ジュブナイルポルノ作家「わかつきひかる」さんを、「めたぼdeぽん」が個人的に応援するWikiです。「わかつきひかる」さんご本人をはじめ各出版社とは一切関係はありません。


「天使(キューピッド)はいつも忙しい」 (メガミ文庫)

著者:わかつきひかる 挿絵:花邑まい 出版社:学研パブリッシング 出版日:2009年9月29日





本の紹介

とある事件がきっかけで、恋愛に不器用な少女たちのサポートをしている天使のアイ。彼女が運営するWEBサイト「天使の恋愛ノウハウ」には、今日も恋に悩む少女が訪れて……。メガミマガジンクリエーターズで連載した同タイトルが、メガミ文庫から登場! (ショップ:学研 天使はいつも忙しい) 
天界を揺るがす大事件を起こしてしまった天使のアイ。彼女は罰として、ある“魂”の持ち主捜しを命じられ人間界にやってきた。その魂の持ち主は、とある高校にいる「とっても恋愛下手」なコらしい。そこでアイは女子高生になりすまし、恋愛に不器用な少年少女のサポートをはじめるのだった。そんな彼女が開設したWEBサイトには、今日も恋に悩む美少女たちが訪れて……。気鋭のライトノベル作家わかつきひかるが描く新機軸、甘く切ないピュア&ラブストーリーが登場! (メガミ文庫)

(本の背表紙の説明)
天界をゆるがす事件がきっかけで、天使のアイは人間界でとある“魂”捜しを命じられてしまう。その魂の持ち主の目印は、「とっても恋愛下手」とのこと。そこでアイは恋愛に不器用な少年少女を集めるため、恋愛指南サイトを開設する。サイトには今日も恋に悩む少女たちが訪れて……。



事前情報

メガミ文庫の編集者さんのブログに事前情報がでています。 これによると、「単行本収録に当たって、かなり改稿されていますので連載を読まれていた方も必見です」ということです。



連載

この作品は、Megami MAGAZINE Creators Vol.12〜Vol.16(2008年8月号〜2009年8月号)に連載した同名の作品を、単行本化したものです。
単行本収録にあたって、かなり改稿されているとのことなので、連載版のご紹介ページと分離しています。
連載版のご紹介ページはこちらからどうぞ。



主な登場人物

ネタばれになりますので、折りたたんでいます。よろしくお願いします。




感想

単行本を読んで、最初、連載とどこが変わったのか気付きませんでした。でも、事前情報の通り、実は単行本化にあたって大きく改稿しています。自然な感じで話がすすむので、単行本を読んだだけではわからなかったのかもしれません。

目立つ変更点は、2つでしょうか。第一話と第二話が入れ替わり、第二話の冒頭をプロローグとしたこと。それぞれの話をつなぐ部分が書き換えられていること。
連載は、天使のアイの事情を、少しずつ読者に提示して読者を飽きさせない工夫をしていました。
そのために、本当は(この単行本のように)夕菜の話→ありさの話と時系列はできていたと思われるのですが、連載時には、それを逆転させたみたいですね。ただ、単行本になるとそういった工夫は必要なくなったので、本来の順番に戻したのではないでしょうか。僕はにぶいのでしょうね。連載を読んでいるときには、全くそれに気付かなかったのです。そんなわけで、単行本を読んで最初は「あれ? どこが変わったのかな?」といぶかしく思っちゃったということのようです。

僕は、この作品が大好きです。
たしかに地味な作品ですし、「わかつきひかる」さんの代名詞とも言えるエロ成分がほとんどないし。

でも、少女小説のようなこんなにかわいらしい純愛ものの「わかつきひかる」作品って、他にほとんどないんですよ。他にあげるとしたら、最初のライトノベル(ただしオムニバス形式で3人の合作)だった、「うぶこい〜初恋成就戦争なんだからねッ!!〜」ぐらいですね。一冊まるごとの作品だと、他にないんです。

登場してくる女の子キャラも、とても「わかつきひかる」さんらしいキャラですよね。
  • 元気のいい、かわいらしく一直線な女の子キャラ(垣内夕菜)
  • 一見傲慢な、でも本当は努力家で純情なお嬢様キャラ(一ノ瀬ありさ)
  • コンプレックスを抱え、でもそれをバネにして、まじめに一生懸命に生きる優等生キャラ(山名理香)
  • しっかりもので強いのだけど、ちょっと抜けていたりする愛嬌のあるキャラ(小鳥アイ)
わかつきさんの作品は、総じて女性キャラが際立っていて、自分らしく強く行動するのがよいなと僕は常々思っています。この作品も例にもれず、4人の女性キャラたちがとても魅力的です。そして、カップルになる二人のやりとりを細やかに書いていて、エロなしですけど甘酸っぱい、本当に「らしい」作品だと思います。

そして、エンドも、アイが自分の意志を通して、そして自ら望んだハッピーエンドになる。わかつきさんの多くの作品に共通している「女の子」に対するメッセージというか愛情というか、そういったものも感じられるのもいいなと思います。
まあ、最後が料理を失敗するシーンなのは、もうお約束だったりしますが(笑)

それにね、僕の場合、一ノ瀬ありさちゃんのようなキャラが好みだったりするので、そういうキャラを中心に書いている話があると、その作品をいいなと感じるようなんです。
最近では、「To LOVEる−とらぶる− 危ないガールズトーク」の天条院沙姫さんの話(ナースクイーンは高らかに笑う)とか好きでしたしね。「うぶこい〜初恋成就戦争なんだからねッ!!〜」の百合園薫さんの話もよかったし、「Myメイド」の勅使河原亜由ちゃんも大好き!

そんなわけで、たくさんの女の子キャラがでてくるこのお話。エロ成分はほとんどありませんけど、わかつきさんらしい女の子キャラで「萌え〜」る作品なのじゃないでしょうか。



他の方々のご意見

※リンクに問題があるようでしたら、管理人にご連絡ください。


ご本人の自著解説

出版部数が少なめということなので、急いで入手したほうがいいかもしれません。




そのほかのメガミ文庫のレビュー

わかつきひかるさんが、初めて「メガミ文庫」にお書きになったのを記念して、ちょっとその他のメガミ文庫のレビューも書いてみました。リンクをはっておきます。


ライトノベルとしては、唯一と思われるマージャン小説です。萌え成分ほとんどありません(笑) マージャンがわかればという前提つきですが、面白いです。

エロいです。ストーリーも、わりとSFっぽくて面白いのですが、それよりもなによりも、触手と触手と触手と悶える美少女&美人妻が特色(笑)。

命について考えさせる、でもほのぼのとした物語です。ライトノベルとしてはめずらしい女の子が主人公で、女の子の目線で話がすすみます。

ヒロインがオトコ!? でもとてもかわいい。倒錯的な感覚を与えつつ、惹きこまれて行きます。第1回メガミ大賞金賞&こつえー賞受賞作

不名誉な「貧乳の呪い」(笑)をとくために旅にでる王女と、お付きの頼れる女騎士、そしておばか男従者との珍道中を描いたコメディ

並行世界から来た王女様(当然ものすごい美少女)を守るために立ち上がった、平凡な、でも勇気あふれる少年の成長物語。最後にどんでん返しも。

萌え成分のデパート的小説。萌え属性、萌え美少女を全部集めて、美少女戦隊と百合テイストを混ぜた、なんとも甘いストーリー。

アンドロイドの少女に心はあるか? 迫り来る危機に主人公を助け脱出を試みる健気なアンドロイド少女の物語。属性持ちの方におすすめ。

デンパ警察として、エネルギー都市となった東京を舞台に、使い魔のようなCヘッドと戦う美少女(10才)の物語。



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