鉄血の4弾で追加された別バージョンである阿頼耶識バージョンとは同時出撃可能だったが、鉄血の5弾からは絆カウンターの適用の都合上からか統合されて同時出撃不可となった。
(ガエリオとの絆カウンターが両バージョンに対応しており、CPのコンビネーション必殺も両バージョンに対応している(中身は一緒))
その関係上、勝手ながらページを統合し、阿頼耶識バージョンのページは削除しました。
ギャラルホルン火星支部所属の新米MSパイロット。
火星人の母親を持つハーフ(AGEの世界で言う所のアップルズ(本編では言及されず)に相当)で、地球人ばかりで構成されているギャラルホルン内では差別意識から疎まれている。
(ギャラルホルンに入隊出来たのも彼の父親のコネがあったからである)
そんな中、彼と対等に接してくれるクランク・ゼントを慕っており、彼の率いるグレイズ隊に所属していた。
コネで入隊したとはいえMSの操縦技術は決して低くなく、実戦経験を積む度に格段に向上している(もしかしたら人知れず人並み以上の努力をして操縦技術を磨いているのかも知れない)。
相手からの攻撃も自身が生存出来るように最低限は回避しており、自身が致命傷を負った鉄華団との四度目の交戦でも即死は免れ、脱出装置も作動させている。
シュヴァルベ・グレイズに乗り換えてからの戦闘でその事が顕著に表れ(致命傷となりにくい遠距離からの射撃は装甲で受け止め、近距離での攻撃は反撃しつつ回避するなど)、阿頼耶識システムの恩恵を受けたノルバ・シノとの戦闘では常に優勢に立っていた。
(ワイヤーで雁字搦めにして空間認識の優位性を殺ぐ戦法でイニチアシブを取っていた)
初陣としてCGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)への襲撃に参加するものの、動力炉だった300年前のMSに良いようにあしらわれ、搭乗機の左腕を奪われたほか、自身も負傷してしまいクランク二尉に運ばれて退却という苦いものとなった。
クランク二尉が単独で出撃する際にリベンジとばかりに自身も志願するが負傷を理由に断られ、基地で傷を癒すことになったが、信頼する先輩士官は鉄華団との決闘で戦死、未帰還となってしまう。
それからというものの、クランク二尉の敵を討つためだけに戦いに身を投じるようになった。
(しかし下手人が三日月とバルバトスである事や介錯で死んだ事は知らないので、クランク二尉のグレイズを改修したグレイズ改や流星号を敵の象徴と捉えてしまい、バルバトスそっちのけで固執しがちである。)
性格は生真面目であるため、後の上司であるガエリオ・ボードウィンをして堅物扱い(ドルトコロニーでの実戦まで)していた。
その後、火星支部長のコーラル・コンラッドの野心の片棒を本人が意図せず担ぐ羽目になり、鉄華団と交戦するも撃破されたかつての僚機のパーツで強化されたMSには軽く捻られてしまった。
さらにかつてのクランク搭乗機のグレイズが増援として現れ、敵愾心を燃やすことに。
その後は助っ人で現れた監査部の2人に助けられ、帰還後は彼らに鉄華団討伐のために同行を志願(直談判)、ガエリオ特務三佐預かりの身となり、地球本部へ帰還後ガエリオ共々ドルトコロニーへと出動した。
この際、実家から骨董品を引っ張り出したガエリオからシュヴァルベ・グレイズを譲り受ける。
地球本部付近の衛星軌道上のステーションで待機中に地球の士官に火星の猿と絡まれるも億尾もなくあしらった。
人を生まれでだけで差別するギャラルホルンの闇もまた深いことが明らかであり、世界を歪ませている。
尤も、上司共々鉄華団の面々を宇宙ネズミと侮蔑しているあたり、鉄華団の追っかけ組も歪んでいるのは言うまでもない。
とはいえ、これには阿頼耶識システムへの嫌悪感もあったようである。
(名瀬の言葉から一般的に宇宙ネズミ=阿頼耶識処置者であると判断できる。今は専ら鉄華団に対する蔑称になっているようだが、2話でオルガがクーデターを起こす際に自分たちのことをそう言っている。)
アインはもとより、その上司も少なくとも生まれだけで差別をするタイプではないことは両者の関係から明らかであろう。
そのためか公式2次スピンオフの3丁目のおるふぇんちゅでは鉄華団サイドの人物は上記の通り「ネズミ」がモチーフとされており、対するギャラルホルンサイドの人物が「猫」で構成されているが、その中でアインはなんとモルモット(動物の分類学上、ネズミ目にあたる)に扮している。
ドルトコロニー宙域での戦闘では見事にシュヴァルベを乗りこなすものの、大した戦果を挙げる事もなくガエリオが駆るキマリスを庇って負傷、そのまま撤退する。
(この戦闘で交戦した流星号(グレイズ改弐)を「クランク二尉の風格が損なわれた下品な色の機体」と思い、更に恨みを募らせている。)
恐らく火星から鉄華団を追い続けている唯一の人物であるので彼らの行動を先読みする事が出来、強襲装甲艦二隻を囮にして別働隊が地球への降下を企てている事を察知。
前回からさらに向上した操縦技術を以てして流星号の動きを完全に封じるが、自分とは逆にガエリオの戦闘パターンを読んで対策を立てていたバルバトスの三日月によってガエリオが追いつめられている事を知り、投げつけられたグングニールから再び機体を盾にしてキマリスの撃墜を防ぐが、敬愛するクランク二尉同様にコクピットを貫かれて致命傷を負ってしまい、何故自分の身代わりになったのかと問うガエリオに「誇りを失った自分にもう一度立つ脚をくれたから」と答え、最後の力を振り絞って脱出装置を作動させた後に意識を失う(この後はガエリオに回収されて帰艦した模様)。
そして意識不明のまま生命維持装置に入れられ、生死の境を彷徨っていた。
この後の展開を考えると、このまま人として楽になった方がガエリオにとっても幸せだったのかもしれない…
大気圏上での戦いの後、ガエリオが死に瀕した彼を救いたい一心でマクギリスの提案に乗った事により、阿頼耶識の施術と大幅な肉体改造(四肢切断の上(これは戦闘での負傷の影響も考えられるが)でマシンに直接接続)を受けさせられて復活。
大型MSグレイズ・アインの生体ユニットとして機体に組み込まれる。
脊髄に直結した阿頼耶識ケーブルの本数は三本、つまり三日月と同じ本数である。
内臓のほとんどが壊死しており外部から栄養を供給されているかのような描写があるほか、脳以外は植物状態なのか激高している最中もコックピット中央処理装置内のアイン本体は虚ろな表情を一切変えることはなかった(鉄血公式のあらすじ(第1期最終回(25話))参照(4枚目))。
のちにOA5弾Mのカードイラストとして当該部分が採用されている。
ちなみに謎の液体で満たされているコックピット中央処理装置内にはアイン用のスクリーンや操縦レバーなどの類はなく、入出力の一切を阿頼耶識を通した思考操縦に依存しているものと思われる。
他の機体で例えるとインテンション・オートマチックシステム(I・A・S)やネオ・サイコミュシステム(しかも脳波コントロールできる!(バーストエール))に類するものとなっている。
復活した彼は精神が著しく崩壊しているかのような言動が多く見られ、クランク二尉の事に必要以上に拘っている他、固執する必要が無くなった筈のクーデリアを追ってMS戦がタブー(MSの動力炉であるエイハブ・リアクターから発生するエイハブ粒子が電波阻害効果があり都市機能をマヒさせるため)であるエドモントン市街地に突撃し、都市機能を破壊した挙げ句、MSで生身のクーデリアに危害を加えるという常軌を逸した行動を起こしている(三日月も生身の人間にレンチメイスを振るっていたが、「軍人」と「非武装の民間人」という大きな違いがある。尤もこの時のクーデリアはとてもただの「民間人」と呼べるものではなく、実際、彼女の行動は世界に軍拡・戦争の流れをもたらすことになるため、ギャラルホルンからすれば「危険人物」となる)。
また、ひそかにガエリオの呼び方が変わっているのも特徴であった(施術前はボードウィン特務三佐に対してガエリオ特務三佐と呼んでいる)が、時々施術前の呼び名になることも。
死んだ人物に拘る事よりも今生きている仲間を守る事を優先させていたかつての彼の面影は最早どこにも無く(皮肉な事にそれは恩師の仇にして自分を殺した相手と同じ考えである。口数こそ違え、本来アインと三日月は似た者同士だったのだろう)、肉体改造の過程で人としてのまともな感情や兵器に不要な思考は排除されて壊れた心だけが残ってしまったのかもしれない…
四肢を失ってまで受けた改造は常軌を逸脱する程のMSの操縦を可能にさせ(かつて三日月を追いつめた事のある(といってもバルバトスの不調が原因だが)ラフタ曰く三日月以上の動き)、並ならぬ反射速度によってアジーとラフタが駆る漏影の連携攻撃を避けてコクピットを瞬く間に粉砕(ただしパイロットに致命傷は与えていない)、目の仇であった流星号をも胸部・頭部・右腕を破壊し、機体に傷一つ負わせる事無く鉄華団の主力MS三機を撃破した。
火星圏を出てまで鉄華団との戦闘の機会を求め続けた理由は前述の通り他の隊員と分け隔てなく自分と接してくれたクランク二尉の敵を討つためであるが、そんな自分をなにかと気にかけてくれたガエリオが危機に陥った際には迷わず彼を庇ったり、ドルトコロニーで統制局とアリアンロッドが行った暴動の鎮圧に名を借りた虐殺に顔を顰めたりしているので、視野が極端に狭くて自分の周囲に居る人間の事しか知らないという短所があるものの(つまり身内にしか気を配れない。若さや差別されてきた環境を考えれば仕方がない部分もあるが)、彼もクランク二尉同様に本来は優しくて潔く高潔な性格だったのかもしれない。
しかし肉体改造を受けた彼は文字通りの復讐鬼と成り果てており、バルバトスの太刀に貫かれる最後の最後の最期まで妄執のまま言葉を吐き出しながら(阿頼耶識バージョンのやられセリフの元ネタ)散っていった。
仇相手も自分と同じで仲間を大切に思い、守るために戦う事の出来る一人の人間だと知る事が出来れば、また結末は違ったのだろうか?
完全に死亡し、物語本編にはもう顔を出さない過去の人物・・・と思われたのだが、2期では急転直下な流れで、実は別の意味で生存していることが明らかになった。
その実態とはガンダム・ヴィダールならびにその本来の姿のガンダム・キマリスヴィダールに搭載された機体管制制御システムである阿頼耶識type E(疑似阿頼耶識システム)の母体が彼の脳で、謂わばALICEに近い物。
ヴィダール改めガエリオと接続させることにより、システムが最大出力で稼働してリミッターが解除、ガエリオの身体を文字通り操ることにより「真の阿頼耶識」同然の動きを可能にする。
ただし、過去に暴走したことのフェイルセーフのため、攻撃の決定権はガエリオが握っている模様。
よって私が/俺がではなく「俺はガンダムだ」といえる。
そのため、アイン・ダルトンという人間は死亡した事実に変わりはないだろう・・・。
しかしながら、死してなお、主のために尽くすのはまさに「部下の鑑」と言える。
最終的に自分とガエリオの誇りを貶めた男を討ち取る事には成功したものの、肝心の罪ある子どもに関しては殆ど戦う事が無く、その最期を見届ける事すら無いまま相手は死んでしまった。
(それ以前に鉄華団という組織と交戦したこと自体も、ヴィーンゴールヴでのバルバトス戦一回きりである)
復讐の為に身を窶した男の生き様としては何とも拍子抜けな結果だが、かつては、そして今も己が復讐より大切な仲間を優先させられる彼にとってはこれもまたひとつの終わり方として受け入れられる物かもしれない。
マクギリス・ファリド事件後の動向は不明だが、
髪を伸ばしたジュリエッタや入院生活を送るガエリオ(阿頼耶識の除去手術を受けている最中のようにも見える)、再び封印されたバエルを見るに機体共々戦闘目的では必要とされなくなったものと思われる。
これからはボードウィン家の行く末を見守るもう一つの存在として、その傍らに在り続ける可能性もあるのだろう。
全くの余談だが、アインの中の人である内田さんと三日月の中の人である河西さんは共にGガンが好きで、ドモンが好きなキャラと答えている(片やTV地上波限定の副音声(内田さん)とトライエイジ研究所のインタビュー(河西さん))。
そのため、上記の二人をチームで組む(両雄結束させる)場合、残りの1枠をドモンにしてやるのもこのトライエイジの楽しみ方の一つと言える。
(ガエリオとの絆カウンターが両バージョンに対応しており、CPのコンビネーション必殺も両バージョンに対応している(中身は一緒))
その関係上、勝手ながらページを統合し、阿頼耶識バージョンのページは削除しました。
TK1-074 | CP | ||||
---|---|---|---|---|---|
ステータス | HP+1000 | アタック+1200 | スピード+1400 | ||
バースト | スピード | 邪魔するな!! | バーストLv | 3 | |
スキル | 無謀な突撃 | 味方がアシストしている時、クリティカル発生。【毎回】 | |||
ボーナス | ギャラルホルン | 同じアイコンのカードが小隊内に多いほど必殺技がアップ。 | |||
背景 | 特殊(ガンダム・バルバトス&シュヴァルベ・グレイズ) | ||||
備考 | 今まで伏せられていた「???」が2015/9/28に予告なしに開放。鉄血公式の更新に合わせての公開。ステータス合計値は3600。 CPボーナスは基礎ステでは無く必殺技向上なのだが、このカードのみを使ってもCPボーナスは発動する為、「全ての機体に専用機補正がある」のと同じ状態という、パイロットスキルとかみ合った性能を持つ。また同弾CPグレイズのみ、通常の専用機補正とあわせて最高で必殺威力を+1700補正まで引き上げられる(つまり5コス・6200という超火力と化す)…が、ネタの域か。 トライブレイズ持ち(愛機の鉄1弾CPもここに含まれる)との相性がいいアシスト付きクリ確持ち。主だった使い方は同じ内容のスキル持ちの先人「戦場のジュリエット」に記載。ただ、バーストがスピードバーストの為、能動的に攻める姿勢が大事である(というか、コレまでの所持者がディフェンスバーストばかりだったのでやっとこの系統のスキルで「自分から攻めれる(攻めやすい)」カードが出てきたとも言える)。 ただ、アシストが付くことでクリ確という点で決闘ボーナスの無くなる闘気とは相性が悪い(鉄1弾より決闘ボーナス抜きでの火力がさらに下方修正される)ので、この場合は常に最大火力を保てる速烈や、アシストが付く事でアシストボーナスによるスピード増加で追加ダメージの最大ボーナスが取りやすい突撃を使う方がいいだろう。 また、スピバということで忘れそうになりそうだが、このスキルは後攻でも発動する点も長所といえ(前述の同スキルディフェバ勢は受けてクリティカルの入った一撃を返す狙いが主)、中の人もバーストも同じBG3弾Pユウマとは異なる使い方(向こうは先攻を取ることが絶対視されるため)ができる。とはいえ、スピード重視のスピードバーストの本カードでわざと後手に回る利点はないので、バーストバトルに負けた際など、リカバリーにも使える「保険」程度に思っておいた方がよいだろう。そういう点では新たに追加された専用機鉄3弾CPシュヴァルベ・グレイズはうってつけといえる。グレイズ・アインを運用する場合も地上でなら高めのスピードと★クリティカルで今ひとつ足りない速度と火力を補って速攻型の機体として活用可能。地上以外では地形適性の強化が必須である。 |
TK3-063 | R | ||||
---|---|---|---|---|---|
ステータス | HP+1800 | アタック+1200 | スピード+600 | ||
バースト | ディフェンス | 誰であろうとついていく。 | バーストLv | 2 | |
スキル | 命を懸ける覚悟 | ラウンド2からずっと仲間全員の必殺技+1000、必殺技コスト+1。 | |||
背景 | 鉄3弾CP専用シュヴァルベ | ||||
備考 | 新しい搭乗機の参戦に合わせ、一弾おいて再登場。最近は低レアでもぼちぼちと排出されていた味方全員の必殺技高燃費化スキル持ち。さりげなく08小隊の主人公とヒロインが初参戦時に所持していた効果と同等のスキルを連続で所持している。 専用シュヴァルベ・グレイズのCP版が有するGオーダー「クランクの教え」は「戦場のコンサート」/「エイハブ粒子の供給」同様に全味方機体の必殺技をコストを無視して発動させる物。必殺コストを増やすというデメリットを持つアインのスキルとは非常に相性が良い。ステータス面でも高HP+ディフェンスバースト+不沈と不沈受けに必要な要素は揃っている(スピードは妙に高くなるので相手の烈破や逆襲を発動させてしまいやすいが)。アタックだけ合計3400とやや心許ない数値となるが、幸い必殺技コストは低めの5なので攻めさせる場合は必殺技主体にしたい。一方で以前の搭乗機グレイズは片やアビリティが突撃のC、片や速効型パイロットを乗せた方が無難な配分のCPなので相性はあまり良くない。Cに乗せる利点はまったく無いが、CP版だと全ステータスがバランス良く整い、トライブレイズの効果で燃費の良い必殺技の威力を更に上げる事も出来る。…そしてグレイズ・アインの鉄4弾SECに乗せると無双の発動には適している代わりに必殺技がコスト10・威力8900と、前述の機体とは打って変わってロマンの領域(B6弾SECブルー&B8弾Pゴッドマスターと同じコスト帯)にまで到達する(ちなみにスピードは3600)。いずれにせよ専用機に乗せる事に拘ると不必要なまでに高いスピードも付いてくる事は留意・・・だったのだが、鉄5弾CPのグレイズ・アインは重量型配分の決戦であり、このカードとの噛み合わせも良く無難な運用ができるようになった(ただし、必殺が6800の8コスと必殺がやや打ちにくいという難点が生まれたが)。 証言では復讐の念を気に掛かるギャラルホルンの士官。今となれば彼の発言が的確なものとなってしまった・・・。 |
TK4-078 | 阿頼耶識バージョン | M | |||
---|---|---|---|---|---|
ステータス | HP+2000 | アタック+500 | スピード+1800 | ||
バースト | ディフェンス | これでクランク二尉の無念を晴らす事が出来る。 | バーストLv | 3 | |
スキル | 止まらぬ想い | 攻撃を受ける度に、ずっとアタック、必殺技+1000。 | |||
背景 | 鉄4弾SECグレイズ・アイン | ||||
備考 | 史上初、SEC付帯Mは放送中(鉄血の4弾稼働時点)のラスボスとなった。ステータス合計値は4300。 台詞的にもグレイズ・アイン搭乗時をイメージしていると思われるがカードのイラストは在りし日の五体満足かつ軍服を身に纏った物である(公式HPの鉄血3弾参戦機体・パイロットリストで使われていた物)。 ステ配分は背景の搭乗機と同じアタックを犠牲にHP・スピードに割り振った振り分け。更にスキルの発動条件はB4弾Pシン同様、攻撃を受けた時に能力アップだが、こちらはディフェンスバーストに加え上昇能力がスピードから必殺になっている分、安定して火力向上が出来るのが強み。高めのスピード補正でバースト封じに対してもある程度は対抗できるが、スピードバースト相手には敵わないので、相手の撃破は無理でもこちらが撃破されないように、対策(BG5弾Pクリムまたは繚乱4弾Mザザを僚機に据えるなど)を用意したい。 専用機のグレイズ・アインに搭乗させるとHPが素の状態で6500とかなり高い数値になる。無双を運用する分には申し分ないのだがその反面、アタックは2500ととても心許ない。スキルで補強するにしても普通に戦っていると1、2000上がるのがやっとで、雑魚機体を倒すのにも一苦労するためコスト軽減等の補助を行い、超重燃費の必殺技を上手く運用出来るようにした方が良いだろう。何気にスピードも4800まで上がるので戦場が地上かつ様々なサポートを施せば速攻型のアタックバーストを追い抜く事も可能。 前述の事はミッションでは出来ても、対人戦ではコスト削減の為に割くBA枠は殆ど無いと思われる為、無双を撃った後は的になりやすい。それを防ぐのにもやはり他の機体を発掘するのがいいだろう。手始めに専用機の鉄血1弾CPグレイズや前弾CP専用グレイズなどを活用したい。特にCPシュヴァルベグレイズなら不沈蘇生戦術や使用時に選べる専用Gオーダーなど、スキルで増加する必殺を存分に生かせるのでお勧め。 それ以外の機体では逆襲・烈破あたりがお勧め出来るが、烈破は高いスピード補正が仇になりやすい為、逆襲の方がお勧め出来るか。わざとアシストカットされて烈破を撃つ手もあるがバースト封じ・防御無視手段持ちがくると逆に撃破される可能性があるので相手はよく見て。それ以外では殴られる前提な性能が邪魔してどのアビリティも相性は微妙だが、初手の低い火力をフォローするのにフルドライブや、効果がスキルと合致して火力が急上昇する新アビリティ・決戦、共鳴ディフェンス、被弾前提なスキルとかみ合って生存確率を上げてくれる装甲あたりが候補に挙がるか。いずれも搭乗機はHPの確保が最優先だが、初手のアタックもある程度あったほうがいいので、B4弾PインパルスやBG3弾Pディガンマなどに乗せてやると扱いやすくなるはず。 裏面の証言ではなんと、グレイズ・アインに組み込まれた結果、「アイン・ダルトンという人間は存在しないため取材不可能」と直球に書かれており、組み込まれた直後から人間として扱われていなかった事が明らかになった。本編の組み込まれたアインを見ればこの扱いも理解できるが、物悲しさを感じさせずにはいられない。 因みに鉄血の4弾時では戦闘に出した時のセリフが全て「・・・。」扱いだったが、鉄血の5弾で修正された。 |
TK5-060 | 阿頼耶識バージョン | R | |||
---|---|---|---|---|---|
ステータス | HP+1800 | アタック+900 | スピード+500 | ||
バースト | ディフェンス | その慈悲深き思いが何故伝わらない! | バーストLv | 2 | |
パイロットアビリティ | 阿頼耶識 | 阿頼耶識システムを搭載した機体(TK5弾以降のカードのみ)に搭乗したときに覚醒。 必殺+500、ハイパーバースト追加 | |||
スキル | 軍人の誇り | HPが半分以下の時、ダメージを30%に軽減する。【1回限り】 | |||
備考 | 付帯Mとしては初めて2枚目が登場しRで続投。 イラストでは宇宙用パイロットスーツを着ているがバースト台詞と排出カード、そして新アビリティ阿頼耶識システムの存在もあり、当然阿頼耶識バージョンである。主人公キャラには度々新しい覚醒が与えられていたが敵キャラに覚醒が与えられるのは実にB8弾Cクロノクル以来、しかも新実装の覚醒となると初の事である。 普通に使う分には多少扱いづらい壁パイロットのような性能だが、阿頼耶識持ち機体に乗せて覚醒させる事で真価を発揮、バーストバトルに強い壁パイロットとなってくれる。鉄血5弾CPグレイズ・アインならステータスに噛み合った防御性を発揮し、鉄血5弾CPリベイクなら「鉄壁発動で自身のHPを削る→自分の戦闘でスキル発動」の流れで味方を守り切ってくれる事だろう。鉄血5弾Rガエリオで絆カウンターも付加してやればより強固となる。しかし同じ阿頼耶識・ディフェンスバースト持ちにして宿敵である鉄血5弾M三日月と比べるとほとんどの面(バーストLv・HP補正・専用機体の選択肢・絆カウンターの存在)で下位互換となってしまい、スキルもそこまで扱いやすい物ではなく差別化を図りにくいのが悩みどころ。鉄血6弾Rグレイズ・アインやフレームシステムで覚醒・阿頼耶識が利用出来るのであれば先制・迅雷持ちの機体を用意してスピードの遅さを活かしたり、スキルを活用する事で瀕死状態を維持して高威力の逆襲の連発を狙ってみると良いかもしれない。バトルスタイルはHPや必殺威力を強化できる超・重装甲型やギャラルホルン型が良いだろう。 余談だが、このカードがZ3弾Mノリスと同じスキルを所持している事により、08小隊の高レアキャラが初参戦弾のZ3弾で所持していたスキル(と同じ効果を持つスキル)を一人でコンプリートした事になる。 |
TKR1-070 | 阿頼耶識バージョン | C | |||
---|---|---|---|---|---|
ステータス | HP+1300 | アタック+900 | スピード+700 | ||
バースト | ディフェンス | 所詮貴様など、ただの出来損ないに過ぎない! | バーストLv | 1 | |
パイロットアビリティ | 阿頼耶識 | 阿頼耶識システムを搭載した機体(TK5弾以降のカードのみ)に搭乗したときに覚醒。 必殺+500、ハイパーバースト追加 | |||
スキル | 憎しみの波動 | ラウンド2からずっと相手全員のアタック-400。 | |||
備考 | 二期のギャラルホルンのパイロットが参戦する中、一期の代表的なパイロットであるアインも続投。実はギャラルホルンのパイロット初のコモン落ちである。 性能自体は耐久型寄りの平凡なディフェンス持ち。現状ではコモン唯一の阿頼耶識とディフェンスを併せ持つパイロットカードなので、同弾Cルプスなどに乗せればコモン縛りの特別任務で役立つかもしれない(ちなみにTKR1弾現在ではスピード阿頼耶識持ちコモンはTKR1弾昭弘のみ、アタックに関しては存在しなかったが、TKR2弾になり例外スピードやアタック持ちも登場した)。 スキル名は復讐心に完全に支配された阿頼耶識版にぴったりなのだが、効力の方は大して強くない。一方で鉄華繚乱1弾にはレアリティ問わず阿頼耶識対応機体が大量に収録されているので、搭乗機体で色を付けると良いだろう。 ちなみに鉄血3弾Rから今回までで、四連続でのディフェンスバースト持ちの収録である。鉄血2弾から4弾まで新しい搭乗機を出し続けた上司とは別ベクトルでしつこさを感じさせる。 証言者はギャラルホルンの幹部。アインに行われた人道に反する行為を(組織の信義的にも当然だが)デマと決めつけ、それを世間に公表してもギャラルホルンは揺るぎもしないと鷹を括っているがそんな事は全くなかった。 |
TKR5-078 | 阿頼耶識バージョン | CP | |||
---|---|---|---|---|---|
ステータス | HP+1200 | アタック+1600 | スピード+1000 | ||
バースト | スピード | ネズミの悪足掻きも・・・これで終わりだぁ! | バーストLv | 3 | |
パイロットアビリティ | 阿頼耶識 | 阿頼耶識システムを搭載した機体(TK5弾以降のカードのみ)に搭乗したときに覚醒。 アタック+500、ハイパーバースト追加 | |||
絆アシスト | ガエリオ・ボードウィン(2期含む)をパートナーとして発動。 同時にロックオンすることで先手を強制的に獲得し同時攻撃を行う | ||||
スキル | 鉄華団への恨み | 相手に鉄華団系MSがいると、ずっとスピードが50%増加する。 | |||
備考 | ガエリオとの間で結ばれた(二期では正真正銘の)鉄の絆を持つ男もCPで抜擢。ステータス合計値は3800。 今回はどこかしらに特化した配分ばかりのCPカードの中で唯一の平均寄りステータスで、敵機鉄華団系指定という独特のスキルを持ち、発動できればスピード面では優位を取れる(ラウンド2以降登場時でも条件を満たせば発動する)。 ただし、相手が不特定な対戦では非常に使いにくい性能である事に変わりはない。さらに「絆アシストを発動する場合はいずれかのラウンドにて必ずバーストとスキルが死ぬ」、「阿頼耶識対応カードの大半が宇宙ネズミ(鉄華団)側の機体である(ギャラルホルン側はグレイズ・アイン六枚、残り二機一枚ずつの計八枚)、必然このカードにマッチしたギャラルホルン機体のカードも片手で数えられる程度しかない」といった三重苦も抱えている。 絆アシスト使用後とアシストカットに備えて覚醒し専用機補正を得つつスピードアップ効果も得られる・・・となるとグレイズ・アインになるわけだが、所持者が限られるが、過剰なスピードが求められる突撃持ちの鉄血ブースター版が最上か。決戦持ちの鉄5弾CPも素の足の遅さをスキルでカバーし、耐久面を機体側で補えるため総合力は決して悪くはないし前弾Cの速烈も同じ感じなので乗せるのもアリと言える。 阿頼耶識の発動に拘らなければ急襲持ちの繚乱2弾Pヴィダール、所属組織に拘らなければ繚乱1弾CP恩師の機体の成れの果てや繚乱4弾Pレクス、前弾Mフラウロスに代表される強力な機体が候補となるが、そのどちらにも拘る場合は前述の鉄5弾CPマン・ロディ、搭乗者との関係的に微妙な所でTKR5弾Mバエル(絆アシストとトライブレイズの発動条件を同時に満たした場合は絆アシストが優先されるが、トライブレイズ持ちの機体として見ても地形適正を含めた相性の良さはある)といった物に限られる。使用する場合には時にカードの性能の一部を切り捨てる柔軟なプレイングも要求される事だろう。 また、ラウンド開始時に発動するスキル故撃破されたらスキル効果は失うので撃破されないように立ちまわろう。そういう点からも絆カウンターアイコン持ちの鉄5弾Rガエリオで保険を掛けておく(さらにラウンド2からスピードが上がる)と有用か。 なお、絆アシストのガエリオは2期仕様も対象になるが、ヴィダールは適用されない。 |
OA5-064 | 阿頼耶識バージョン | M | |||
---|---|---|---|---|---|
ステータス | HP+2500 | アタック+1000 | スピード+1300 | ||
バースト | アタック | 君の罪は止まらない、加速する・・・ | バーストLv | 3 | |
パイロットアビリティ | 阿頼耶識 | 阿頼耶識システムを搭載した機体(TK5弾以降のカードのみ)に搭乗したときに覚醒。 スピード+500、ハイパーバースト追加 | |||
スキル | ギャラルホルンの禁忌 | HPが半分以上の時、追加ダメージ+3000。【毎回】 | |||
ACE効果 | ラウンド1のみ相手全員の覚醒を封じる。 | ||||
備考 | 1年7ヶ月ぶりに登場。ステータス合計値は4800。 性能としてはHPが高めのアタックバーストで、スキルはHP半分以上での追加ダメージ付与。ACE効果は阿頼耶識とゼロシステムを封じるもので、一部のミッションや対人戦で役に立つかもしれない。 乗せる機体としては追加ダメージが乗る全射、乱射、乱撃でもいいが、アタック補正が低いことを考えるとアタックに依存せず追加ダメージが有効な無双でもいいだろう。その他、さらに追加ダメージを上げられる逆襲や烈破も面白いが、HPが半分を割ると追加ダメージが消滅するので実用性は低い。最悪撃破されても、次のラウンドでは使えるようになっている点は覚えておこう。 カードイラストはグレイズ・アイン搭乗時の物となっていて、OA5弾のアニバーサリーカードがベストマッチとなっており、縛撃で先攻を取り、アビリティ+スキルで大量の追加ダメージ(最大で対戦&ダイバーズモードだと6000。ミッションでは8000)の乗った攻撃をし、相手を撃破できれば無双発動で更なるダメージを与えられるという組み合わせになる。縛撃封印手段が存在するものの、ACE効果とビルドアクションはラウンド2からなのでラウンド1は安心だが、相手がOA3弾PELS刹那だとこちらが防御フェイズの場合に封印されるし、あちらが縛撃と組ませている可能性は考慮したい。逆にこちらが攻撃フェイズの場合は、逆に仕掛けて倒しにかかっても良いだろう。 |
登場作品 | 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ | |
---|---|---|
声 | 内田雄馬 | |
年齢 | - ※「鉄血」全キャラに現在公式設定なし | |
階級 | 三尉(少尉) ↓ 生体部品の為なし | |
専用機 | グレイズ シュヴァルベ・グレイズ(アイン機) グレイズ・アイン | |
証言 証言(阿頼耶識バージョン) | ||
特記事項 | バージョンが二つ存在するが、ガエリオとの絆カウンターは両方とも対応している。 阿頼耶識版はバーストカットイン及びキャラクターアイコンが通常版と同じ仕様ではあるものの、鉄血4弾では同時出撃可能だった(そのため、配備画面などではまったく同じグラフィックのキャラが二人いる(※複座を除く)というカオスな事になった)。 判別方法としては、セリフの違い(通常版は撃墜時、阿頼耶識版は必殺技発動時に騒々しくなる)と阿頼耶識版(メカアイン)は阿頼耶識システム(覚醒)を持っていることくらいである(ちなみに覚醒時と鉄血コンビネーションの必殺カットインは劇中で五体満足だった頃の場面のイラストを使用。また、実装弾である鉄血4弾では覚醒が無く、台詞も殆ど喋らなかった)。 ちなみに発表当時に疑問視されていた「夏の恐怖体験」の効果はしっかり受けるので注意。 鉄5弾で通常版と阿頼耶識版が統合されたが阿頼耶識版の全てのセリフ(CPU専用のミッション出現時と撤退時含めて)が改定されていたり、参戦当初からキャラクターアイコンが味方側・相手側で異なる物を使用(他の鉄血キャラはまだなし)という他とは違う面で優遇されている。 |
ギャラルホルン火星支部所属の新米MSパイロット。
火星人の母親を持つハーフ(AGEの世界で言う所のアップルズ(本編では言及されず)に相当)で、地球人ばかりで構成されているギャラルホルン内では差別意識から疎まれている。
(ギャラルホルンに入隊出来たのも彼の父親のコネがあったからである)
そんな中、彼と対等に接してくれるクランク・ゼントを慕っており、彼の率いるグレイズ隊に所属していた。
コネで入隊したとはいえMSの操縦技術は決して低くなく、実戦経験を積む度に格段に向上している(もしかしたら人知れず人並み以上の努力をして操縦技術を磨いているのかも知れない)。
相手からの攻撃も自身が生存出来るように最低限は回避しており、自身が致命傷を負った鉄華団との四度目の交戦でも即死は免れ、脱出装置も作動させている。
シュヴァルベ・グレイズに乗り換えてからの戦闘でその事が顕著に表れ(致命傷となりにくい遠距離からの射撃は装甲で受け止め、近距離での攻撃は反撃しつつ回避するなど)、阿頼耶識システムの恩恵を受けたノルバ・シノとの戦闘では常に優勢に立っていた。
(ワイヤーで雁字搦めにして空間認識の優位性を殺ぐ戦法でイニチアシブを取っていた)
初陣としてCGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)への襲撃に参加するものの、動力炉だった300年前のMSに良いようにあしらわれ、搭乗機の左腕を奪われたほか、自身も負傷してしまいクランク二尉に運ばれて退却という苦いものとなった。
クランク二尉が単独で出撃する際にリベンジとばかりに自身も志願するが負傷を理由に断られ、基地で傷を癒すことになったが、信頼する先輩士官は鉄華団との決闘で戦死、未帰還となってしまう。
それからというものの、クランク二尉の敵を討つためだけに戦いに身を投じるようになった。
(しかし下手人が三日月とバルバトスである事や介錯で死んだ事は知らないので、クランク二尉のグレイズを改修したグレイズ改や流星号を敵の象徴と捉えてしまい、バルバトスそっちのけで固執しがちである。)
性格は生真面目であるため、後の上司であるガエリオ・ボードウィンをして堅物扱い(ドルトコロニーでの実戦まで)していた。
その後、火星支部長のコーラル・コンラッドの野心の片棒を本人が意図せず担ぐ羽目になり、鉄華団と交戦するも撃破されたかつての僚機のパーツで強化されたMSには軽く捻られてしまった。
さらにかつてのクランク搭乗機のグレイズが増援として現れ、敵愾心を燃やすことに。
その後は助っ人で現れた監査部の2人に助けられ、帰還後は彼らに鉄華団討伐のために同行を志願(直談判)、ガエリオ特務三佐預かりの身となり、地球本部へ帰還後ガエリオ共々ドルトコロニーへと出動した。
この際、実家から骨董品を引っ張り出したガエリオからシュヴァルベ・グレイズを譲り受ける。
地球本部付近の衛星軌道上のステーションで待機中に地球の士官に火星の猿と絡まれるも億尾もなくあしらった。
人を生まれでだけで差別するギャラルホルンの闇もまた深いことが明らかであり、世界を歪ませている。
尤も、上司共々鉄華団の面々を宇宙ネズミと侮蔑しているあたり、鉄華団の追っかけ組も歪んでいるのは言うまでもない。
とはいえ、これには阿頼耶識システムへの嫌悪感もあったようである。
(名瀬の言葉から一般的に宇宙ネズミ=阿頼耶識処置者であると判断できる。今は専ら鉄華団に対する蔑称になっているようだが、2話でオルガがクーデターを起こす際に自分たちのことをそう言っている。)
アインはもとより、その上司も少なくとも生まれだけで差別をするタイプではないことは両者の関係から明らかであろう。
そのためか公式2次スピンオフの3丁目のおるふぇんちゅでは鉄華団サイドの人物は上記の通り「ネズミ」がモチーフとされており、対するギャラルホルンサイドの人物が「猫」で構成されているが、その中でアインはなんとモルモット(動物の分類学上、ネズミ目にあたる)に扮している。
ドルトコロニー宙域での戦闘では見事にシュヴァルベを乗りこなすものの、大した戦果を挙げる事もなくガエリオが駆るキマリスを庇って負傷、そのまま撤退する。
(この戦闘で交戦した流星号(グレイズ改弐)を「クランク二尉の風格が損なわれた下品な色の機体」と思い、更に恨みを募らせている。)
恐らく火星から鉄華団を追い続けている唯一の人物であるので彼らの行動を先読みする事が出来、強襲装甲艦二隻を囮にして別働隊が地球への降下を企てている事を察知。
前回からさらに向上した操縦技術を以てして流星号の動きを完全に封じるが、自分とは逆にガエリオの戦闘パターンを読んで対策を立てていたバルバトスの三日月によってガエリオが追いつめられている事を知り、投げつけられたグングニールから再び機体を盾にしてキマリスの撃墜を防ぐが、敬愛するクランク二尉同様にコクピットを貫かれて致命傷を負ってしまい、何故自分の身代わりになったのかと問うガエリオに「誇りを失った自分にもう一度立つ脚をくれたから」と答え、最後の力を振り絞って脱出装置を作動させた後に意識を失う(この後はガエリオに回収されて帰艦した模様)。
そして意識不明のまま生命維持装置に入れられ、生死の境を彷徨っていた。
この後の展開を考えると、このまま人として楽になった方がガエリオにとっても幸せだったのかもしれない…
大気圏上での戦いの後、ガエリオが死に瀕した彼を救いたい一心でマクギリスの提案に乗った事により、阿頼耶識の施術と大幅な肉体改造(四肢切断の上(これは戦闘での負傷の影響も考えられるが)でマシンに直接接続)を受けさせられて復活。
大型MSグレイズ・アインの生体ユニットとして機体に組み込まれる。
脊髄に直結した阿頼耶識ケーブルの本数は三本、つまり三日月と同じ本数である。
内臓のほとんどが壊死しており外部から栄養を供給されているかのような描写があるほか、脳以外は植物状態なのか激高している最中も
のちにOA5弾Mのカードイラストとして当該部分が採用されている。
ちなみに謎の液体で満たされている
他の機体で例えるとインテンション・オートマチックシステム(I・A・S)やネオ・サイコミュシステム(しかも脳波コントロールできる!(バーストエール))に類するものとなっている。
復活した彼は精神が著しく崩壊しているかのような言動が多く見られ、クランク二尉の事に必要以上に拘っている他、固執する必要が無くなった筈のクーデリアを追ってMS戦がタブー(MSの動力炉であるエイハブ・リアクターから発生するエイハブ粒子が電波阻害効果があり都市機能をマヒさせるため)であるエドモントン市街地に突撃し、都市機能を破壊した挙げ句、MSで生身のクーデリアに危害を加えるという常軌を逸した行動を起こしている(三日月も生身の人間にレンチメイスを振るっていたが、「軍人」と「非武装の民間人」という大きな違いがある。尤もこの時のクーデリアはとてもただの「民間人」と呼べるものではなく、実際、彼女の行動は世界に軍拡・戦争の流れをもたらすことになるため、ギャラルホルンからすれば「危険人物」となる)。
また、ひそかにガエリオの呼び方が変わっているのも特徴であった(施術前はボードウィン特務三佐に対してガエリオ特務三佐と呼んでいる)が、時々施術前の呼び名になることも。
死んだ人物に拘る事よりも今生きている仲間を守る事を優先させていたかつての彼の面影は最早どこにも無く(皮肉な事にそれは恩師の仇にして自分を殺した相手と同じ考えである。口数こそ違え、本来アインと三日月は似た者同士だったのだろう)、肉体改造の過程で人としてのまともな感情や兵器に不要な思考は排除されて壊れた心だけが残ってしまったのかもしれない…
四肢を失ってまで受けた改造は常軌を逸脱する程のMSの操縦を可能にさせ(かつて三日月を追いつめた事のある(といってもバルバトスの不調が原因だが)ラフタ曰く三日月以上の動き)、並ならぬ反射速度によってアジーとラフタが駆る漏影の連携攻撃を避けてコクピットを瞬く間に粉砕(ただしパイロットに致命傷は与えていない)、目の仇であった流星号をも胸部・頭部・右腕を破壊し、機体に傷一つ負わせる事無く鉄華団の主力MS三機を撃破した。
火星圏を出てまで鉄華団との戦闘の機会を求め続けた理由は前述の通り他の隊員と分け隔てなく自分と接してくれたクランク二尉の敵を討つためであるが、そんな自分をなにかと気にかけてくれたガエリオが危機に陥った際には迷わず彼を庇ったり、ドルトコロニーで統制局とアリアンロッドが行った暴動の鎮圧に名を借りた虐殺に顔を顰めたりしているので、視野が極端に狭くて自分の周囲に居る人間の事しか知らないという短所があるものの(つまり身内にしか気を配れない。若さや差別されてきた環境を考えれば仕方がない部分もあるが)、彼もクランク二尉同様に本来は優しくて潔く高潔な性格だったのかもしれない。
しかし肉体改造を受けた彼は文字通りの復讐鬼と成り果てており、バルバトスの太刀に貫かれる最後の最後の最期まで妄執のまま言葉を吐き出しながら(阿頼耶識バージョンのやられセリフの元ネタ)散っていった。
仇相手も自分と同じで仲間を大切に思い、守るために戦う事の出来る一人の人間だと知る事が出来れば、また結末は違ったのだろうか?
完全に死亡し、物語本編にはもう顔を出さない過去の人物・・・と思われたのだが、2期では急転直下な流れで、実は別の意味で生存していることが明らかになった。
その実態とはガンダム・ヴィダールならびにその本来の姿のガンダム・キマリスヴィダールに搭載された機体管制制御システムである阿頼耶識type E(疑似阿頼耶識システム)の母体が彼の脳で、謂わばALICEに近い物。
ヴィダール改めガエリオと接続させることにより、システムが最大出力で稼働してリミッターが解除、ガエリオの身体を文字通り操ることにより「真の阿頼耶識」同然の動きを可能にする。
ただし、過去に暴走したことのフェイルセーフのため、攻撃の決定権はガエリオが握っている模様。
よって私が/俺がではなく「俺はガンダムだ」といえる。
そのため、アイン・ダルトンという人間は死亡した事実に変わりはないだろう・・・。
しかしながら、死してなお、主のために尽くすのはまさに「部下の鑑」と言える。
最終的に自分とガエリオの誇りを貶めた男を討ち取る事には成功したものの、肝心の罪ある子どもに関しては殆ど戦う事が無く、その最期を見届ける事すら無いまま相手は死んでしまった。
(それ以前に鉄華団という組織と交戦したこと自体も、ヴィーンゴールヴでのバルバトス戦一回きりである)
復讐の為に身を窶した男の生き様としては何とも拍子抜けな結果だが、かつては、そして今も己が復讐より大切な仲間を優先させられる彼にとってはこれもまたひとつの終わり方として受け入れられる物かもしれない。
マクギリス・ファリド事件後の動向は不明だが、
髪を伸ばしたジュリエッタや入院生活を送るガエリオ(阿頼耶識の除去手術を受けている最中のようにも見える)、再び封印されたバエルを見るに機体共々戦闘目的では必要とされなくなったものと思われる。
これからはボードウィン家の行く末を見守るもう一つの存在として、その傍らに在り続ける可能性もあるのだろう。
全くの余談だが、アインの中の人である内田さんと三日月の中の人である河西さんは共にGガンが好きで、ドモンが好きなキャラと答えている(片やTV地上波限定の副音声(内田さん)とトライエイジ研究所のインタビュー(河西さん))。
そのため、上記の二人をチームで組む(両雄結束させる)場合、残りの1枠をドモンにしてやるのもこのトライエイジの楽しみ方の一つと言える。