緩む。
「もう……大丈夫……」
表情を見ると、本当に楽になったように見えて、またとろんとした、艶っぽい表情に変わっている。
本当に大丈夫なのか不安ではあったが、軽く動かすと杞憂だったのが知れた。
「あ、あはっ。んんー!!」
痛みなどまるで感じていないような様子で、軽く動いただけだというのに身体をのけぞらせ、
嬌声を上げる。
その様子に思わず気遣う事も忘れ、欲望のままに貪れば、顔は快楽に蕩け、よだれを垂らし、これ以上無いほど乱れる。
「んっ、んっ、好き、好きですっあ、ああー!?」
首に手を回してこちらの顔をじっと見ながら、先に達してしまったようで、中が一気に締まる。
それに引きずられるようにこちらも達して、その膣内へその滾りを吐き出して……。
「ごめん……、余裕無くて優しくできなかった……」
「ん……痛かった……けど、あなたの血を舐めると頭がぼーっとして、痛くなくなった……から。大丈夫」
人喰いなんだなぁ、なんてしみじみと思ったりする。
でも、他の人間の血でそんなことになった試しは無いらしい。感情によるものなのかなんなのか……。
「あの……、一つお願い、いい……?」
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「随分入れ知恵したんですねぇ……。
でも流石にいきなり抱いてもらえっていうのは早急すぎませんか?」
「いやいや……、恋心が冷めないうちにとっ捕まえるのは大事だよ?」
「彼の方が引かないといいですけどねぇ……」
「キスメがびくびくおどおどしながら、必死に誘惑したら乗ってくると思うけどね」
「ヤマメー!」
旧都でヤマメさんと話していると、キスメさんが地上の方から帰ってきました。
随分嬉しそうな表情をしてらっしゃいますね
「お、キスメ、どうだった?」
「その表情を見ると、上手く行ったみたいですね。
いやぁ、手紙を配達しただけですけど、ヒヤヒヤしながら見てたんですよ」
「えへへ……。キスマーク、つけてもらっちゃった」
キスメさんが着流しの襟を少し肌蹴させて私とヤマメさんに肩を見せてくれました。
「いやいや、キスマークってそれ歯型……」
「だって……、普通のキスマークだとすぐ治って消えちゃうから、すぐ消えちゃうのがイヤだったから」
「良いんじゃない? キスメと彼がそれでいいなら」
「前途は多難みたいですねぇ……」
とは言うものの、彼はこれ以降しょっちゅうキスメさんに会いに来るようになりましたし、
彼から惚気話も聞くようになりましたし、一先ず安心して良さそうですね。
メガリス Date: 2016/05/17 00:11:45
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このページへのコメント
ちゃんとキスメのとこにある!
キャラ違うやん
これ、ヤマメじゃなくてキスメだよね