92-12-12「多国籍軍のソマリア進駐に」
アメリカ軍を中心とした、多国籍軍とかいう国連軍がソマリアに進駐した。もう完全にこれからの国連と民族主義とのせめぎわいの縮図のような形だ。
然し、そもそもソマリアで殺しあっている武器はアメリカのものではないのか。アメリカは国連の正義もあるが、国内の失業対策でもないのか。アメリカが、フランスが、イギリスが、ソ連が、中国が、武器を売らなければいいのではないのか。武器を与え殺しあいをさせ、医療品を与えて、また殺しあいをさせる。
国連であれだけの制裁力があるのなら、武器の売却を禁止したらどうなのか。日本はたしかにさまざま情けないところがある。でも武器は売っていない、武器は作っていない。
宮沢の前の海部首相は、イラクにたいして、もしクゥエートから撤退するなら、その分の金を出すと、フセインに提案していたという(これはまだ確かな情報ではありませんが)。これが真実としたら、日本が一番あのときまっとうなことをやろうとしていたといえるのではないか。少なくとも、宮沢よりはまっとうな政治家だったといえると思う。人が殺し合いするより、金ですむものなら、これほどいいことはない。どっちにしても日本は金を出すことになったのだから。今でもあの時の金の集金は続いている。各企業は取られている。今の年末一時金(年末ボーナス)が現物支給になっているその一因にもあの時のツケもあるのですよ。アメリカはすこしあのとき金があまったので、ブッシュの凱旋の紙吹雪にもなったといわれているが。
だいたいに、あのとき出した金の収支決算はされているのかな。なにに使って、どう有効だったのか、出した国民には聞く権利があると思う。
日本は戦争そのものを否定している。これは本当にいいことです。今の地球上で一番先にいっている憲法をもっているのです。唐突に思うのですが、日本の刀、日本刀は秀吉の時代からもはや武器ではありませんでした。誤解して使用したのが、幕末の新選組などです。そういえば、三島由紀夫も誤解していたな。もうあれは美術品なのですよ。よく日本刀の新刀を見る機会があります。日本は、これをもはや武器としては作っていないし、そう見てもいないのです。新刀を作っている刀鍛冶のそんな気迫が伝わってきます。
ソマリアでまたアメリカ軍がいなくなったら、また同じでしょう。アメリカ以下が武器を売らなければ、それが一番いいはずなのです。 (1992.12.12)
情況への発言
然し、そもそもソマリアで殺しあっている武器はアメリカのものではないのか。アメリカは国連の正義もあるが、国内の失業対策でもないのか。アメリカが、フランスが、イギリスが、ソ連が、中国が、武器を売らなければいいのではないのか。武器を与え殺しあいをさせ、医療品を与えて、また殺しあいをさせる。
国連であれだけの制裁力があるのなら、武器の売却を禁止したらどうなのか。日本はたしかにさまざま情けないところがある。でも武器は売っていない、武器は作っていない。
宮沢の前の海部首相は、イラクにたいして、もしクゥエートから撤退するなら、その分の金を出すと、フセインに提案していたという(これはまだ確かな情報ではありませんが)。これが真実としたら、日本が一番あのときまっとうなことをやろうとしていたといえるのではないか。少なくとも、宮沢よりはまっとうな政治家だったといえると思う。人が殺し合いするより、金ですむものなら、これほどいいことはない。どっちにしても日本は金を出すことになったのだから。今でもあの時の金の集金は続いている。各企業は取られている。今の年末一時金(年末ボーナス)が現物支給になっているその一因にもあの時のツケもあるのですよ。アメリカはすこしあのとき金があまったので、ブッシュの凱旋の紙吹雪にもなったといわれているが。
だいたいに、あのとき出した金の収支決算はされているのかな。なにに使って、どう有効だったのか、出した国民には聞く権利があると思う。
日本は戦争そのものを否定している。これは本当にいいことです。今の地球上で一番先にいっている憲法をもっているのです。唐突に思うのですが、日本の刀、日本刀は秀吉の時代からもはや武器ではありませんでした。誤解して使用したのが、幕末の新選組などです。そういえば、三島由紀夫も誤解していたな。もうあれは美術品なのですよ。よく日本刀の新刀を見る機会があります。日本は、これをもはや武器としては作っていないし、そう見てもいないのです。新刀を作っている刀鍛冶のそんな気迫が伝わってきます。
ソマリアでまたアメリカ軍がいなくなったら、また同じでしょう。アメリカ以下が武器を売らなければ、それが一番いいはずなのです。 (1992.12.12)
情況への発言
2007年01月15日(月) 00:35:30 Modified by shomon