東方キャラとウフフにイチャつくまとめ

「文、明日の朝用事ある?」
「明日ですか?ええ、ちょっとネタ探しに出ようと思ってますけど」
「そっか……」
「何か予定考えてました? 約束があるわけじゃないので気にしなくていいですよ?」
「いやいや、いいんだ。一緒に山の中を散歩したりするのもたまにちょっといいかな、とか思っただけだから。
俺一人でちょっと行ってくるよ」
「山の中ですか。家の近所なら○○さん一人でも大丈夫でしょうけど……」
「あ、そうか……」
「話の通じない妖怪とか、野生動物とかもいますからねえ」
「そうだよなあ……情けないけど、一人だと危ないか。
うん、まあ大人しくしてることにするよ……」
「――そうだ、私が○○さんにおまじないしてあげますよ」
「おまじない?」
「ええ、一人で歩いても大丈夫になるおまじないです。
家を出るのが朝なら、ちょうどいいのがありますよ」
「ふーん、じゃあお願いしようかな」
「はい! それじゃあ今日は夜も遅いし、そろそろ休みましょうか」
「そうだな、風呂も早めに済ませたし……」
「じゃあ私、寝巻出して布団敷いておきますから」



「○○さん、朝ですよー?」
「ん……早いな、文」
「今日は朝ごはん、私が作っておきましたから。
着替えて、一緒に食べましょう?」
「あー、うん、すぐに起きるから待っててくれ」
「服、そこに出しておきましたからね」



「ごちそうさま」
「ごちそうさまでした」
「片づけは俺がやっておくよ」
「じゃあ、お言葉に甘えて。私は先に出掛けますね」
「あれ、おまじないって?」
「……あ、もう済ませてありますから大丈夫ですよ。どんなおまじないかは内緒ですけど」
「そう?」
「それでは、行ってきます。夕方には帰りますね」
「行ってらっしゃい。俺も明るい内には戻るようにするよ」



「うん、天気もいいし、空気がおいしい。
その内文も一緒に来れるといいなあ。
……しかし、これだけ歩いても特に何も起こらないのは、やっぱり『おまじない』が効いてるのかな」
「――○○さーん、文さーん、そこにいるんですかー?」
「あの声は……椛だ。おーい、こっちこっち」
「あ、そっちでしたか。ちょうど木の陰で見えなくて……あれ、○○さん一人ですか?」
「え、いや、俺一人だけど」
「変だなあ、文さんも一緒だとばっかり……ちょっと失礼します」
「?」
「くんくん……あれ、やっぱり……普段よりも……くんくん……一緒にいるだけなら……あ!」
「ど、どうした!?」
「す、すすす、すみません!ゆ、ゆうべはおたのしみでしたね!」
「は!?おい椛、どこ行くんだ、椛ー!」



「ただいま、○○さん、帰ってます?」
「おう、お帰り、文。ご飯もうすぐ炊けるよ」



「おまじない、効いたでしょう?」
「ああ、おかげで全然危ない目に遭わなかった。ありがとうな」
「……いえいえ、どういたしまして。明日は、出かけますか?
ちょっといいネタがあったので、私は取材に行かないといけないんですけど」
「そうだな、天気も良さそうだし……またおまじない、やってくれる?」
「え?……ええ、いいですよ」



「○○さんは……うん、まだ寝てますね。
『おまじない』をしておくとしましょうか」

「今日着る○○さんの服を一揃い、と。さて」

「この、『とらんくす』っていうのはやっぱり落ち着きませんね。
ドロワーズみたいな形ですけど、妙に風通しがいいですし。
……まあ、褌よりは楽そうですけどねえ」

「シャツ、やっぱり大きいですね。
私の胸がもうちょっとあったとしても、問題なく着られそうです」

「そう言えば、外の世界ではこういう洋服が普通なんでしたっけ。
山では手に入りやすいから最近は洋服でいることが多いですけど、
人里にいた頃時々見た和服の○○さんも、あれはあれでけっこうかっこよかったなあ」

「――よし、完了。後は朝ごはんの支度で動いてる内に、
程よく――人間にはわからないけれど、山の妖怪や動物にはわかる程度に――私の匂いが付く、と。
天狗の匂いがするのに襲いかかってくるような命知らずはいませんからね」

「支度が済んだら自分の服に着替えて、○○さんを起こせば問題なし。
……別に種明かししてもいいんですけど、ちょっと恥ずかしいですし」

「さて、今日も一日がんばるとしましょうか!」


メガリス Date:2011/01/16 01:20:54

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このページへのコメント

あやや優しい

0
Posted by 正宗 2015年09月22日(火) 08:14:34 返信

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