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touhou_icha 2012年06月15日(金) 20:05:41履歴
夜も更けてきて、そろそろ寝ようかと思っていた矢先の事だった。
戸を叩く音に気付き、明りを消すのを止めた。
こんな夜更けにいったい誰だろう。
「誰?」
「わ、私です。椛です…」
戸の向こうから聞こえてきたのは、恋人の椛の声だった。
「椛? 今開けるよ」
つっかえ棒を外し、戸を開けた途端。
「おわっ!?」
椛に押し倒され、土間にひっくり返った。
「も、椛…?」
「ご、ごめっ、ごめん、なさいっ……」
覆いかぶさるようにして僕を見下ろし、椛は瞳を潤ませながら呟いた。
頬がリンゴのように紅潮しており、呼吸は荒く熱っぽい。
これはもしかして…
「……始まっちゃった?」
椛は肯定も否定もせず、貪るように唇を重ねてきた。
反射的に閉じようとする僕の唇を舌で抉じ開け、舌を絡めつつ口内を余すことなく蹂躙していく。
椛の送り込む唾液を必死で嚥下しつつ、僕は初めて椛に押し倒された時の事を思い返した。
最初に彼女に押し倒されたのは、まだ恋人として正式に付き合う前だった。
射命丸さんを通して彼女と知り合い、色々な意味で個性的な他の女性の知り合いに比べ、常識的で話しやすいということもあり、彼女とは付き合う前から割と親しくしていた。
適当にダベっていたり将棋を指したり、そんなユルイ関係がとても心地良かった。
そんな矢先のことだった。
いつも通り、将棋の相手でもしようと彼女の所を訪れ、わけが分からないまま押し倒されたのは。
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
切なそうな口調でうわ言のように呟きながら、僕の衣服を引き裂くように脱がしていった。
抵抗しようにも、妖怪の力に対抗する事など出来ず、彼女の身体から発するフェロモンのような香りに当てられて僕の方も気分が高揚し、気が付いたら繋がっていた。
僕の上に跨り、接合部分から血を滲ませているのも構わず、恍惚とした表情で律動する彼女。
そんな彼女の中に、僕は何度も何度も精を放ち、押し寄せる快感に押し潰されるようにして気を失った。
その後、彼女は大泣きしながら、土下座でもするような勢いで謝った。
謝罪の言葉ばかり口にする彼女を宥めて何とか聞き出して分かったのは、彼女に発情期が訪れたということだった。
彼女達白狼天狗の発情期は、動物のそれのように性成熟すれば訪れるというものではなく、一緒に子供を作りたいと強く願う異性が存在する場合にのみ、何の前触れもなく衝動的に訪れるのだという。
もちろん、自分が発情状態になったとしても、相手がそうであるとは限らないため、普段なら自分を慰めてその衝動を抑えるらしいが、その時は僕が直ぐ傍に居た事もあり、衝動を抑えきれなかったのだという。
そんな感じで無理矢理貞操を奪われたのだが、そこまで想ってくれていた事を多少なりとも嬉しく思ったわけで、その時から晴れて恋人同士となったのだが。
「んっ、んむうっ、ぷはっ! も、椛…せめて布団で…んうっ」
こうして発情期になると、見境なく求めてくるのがちょっと困る。
しかも、だんだんと発情期に入るサイクルが短くなってきているような気がするし、行為もエスカレートしてきたように感じる。
「ふふっ。もう、ここが元気になってますよ?」
普段の彼女からは想像もつかない艶っぽい笑みを浮かべ、椛は僕の股間のあたりを撫で回した。
「こんなにカチカチにしちゃって…キスだけで感じちゃったんですか? ふふふ…」
「ち、ちがっ…それは椛の…あ」」
椛は僕の股間に顔を埋め、口だけを使ってズボンのチャックを降ろしていく。
チャックを降ろし終わった後、口だけ使って、僕の一物を取り出そうとする。
「はむっ…んっ、んっしょっ…」
「くっ! も、椛っ、八重歯が当たって…うあっ」
「ふふ…もう先のほうが濡れてますよ? エッチですね」
勢いよく屹立した僕の一物の先端を指で弄りながら、椛は少しサディスティックに微笑む。
「だ、だからそれは…はうっ」
「んっ、んむっ、んむっ…」
僕の言葉を遮るようにして椛は一物を咥え込んだ。
陰蓑をやわやわと手で揉み解しつつ、亀頭を啄み、カリ首や裏筋に丹念に舌を這わせていく。
僕の弱点を知りつくした愛撫に、あっけ無く射精を迎えそうになる。
「あっ、あっ、も、椛っ! もうっ、もうっ…!!」
「だーめ、です」
あと一瞬、いや半瞬で絶頂を迎えられるという寸前で、椛は僕の一物を解放した。
思わず、縋るように椛の顔を見つめる。
「そんな切なげな目で見つめてもダメですよ」
椛は、口元を自分の唾液と僕の先走りで濡らしながら立ち上がった。
「上のお口に出しても、赤ちゃんは出来ないでしょう…?」
ゾクゾクするような笑みを浮かべながら、椛は袴をたくしあげた。
下着を身に着けずにここまで来たらしく、露わになった十分に潤ったそこに、僕は無意識のうちに生唾を飲み込んだ。
秘所から溢れ出た透明な滴がが、彼女自身の太股あたりまで濡らしていた。
「そんなに鼻息を荒くして…わんちゃんみたいですね」
椛は徐々に腰を降ろし、屹立する僕の一物に秘所が触れるかどうかというところで止めた。
椛の泉から溢れ出るしずくが、僕の一物の先端部分に滴り落ちて濡らしていく。
「う、あ、椛ぃ」
いい加減耐えられなくなった僕は、椛の腰に手を当て下に降ろそうとするが、椛の腰はその位置から全く動かない。
業を煮やして腰を突き上げようとすると、腰を浮かしてかわしてしまう。
快感の最高潮を味わえない焦燥感ばかりが募っていき、気が狂いそうになる。
「これじゃ、どちらが発情しているか分かりませんね」
「も、椛、お願いっ…」
「入れて欲しいなら、ちゃんとお願いしてください」
「お、お願いっ。椛の…椛の中で、出したいですっ! い、入れさせて下さい…!!」
「ふふっ。良く出来ました」
椛は幼子をあやす母親のような表情で微笑み。
「んっ!!」
一気に腰を降ろしてきた。
僕の一物が完全に椛の中に包み込まれる。
まるで、母親の胎内に居るかのような安堵感と、脳を蕩かすような快感。
散々焦らされた後という事もあり、一瞬たりとも耐える事は出来なかった。
「あ、あああっ、あああああ…!!」
背筋を駆け昇る痺れるような快感に、僕の一物は狂ったように椛の中にぶちまける。
「あはっ、すごいです! ぴくぴく動いて…壊れた蛇口みたいに…んっ!」
椛はまだ射精が続いている僕の一物を締め上げ、更に射精を促す。
「あ、あ、あ、し、締まるっ。ふああっ…」
「んふふっ。可愛い鳴き声です」
一向に射精の終わらない僕の一物を締め上げつつ、椛は規則正しく動き始めた。
「ひあっ!? も、椛っ、動かないで…あ、ああっ、あ、ああああ!」
「自分だけ気持ち良くなって…んっ、ずるいっ、ですよ…あんっ!」
時折腰に捻りを加えつつ、椛は淫蕩に満ちた表情で、リズミカルに卑猥なダンスを踊る。
その動きのひとつひとつが、僕の弱点を的確に突いてくる。
「あ、あ、あ、あ、ま、また、ああ、ああああああっ!!」
一度目の絶頂すら終わっていない状態なのに、僕は更に高みへと連れて行かれる。
絶頂を突き抜けた所にある快感に、僕は身体を海老ぞらせ、椛の動きに促されるままに射精する。
「も、もう、やめ…」
「だーめ、ですっ、んっ、男の子なら、あんっ、きちんとっ、女の子を満足させてっ、くださいっ、あんっ!」
微笑む椛の表情に背筋が凍る。
射精と絶頂地獄はは未だに終わらない。
いったい、僕の精巣のどこにこれだけの精子が格納されていたのか。
「ひ、ひいあ…!! お、おかしくな…」
「いいっ、ですよっ。狂っちゃってくださいっ、私にっ、溺れてっ、うんっ、私だけのものにっ、んっ!!」
「あー、あー、あー、あ…」
椛の動きに合わせて強制的に吐き出される自分の声が、壊れたテープレコーダーのように聞こえる。
脳に行き渡る酸素が少なくなってきているのか、視野が狭くなり思考がぼんやりとして来た。
「ああっ! いいですっ、その表情! 素敵っ、ですっ、私にっ、溺れてっ、翻弄されてっ、とても可愛いっ…! ああっ、わた、私もっ、んっ、んあ、んあああああああっ!!!」
身体を限界まで仰け反らせ、椛は絶頂に達した。
「あが…す、吸われ…る…くあ…ぁ」
椛の膣が今までにないほどに収縮し、食い千切らんとするばかりに締め付ける。
魂まで吸い尽くされそうな凄まじい快感に、僕はあっけなく意識を喪失した。
「…さん。○○さん…」
「う、うあ…」
気が付くと、椛が心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。
「ごめんなさい。いつもいつも、私のせいで…大丈夫ですか?」
「あ、ああ。大丈夫だよ」
心配させまいと、僕は笑って見せた。
実際は、腰が抜けて暫く動けそうになかったのだが。
「あ、あの。もう少し、このままで居てくださいね?」
「何が…? あ」
今更ながら気付いたが、僕と椛はまだ繋がったままだった。
「抜いちゃうと、せっかく沢山頂いた種が零れちゃうので…」
「う、うん…」
しばし、無言で繋がったまま抱き合う。
椛の中に収まっている僕の一物は、まだ硬度を保っては居るけど、さすがにこれ以上は粉も出ない。
「赤ちゃん」
「え?」
「赤ちゃんが出来れば、この厄介な発情期も治まるんですけど」
椛が切なそうに呟いた。
確かに、子供が出来れば発情期は治まるかもしれない。
だけど。
「発情期を抑える目的で、子供を作るっていうのも、本末転倒な気がするよ」
「私、○○さんの子供なら、欲しいです。喜んで産みます」
「も、椛」
そんな縋るような目で訴えられると…
「あんっ!? いま、ぴくんってしましたよ。もしかして、まだシたいんですか…?」
「え? い、いや、そういうわけじゃ」
「ふふっ。遠慮しなくていいんですよ。どうせだから、出来るまで頑張っちゃいましょう」
「ひあっ! や、やめ…動かないで…ああああっ…!!」
せめて、亜鉛剤を飲む時間が欲しかったなぁ……うっ。
椛2スレ>>96 ロダicyanecyo_0185.txt
椛にモミモミされてみた2へ続く
SS : 犬走 椛へ戻る
戸を叩く音に気付き、明りを消すのを止めた。
こんな夜更けにいったい誰だろう。
「誰?」
「わ、私です。椛です…」
戸の向こうから聞こえてきたのは、恋人の椛の声だった。
「椛? 今開けるよ」
つっかえ棒を外し、戸を開けた途端。
「おわっ!?」
椛に押し倒され、土間にひっくり返った。
「も、椛…?」
「ご、ごめっ、ごめん、なさいっ……」
覆いかぶさるようにして僕を見下ろし、椛は瞳を潤ませながら呟いた。
頬がリンゴのように紅潮しており、呼吸は荒く熱っぽい。
これはもしかして…
「……始まっちゃった?」
椛は肯定も否定もせず、貪るように唇を重ねてきた。
反射的に閉じようとする僕の唇を舌で抉じ開け、舌を絡めつつ口内を余すことなく蹂躙していく。
椛の送り込む唾液を必死で嚥下しつつ、僕は初めて椛に押し倒された時の事を思い返した。
最初に彼女に押し倒されたのは、まだ恋人として正式に付き合う前だった。
射命丸さんを通して彼女と知り合い、色々な意味で個性的な他の女性の知り合いに比べ、常識的で話しやすいということもあり、彼女とは付き合う前から割と親しくしていた。
適当にダベっていたり将棋を指したり、そんなユルイ関係がとても心地良かった。
そんな矢先のことだった。
いつも通り、将棋の相手でもしようと彼女の所を訪れ、わけが分からないまま押し倒されたのは。
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
切なそうな口調でうわ言のように呟きながら、僕の衣服を引き裂くように脱がしていった。
抵抗しようにも、妖怪の力に対抗する事など出来ず、彼女の身体から発するフェロモンのような香りに当てられて僕の方も気分が高揚し、気が付いたら繋がっていた。
僕の上に跨り、接合部分から血を滲ませているのも構わず、恍惚とした表情で律動する彼女。
そんな彼女の中に、僕は何度も何度も精を放ち、押し寄せる快感に押し潰されるようにして気を失った。
その後、彼女は大泣きしながら、土下座でもするような勢いで謝った。
謝罪の言葉ばかり口にする彼女を宥めて何とか聞き出して分かったのは、彼女に発情期が訪れたということだった。
彼女達白狼天狗の発情期は、動物のそれのように性成熟すれば訪れるというものではなく、一緒に子供を作りたいと強く願う異性が存在する場合にのみ、何の前触れもなく衝動的に訪れるのだという。
もちろん、自分が発情状態になったとしても、相手がそうであるとは限らないため、普段なら自分を慰めてその衝動を抑えるらしいが、その時は僕が直ぐ傍に居た事もあり、衝動を抑えきれなかったのだという。
そんな感じで無理矢理貞操を奪われたのだが、そこまで想ってくれていた事を多少なりとも嬉しく思ったわけで、その時から晴れて恋人同士となったのだが。
「んっ、んむうっ、ぷはっ! も、椛…せめて布団で…んうっ」
こうして発情期になると、見境なく求めてくるのがちょっと困る。
しかも、だんだんと発情期に入るサイクルが短くなってきているような気がするし、行為もエスカレートしてきたように感じる。
「ふふっ。もう、ここが元気になってますよ?」
普段の彼女からは想像もつかない艶っぽい笑みを浮かべ、椛は僕の股間のあたりを撫で回した。
「こんなにカチカチにしちゃって…キスだけで感じちゃったんですか? ふふふ…」
「ち、ちがっ…それは椛の…あ」」
椛は僕の股間に顔を埋め、口だけを使ってズボンのチャックを降ろしていく。
チャックを降ろし終わった後、口だけ使って、僕の一物を取り出そうとする。
「はむっ…んっ、んっしょっ…」
「くっ! も、椛っ、八重歯が当たって…うあっ」
「ふふ…もう先のほうが濡れてますよ? エッチですね」
勢いよく屹立した僕の一物の先端を指で弄りながら、椛は少しサディスティックに微笑む。
「だ、だからそれは…はうっ」
「んっ、んむっ、んむっ…」
僕の言葉を遮るようにして椛は一物を咥え込んだ。
陰蓑をやわやわと手で揉み解しつつ、亀頭を啄み、カリ首や裏筋に丹念に舌を這わせていく。
僕の弱点を知りつくした愛撫に、あっけ無く射精を迎えそうになる。
「あっ、あっ、も、椛っ! もうっ、もうっ…!!」
「だーめ、です」
あと一瞬、いや半瞬で絶頂を迎えられるという寸前で、椛は僕の一物を解放した。
思わず、縋るように椛の顔を見つめる。
「そんな切なげな目で見つめてもダメですよ」
椛は、口元を自分の唾液と僕の先走りで濡らしながら立ち上がった。
「上のお口に出しても、赤ちゃんは出来ないでしょう…?」
ゾクゾクするような笑みを浮かべながら、椛は袴をたくしあげた。
下着を身に着けずにここまで来たらしく、露わになった十分に潤ったそこに、僕は無意識のうちに生唾を飲み込んだ。
秘所から溢れ出た透明な滴がが、彼女自身の太股あたりまで濡らしていた。
「そんなに鼻息を荒くして…わんちゃんみたいですね」
椛は徐々に腰を降ろし、屹立する僕の一物に秘所が触れるかどうかというところで止めた。
椛の泉から溢れ出るしずくが、僕の一物の先端部分に滴り落ちて濡らしていく。
「う、あ、椛ぃ」
いい加減耐えられなくなった僕は、椛の腰に手を当て下に降ろそうとするが、椛の腰はその位置から全く動かない。
業を煮やして腰を突き上げようとすると、腰を浮かしてかわしてしまう。
快感の最高潮を味わえない焦燥感ばかりが募っていき、気が狂いそうになる。
「これじゃ、どちらが発情しているか分かりませんね」
「も、椛、お願いっ…」
「入れて欲しいなら、ちゃんとお願いしてください」
「お、お願いっ。椛の…椛の中で、出したいですっ! い、入れさせて下さい…!!」
「ふふっ。良く出来ました」
椛は幼子をあやす母親のような表情で微笑み。
「んっ!!」
一気に腰を降ろしてきた。
僕の一物が完全に椛の中に包み込まれる。
まるで、母親の胎内に居るかのような安堵感と、脳を蕩かすような快感。
散々焦らされた後という事もあり、一瞬たりとも耐える事は出来なかった。
「あ、あああっ、あああああ…!!」
背筋を駆け昇る痺れるような快感に、僕の一物は狂ったように椛の中にぶちまける。
「あはっ、すごいです! ぴくぴく動いて…壊れた蛇口みたいに…んっ!」
椛はまだ射精が続いている僕の一物を締め上げ、更に射精を促す。
「あ、あ、あ、し、締まるっ。ふああっ…」
「んふふっ。可愛い鳴き声です」
一向に射精の終わらない僕の一物を締め上げつつ、椛は規則正しく動き始めた。
「ひあっ!? も、椛っ、動かないで…あ、ああっ、あ、ああああ!」
「自分だけ気持ち良くなって…んっ、ずるいっ、ですよ…あんっ!」
時折腰に捻りを加えつつ、椛は淫蕩に満ちた表情で、リズミカルに卑猥なダンスを踊る。
その動きのひとつひとつが、僕の弱点を的確に突いてくる。
「あ、あ、あ、あ、ま、また、ああ、ああああああっ!!」
一度目の絶頂すら終わっていない状態なのに、僕は更に高みへと連れて行かれる。
絶頂を突き抜けた所にある快感に、僕は身体を海老ぞらせ、椛の動きに促されるままに射精する。
「も、もう、やめ…」
「だーめ、ですっ、んっ、男の子なら、あんっ、きちんとっ、女の子を満足させてっ、くださいっ、あんっ!」
微笑む椛の表情に背筋が凍る。
射精と絶頂地獄はは未だに終わらない。
いったい、僕の精巣のどこにこれだけの精子が格納されていたのか。
「ひ、ひいあ…!! お、おかしくな…」
「いいっ、ですよっ。狂っちゃってくださいっ、私にっ、溺れてっ、うんっ、私だけのものにっ、んっ!!」
「あー、あー、あー、あ…」
椛の動きに合わせて強制的に吐き出される自分の声が、壊れたテープレコーダーのように聞こえる。
脳に行き渡る酸素が少なくなってきているのか、視野が狭くなり思考がぼんやりとして来た。
「ああっ! いいですっ、その表情! 素敵っ、ですっ、私にっ、溺れてっ、翻弄されてっ、とても可愛いっ…! ああっ、わた、私もっ、んっ、んあ、んあああああああっ!!!」
身体を限界まで仰け反らせ、椛は絶頂に達した。
「あが…す、吸われ…る…くあ…ぁ」
椛の膣が今までにないほどに収縮し、食い千切らんとするばかりに締め付ける。
魂まで吸い尽くされそうな凄まじい快感に、僕はあっけなく意識を喪失した。
「…さん。○○さん…」
「う、うあ…」
気が付くと、椛が心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。
「ごめんなさい。いつもいつも、私のせいで…大丈夫ですか?」
「あ、ああ。大丈夫だよ」
心配させまいと、僕は笑って見せた。
実際は、腰が抜けて暫く動けそうになかったのだが。
「あ、あの。もう少し、このままで居てくださいね?」
「何が…? あ」
今更ながら気付いたが、僕と椛はまだ繋がったままだった。
「抜いちゃうと、せっかく沢山頂いた種が零れちゃうので…」
「う、うん…」
しばし、無言で繋がったまま抱き合う。
椛の中に収まっている僕の一物は、まだ硬度を保っては居るけど、さすがにこれ以上は粉も出ない。
「赤ちゃん」
「え?」
「赤ちゃんが出来れば、この厄介な発情期も治まるんですけど」
椛が切なそうに呟いた。
確かに、子供が出来れば発情期は治まるかもしれない。
だけど。
「発情期を抑える目的で、子供を作るっていうのも、本末転倒な気がするよ」
「私、○○さんの子供なら、欲しいです。喜んで産みます」
「も、椛」
そんな縋るような目で訴えられると…
「あんっ!? いま、ぴくんってしましたよ。もしかして、まだシたいんですか…?」
「え? い、いや、そういうわけじゃ」
「ふふっ。遠慮しなくていいんですよ。どうせだから、出来るまで頑張っちゃいましょう」
「ひあっ! や、やめ…動かないで…ああああっ…!!」
せめて、亜鉛剤を飲む時間が欲しかったなぁ……うっ。
椛2スレ>>96 ロダicyanecyo_0185.txt
椛にモミモミされてみた2へ続く
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