Wiki将門内検索
NEW!
LINKS
Wiki内検索
Menu

ALL
カテゴリー
タグ
1941年 1943年 1944年 1945年 1946年 1947年 1948年 1950年 1952年 1953年 1954年 1955年 1956年 1957年 1958年 1959年 1960年 1961年 1962年 1963年 1964年 1965年 1966年 1967年 1968年 1969年 1970年 1971年 1972年 1973年 1974年 1975年 1976年 1977年 1978年 1979年 1980年 1981年 1982年 1983年 1984年 1985年 1986年 1987年 1988年 1989年 1990年 1991年 1992年 1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 <信>の構造 [敗北の構造 「ならずもの国家」異論 「反核」異論 <信>の構造(2) <信>の構造(3) <信>の構造(対話篇)「非知へ」 <知>のパトグラフィ <老い>の現在進行形 20時間完全討論解体される場所 j.ボードリアール×吉本隆明 n個の性をめぐって いまはむしろ背後の鳥を撃て・連合赤軍事件をめぐって いま吉本隆明25時 こころから言葉へ こころの全体性を求めて さまざまな刺激 だいたいでいいじゃない どこに思想の根拠をおくか なぜ、猫とつきあうのか ほんとうの考え・うその考え よろこばしい邂逅 わが「転向」 われらの文学22 アフリカ的段階について アフリカ的段階について<私家版> イザイホ カール・マルクス ダーウィンを超えて ハイ・イメージ論(?) ハイ・エディプス論 プレ・アジア的ということ ベストセラーを読む マス・イメージ論 マルクス………読みかえの方法 マルクス者とキリスト者の討論 ミッシェル・フーコーと『共同幻想論』 リンク 愛する作家たち 悪人正機 鮎川信夫論吉本隆明論 意識 異形の心的現象 異端と正系 遺書 隠遁の構造 宇宙 沖縄久高島 音楽機械論 夏を越した映画 革命 学校 学校・宗教・家族の病理……吉本隆明氏に聞く 漢詩 丸山真男論 丸山真男論<増補改稿版> 記号の森の伝説 擬制の終焉 吉本隆明 吉本隆明[太宰治]を語る 吉本隆明+出口裕弘 吉本隆明×吉本ばなな 吉本隆明のメディアを疑え 吉本隆明の文化学 吉本隆明ヴァリアント 吉本隆明講演集 吉本隆明歳時記 吉本隆明詩集 吉本隆明新詩集 吉本隆明新詩集第二版 吉本隆明赤坂憲雄天皇制の基層 吉本隆明全著作(単行本) 宮沢賢治 共同幻想論 共同体論と歴史的終末 教育 近代批評の展開 空虚としての主題 芸術的抵抗と挫折 見えだした社会の限界 幻の王朝から現在都市へ 源氏物語論 源氏物語論<新装版> 源実朝 現在はどこにあるか 現在をどう生きるか 現代における差異 現代のドストエフスキー 現代の文学25 現代詩文庫 言語にとって美とはなにか 言葉からの触手 言葉という思想 固有時との対話 固有時との対話、小伝 五の対話 幸福論 荒木経惟写真集「写真論」 講座日本現代文学 高村光太郎 高村光太郎<決定版> 高村光太郎<増補決定版> 今に生きる親鸞 根柢の出立に向けて 最後の親鸞 朔太郎の世界 三国志 三曹の詩 史観の拡張 思索的渇望の世界 思想 思想としての死の準備 思想と幻想 思想の基準をめぐって 思想の原像 思想の根源から 思想の流儀と原則 思想読本 死のエピグラム−「一言芳談」を読む 死の位相学 死の準備 私の「戦争論」 私は臓器を提供しない 詩の教室 詩の読解 詩人・評論家・作家のための言語論 詩的乾坤 時代の病理 自立の思想的拠点 写生の物語 社会党あるいは社会党的なるものの行方 呪縛からの解放 宗教の最終のすがた 宗教論争 重層的な非決定へ 初期ノート 初期ノート増補版 初期歌謡論 初原への言葉 書評 書物の解体学 書物の現在 諸葛孔明 少年 昭和16年 昭和18年 昭和19年 昭和20年 昭和21年 昭和22年 昭和23年 昭和25年 昭和27年 昭和28年 昭和29年 昭和30年 昭和31年 昭和32年 昭和33年 昭和34年 昭和35年 昭和36年 昭和37年 昭和38年 昭和39年 昭和40年 昭和41年 昭和42年 昭和43年 昭和44年 昭和45年 昭和46年 昭和47年 昭和48年 昭和49年 昭和50年 昭和51年 昭和52年 昭和53年 昭和54年 昭和55年 昭和56年 昭和57年 昭和58年 昭和59年 昭和60年 昭和61年 昭和62年 昭和63年 消費のなかの芸 情況 情況としての画像 情況へ 情況への発言 埴谷雄高・吉本隆明の世界 食べものの話 食べもの探訪記 心とは何か 心的現象論序説 新・死の位相学 新・書物の解体学 新装増補 親鸞 親鸞/不知火よりのことづて 親鸞復興 人間と死 人生とは何か 世界認識の方法 世界認識の臨界へ 世紀末ニュースを解読する 政治的知識人の典型・谷川雁論 戦後詩史 戦後詩史論 戦争と平和 全否定の原理と倫理 素人の時代 相対幻論 像としての都市 増補最後の親鸞 増補思想の流儀と原則 増補戦後詩史論 尊師麻原は我が弟子にあらず 対幻想 対幻想【平成版】 対話 大衆としての現代 大情況論 知の岸辺へ 著作 超「20世紀論」下 超「20世紀論」上 超資本主義 超西欧的まで 超恋愛論 追悼私記 定本 定本言語にとって美とはなにか(?) 転位と終末 転位のための十篇 都市とエロス 島尾敏雄 統合失調症と文学の表現世界 討議近代詩史 読書の方法 難しい話題 匂いを讀む 日本の原像 日本近代文学の名作 日本人は思想したか 背景の記憶 白熱化した言葉 悲劇の解読 不断革命の時代 不知火よりのことづて 父の像 文学と思想 文学の戦後 文学者の戦争責任 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成2年 平成3年 平成4年 平成5年 平成6年 平成7年 平成8年 平成9年 平成元年 母型論 僕ならこう考える 僕なら言うぞ! 未来の親鸞 民主主義の神話 模写と鏡 模写と鏡<増補版> 夜と女と毛沢東 柳田国男論 柳田国男論集成 遊びと精神医学 余裕のない日本を考える 琉球弧の喚起力と南島論 隆明抄 隆明鈔 良寛 良寛論 恋愛幻論 老いの流儀 論註と喩 抒情の論理 漱石的主題 甦えるヴェイユ

92-09-26「金丸と青島とどっちか選ぶ」

金丸と青島どっちか選ぶ
92-09-26 本日の夕刊「青島氏のハンスト」

 本日の毎日新聞夕刊によりますと、

 青島幸男参院議員が26日、5億円献金問題で東京地検の事情聴取に応じなかった金丸前自民党副総裁に抗議し東京・永田町の参議院議員会館前で無期限の座り込みハンストに入った。
   …………「報道陣がいるからなどと子供がダダをこねるような理由で事情聴取に出頭しないのは言語道断。金丸氏が議員を辞めるか、こちらが衰弱して死ぬか」と真剣に語った。

という記事がありました。そうすると、金丸は辞めないから、青島氏は死んでしまうのかな。……結局、何日か目で救急車で運ばれて終りなのかな。
 どうもハンストというのは、訳の分からない手段ですね。相手が、まわりが俺を死ぬまではほっとくはずはないという前提があるわけですね。大昔なら、かなりな手段だったのかもしれませんが、今はもう馬鹿馬鹿しいとしてしかいえないですね。
 おそらく歴史上で、もっとも効果的なハンストは、インドのマハトマ・ガンジーでしょう。何十日とハンストが続いて、本当にガンジーが亡くなったなら、インド全土に大暴動がおきるから、イギリスはあせったのだと思います。
 またソルジェニーツィンが書いているのですが、ロシア革命前は、監獄の中で革命家たちがハンストをやると、当時のツァーリズムはどうしたらいいかわからず、大変にあせったようです。革命が成就して、だがまた同じ革命家たちがハンストをやったとき、スターリン主義はなんら動揺なく、皆殺しにしたようです。ハンスト中でインターナショナルを合唱する革命家たちを、躊躇なく機関銃で打ち殺したといいます。
 青島氏は、何をいまさらなんでしょうか。こういう私も若いとき3回ハンストをやったことあります。19、20歳のころですね。今になると、青春は耻ずかしいものです。でも青島氏は60歳ということですよ。何考えているのだ。
 そもそも、この佐川急便の問題って、何がどうだというのだろうか。何を怒るべきだというのか。誰かきちんと説明していただきたいですね。
(1992.09.26)


92-10-09 「金丸と青島とどっちか選ぶ」


 まえに、

92-09-26 本日の夕刊「青島氏のハンスト」
 そもそも、この佐川急便の問題って、何がどうだというのだろうか。何を怒るべきだというのか。誰かきちんと説明していただきたいですね。

と書いたので、なにかいわなくちゃと思っていました。この時は青島ってなんていいかげんな奴かなと思ったものですから。だいたい、

「金丸氏が議員を辞めるか、こちらが衰弱して死ぬか」

なんて冗談じゃないよ、どちらも実現していないじゃないか。
 しかし今の事態はもっと深刻です。日本新党、社会党なんかまで「金丸辞職しろ」の大合唱、いったいなにを考えているんですか。金丸が議員辞めちゃったら、それでどうするの。あ、そうか、それで、ほっとするんだ。いまみんなが金丸議員やめさせるような動きしているのは、それで終にしたいんですよ。そのシナリオが見えてきたからみんな動きだしたんですよ。
 佐川急便から流れた金は22億3000万円といわれている。誰と誰が身に覚えがあるんでしょう。さて、金丸ひとり辞めて、みんな感謝して、金丸ひとり「奥の院」入りですか。そこからまた口はさむだろうから、なにも変わらない。
 青島が本当の意味の「いじわるばあさん」を演じられるなら、こういうべきだ。

 金丸は絶対に議員を辞めるな。国会喚問に応じろ。田辺がまず、トップにやれ。誰に金渡したかはっきりしろ。俺は金もらった奴の先の先まで追及するぞ。少なくとも俺はもらってない。俺が議員でいるかぎりやりぬくぞ。

 このままじゃ、青島はいい人になっちゃうよ。金丸はなんにも感じないよ。感謝しちゃうよ。「なんか、あいつがいるととにかく嫌だな」という存在になんなくちゃ。
 だいたい、金丸が議員辞めて、5億円は自分の懐に入れたことにして、麻布税務署に過去の所得の修正申告したら、もうそれでみんな終ですよ。多分4億円位払って終ですよ(しかも現金はないだろうから、40回払い位の手形で払ったりして)。金丸は英雄になっちゃうね。全部自分でかぶるんだから。
 でも金の流れを追っていったら面白いだろうな。末端までいったら、私たちの周辺まできてたりして。あの「ナニワ金融道」の選挙の描きかたのとおりになりますね。そこで金丸以下みんなひらきなおればいいんだ。「何が悪いんだよ、金はどうしたっているんだよ、たかっているのはお前らじゃないか」って。
 テレビである浅井某という大学の先生がこんなこといっていた。

 国民がちゃんとみていれば、税務署も金丸を調査します。

これを言った途端妻が怒り出しました。国民が見てようが、見ていまいが、脱税なら脱税で調べるのは当り前なのです。中小零細企業だって、国民なんか見てなくたって、税務署が入って、さまざま「見解の相違」なんていうので、税金追徴されているんですよ。だいたいそういう解決にしたら、彼等の思うつぼなんです。
 また、社民連顧問とかいう楢崎弥之助代議士が、こんなこといっている。

 特捜部はいきなりトップから手を入れるのではないかと思う。金丸氏の名前が最初に出たが、マスコミのいうように、検察が立件できないから名前だけリークするという子供だましのようなことを何回もするだろうか。
 リクルート事件がそうだったように、多くの政治家は政治資金規正法違反だけで終わってしまう可能性もあるが、それでは国民は納得しない。特捜部は金丸氏に対しても、単なるリークだけではなく、何か立件するための方法を考えているのではないか」

 なんで、こんなに検察に頼っているのだ。何故自分たちでやるといわないのだ。あんたは昔から本当に阿呆だったね。検察がやってくれるわけないじゃないか。君たちの政党はなんのためあるんだ。
 そもそも金丸は、献金疑惑報道がなされたさる8月22日の直後、周辺に、

 献金を受けた以上、もらった、もらわないの水かけ論をしていては国民の政治不信は金丸信1人の問題で片付かない。潔く身を処したい」

と、議員辞職する決意でいたという。それをこうまでしたのは誰だ。それは小沢だよ。小沢のつまらない政治ですよ。彼はもう少し政治が分かっているのかと思ったが、駄目ですね。気が小さいんだろうな。
 私は金丸−小沢の政治のやり方は、一番問題だと思います。あれは恫喝政治、料亭政治、根回し政治ですよ。まともに話そうとしない。山県有朋の時代でもないし、君らは山県有朋でもないんだよ。……いつかそのうち、この小沢の政治姿勢思想を徹底的にこき下ろしたいと思います。
 それにしても、なんかTR通信で描かれる学校だけじゃなく、国会等も寒々としていますね。
 もしも、もしもですよ、政治家で、金丸と青島とどっちか選べっていわれたらどうします。そんな情況だと思うんですね。答えは2人とも嫌だでしょうが、さらになんとしても1人選べと強制されたらどうします。…………私は、金丸ですね。これが私たちに寒々とした感慨を抱かせる苛立ちだと思います。
(1992.10.09)


92-10-13 続「金丸と青島とどっちか選ぶ」


92-10-09 金丸と青島とどっちか選ぶ
 だいたい、金丸が議員辞めて、5億円は自分の懐に入れたことにして、麻税務署に過去の所得の修正申告したら、もうそれでみんな終ですよ。多分4億円位払って終ですよ(しかも現金はないだろうから、40回払い位の手形で払ったりして)。金丸は英雄になっちゃうね。全部自分でかぶるんだから。

 これよく考えてみれば、所得税、地方税、その他延滞税に重加算税なんか加えると、5億5千万円くらいいくかもしれませんね。まあいつ修正申告納付するかによって、数字は変わってきますが。

 しかし今の事態はもっと深刻です。日本新党、社会党なんかまで「金丸辞職しろ」の大合唱、いったいなにを考えているんですか。金丸が議員辞めちゃったら、それでどうするの。あ、そうか、それで、ほっとするんだ。いまみんなが金丸議員やめさせるような動きしているのは、それで終にしたいんですよ。そのシナリオが見えてきたからみんな動きだしたんですよ。

 でもこう書いた件なんですが、ますますこのシナリオになってきましたね。いま佐川問題では、政界のみならず、芸能界、スポーツ界、暴力団業界(といっていいのかな)、みんなビクビクしているでしょうね。みんな身に覚えがあるはずだ。いや本来貰ったっていいんですよ。きちっと収支報告を申告していれば。多分ジャイアント馬場さんなんかはちゃんとやっているでしょうね。猪木さんはどうなの。つき合いはあったよね。そこらへんはっきりしてくれないかな。小池さんがはりきるのはいいけど、細川党首はどうなのかな。佐川との関係をはっきりさせてくれないかな。
 よく「5億円で20万円の罰金」でおこるひとがいるけど、これは「政治資金規正法」の問題です。このことに関してだけは金丸が悪いわけではない。だけどもう佐川から、誰とだれにいくら流れているのか、時間かけてはっきりしてほしい。金丸ひとり首きって、みんなホッとするのか。
 佐川の渡辺の問題は、明らかに背任と特別背任罪です。怒るべきは、毎日夜遅くまでトラックに乗って働いている佐川の社員と、株主等々です。
 私たち国民が怒るべきことは、こうした政治家をはじめとするたかりの構造です。だからうやむやにしないで、金の流れをはっきりさせるべきです。すくなくとも、私のところはきていないよ。しかしこの金の流れをはっきりさせると、随分日本の悲惨な政治情況があからさまになるだろうな。面白いぞ。
 それと、竹下が政権をとるのには、稲川会が深くかかわっていたこと。田中角栄のところへ門前払いになったシナリオは稲川会が描いたというではないか。それが皇民党を黙らせる条件だったという。稲川会なんて、戦後のギャング集団ではないか。「暴力団新法」なんて、箱根山から西のやくざはつぶして、稲川会が黒界の帝王になるという絵なんじゃないの。会津小鉄会や、山口組があくまでこの法に抵抗しているのに、稲川会は協力的だものね。
 さあ、金丸は辞めるぞ。汚いね、この構造。青島、コロンビアトップ、猪木、田辺、細川、自民党、宮沢、芸能界、スポーツ界、稲川会みんなにっこりか。青島とトップが一番馬鹿に見えるな。にっこりする内容がかなり違うもんな。

  みんな「これで一件落着。あとは早く国民が忘れるように祈ろう」
  青島他「あ、これで次回の選挙も大丈夫だ」

 まったく、トホホ…………。
(1992.10.13)


92-10-17 続々「金丸と青島とどっちか選ぶ」


 どうも現在の金丸のことなどを見ていると、聖書の言葉が思い出される。聖書から抜き出すより、前にも引用した大原富枝の講演から聖書の言葉をさがしてみる。

 たとえば聖書の中にはっきりと出てきますように、姦通の現場から引っ立てられてきた女に村の人たちが、モーゼはこういう場合、石もて女を打ち殺せと十戒の中で言っている、キリストよ、あなたはどうするかと、村人やユダヤ教の人たちが詰め寄るところがあります。そのときキリストは何も言わないで黙ってうつむいて、自分の足もとに字のような、絵のようなものを書いている。うつむいてばかりいて何もいわないので、どうするのだ、モーゼはちゃんと石をもて打ち殺せと言っているではないか、どうするつもりなんだと、あくまでもユダヤ教の人たちや村人たちが詰め寄りますと、彼は、「あなた方の中で、罪のない人だけが彼女に石をなげなさい」というんですね。
 すると、ユダヤ教の人たちは一人去り、二人去りして、だれもいなくなってしまいます。キリストは顔を上げて、姦通の現場から引き立てられた女に、女よ、みんなどこへ行ったのだと聞きます。みんないなくなってしまいました、いまはあなたと私と二人だけですと女が言います。そうするとキリストは、私もあなたに石を投げることはできない、だからあなたは去ってよろしい、しかし二度とこういうことはしないのだよ、と言うところがございます。  (大原富枝「生きるということ」吉本隆明25時講演)

 この講演はかなり聴衆を聞かせたのです。大原富枝の自分の半生を語ってくれました。語りながら涙を流されておりました。多分吉本さんの優しさのなかだからこそ、あれだけ御自身の生涯の話ができたのだと思います。
 金丸を石もて打つ人たちは、一体何なのだろうか。青島は事実上の「勝利宣言」をしたそうだ。誰がだれに勝利したのだ。自民党は金権体質だとかいう人がいる。「自民党が」か。私にいわせりゃ「政治をやるすべてのものが」じゃないのか。中核派の「前進」という機関紙を覗いてみるがいい。「夏季一時金10割のカンパを」「年末一時金10割のカンパを」なんて事ばかり書いている。労働者からボーナスを全部よこせなんていうのは、もはや革命でもなんでもない。ただただ金がほしいだけだ。自民党以下国会勢力は、10割などとわけの分からないことではなく、もっと具体的金額でたかるということだろう。そしてその金はいったいどこまで流れているのだ。
 石もて打ってしまう人は、一体何なのだ。「政治には選挙には金がかかる」。中核派だっていうよ、「革マル殺すのに金がかかる」。まあ片方は人殺しテロ集団だから、その点はまだ国会勢力の方が少しはましかもしれないが、政治勢力が「金、金、金」なのは同じなのだ。
(1992.10.17)


92-11-05 新「金丸と青島とどっちか選ぶ」


 さて、今後のこの佐川の問題はどうなるのでしょうか。もう国会では終ったとしたいでしょうし、あとはロッキードのように、ときどき裁判での内容で、驚いたりあきれたり、関心なかったりするだけでしょうか。もう終らせたいというのが、すべての国会勢力でしょうね。竹下も金丸も、猪木も田辺も、青島もみんなこれで終りとしたいし、そうなるはずだと思っている。
 ところがそうはいかないんですよ。それは以下2つの理由があります。

 1.暴力団新法によるそれで弾圧される側からの反撃
 2.情報を権力側だけでは操作できないこと

です。
 まず1.は、稲川会のように日本の黒界をつくろうとするところはいいが、それ以外のヤクザ、右翼はもう権力に協力していられない。いままでこんなにつくしてきたのに、こんな形で捨てられるのだから、これからその復讐戦がはじまる。これはもうゲリラ戦だから押えようがない。いやもう押えるとかなんとかということはもうできないのだ。
 2.はまさしく「野坂スパイ問題」を文春がときあかしたように、今後もっと権力側が把握できない形の情報が先取りするかたちでとびかうと思う。すなわち、いままでは大新聞他に記者会見で済んだだろうが、今後はもうそういかない。例えば、私たちのようなパソコン通信だって大きな情報源になる。いくら大マスコミに話通したって、私たちのこのUPするかたちはとめられない。はっきりいえば、たとえなにかで圧力かけられたって、いくらでも反撃できるのだ。今後あらゆるこうした情報網が闘う原点になって行くだろう。
 したがって、社会党が田辺が駄目だから、また土井たか子なんて発想がもう話にならないのだ。あの憲法学者とやらは、明らかな憲法違反の暴力団新法に賛成したんでしょう。
 さあもっといろいろ出てきますよ。もうさまざまなことの情報が収集されていますよ。ひとつくらいいうと、都知事選のとき、猪木が降りたとき、金丸と小沢が土下座して猪木に頼んだというが、その二人のとなりで猪木に頼んでいたのはだれかな、あの猪木降ろしで金を出した人物、それは佐川急便の渡辺裕康(ひろやすってこの字だっけ)じゃないの。こんなのでどうして猪木は、金丸やめろなんていえるの。
 これ以上のもっともっと面白いのが出てきますよ。ますます私たちは元気にならなくちゃ。
(1992.11.05)

93-01-31 新続「金丸と青島とどっちか選ぶ」


 さてさてもうこの佐川問題とやらはもうどうでもいい感じになってきましたね。まして私が表題に掲げている青島なんかまったくどうでもいい存在になってきた。しかし、この間思ったのは、竹下登のしたたかさですね。金丸も小沢も結局オーナー竹下に使われるやとわれ役員なのかなというところです。
 よくよく思い出すと、佐川から金丸が5億円受け取っていたというのを最初に言い出したのは誰だったのだろう。それは実は金丸自身です。金丸は自分で喋って、自分から決着つけたんですね。なんとなくうまくやられた感じです。
 しかしよく考えると、金丸がこのような形をとったことはそんなに悪いことではない。少なくとも、同志を嘘の密告で銃殺させ、文春から指摘されるまで、のうのうと「議長」だの「名誉議長」などという何十年と席についていた日本共産党の野坂参三よりはずっとましな姿勢です。このことははっきりと認識すべきだと思います。

 かつて、共産党運動にかかわった人たちから「利敵行為」という形で党への批判を封じられたということを聞いています。私は、短いタームでは不利であろうと、事実は有利不利という事を越えて問題となるのだと思っています。

というゴトさんと同じことを感じます。いうべきことははっきりいうべきなのだ。こんな政党に金丸を非難する資格はない。
 実はもうひとつ佐川問題くらいな政治スキャンダルがあるという。だがいまのこの経済情勢ではもうそこを表面に出せないという。さてさてどうなりますか。
 しかしこの佐川の問題でもまた確認したことだが、政治家というのは金まみれなのですね。これは与党野党、市民主義党派、新左翼等々すべて同じです。この確認は大事だと思います。
 それから例えば、「竹下やめろ」とか言って島根から来たおばさんたち、あの光景は嫌だったな。竹下邸とかにいくのに、警官に止められたとき、「私は国会議員で、弁護士です。ここを通しなさい」なんていっていた馬鹿がいた。心の底から嫌になる。あんな馬鹿女代議士を先頭にする運動なんて、もうどうしようもないほど腐敗しています。
 もうこの「金丸と青島とどっちか選ぶ」というのは、今回で終りたいと思いますが、私はもともと青島の狡さに苛立ってこれをUPしはじめました。しかしこうして今になると、なんとなく金丸のことを嫌いになれなくなった自分を感じます。金丸の露骨な金集めは、いろいろけなしたい感じを持っていましたが、金丸にたかる野党与党見ていると、なんだか金丸の不器用さが可哀想にもなってきます。まあ金集めはやはり竹下なんでしょうね。
 どうでもいいことですが、山梨県へのリニアモーターカーはいつできるんでしょうかね。金丸の不動産屋の名前って知ってますか。「丸金不動産」っていうんですよ。面白いですね、人をおちょくっているのかな。いやけっこうおおざっぱなんでしょうね。
(1993.01.31)

 


情況への発言







2007年01月15日(月) 01:16:53 Modified by shomon




スマートフォン版で見る