東方キャラとウフフにイチャつくまとめ

「あらあら」
「……それはまた、甘ったるい大宣言ね」
「た、他人に話すと、こうも気恥ずかしいものだとは思わなかったわ……」

月明かりも雲に霞む、薄曇りの夜。
朧月が望むは紅魔館。遮られた月光、湖からの霧の中にあっても、その威風を漂わせる紅。

「な、何よ!? 告白だとか惚気言葉ってのは甘ったるいのが相場じゃないの!
あんたら二人だって似たようなもんじゃない!」
「え? やっぱりそう見える!? やだ、恥ずかしいわー!?」
「「歳を弁えろ薬師」」

が、そのテラスでは、何やらみょんな空気が漂っていた。

「しかし、年の功は羨ましいわね。私も、もう少し押せる何かが有れば――」
「ちょい待ち。何故そこで私らの胸を見るか吸血鬼」
「あげないわよ?」
「要るかッ!?」

深夜、伴侶有る身分の女子が集まり、諺通りの姦しさで、惚気に花を咲かせる。
富みに、その中でも山場となるもの。

「……まあ、改めて思うけど」
「存外、初心だったのねぇ……お互いに」
「仕方ないわよ。――殿方との逢瀬など、縁の欠片も無かったもの」



人、それを猥談という。



「意外だったのは、一番の年の功が、一番奥手だった事ね」
「オトコが出来る前は、さも余裕ぶっていたけど――耳学問?」

「えー、と、その。……姫が、その手の話には凄く詳しくて、ね?」

冷えた紅茶のグラスを煽りながら、狼狽モード全開な薬師、八意さん。
夫は同じく医学を修め、丁寧な物腰が特徴の静かな人物だという。

それ故実直で、永琳の初心さ加減をより一層際立てる存在でもあった。

「で、お嬢さんのお赤飯は最近、と」
「……こっちから押さないと、我慢しっぱなしなんだもの……ぶつぶつ」
「応援してるわよ?」

両手に取ったグラスに目を落とし、悶々としている館の主、レミリアお嬢様。
うー、と唸るたび、大きな蝙蝠羽がその複雑な心境を顕す。

当館の『旦那様』のご執心ぶりは有名で、レミリアの友人曰く『愛よね、愛』と
砂糖を量産する毎日である。




この三人の集まりが定例化したのは、極些細な事からだった。

まず、幽香は以前から紅魔館を訪れていた。
紅魔館の門番が手入れする花園は幽香が絶賛する程のもので、偶に花見ついでに茶を頂いていく。
レミリアとしても、己が館と部下を手放しに褒められて気が乗るので、茶の一つは出してしまうのだ。

そして、偶に永琳が薬を売りに来訪する事がある。
特に、レミリアが色恋に悩む様になった折り、少々妙な薬を試作して、レミリアの顔色の変わり様が楽しかったのか、
以後、試作品を見せては反応を楽しむというのが日課となった。


そのまま少々、季節は巡り。
気が付けば三人とも伴侶有りの身分となった為、今に至る。





「で、そこのおねぃさん、続きはまだー?」
「ちッ、話逸らせなかったか」

忌々しげに目を逸らす、チェック柄のおねぃさんこと、幽香さん。

カカア天下で通っているらしく、事実、彼女の伴侶はとても気弱な人物で知られる。
が、ココにいる彼女の口の堅さからすると、どうもそれだけでは無いらしい。

「駄目よー? ココまで来たら吐いて貰うわ――如何なる手段をもってしても」
「「薬ダメ絶対」」

ヤバ気な注射器を取り出した永琳を、ハモッた突っ込みで窘め、

「あーもー、後悔しなさいよ……甘ったるい事この上無いはずだから」

とっくに空になったグラスを少々乱暴に降ろし、興味津々な二人を半眼で睥睨。
興味津々に身を乗り出す二人の前で、渋々語り始めた。

















ある日、雨の降る晩の事だ。

「○○、あがったわよー?」


就寝前の湯浴みは、大概において幽香が先である。
○○はその後に入り、そのまま風呂掃除まで同時に済ませる為だ。

「はいよ、僕も続く――って、あ」
「あ?」

風呂場は脱衣所前にて○○と対面した途端、彼の動きが固まった。

「……ごめん、着替え、乾いてなかったか」
「あ、いいのいいの、予想付いてたし」

普段は、彼女お気に入りの寝間着姿で、そのまま就寝となる訳だが、今日は生憎の雨。
彼女の寝間着は、止む無く部屋干し真っ最中。
昼間着ていた服も、洗濯籠に放り込んだ手前、もう一度袖を通すのは躊躇われる。

となると、湯上がりの彼女は何を着ているのか。まあ選択肢など無い訳だが。

「……あのー、幽香?」
「あら、なあに?」

「……どうみてもソレは、僕の寝間着に見える訳だが」
「ダメだった?」

それは、使い込まれた薄手のYシャツ。
○○が男性としては小柄な為、二人の身長差はさほど無く。男女の差による体格差も程良く、
多少胸元が詰まった分も、余った肩幅分で補われ、誂えたように彼女にフィットした。

「ピッタリ着れるものなのねー。さっすがにオトコノコ、って事かしら」

身を捻り、具合を確かめても、突っ張る部分もさほど無い事に、大層ご満悦の彼女。

「さて、○○ー?」
「ふぉぇッ!?」

無論。
満悦の勘定に、この○○の解かりやすい反応が含まれているのは、言うまでもない。

「顔真っ赤にしてて、でも目は逸らさなかったわね」
「ぐむ……」

意地の悪い笑みが、漸く顔を俯かせた○○へと近付き、

「えっちいんだ♪」

涙目な彼の耳元で、艶やかに囁いた。

「っ」

悔しいのか、恥ずかしいのか。
何れにせよ、何かに堪えかねた横目が、幽香と合った。

「○○」

幽香は、その目に満足げに微笑み返し、一転して優しく囁く。

「……何さ」
「我慢、してる?」

彼は無言で、だが非常にゆっくりと、躊躇いがちに頷く。

だが、それを確認するよりも早く、幽香は身をすり寄せてきた。

「私も、我慢してる」

目線だけで合っていた二人が、顔を見合わせる。
幽香もまた耳まで紅潮させ、何処か頼りなさげに眉を顰めていた。

「我慢、しないで」
「……うん」

戸惑いと躊躇い、もどかしさを緩やかに解いてゆく、そんな静かで優しいキス。
そんな彼のキスが、幽香はとても愛おしかった。



「○○」
「ん?」
「シャツ、汚しちゃって、いい?」


そう呟いた幽香の視線は背後。未だ湯気が昇る風呂場へ。



雨音だけが、二人の世界を包んでいた。


「ゃ……ぁん」

開いたシャツの前から零れた胸は、○○の手から程良く零れる大きさと、形の美しさ、
そして、立てた指を適度に押し返す弾力を兼ね備えていた。

「前より、ちょっとおっきくなったかな」
「んは……そぉ、っ?」

幽香を椅子に座らせ、その前に○○は腰を下ろす。
○○は暫し、その美しい胸と、彼女の可愛らしい嬌声を味わう事にした。

「やっぱ、撫でるようにするのが良い?」
「ぅん、凄く……どきどきする……はぁ……」

手付きと、興奮と緊張で鋭くなった○○の顔を交互に眺め、その緩やかな快感を、幽香は受け容れていく。

「○○……すっごい顔してる」
「……止めようか」
「ううん――それ、大好き」

手の動きが、少し激しくなる。

「はぁ……はぁ……ぁあっ」

撫でるようだった掌は、胸を捏ねるように押し込まれ、立てるだけだった五指は絞り上げる様に。
それがなお快感であるのか、幽香の吐息が荒いものになっていく。

「ぁん……あぁ……はぁあっ」
「今日の幽香も凄くえっちだ」
「ん……ほんと……胸だけなのに……いい……ぁんっ、あっ」

幽香はぴくりと身を捩らせ、ゆっくりと自分の臍下へ指を這わせる。

「あ……じゅわぁ、って、溢れてくる……あぁ」

掬い取った自らの愛液を舐め取り、先程より大きく身を震わせる。
そのまま目を瞑り、○○からの愛撫をされるがまま甘受する。

しかし、程なくして、その潤んだ瞳が薄く開き、

「……○○」
「ん?」

熱い吐息を呑み込んで、○○を伺う。

「胸、好きなら……胸で、してあげよっか?」




入れ替わって、今度は椅子に座る○○の前に、幽香が腰を下ろす格好だ。

「……元気ね」
「う」
○○の男物は内側から突き上げられ、その中のモノの輪郭が解るほど張り詰めていた。

「ん、しょ……っと」

大胆にも、幽香は彼の腰に手を掛ける。

「わ、待っ、自分で降ろす! 降ろ――」
「そーれ」
「わぁー!?」

抵抗する間も無かった。
豪快に彼の男物はすっぽ抜かれ、開放された怒張がそそり立った。

「ご、強引な子だなぁ」
「だって、じれったいんだもの」

さて、と幽香は○○の股の間に身を乗り出して、その逞しく猛るイチモツを、
その美しい曲線美の谷間に宛った。

「う、あー……」

その光景の眩むほどの誘惑に、○○の理性が攪拌されていく。

「……んふ」

眩んで呆然となった○○を眺めながら、幽香は先ず、彼の肉棒と谷間に、唾液を落としていく。
そして馴染ませるように両手で胸を揺すっていく。

「はぉ……ぅッ」

粘り気のある音を立てて、幽香の胸が○○を犯す。
快感が強くなってきたのか、○○が堪えるように、空気ごと唾を飲み込む。

「……これ、初めてするけど……」 

胸で嬲られる肉棒と、荒れ狂う淫欲に耐える○○。
それを眺める幽香は、艶やかに微笑み、

「……いい、感じちゃう……はぁ」

一際、熱の籠もった溜息を漏らした。

胸での奉仕は直ぐに縦の動きが加わり、挟まれた○○のモノを扱き上げていく。

「ん……」
「ぉお゛ぁッ」

時折、先走りを吐き出し続ける先端を下で責める度、だらしのない声が上がる。

「んふ……凄い、わたし、先にイキそ……ふむ……」

見れば、幽香の股下からは、夥しい量の愛液が溢れていた。
胸の間で暴れる○○の分身と、込み上げる絶頂までの快楽に堪え続ける○○の表情が、
彼女にとっては強烈な誘惑だった。

「幽、香、ぁ、も、う」
「もぉ、思いっきり出しちゃえ♪」

はむっ。
と、彼の先端が銜え込まれた。

「あ゛ッ――!」

飛沫く、という表現が正しいだろうか。
そんな勢いで、夥しい量の欲望が放たれた。

「ぷぁ――」

口腔に熱い迸りを感じると同時に、幽香は唇を離す。
そして自らの汚れも構わず、寧ろ先を促すように、胸で○○を絞り抜いていく。

「熱――ぷは、どんどん、出てくる」
「あ、あ、あ゛ぅ、あ゛ッ」

顔も、髪も、胸も、熱い白濁が浴びせられ、白く染められていく。

「ふ、ぁん……っ」

幽香の身が震え、風呂場の床に、結露とは違う水気に湿った。
肉棒を離して身を逸らし、涎を垂らし、精液にまみれた淫靡な表情を浮かべる。

「ゆう……か」

射精の後、虚脱感に朦朧とする頭で、○○が幽香を見やる。

「は、……わたし、も、イッちゃった……♪」

幽香は床に横たわり、閉じていた股を開き、自らの情欲を確かめていた。
霰もない格好で、愛欲に酔う瞳が、○○を見つめている。

「は……もっと、はぁ……○○が……はぁ……欲しい……」

熱っぽく彼の名前を呼び、懇願する幽香の姿に。

「……っ」

○○は自らの理性で、敢えてその理性を、木っ端微塵に叩き割った。




「あんっ、ああ、ああッ! ○、○ッ、イイっ、イイのぉッ!!○○っ!」

姿勢は正常位。
横たえた幽香の腰を抱き上げ、下からひたすら突き上げる。

「はっ!はっ!、幽香っ! ゆう、かぁっ!」

風呂場に反響する淫らな水音も、雨音に直ぐに消える。
雨に守られて、今は二人の声と、姿と、愛欲だけの世界。

「イイ? ○○っ、気持、ち、いい?」
「いいよ……もっと、幽香が、欲し……ッ!!」
「あっ! んんっ、あああっ! あんッ! っまた、おっきくっ、あぁっ!」

底無しに昂る性欲。
胸を揉みしだき、脚を絡め、唇を貪り合う。

獣のように。
否、獣よりも激しく、男女にしか無い激しさと荒々しさで、お互いを求める。

「はぁ……っはっ! はっ! はっ!」
「ふぅあっ!? あっ、深、あ゛っ、ああ゛っ!?」

片足を持ち上げ、抱くようにして、ねじ込み気味に腰を叩き付ける。
○○の滾るモノが幽香の最奥を突き、その度に幽香の嬌声が激しくなる。

「んあぁッ!? あっ、ら、めぇっ、だめぇっ! とんじゃ、ぁあぁっ! 」
「ゆーかぁッ! ゆうっ! かぁっ! はあ゛っ! あ゛あッ!」

意識の末端まで快楽で痺れて、熱に浮かされて来た幽香の眼。
その情欲の臨界は○○まで伝わり、○○は限界まで抽送のストロークを深く、早くしていった。

さほど間を空けず、限界は訪れた。

「はぁん! ぁん、○○、あ゛っ、あぁああああああああああああ!!」
「ふ、ゆう、かッ! っぁああああああああああああ!」

互いに身を震わせ、快楽に吠え、情動をぶち撒ける。
腰をぶつけ合う度に、白濁した愛液が何度も飛沫き、粘り滴っていく。

「はぁ、ああ、○○、いっぱい、○○が……いっぱい……♪」
「ああ、はぁ、ゆうかが……はぁ……締め付けて……吸い上げて……ふうっ」

そのまま、全てを吐き出すまで、腰を打ち付け合った。

「ふぅ……っ」

目一杯果てた事で、虚脱感と共に理性が復活した○○が、幽香へと覆い被さる。

「ん……いっぱい、出たね」

幽香がその背を抱き返して、白濁を散々浴びた顔で微笑んだ。
その妖艶さに、○○の心臓が軽く跳ねた。

「あ」
「う」

その唐突な感覚に幽香が、軽く身を捩らせた。
今更恥ずかしげに目を逸らす○○へ、意地悪い笑みで囁く。

「……また、おっきくなったね」
「……う、うん」

今回は、割と素直に頷いた。
それに満足げに頷き返し、

「いいよ、もっと、しよ?」

その頬へ口付けた。
○○は一瞬、呆然とその頬をなぞりながら、何とか判断力を取り戻した。

「いい、んだ?」

確認の意味で問い返すと、頬の赤みを一層強くして、幽香が頷いた。




「――赤ちゃんが出来るくらい、いっぱいシて?」




――後日、○○曰く。



『流石に二回目に理性を粉砕した後は、自動復旧まで覚えていられなかった』。



「まあその後は、私だけが覚えてるお楽しみ、って事なんだけど――あれ?」

開き直って、ノリノリのハイテンションで熱演してみれば。


「……」

目の前の吸血鬼は、耳まで赤より紅色に染めて、硬直していた。

「こ、これは刺激が強すぎるわ……抜かった……ッ!」

薬師は、鼻を止血帯で覆って冷やし、妙に紅くなったアイスティーのグラスで鼻を冷やしていた。

「……あ、あのー」
「何よ」
「ついカッとなって、よく覚えてないんだけど。私、どのくらい事細やかに解説していた?」
「致している時の彼の顔が、どのぐらい好きだ、とは聞いたわね」

今度は、幽香の顔色が爆発寸前になる番だった。

「う〜っ」
「きゅうッ」

レミリアと幽香がテーブルの向こうへ倒れ込んでいくのは、その数瞬後、殆ど同時だったという。




(色々と終了します)



1スレ>>569 ロダicyanecyo_0068.txt

SS : 風見 幽香へ戻る

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Wiki内検索

管理人/副管理人のみ編集できます