94-05-15「マンデラ氏が南アの大統領に」
南アでネルソン・マンデラ氏が大統領になったことに、少し書いておきます。もう何か言う機会なんか他にはないかもしれないからです。
私はあのようにマンデラ氏が大統領になれるような国になったことを非常に嬉しく思います。なんだか誰かにこの嬉しさを話したい気がしましたが、どこの飲み屋だってあんまり関係ない国ですし、関係ない話題です。
私は反対派である、アフリカーナ抵抗運動やインカタがどうにも許せませんでした。アフリカーナたちは、少しはその気持がわからないでもない。オランダ系である彼等は、英国系とのボーア戦争に敗北したときから、もはやこの国に留まるしかないのだから、必死なのでしょう。でも、インカタとは何をやってきた存在なのでしょうか。彼等は、ズール族の利権のみのために、アパルトヘイトを認め守る側だったのではないのですか。今もズール族の王がいて、その王が南アを支配すべきだといっているという。そしてたえずANCの支持者の血を流してきたのは、このインカタです。
だがマンデラ氏が偉いのは、このインカタ自由党まで政府に入れることです。到底私なんかにはできないな。私は今でも、水戸天狗党の敵であった諸生党を許せないし、平将門を討った俵藤太秀郷を憎んでいます。マンデラ氏は、政治の汚さがわかっているから、なおさらあのような形ができるし、やっていかなければと思っているのでしょう。
いままでの南ア社会のピラミッドの構造はこうでした。
こうした秩序で社会を支えていたのです。これがマンデラ氏のおかげでまったく横に並ぶことになるわけです。これは実に気持のいいことです。
そういえば、思い出すのは、インド独立の父マハトマ・ガンジーが南アで、迫害されるインド人のために闘っていたことがあるのです。結局敗北してしまうのですが、今ガンジーがこの南アを見たらどう感激するでしょうか。
情況への発言
私はあのようにマンデラ氏が大統領になれるような国になったことを非常に嬉しく思います。なんだか誰かにこの嬉しさを話したい気がしましたが、どこの飲み屋だってあんまり関係ない国ですし、関係ない話題です。
私は反対派である、アフリカーナ抵抗運動やインカタがどうにも許せませんでした。アフリカーナたちは、少しはその気持がわからないでもない。オランダ系である彼等は、英国系とのボーア戦争に敗北したときから、もはやこの国に留まるしかないのだから、必死なのでしょう。でも、インカタとは何をやってきた存在なのでしょうか。彼等は、ズール族の利権のみのために、アパルトヘイトを認め守る側だったのではないのですか。今もズール族の王がいて、その王が南アを支配すべきだといっているという。そしてたえずANCの支持者の血を流してきたのは、このインカタです。
だがマンデラ氏が偉いのは、このインカタ自由党まで政府に入れることです。到底私なんかにはできないな。私は今でも、水戸天狗党の敵であった諸生党を許せないし、平将門を討った俵藤太秀郷を憎んでいます。マンデラ氏は、政治の汚さがわかっているから、なおさらあのような形ができるし、やっていかなければと思っているのでしょう。
いままでの南ア社会のピラミッドの構造はこうでした。
- 英国系白人
- ボーア人(自分たちはアフリカーナといっている)
- インド人
- カラード
- ズール人
- すべての黒人
こうした秩序で社会を支えていたのです。これがマンデラ氏のおかげでまったく横に並ぶことになるわけです。これは実に気持のいいことです。
そういえば、思い出すのは、インド独立の父マハトマ・ガンジーが南アで、迫害されるインド人のために闘っていたことがあるのです。結局敗北してしまうのですが、今ガンジーがこの南アを見たらどう感激するでしょうか。
情況への発言
2007年01月19日(金) 12:34:20 Modified by shomon