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19年5月11日 合同分科会 議事録8

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○野依座長 葛西委員のご意見は記録にとどめておかれることだろうと思いますけれども、この問題については、今までいろいろな専門家あるいは審議会、あるいは中教審で審議されてきております。専門家の意見がぐあいが悪いということはもちろんあるわけですけれども、調査や専門的意見はこれまでの流れで確認されてきている。

○葛西委員 教育再生会議は今までの教育のさまざまなトライアルがうまくいってこなかったという認識の上で、新たにここで考え直してみるかということで始まったものでありますから、今までの意見を参考にすることはもちろん大切でありますが、それにとらわれずに提言することが重要である。

○小宮山委員 私は、大学改革のカギは、個性化、国際化、流動化という3つだと思っておりますけれども、こういう大きな方向をきちんとここで確認しておいて、そのためにどうするか、というアイデアは下から上がってくる、それを財政で支援する枠組みをつくるというのが本来あるべき形だと思います。そのため、教育再生特別枠を今年の概算要求枠につくるとここに書いて、何をそこで予算措置するかということにすべきだと思うんですね。お二人の先生のご意見は非常に理念的なものもあるけれども、そこにつながるという点ではそんなに違わないのではないんですか。

○葛西委員 大学を良くしようというのは同じですが、大学院と大学の区分というのがどこであるのかという点で基本的に違っていると思うんです。

○小宮山委員 それもいろいろな考え方があるから、いろいろなところがいろいろなものを出せばいい。今、「重点化された大学」と野依座長はおっしゃったけれども、実をいうと私立にいい大学がたくさんあるわけで、そっちも同時に考えなくてはいけませんよね。ですから、アイデアはいろいろなところからいろいろなものが上がってくる、それをどういう大きな方向で組み上げ、支持するかという、その仕組みを考えることが大事だと私は思います。

○野依座長 川勝委員、まとめていただけませんか。

○川勝委員 今の3割というので誤解があるとすれば、すべての大学院で同じ学部出身者が3割というのが限度だととられると具合が悪いですね。また、学部と大学院の区別は、実態としてみると、日本の場合、大学における教養教育がなぜ廃止されたのか、あるいは、制限されてきたかというと、高校の連続だというところがあって、葛西委員が言われるように高校で教養もできるわけです。一方で、世界の共通のスタンダードとしてBAとかMAとかph.D.というのがあります。それにふさわしい内容があるかどうかということが今問われているわけです。少なくとも日本におけるBAで大半のものはレベルが低いという状況にあります。但し、現行の制度でみると、それをフレキシブルに弾力的に運用させていく必要があるということは、葛西委員の言われる通りだと思います。

 それで、3割についてですけれども、私は野依座長の「重点化大学院」を全体として3割ぐらいと。そこには一気に3割にできないところもあるでしょう。しかし、ほとんど0にできるところもあると存じます。それは学部教育と完全に切り離すということもぐあいが悪くて、具体的には東大とか京大、仮に東大を挙げれば、東大には教養学部大学院というのがありますね。それは文字通り全体の教養をどう上げていくかというところから見事に成功した事例です。一方、似たようなことを経済学部や法学部、あるいは、文学部、教育学部等でやっています。医学部の場合には全体としてしっかりやっていかなくてはいけないというところがありますが、ともかくそういうところは0%でもできるんです。東大としては、教養学部として学部があると。しかしながら、生態学研究科あるいは工学研究科といったようなところは完全に対等の競争であるというようなことがありますので、その辺のメリハリをつける形で表現なさいますと、プロジェクトXの野依構想は葛西委員の言われることと矛盾はしないと思います。

○野依座長 もう時間がございませんので、この問題は一応打ち切らせていただきます。それでは、3番目にまいりまして、社会総がかりで教育再生の部分のご議論をしていただきたいと思います。本日は、門川委員と品川委員、張委員からこのテーマに関連して資料を提出していただいております。よろしくお願いいたします。

それでは、品川委員から、3分程度でお願いしたいと思います。

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2007年06月16日(土) 08:48:46 Modified by nipponkamoshjka




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