東方キャラとウフフにイチャつくまとめ

レミリアとでいうぉーかー番外編4の続き


風呂から上がって、○○は自分のワイシャツが無いことに気が付いた。

「あれ、忘れてきたかな」

首を傾げて、とりあえずズボンだけでも身につける。
彼の主の部屋の備え付けの浴室は、もう彼にとっても勝手知ったるものだった。

「まあ、今日は後休むだけだしなあ」

あまり気にもせず、扉を開けて――

「あ、えと、○○?」

――声をかけてきた主の姿に、そのままがくりと膝と手のひらを床につきそうになるのを必死で堪えていた。






「何故」
「え、あ、こ、これ?」
「はい。何故、僕のワイシャツを着てるんですか、レミリアさん」

ああ、人間って素でおーあーるぜっとのポーズになりたくなるときってあるんだなあ、と○○は思う。
いや、もう自分は人間ではないけれども。

「ん、ちょ、ちょっと、ね」

ベッドの上でぺたんと女の子座りをしているレミリアが、慌てるように羽をパタパタさせる。
ここで一つ確認。○○に羽は生えていない。ということは、当然ワイシャツに穴なんて開いてないわけで。
それをレミリアが着ているということは、羽を出すために、肩から大きく肌蹴て着ているということ、で。
○○に背を向けて、振り返るようにして会話しているレミリアの肩から腰にかけての線は、○○に丸見えなわけだ。
正直、脱いでいる途中に見えないこともない。

「……しかも、そんな中途半端な着方して」
「し、仕方ないじゃない、羽に邪魔だったんだもの。○○も専用の服にすればいいのに」
「僕は羽は生えてないですからね……で、レミリアさん」

どうしてこんなことをしているのか尋ねようと、ベッドに腰掛けてレミリアをこちらに向き直らせる。
だが、レミリアと正面から向かい合った瞬間、○○は軽く眩暈がした気がした。
――ワイシャツ以外、何も着ていない。
しかも、背中を大きく肌蹴ているものだから、当然前のボタンも止めていないわけで――

「……え、と、○○?」
「…………それは、誘ってるんですか?」

尋ねてみると、レミリアはわかりやすく顔を紅くした。

「……図星ですか」
「ん、うん、その、この前の、宴会で」

慌てるように手と羽をはたはたと振りながら、レミリアは説明を始めた。
とりあえず、バタバタしているせいでワイシャツが肌蹴てもっと危ないことになっているのだが。

「……また誰かからの入れ知恵ですか?」
「う、ううん、今回は、その、私から、どうやったら誘惑できるかな、って思って、風見幽香とかから」
「あの方は一体何を吹き込んだんだ……」
「あ、違うわ。前に聞いた話から」
「そっちですか。というかみなさん偶に集まって一体何を話してるのかと思ったら」
「むう、いいでしょ、別に」

女の子同士で惚気たりもするの、と顔を紅くするレミリアが愛しくてたまらなくなって――唐突に抱きしめた。

「ひゃっ!?」
「可愛いですよ、レミリアさん」

でもとっくに、僕は貴女に魅了されてるんですけどね、と囁いて。

「折角、誘惑してもらったことですし――」
「んっ」

口唇を塞いで、体勢を変えるように後ろから抱き寄せて――腕の中にすっぽりと収めてしまう。

「いただいてしまいますね」
「あ、う、うん……どう、ぞ?」

膝の上で振り返って、小首を可愛らしく傾げる様子に、理性の箍が外れそうになったのは、まあ、仕方のないこととして。





「ん、んっ……」

ワイシャツのあわせの部分から手を差し入れて、柔らかく乳房を愛撫する。

「あ、あっ……そこ、は」

先端はすでに硬くなっていて、○○の指が責める度にレミリアは身体を震わせた。

「ふ、あ……」
「随分と……あ、いや、何でも」

いつもよりも感じやすくなっているのは格好のせいだろうかと思いながら、○○は首筋に口付けを落とした。
後ろから抱きしめてワイシャツの合わせから責めるというのは、何とも言い難い背徳感がある。

「ひゃ、うん、ああ……」

身を捩りながらも抵抗しない様子にどこか満足を覚えながら、○○はいきなり下腹部の方に指を伸ばした。

「あ、や、○○……っ!」

いつもより強い拒絶の声が上がるのと、指が秘部に達したのはほぼ同時だった。
十分に濡れていることを示す水音に、おや、と○○は思う。
状況が状況とはいえ、こんなに感じやすかっただろうか――?
疑問は、レミリアの表情を覗き込んだ瞬間に氷解した気がした。

「う……あう」

羞恥で顔を真っ赤にしている。必死で顔を背けて、こちらに見えないようにしているけれども。
それは、触れられたからとかそういうものではないように見えて――○○は、思わず声をかけた。

「レミリアさん……?」
「あ……う、な、何……?」

何かを誤魔化そうとしているその様子に、どくん、と心臓が跳ねた。
もしかすると、もしかすると、だが。
唐突に思い当たって、耳を甘噛みしながら囁く。

「レミリアさん、僕が風呂場から出てくる前に、何をされていました……?」

その言葉に、レミリアの全身が強張る。その間にも○○は耳を舐り、胸の先端を軽く抓みあげていた。

「んあ、ふ、な、何も……」
「本当、に?」

囁きながら、ゆっくりと愛撫する。レミリアがもどかしく感じる程度の、強くない愛撫。

「は、う……んん、あ、う」

はたして、疼きに耐えられないように、レミリアは○○を見上げる。

「どうしました?」
「う、意地悪……っ!」

睨む視線にも力はなくて、瞳の中で微かに情欲が揺れていることに、○○は微かな満足を抱いた。

「……何も、されてませんでした?」
「…………言わなきゃ、だめ?」
「教えてほしいな」

そうしないと続けない、という含みを抱いたような声で、○○はさらに囁いた。

「う…………」

泣きそうな瞳で、レミリアは○○を見つめた。
その表情は表情で○○を煽ったが、このままだと本当に泣かせてしまいそうで、○○は譲歩することにした。

「……じゃあ、僕がお尋ねしますから、頷くか首を振るか、で」

こくん、とレミリアが頷く。

「では……僕が上がってくるまでの間、こういうことをされてましたか?」

○○が指先で秘部から水音をわざと立てると、レミリアは甘い吐息を漏らしながら、顔を紅くして頷いた。
やはりか、と○○の心臓が高く音を立てる。

「こういうこと、いつも?」

ふるふる、と今度は首を横に振る。恥ずかしいのか、○○の腕をぎゅっと握り締めたまま。

「では、今日は、特別に……?」

微かに頷いたレミリアに、つい好奇心から尋ねてしまう。

「どうして? ああ、答えたくなかったらいいんですが」

少し迷ったような気配の後、ぽつり、とレミリアが呟く。

「……○○の、服、着てたら」
「?」

言葉の合間に喘ぐように息をしながら、続ける。

「○○の、匂いがして。それで、いつもの、こと、思い出して」
「…………っ」
「○○に、どうされてたか、思い出して……それで」

そこまで言って、レミリアは胸元にある○○の指を引き寄せて甘噛みした。
そのまま、上目遣いで何かを訴えてくる。もういいでしょう、と言うように。
それすらも誘っているように見えているとは気が付いていないようだが。
早くなる動悸を無理やりに抑えて、少し抱き寄せる。

「では、最後に……気持ち、良かったです?」

訊こうか訊くまいか、一瞬だけ迷ったが、暴走を始めている心は自分に正直だった。
カッ、とこれ以上ないほど紅く――顔だけでなくその白い肌までも染めながら、レミリアは頷いた。

「……で、も」
「?」

小さな言葉で、呟くように囁くように、レミリアは○○を見つめながら口を開く。

「○○に、ん、されてる方が、ずっと、気持ちいい……」

頬を染めながら、甘えるような声でそう告げられて――
これで理性が飛ばなかったら、僕は本気でその人を尊敬するだろうと、消え去る一瞬前の理性がそう告げた。





「ん、んんっ、あ、ああああっ」

急に激しくなった愛撫に、レミリアは声をあげる。

「ひゃ、や、やん、あ」

抗議しようと身体を捩らせて顔を見上げようとすると、今度は口唇を荒々しく塞がれた。

「ん、んん、んんんんっ!」

舌が絡み合う。しばらく恍惚となりながらその感覚に酔っていると、不意に身体が抱き上げられた。
気が付けば、○○の膝の上に抱きかかえられるような形で収まっていて、荒い呼吸のままレミリアは○○を見上げる。

「○○……? ん、ああ、ひゃうっ」

指が舐るように秘部と陰核を撫で回して、レミリアは身を震わせた。

「あ、ああ……んん」

今度は優しく口付けを落とされて、身を捩ることすら忘れて、その快感に身をゆだねてしまう。
口唇が離されて息をついていると、そのまま優しく首筋や胸元に口付けられた。
だが、今となってはそれすらもレミリアを煽るものとなる。

「ふぁ……あう、ん、あ、もっと……」

もどかしさに思わず強請ると、攻めが激しくなって、レミリアは身体を跳ねさせた。

「ひゃ、あ、かんじゃ、だめ……!」

かり、と乳首を甘噛みされて、その甘い感覚から逃れようと身を捩る。
陰核を強く柔らかく、緩急を付けて責められて、口から吐息が漏れるのを止められない。

「あ、ああ、ん、ああああああっ!」

絶頂に達して、くたりと力が抜けたレミリアを、○○が正面から見つめていた。
視線は優しく、でも瞳の奥には、求めるような光があるのを、レミリアは荒い息の中、確かに見つけて。

「……○○、あの」
「…………欲しい」

貴女が、欲しい。
言葉にならなかった言葉を確かに受け取って、レミリアはこくりと頷いた。

「うん、私も……貴方が」

口付けをかわしながら、体勢を変える。彼の上に跨るようにしながら、レミリアは囁いた。

「大好きよ、○○」





「はぅ、ひゃ、ああっ、んっ……」

甘い嬌声を上げながら、レミリアは○○の動きに従っていた。

「あ、ああ、ん……」

腕を伸ばせば、優しく抱きしめてくれる。突き上げる動きは強くても、優しくて。

「あ、ああっ……!」

それでも今日は、いつもよりどこか激しかった。
激しくて構わない。もっと。どうか、もっと。






私に、甘えて。








先日の、宴会のことである。

『隣、いいかしら』
『あら、吸血鬼のお嬢さん、貴女から絡んでくるなんて……ははーん、今回は何かしらね?』

その席で、不意に隣にやってきたレミリアに、風見幽香は非常に良い笑顔で応じた。

『実は……』

ぽつ、ぽつ、とレミリアは言葉を続ける。視線の先には、少し向こうで他の面々と話している○○の姿。
最初は惚気染みた会話。里に出てどうだとか、館の中ではどうだとか。だが。

『……でも、どこか、無理を、してるような気がして』
『……ん、わかるわ』

とくとくとレミリアのグラスに酒を注いでやって、幽香は頷いた。

『無理、するのね』
『ん……いいのに。意地なんか張らなくても』
『そうよね』

苦笑するような声が聞こえて、二人は声の方を見上げる。

『あら薬師。貴女も思うところが?』
『まあね』

言いながら、二人の近くに腰を下ろしてきた。

『ねえ、男って、あんなに甘え方を知らないものなのかしら』

レミリアが呟く。瞳の中が揺らいで、手にしたグラスの中の酒がゆらゆらと波を立てた。
只人だった。外から来た、特に何ということも無い人間だった。
そんな人間が、力のあるものに恋をしたとき、恋人になったときどうするのか。

『意地っ張りなのよね、無意識に』
『勝手に自分で決めちゃって、走っていって』

必死に、隣に立てるようにと頑張っていて。それが本人が気が付いていないとしても。

『馬鹿よね、男って』
『本当本当。それでこちらがどれだけかき乱されてるかなんて、知らないんでしょうね』

それが、人であろうが蓬莱人であろうが妖怪であろうが吸血鬼であろうが、変わらなくて、と。

『ふふ、どこも同じなんですね、こういうの』
『そうですよー。私のところも、もう少し素直になってくれれば……』

風祝や天狗までやってきていることに気が付いて、レミリアは顔を上げる。
見れば、他の面々も集まってきて、自分の伴侶に対する言葉を思い想いにかけあっていた。

『でも、でもね』
『うん、わかるわー』

頷きあって、そっと呟く。唱和するように。あるいは心の中だけで。




そういうところが、愛しくて愛しくて、たまらない。




『……で、お嬢さんはどうしたいの?』
『ん……だから、せめて、そういうことをしているときだけは、甘えて欲しくて』

ぼそぼそと呟きながら、レミリアはちびちびと酒を口に運ぶ。

『ほら、前に、その、ワイシャツ、とか何とか、言ってたでしょう? そういうことしたら、いいかな、って』
『……誘惑する、ってこと?』
『ええ、その、私は胸とか、そんなにないから効果ないかもだけど……』

いやたぶん効果抜群だと思うけどね、という言葉を幽香は口にせず、当たり障りのない言葉を告げた。

『いいんじゃないの? 彼のことを思ってなら』
『そう、かしら?』
『想いは伝わるものよ、そうでしょう?』

隣に着た永琳が、さらに酒を注ぎ足しながら続ける。それに頷いて、レミリアはぐっと酒を飲み干した。

『ん、やってみる』

せめて彼が、少しでも本心をさらけ出してくれるように、と。そう願って。








ぼんやりと思い返していると、急に左右に揺さぶられて、レミリアは甘く啼いた。

「ふぁああっ、あ、ああ、○○……?」
「何、考えてます?」

情欲に揺れた瞳を見て、レミリアは告げる。ああ、きっと自分も同じような瞳をしてるのだろうと思いながら。

「あなたの、こと」

そう、貴方がどうしたら私にもっと自分を曝け出してくれるのか。
どうしたら、もっと甘えてくれるのか。

「……僕は、ここに」

だから、と縋るように抱きしめながら、彼は囁いた。

「僕のことだけ、を」
「うん、あなたのこと、だけ」

抱きしめ返して、いくつも何度も降ってくる口付けに返しながら、レミリアからも、甘えるように身を摺り寄せる。
その度に中が擦れて、甘い声は漏れるけれど。

「あ、んん、○○、だいすき」
「僕も、貴女が、あなたが、すきです。だいすきです」

抱きしめる力と、口付けが強くなって、声も息も荒くなる。

「ふぁ、ああ、はう、あ、ああ……っ!」

何も考えられなくなりそうだったけど、それでも良かった。
大好きな人が自分を求めてくれていることが、とてもとても、幸せだった。

「ん、ああっ――――!」
「っ、くっ……!」

絶頂に達すると同時に、身体の中に熱いものが流れ込んできたのを感じて、レミリアは彼を強く抱きしめた。
それに応じるように抱きしめてくれる腕のぬくもりが、何故だかとても嬉しかった。








次にレミリアが眼を覚ましたのは、外が明るくなった時間、であった。
無論、この部屋からは時計だけでしかそれはわからなかったけど。

「ん……」

軽く腕と羽で伸びをして、後ろから自分の腰あたりに抱きついたまま寝ている○○に気が付く。
子供のように眠っている姿に、思わず頬が緩んだ。

「……少しは、気を緩めてくれたのかしら」

この格好が良かったのかな、と中途半端にまとったままのワイシャツを抓んで思ってみたりする。
行為の前の会話がとどめであったとは、やはり気が付いていない。
もぞ、と少し身体を起こして、○○を隠すように上掛けをかけつつ、サイドボードの鈴を鳴らした。

「お呼びですか、お嬢様」

程なく現れた咲夜に、レミリアは伝える。

「咲夜、紅茶の用意をよろしく。それと、里の白沢に伝えてきてもらえる? 二、三日、○○を休ませるって」
「かしこまりました。○○さんの分の紅茶は――」
「偶には私が淹れてみるわ……後になるだろうけれど。今は私の分だけお願い」
「はい、かしこまりました」

さっと消えた咲夜と入れ替わりに、パチュリーがノックだけして入ってくる。

「いいかしら、レミィ?」
「いいかしら、って、もう入ってきてるじゃない」

パタパタと羽を動かして、レミリアはパチュリーに問う。

「どうしたの? 珍しいわね、この時間に直接来るの」
「すぐに出ていくわよ。逢瀬を邪魔するほど無粋じゃないわ」

さらりと告げて、パチュリーが問い返す。

「あれ、やるの?」
「あー……んー……」

歯切れ悪く、レミリアは枕に顔を押し付ける。

「……まだ、わからないわ」
「まあいいけど。やるなら協力くらいはしてあげるわよ」
「いいの?」
「いろいろ試す機会でもあるしね」

親友らしい言い方に微笑んで、レミリアは頷いた。

「そのときは頼むわ、パチェ」
「ええ。咲夜にも協力願ったほうが良さそうだしね」

ね? と問いかける先には、いつの間にか戻ってきていたメイド長の姿。

「何事かはわかりませんが、私に出来ることなら」

きょとんとしたまま答える咲夜にも微笑って、レミリアは頷いた。

「ん、よろしく頼むわ……ふあ」
「眠いならもう少し寝てたら? ああ、咲夜、用事が終わったら私にも紅茶を。最後でいいから」
「はい、かしこまりました。ありがとうございます」

咲夜は一礼すると、レミリアへの紅茶を淹れてサイドボードの上に置いた。

「それでは、伝えてまいりますわ。御用がありましたら」
「ええ」

再び去っていく咲夜を見送った後、レミリアはカップに手を伸ばして、紅茶を口に運んだ。
ベッドの上でうつ伏せのまま、というのは行儀が悪いが、○○がしがみ付いたままなので仕方が無い。

「久々に、よく寝てるわね……」

そう呟いてカップを置き、レミリアは体勢を変えて○○を包み込むように抱きしめた。
いろいろと考えることもあるけれど、とりあえず今は。
この今は、彼のぬくもりを感じながら、もう少し休んでいよう。
そう想いながら、レミリアは再び瞼を閉じる。


数分後、静かな寝室に、穏やかな寝息が二つだけ、聞こえていた。


続く?



2スレ>>788 ロダicyanecyo_0167.txt

レミリアとでいうぉーかー番外編6・一週間1へ続く
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