92-09-26「金丸と青島とどっちか選ぶ」
金丸と青島どっちか選ぶ
92-09-26 本日の夕刊「青島氏のハンスト」
本日の毎日新聞夕刊によりますと、
という記事がありました。そうすると、金丸は辞めないから、青島氏は死んでしまうのかな。……結局、何日か目で救急車で運ばれて終りなのかな。
どうもハンストというのは、訳の分からない手段ですね。相手が、まわりが俺を死ぬまではほっとくはずはないという前提があるわけですね。大昔なら、かなりな手段だったのかもしれませんが、今はもう馬鹿馬鹿しいとしてしかいえないですね。
おそらく歴史上で、もっとも効果的なハンストは、インドのマハトマ・ガンジーでしょう。何十日とハンストが続いて、本当にガンジーが亡くなったなら、インド全土に大暴動がおきるから、イギリスはあせったのだと思います。
またソルジェニーツィンが書いているのですが、ロシア革命前は、監獄の中で革命家たちがハンストをやると、当時のツァーリズムはどうしたらいいかわからず、大変にあせったようです。革命が成就して、だがまた同じ革命家たちがハンストをやったとき、スターリン主義はなんら動揺なく、皆殺しにしたようです。ハンスト中でインターナショナルを合唱する革命家たちを、躊躇なく機関銃で打ち殺したといいます。
青島氏は、何をいまさらなんでしょうか。こういう私も若いとき3回ハンストをやったことあります。19、20歳のころですね。今になると、青春は耻ずかしいものです。でも青島氏は60歳ということですよ。何考えているのだ。
そもそも、この佐川急便の問題って、何がどうだというのだろうか。何を怒るべきだというのか。誰かきちんと説明していただきたいですね。
(1992.09.26)
まえに、
と書いたので、なにかいわなくちゃと思っていました。この時は青島ってなんていいかげんな奴かなと思ったものですから。だいたい、
なんて冗談じゃないよ、どちらも実現していないじゃないか。
しかし今の事態はもっと深刻です。日本新党、社会党なんかまで「金丸辞職しろ」の大合唱、いったいなにを考えているんですか。金丸が議員辞めちゃったら、それでどうするの。あ、そうか、それで、ほっとするんだ。いまみんなが金丸議員やめさせるような動きしているのは、それで終にしたいんですよ。そのシナリオが見えてきたからみんな動きだしたんですよ。
佐川急便から流れた金は22億3000万円といわれている。誰と誰が身に覚えがあるんでしょう。さて、金丸ひとり辞めて、みんな感謝して、金丸ひとり「奥の院」入りですか。そこからまた口はさむだろうから、なにも変わらない。
青島が本当の意味の「いじわるばあさん」を演じられるなら、こういうべきだ。
このままじゃ、青島はいい人になっちゃうよ。金丸はなんにも感じないよ。感謝しちゃうよ。「なんか、あいつがいるととにかく嫌だな」という存在になんなくちゃ。
だいたい、金丸が議員辞めて、5億円は自分の懐に入れたことにして、麻布税務署に過去の所得の修正申告したら、もうそれでみんな終ですよ。多分4億円位払って終ですよ(しかも現金はないだろうから、40回払い位の手形で払ったりして)。金丸は英雄になっちゃうね。全部自分でかぶるんだから。
でも金の流れを追っていったら面白いだろうな。末端までいったら、私たちの周辺まできてたりして。あの「ナニワ金融道」の選挙の描きかたのとおりになりますね。そこで金丸以下みんなひらきなおればいいんだ。「何が悪いんだよ、金はどうしたっているんだよ、たかっているのはお前らじゃないか」って。
テレビである浅井某という大学の先生がこんなこといっていた。
これを言った途端妻が怒り出しました。国民が見てようが、見ていまいが、脱税なら脱税で調べるのは当り前なのです。中小零細企業だって、国民なんか見てなくたって、税務署が入って、さまざま「見解の相違」なんていうので、税金追徴されているんですよ。だいたいそういう解決にしたら、彼等の思うつぼなんです。
また、社民連顧問とかいう楢崎弥之助代議士が、こんなこといっている。
なんで、こんなに検察に頼っているのだ。何故自分たちでやるといわないのだ。あんたは昔から本当に阿呆だったね。検察がやってくれるわけないじゃないか。君たちの政党はなんのためあるんだ。
そもそも金丸は、献金疑惑報道がなされたさる8月22日の直後、周辺に、
と、議員辞職する決意でいたという。それをこうまでしたのは誰だ。それは小沢だよ。小沢のつまらない政治ですよ。彼はもう少し政治が分かっているのかと思ったが、駄目ですね。気が小さいんだろうな。
私は金丸−小沢の政治のやり方は、一番問題だと思います。あれは恫喝政治、料亭政治、根回し政治ですよ。まともに話そうとしない。山県有朋の時代でもないし、君らは山県有朋でもないんだよ。……いつかそのうち、この小沢の政治姿勢思想を徹底的にこき下ろしたいと思います。
それにしても、なんかTR通信で描かれる学校だけじゃなく、国会等も寒々としていますね。
もしも、もしもですよ、政治家で、金丸と青島とどっちか選べっていわれたらどうします。そんな情況だと思うんですね。答えは2人とも嫌だでしょうが、さらになんとしても1人選べと強制されたらどうします。…………私は、金丸ですね。これが私たちに寒々とした感慨を抱かせる苛立ちだと思います。
(1992.10.09)
これよく考えてみれば、所得税、地方税、その他延滞税に重加算税なんか加えると、5億5千万円くらいいくかもしれませんね。まあいつ修正申告納付するかによって、数字は変わってきますが。
でもこう書いた件なんですが、ますますこのシナリオになってきましたね。いま佐川問題では、政界のみならず、芸能界、スポーツ界、暴力団業界(といっていいのかな)、みんなビクビクしているでしょうね。みんな身に覚えがあるはずだ。いや本来貰ったっていいんですよ。きちっと収支報告を申告していれば。多分ジャイアント馬場さんなんかはちゃんとやっているでしょうね。猪木さんはどうなの。つき合いはあったよね。そこらへんはっきりしてくれないかな。小池さんがはりきるのはいいけど、細川党首はどうなのかな。佐川との関係をはっきりさせてくれないかな。
よく「5億円で20万円の罰金」でおこるひとがいるけど、これは「政治資金規正法」の問題です。このことに関してだけは金丸が悪いわけではない。だけどもう佐川から、誰とだれにいくら流れているのか、時間かけてはっきりしてほしい。金丸ひとり首きって、みんなホッとするのか。
佐川の渡辺の問題は、明らかに背任と特別背任罪です。怒るべきは、毎日夜遅くまでトラックに乗って働いている佐川の社員と、株主等々です。
私たち国民が怒るべきことは、こうした政治家をはじめとするたかりの構造です。だからうやむやにしないで、金の流れをはっきりさせるべきです。すくなくとも、私のところはきていないよ。しかしこの金の流れをはっきりさせると、随分日本の悲惨な政治情況があからさまになるだろうな。面白いぞ。
それと、竹下が政権をとるのには、稲川会が深くかかわっていたこと。田中角栄のところへ門前払いになったシナリオは稲川会が描いたというではないか。それが皇民党を黙らせる条件だったという。稲川会なんて、戦後のギャング集団ではないか。「暴力団新法」なんて、箱根山から西のやくざはつぶして、稲川会が黒界の帝王になるという絵なんじゃないの。会津小鉄会や、山口組があくまでこの法に抵抗しているのに、稲川会は協力的だものね。
さあ、金丸は辞めるぞ。汚いね、この構造。青島、コロンビアトップ、猪木、田辺、細川、自民党、宮沢、芸能界、スポーツ界、稲川会みんなにっこりか。青島とトップが一番馬鹿に見えるな。にっこりする内容がかなり違うもんな。
まったく、トホホ…………。
(1992.10.13)
どうも現在の金丸のことなどを見ていると、聖書の言葉が思い出される。聖書から抜き出すより、前にも引用した大原富枝の講演から聖書の言葉をさがしてみる。
この講演はかなり聴衆を聞かせたのです。大原富枝の自分の半生を語ってくれました。語りながら涙を流されておりました。多分吉本さんの優しさのなかだからこそ、あれだけ御自身の生涯の話ができたのだと思います。
金丸を石もて打つ人たちは、一体何なのだろうか。青島は事実上の「勝利宣言」をしたそうだ。誰がだれに勝利したのだ。自民党は金権体質だとかいう人がいる。「自民党が」か。私にいわせりゃ「政治をやるすべてのものが」じゃないのか。中核派の「前進」という機関紙を覗いてみるがいい。「夏季一時金10割のカンパを」「年末一時金10割のカンパを」なんて事ばかり書いている。労働者からボーナスを全部よこせなんていうのは、もはや革命でもなんでもない。ただただ金がほしいだけだ。自民党以下国会勢力は、10割などとわけの分からないことではなく、もっと具体的金額でたかるということだろう。そしてその金はいったいどこまで流れているのだ。
石もて打ってしまう人は、一体何なのだ。「政治には選挙には金がかかる」。中核派だっていうよ、「革マル殺すのに金がかかる」。まあ片方は人殺しテロ集団だから、その点はまだ国会勢力の方が少しはましかもしれないが、政治勢力が「金、金、金」なのは同じなのだ。
(1992.10.17)
さて、今後のこの佐川の問題はどうなるのでしょうか。もう国会では終ったとしたいでしょうし、あとはロッキードのように、ときどき裁判での内容で、驚いたりあきれたり、関心なかったりするだけでしょうか。もう終らせたいというのが、すべての国会勢力でしょうね。竹下も金丸も、猪木も田辺も、青島もみんなこれで終りとしたいし、そうなるはずだと思っている。
ところがそうはいかないんですよ。それは以下2つの理由があります。
です。
まず1.は、稲川会のように日本の黒界をつくろうとするところはいいが、それ以外のヤクザ、右翼はもう権力に協力していられない。いままでこんなにつくしてきたのに、こんな形で捨てられるのだから、これからその復讐戦がはじまる。これはもうゲリラ戦だから押えようがない。いやもう押えるとかなんとかということはもうできないのだ。
2.はまさしく「野坂スパイ問題」を文春がときあかしたように、今後もっと権力側が把握できない形の情報が先取りするかたちでとびかうと思う。すなわち、いままでは大新聞他に記者会見で済んだだろうが、今後はもうそういかない。例えば、私たちのようなパソコン通信だって大きな情報源になる。いくら大マスコミに話通したって、私たちのこのUPするかたちはとめられない。はっきりいえば、たとえなにかで圧力かけられたって、いくらでも反撃できるのだ。今後あらゆるこうした情報網が闘う原点になって行くだろう。
したがって、社会党が田辺が駄目だから、また土井たか子なんて発想がもう話にならないのだ。あの憲法学者とやらは、明らかな憲法違反の暴力団新法に賛成したんでしょう。
さあもっといろいろ出てきますよ。もうさまざまなことの情報が収集されていますよ。ひとつくらいいうと、都知事選のとき、猪木が降りたとき、金丸と小沢が土下座して猪木に頼んだというが、その二人のとなりで猪木に頼んでいたのはだれかな、あの猪木降ろしで金を出した人物、それは佐川急便の渡辺裕康(ひろやすってこの字だっけ)じゃないの。こんなのでどうして猪木は、金丸やめろなんていえるの。
これ以上のもっともっと面白いのが出てきますよ。ますます私たちは元気にならなくちゃ。
(1992.11.05)
さてさてもうこの佐川問題とやらはもうどうでもいい感じになってきましたね。まして私が表題に掲げている青島なんかまったくどうでもいい存在になってきた。しかし、この間思ったのは、竹下登のしたたかさですね。金丸も小沢も結局オーナー竹下に使われるやとわれ役員なのかなというところです。
よくよく思い出すと、佐川から金丸が5億円受け取っていたというのを最初に言い出したのは誰だったのだろう。それは実は金丸自身です。金丸は自分で喋って、自分から決着つけたんですね。なんとなくうまくやられた感じです。
しかしよく考えると、金丸がこのような形をとったことはそんなに悪いことではない。少なくとも、同志を嘘の密告で銃殺させ、文春から指摘されるまで、のうのうと「議長」だの「名誉議長」などという何十年と席についていた日本共産党の野坂参三よりはずっとましな姿勢です。このことははっきりと認識すべきだと思います。
というゴトさんと同じことを感じます。いうべきことははっきりいうべきなのだ。こんな政党に金丸を非難する資格はない。
実はもうひとつ佐川問題くらいな政治スキャンダルがあるという。だがいまのこの経済情勢ではもうそこを表面に出せないという。さてさてどうなりますか。
しかしこの佐川の問題でもまた確認したことだが、政治家というのは金まみれなのですね。これは与党野党、市民主義党派、新左翼等々すべて同じです。この確認は大事だと思います。
それから例えば、「竹下やめろ」とか言って島根から来たおばさんたち、あの光景は嫌だったな。竹下邸とかにいくのに、警官に止められたとき、「私は国会議員で、弁護士です。ここを通しなさい」なんていっていた馬鹿がいた。心の底から嫌になる。あんな馬鹿女代議士を先頭にする運動なんて、もうどうしようもないほど腐敗しています。
もうこの「金丸と青島とどっちか選ぶ」というのは、今回で終りたいと思いますが、私はもともと青島の狡さに苛立ってこれをUPしはじめました。しかしこうして今になると、なんとなく金丸のことを嫌いになれなくなった自分を感じます。金丸の露骨な金集めは、いろいろけなしたい感じを持っていましたが、金丸にたかる野党与党見ていると、なんだか金丸の不器用さが可哀想にもなってきます。まあ金集めはやはり竹下なんでしょうね。
どうでもいいことですが、山梨県へのリニアモーターカーはいつできるんでしょうかね。金丸の不動産屋の名前って知ってますか。「丸金不動産」っていうんですよ。面白いですね、人をおちょくっているのかな。いやけっこうおおざっぱなんでしょうね。
(1993.01.31)
情況への発言
92-09-26 本日の夕刊「青島氏のハンスト」
本日の毎日新聞夕刊によりますと、
青島幸男参院議員が26日、5億円献金問題で東京地検の事情聴取に応じなかった金丸前自民党副総裁に抗議し東京・永田町の参議院議員会館前で無期限の座り込みハンストに入った。
…………「報道陣がいるからなどと子供がダダをこねるような理由で事情聴取に出頭しないのは言語道断。金丸氏が議員を辞めるか、こちらが衰弱して死ぬか」と真剣に語った。
という記事がありました。そうすると、金丸は辞めないから、青島氏は死んでしまうのかな。……結局、何日か目で救急車で運ばれて終りなのかな。
どうもハンストというのは、訳の分からない手段ですね。相手が、まわりが俺を死ぬまではほっとくはずはないという前提があるわけですね。大昔なら、かなりな手段だったのかもしれませんが、今はもう馬鹿馬鹿しいとしてしかいえないですね。
おそらく歴史上で、もっとも効果的なハンストは、インドのマハトマ・ガンジーでしょう。何十日とハンストが続いて、本当にガンジーが亡くなったなら、インド全土に大暴動がおきるから、イギリスはあせったのだと思います。
またソルジェニーツィンが書いているのですが、ロシア革命前は、監獄の中で革命家たちがハンストをやると、当時のツァーリズムはどうしたらいいかわからず、大変にあせったようです。革命が成就して、だがまた同じ革命家たちがハンストをやったとき、スターリン主義はなんら動揺なく、皆殺しにしたようです。ハンスト中でインターナショナルを合唱する革命家たちを、躊躇なく機関銃で打ち殺したといいます。
青島氏は、何をいまさらなんでしょうか。こういう私も若いとき3回ハンストをやったことあります。19、20歳のころですね。今になると、青春は耻ずかしいものです。でも青島氏は60歳ということですよ。何考えているのだ。
そもそも、この佐川急便の問題って、何がどうだというのだろうか。何を怒るべきだというのか。誰かきちんと説明していただきたいですね。
(1992.09.26)
92-10-09 「金丸と青島とどっちか選ぶ」
まえに、
- 92-09-26 本日の夕刊「青島氏のハンスト」
- そもそも、この佐川急便の問題って、何がどうだというのだろうか。何を怒るべきだというのか。誰かきちんと説明していただきたいですね。
と書いたので、なにかいわなくちゃと思っていました。この時は青島ってなんていいかげんな奴かなと思ったものですから。だいたい、
- 「金丸氏が議員を辞めるか、こちらが衰弱して死ぬか」
なんて冗談じゃないよ、どちらも実現していないじゃないか。
しかし今の事態はもっと深刻です。日本新党、社会党なんかまで「金丸辞職しろ」の大合唱、いったいなにを考えているんですか。金丸が議員辞めちゃったら、それでどうするの。あ、そうか、それで、ほっとするんだ。いまみんなが金丸議員やめさせるような動きしているのは、それで終にしたいんですよ。そのシナリオが見えてきたからみんな動きだしたんですよ。
佐川急便から流れた金は22億3000万円といわれている。誰と誰が身に覚えがあるんでしょう。さて、金丸ひとり辞めて、みんな感謝して、金丸ひとり「奥の院」入りですか。そこからまた口はさむだろうから、なにも変わらない。
青島が本当の意味の「いじわるばあさん」を演じられるなら、こういうべきだ。
- 金丸は絶対に議員を辞めるな。国会喚問に応じろ。田辺がまず、トップにやれ。誰に金渡したかはっきりしろ。俺は金もらった奴の先の先まで追及するぞ。少なくとも俺はもらってない。俺が議員でいるかぎりやりぬくぞ。
このままじゃ、青島はいい人になっちゃうよ。金丸はなんにも感じないよ。感謝しちゃうよ。「なんか、あいつがいるととにかく嫌だな」という存在になんなくちゃ。
だいたい、金丸が議員辞めて、5億円は自分の懐に入れたことにして、麻布税務署に過去の所得の修正申告したら、もうそれでみんな終ですよ。多分4億円位払って終ですよ(しかも現金はないだろうから、40回払い位の手形で払ったりして)。金丸は英雄になっちゃうね。全部自分でかぶるんだから。
でも金の流れを追っていったら面白いだろうな。末端までいったら、私たちの周辺まできてたりして。あの「ナニワ金融道」の選挙の描きかたのとおりになりますね。そこで金丸以下みんなひらきなおればいいんだ。「何が悪いんだよ、金はどうしたっているんだよ、たかっているのはお前らじゃないか」って。
テレビである浅井某という大学の先生がこんなこといっていた。
- 国民がちゃんとみていれば、税務署も金丸を調査します。
これを言った途端妻が怒り出しました。国民が見てようが、見ていまいが、脱税なら脱税で調べるのは当り前なのです。中小零細企業だって、国民なんか見てなくたって、税務署が入って、さまざま「見解の相違」なんていうので、税金追徴されているんですよ。だいたいそういう解決にしたら、彼等の思うつぼなんです。
また、社民連顧問とかいう楢崎弥之助代議士が、こんなこといっている。
- 特捜部はいきなりトップから手を入れるのではないかと思う。金丸氏の名前が最初に出たが、マスコミのいうように、検察が立件できないから名前だけリークするという子供だましのようなことを何回もするだろうか。
- リクルート事件がそうだったように、多くの政治家は政治資金規正法違反だけで終わってしまう可能性もあるが、それでは国民は納得しない。特捜部は金丸氏に対しても、単なるリークだけではなく、何か立件するための方法を考えているのではないか」
なんで、こんなに検察に頼っているのだ。何故自分たちでやるといわないのだ。あんたは昔から本当に阿呆だったね。検察がやってくれるわけないじゃないか。君たちの政党はなんのためあるんだ。
そもそも金丸は、献金疑惑報道がなされたさる8月22日の直後、周辺に、
- 献金を受けた以上、もらった、もらわないの水かけ論をしていては国民の政治不信は金丸信1人の問題で片付かない。潔く身を処したい」
と、議員辞職する決意でいたという。それをこうまでしたのは誰だ。それは小沢だよ。小沢のつまらない政治ですよ。彼はもう少し政治が分かっているのかと思ったが、駄目ですね。気が小さいんだろうな。
私は金丸−小沢の政治のやり方は、一番問題だと思います。あれは恫喝政治、料亭政治、根回し政治ですよ。まともに話そうとしない。山県有朋の時代でもないし、君らは山県有朋でもないんだよ。……いつかそのうち、この小沢の政治姿勢思想を徹底的にこき下ろしたいと思います。
それにしても、なんかTR通信で描かれる学校だけじゃなく、国会等も寒々としていますね。
もしも、もしもですよ、政治家で、金丸と青島とどっちか選べっていわれたらどうします。そんな情況だと思うんですね。答えは2人とも嫌だでしょうが、さらになんとしても1人選べと強制されたらどうします。…………私は、金丸ですね。これが私たちに寒々とした感慨を抱かせる苛立ちだと思います。
(1992.10.09)
92-10-13 続「金丸と青島とどっちか選ぶ」
- 92-10-09 金丸と青島とどっちか選ぶ
- だいたい、金丸が議員辞めて、5億円は自分の懐に入れたことにして、麻税務署に過去の所得の修正申告したら、もうそれでみんな終ですよ。多分4億円位払って終ですよ(しかも現金はないだろうから、40回払い位の手形で払ったりして)。金丸は英雄になっちゃうね。全部自分でかぶるんだから。
これよく考えてみれば、所得税、地方税、その他延滞税に重加算税なんか加えると、5億5千万円くらいいくかもしれませんね。まあいつ修正申告納付するかによって、数字は変わってきますが。
- しかし今の事態はもっと深刻です。日本新党、社会党なんかまで「金丸辞職しろ」の大合唱、いったいなにを考えているんですか。金丸が議員辞めちゃったら、それでどうするの。あ、そうか、それで、ほっとするんだ。いまみんなが金丸議員やめさせるような動きしているのは、それで終にしたいんですよ。そのシナリオが見えてきたからみんな動きだしたんですよ。
でもこう書いた件なんですが、ますますこのシナリオになってきましたね。いま佐川問題では、政界のみならず、芸能界、スポーツ界、暴力団業界(といっていいのかな)、みんなビクビクしているでしょうね。みんな身に覚えがあるはずだ。いや本来貰ったっていいんですよ。きちっと収支報告を申告していれば。多分ジャイアント馬場さんなんかはちゃんとやっているでしょうね。猪木さんはどうなの。つき合いはあったよね。そこらへんはっきりしてくれないかな。小池さんがはりきるのはいいけど、細川党首はどうなのかな。佐川との関係をはっきりさせてくれないかな。
よく「5億円で20万円の罰金」でおこるひとがいるけど、これは「政治資金規正法」の問題です。このことに関してだけは金丸が悪いわけではない。だけどもう佐川から、誰とだれにいくら流れているのか、時間かけてはっきりしてほしい。金丸ひとり首きって、みんなホッとするのか。
佐川の渡辺の問題は、明らかに背任と特別背任罪です。怒るべきは、毎日夜遅くまでトラックに乗って働いている佐川の社員と、株主等々です。
私たち国民が怒るべきことは、こうした政治家をはじめとするたかりの構造です。だからうやむやにしないで、金の流れをはっきりさせるべきです。すくなくとも、私のところはきていないよ。しかしこの金の流れをはっきりさせると、随分日本の悲惨な政治情況があからさまになるだろうな。面白いぞ。
それと、竹下が政権をとるのには、稲川会が深くかかわっていたこと。田中角栄のところへ門前払いになったシナリオは稲川会が描いたというではないか。それが皇民党を黙らせる条件だったという。稲川会なんて、戦後のギャング集団ではないか。「暴力団新法」なんて、箱根山から西のやくざはつぶして、稲川会が黒界の帝王になるという絵なんじゃないの。会津小鉄会や、山口組があくまでこの法に抵抗しているのに、稲川会は協力的だものね。
さあ、金丸は辞めるぞ。汚いね、この構造。青島、コロンビアトップ、猪木、田辺、細川、自民党、宮沢、芸能界、スポーツ界、稲川会みんなにっこりか。青島とトップが一番馬鹿に見えるな。にっこりする内容がかなり違うもんな。
- みんな「これで一件落着。あとは早く国民が忘れるように祈ろう」
- 青島他「あ、これで次回の選挙も大丈夫だ」
まったく、トホホ…………。
(1992.10.13)
92-10-17 続々「金丸と青島とどっちか選ぶ」
どうも現在の金丸のことなどを見ていると、聖書の言葉が思い出される。聖書から抜き出すより、前にも引用した大原富枝の講演から聖書の言葉をさがしてみる。
- たとえば聖書の中にはっきりと出てきますように、姦通の現場から引っ立てられてきた女に村の人たちが、モーゼはこういう場合、石もて女を打ち殺せと十戒の中で言っている、キリストよ、あなたはどうするかと、村人やユダヤ教の人たちが詰め寄るところがあります。そのときキリストは何も言わないで黙ってうつむいて、自分の足もとに字のような、絵のようなものを書いている。うつむいてばかりいて何もいわないので、どうするのだ、モーゼはちゃんと石をもて打ち殺せと言っているではないか、どうするつもりなんだと、あくまでもユダヤ教の人たちや村人たちが詰め寄りますと、彼は、「あなた方の中で、罪のない人だけが彼女に石をなげなさい」というんですね。
- すると、ユダヤ教の人たちは一人去り、二人去りして、だれもいなくなってしまいます。キリストは顔を上げて、姦通の現場から引き立てられた女に、女よ、みんなどこへ行ったのだと聞きます。みんないなくなってしまいました、いまはあなたと私と二人だけですと女が言います。そうするとキリストは、私もあなたに石を投げることはできない、だからあなたは去ってよろしい、しかし二度とこういうことはしないのだよ、と言うところがございます。 (大原富枝「生きるということ」吉本隆明25時講演)
この講演はかなり聴衆を聞かせたのです。大原富枝の自分の半生を語ってくれました。語りながら涙を流されておりました。多分吉本さんの優しさのなかだからこそ、あれだけ御自身の生涯の話ができたのだと思います。
金丸を石もて打つ人たちは、一体何なのだろうか。青島は事実上の「勝利宣言」をしたそうだ。誰がだれに勝利したのだ。自民党は金権体質だとかいう人がいる。「自民党が」か。私にいわせりゃ「政治をやるすべてのものが」じゃないのか。中核派の「前進」という機関紙を覗いてみるがいい。「夏季一時金10割のカンパを」「年末一時金10割のカンパを」なんて事ばかり書いている。労働者からボーナスを全部よこせなんていうのは、もはや革命でもなんでもない。ただただ金がほしいだけだ。自民党以下国会勢力は、10割などとわけの分からないことではなく、もっと具体的金額でたかるということだろう。そしてその金はいったいどこまで流れているのだ。
石もて打ってしまう人は、一体何なのだ。「政治には選挙には金がかかる」。中核派だっていうよ、「革マル殺すのに金がかかる」。まあ片方は人殺しテロ集団だから、その点はまだ国会勢力の方が少しはましかもしれないが、政治勢力が「金、金、金」なのは同じなのだ。
(1992.10.17)
92-11-05 新「金丸と青島とどっちか選ぶ」
さて、今後のこの佐川の問題はどうなるのでしょうか。もう国会では終ったとしたいでしょうし、あとはロッキードのように、ときどき裁判での内容で、驚いたりあきれたり、関心なかったりするだけでしょうか。もう終らせたいというのが、すべての国会勢力でしょうね。竹下も金丸も、猪木も田辺も、青島もみんなこれで終りとしたいし、そうなるはずだと思っている。
ところがそうはいかないんですよ。それは以下2つの理由があります。
- 1.暴力団新法によるそれで弾圧される側からの反撃
- 2.情報を権力側だけでは操作できないこと
です。
まず1.は、稲川会のように日本の黒界をつくろうとするところはいいが、それ以外のヤクザ、右翼はもう権力に協力していられない。いままでこんなにつくしてきたのに、こんな形で捨てられるのだから、これからその復讐戦がはじまる。これはもうゲリラ戦だから押えようがない。いやもう押えるとかなんとかということはもうできないのだ。
2.はまさしく「野坂スパイ問題」を文春がときあかしたように、今後もっと権力側が把握できない形の情報が先取りするかたちでとびかうと思う。すなわち、いままでは大新聞他に記者会見で済んだだろうが、今後はもうそういかない。例えば、私たちのようなパソコン通信だって大きな情報源になる。いくら大マスコミに話通したって、私たちのこのUPするかたちはとめられない。はっきりいえば、たとえなにかで圧力かけられたって、いくらでも反撃できるのだ。今後あらゆるこうした情報網が闘う原点になって行くだろう。
したがって、社会党が田辺が駄目だから、また土井たか子なんて発想がもう話にならないのだ。あの憲法学者とやらは、明らかな憲法違反の暴力団新法に賛成したんでしょう。
さあもっといろいろ出てきますよ。もうさまざまなことの情報が収集されていますよ。ひとつくらいいうと、都知事選のとき、猪木が降りたとき、金丸と小沢が土下座して猪木に頼んだというが、その二人のとなりで猪木に頼んでいたのはだれかな、あの猪木降ろしで金を出した人物、それは佐川急便の渡辺裕康(ひろやすってこの字だっけ)じゃないの。こんなのでどうして猪木は、金丸やめろなんていえるの。
これ以上のもっともっと面白いのが出てきますよ。ますます私たちは元気にならなくちゃ。
(1992.11.05)
93-01-31 新続「金丸と青島とどっちか選ぶ」
さてさてもうこの佐川問題とやらはもうどうでもいい感じになってきましたね。まして私が表題に掲げている青島なんかまったくどうでもいい存在になってきた。しかし、この間思ったのは、竹下登のしたたかさですね。金丸も小沢も結局オーナー竹下に使われるやとわれ役員なのかなというところです。
よくよく思い出すと、佐川から金丸が5億円受け取っていたというのを最初に言い出したのは誰だったのだろう。それは実は金丸自身です。金丸は自分で喋って、自分から決着つけたんですね。なんとなくうまくやられた感じです。
しかしよく考えると、金丸がこのような形をとったことはそんなに悪いことではない。少なくとも、同志を嘘の密告で銃殺させ、文春から指摘されるまで、のうのうと「議長」だの「名誉議長」などという何十年と席についていた日本共産党の野坂参三よりはずっとましな姿勢です。このことははっきりと認識すべきだと思います。
- かつて、共産党運動にかかわった人たちから「利敵行為」という形で党への批判を封じられたということを聞いています。私は、短いタームでは不利であろうと、事実は有利不利という事を越えて問題となるのだと思っています。
というゴトさんと同じことを感じます。いうべきことははっきりいうべきなのだ。こんな政党に金丸を非難する資格はない。
実はもうひとつ佐川問題くらいな政治スキャンダルがあるという。だがいまのこの経済情勢ではもうそこを表面に出せないという。さてさてどうなりますか。
しかしこの佐川の問題でもまた確認したことだが、政治家というのは金まみれなのですね。これは与党野党、市民主義党派、新左翼等々すべて同じです。この確認は大事だと思います。
それから例えば、「竹下やめろ」とか言って島根から来たおばさんたち、あの光景は嫌だったな。竹下邸とかにいくのに、警官に止められたとき、「私は国会議員で、弁護士です。ここを通しなさい」なんていっていた馬鹿がいた。心の底から嫌になる。あんな馬鹿女代議士を先頭にする運動なんて、もうどうしようもないほど腐敗しています。
もうこの「金丸と青島とどっちか選ぶ」というのは、今回で終りたいと思いますが、私はもともと青島の狡さに苛立ってこれをUPしはじめました。しかしこうして今になると、なんとなく金丸のことを嫌いになれなくなった自分を感じます。金丸の露骨な金集めは、いろいろけなしたい感じを持っていましたが、金丸にたかる野党与党見ていると、なんだか金丸の不器用さが可哀想にもなってきます。まあ金集めはやはり竹下なんでしょうね。
どうでもいいことですが、山梨県へのリニアモーターカーはいつできるんでしょうかね。金丸の不動産屋の名前って知ってますか。「丸金不動産」っていうんですよ。面白いですね、人をおちょくっているのかな。いやけっこうおおざっぱなんでしょうね。
(1993.01.31)
情況への発言
2007年01月15日(月) 01:16:53 Modified by shomon