94-05-29「派遣ホストのことで」
本日朝TBSテレビの関口宏の番組を見ていましたら、現在全国で被害者がでている派遣ホストのことをやっていました。日本中でかなりな数の男性が被害に会っているようです。そしてこの問題に対するパネラーの言い方は概ね次のようなことになります。
私はいつもなにかこうした詐欺事件が起きると、このように言う識者が多いことにいつも「何を言っているんだ」と思って来ました。まず最初にいうべきは、だました奴が悪いのです。それを最初にいわない連中なんて最低な連中です。
私はつい先日ある詐欺師が、また詐欺をしているらしいという話をきいて、なんとかその被害者のほうに応援できたらしてあげたいと思っています。その詐欺師に関しては、過去に私は被害者になった側に立って、裁判等々で闘ったことがあるのです。だから、その詐欺師のいこうとするところをできるだけ未然に防げるようなことを永年にわたってしてきました。被害者はわりと著名な会社が多いのです。だが、こうしたことにも、かならずこういう言い方があります。
私はこうした言い方には必ず反論していきます。冗談ではない。どんな大会社であっても、だますほうが第一義的に悪いのです。そのことを忘れた論議は話にならないのです。どんな会社であっても、その会社には働いている普通の社員、経営者がいるし、それを支えている、多くの株主、得意先、下請会社等々が存在するのです。金を得ようとした会社社長の思いは間違ってはいないのです。はっきりしているのは、だました側がどんなことがあっても悪いのです。
私のクライアントで、一時渋谷の区役所のあたりのおおきなマンション形式のビルに事務所があったことがありました。あの渋谷駅から渋谷公会堂、NHKに向けて歩いていきます。そうすると、今でもそうですが、路上でたいそうな数のキャッチセールスをやっています。アンケートとかなんとか称して、若い女の子たちから、何かを得ようとしているのです。同じビルに彼等のあるグループの事務所があるようです。うまく女の子をつかまえると、まずもっとゆっくり話がききたいと、そのビルの1階のロビーに連れ込みます。そして次には自分たちの部屋まで連れていってしまいます。これで彼等の手に完全にひっかかってしまいます。しかし、表むきは彼女たちの自由意思でついていくのですから、外からはなにもいえません。
私はああした連中が大嫌いです。なんとか私に話しかけてこないかなと思っても、私などには見向きもしません。そのクランアントの女子社員を先に歩かせて、しばらく話し込んでいるときに、後ろから「オレのスケに何するんじゃ」と脅かしたこともありました。
あるときにそのクライアントの社員とそのビルのロビーを通ったときに、またある女の子がひっかかってしまった光景を見ました。そのとき、その男性社員がこんなこというんですね。
さすが私は怒りました。ちょっと執拗に言い張ったので、驚いたようです。
私は、これが原則だと思います。女の子たちでも、子どもでも誰でも、道で話しかけられたら答えようとする姿勢は正しいのです。そうした素直な正しい姿勢を逆に利用してだまそうというキャッチセールスの連中が、どうしょうもなく悪いのです。私は道で誰かに話しかけられても、黙って答えないでそこから離れなさいなんていう教育を娘たちに教えることはできません。ただ、もちろんこのような路上のキャッチに関する知識は教えていくでしょう。
今回の派遣ホストのことでも同様に思います。まずだましたほうが徹底的に悪い、だから被害を受けた人は、もっと申し述べて、また再び被害にあう人がいなくなるように行動すべきなのです。あの被害者たちを多くの馬鹿パネラーのように、けなす行為は加害者側に有利なだけです。被害者が被害を申し出るのに躊躇してしまうだけではないですか。
なぜ多くの識者は勘違いしてしまうのでしょうか。自分達がまたなんかの詐欺に出逢ったときに、自分が無知でした、自分が欲深でした、それが悪いのです、とでもいうのでしょうか。そうではなく、自分の無知、欲深さを利用した、あの詐欺師を許せない、だから他の人がまた被害に会う前に、なんとかしてほしい、そのために私はどんな協力もしますというのが、正しい姿勢なのではないのですか。
情況への発言
- だまされた男性側が馬鹿なんじゃないか、そんなうまい話があるわけないじゃないか。金を稼ぐのには、地道に働けばいいので、安易に考える奴が駄目なのだ。
私はいつもなにかこうした詐欺事件が起きると、このように言う識者が多いことにいつも「何を言っているんだ」と思って来ました。まず最初にいうべきは、だました奴が悪いのです。それを最初にいわない連中なんて最低な連中です。
私はつい先日ある詐欺師が、また詐欺をしているらしいという話をきいて、なんとかその被害者のほうに応援できたらしてあげたいと思っています。その詐欺師に関しては、過去に私は被害者になった側に立って、裁判等々で闘ったことがあるのです。だから、その詐欺師のいこうとするところをできるだけ未然に防げるようなことを永年にわたってしてきました。被害者はわりと著名な会社が多いのです。だが、こうしたことにも、かならずこういう言い方があります。
- だました方も悪いが、だまされたほうも悪い。どっちも金ほしさにああなったのだから。
私はこうした言い方には必ず反論していきます。冗談ではない。どんな大会社であっても、だますほうが第一義的に悪いのです。そのことを忘れた論議は話にならないのです。どんな会社であっても、その会社には働いている普通の社員、経営者がいるし、それを支えている、多くの株主、得意先、下請会社等々が存在するのです。金を得ようとした会社社長の思いは間違ってはいないのです。はっきりしているのは、だました側がどんなことがあっても悪いのです。
私のクライアントで、一時渋谷の区役所のあたりのおおきなマンション形式のビルに事務所があったことがありました。あの渋谷駅から渋谷公会堂、NHKに向けて歩いていきます。そうすると、今でもそうですが、路上でたいそうな数のキャッチセールスをやっています。アンケートとかなんとか称して、若い女の子たちから、何かを得ようとしているのです。同じビルに彼等のあるグループの事務所があるようです。うまく女の子をつかまえると、まずもっとゆっくり話がききたいと、そのビルの1階のロビーに連れ込みます。そして次には自分たちの部屋まで連れていってしまいます。これで彼等の手に完全にひっかかってしまいます。しかし、表むきは彼女たちの自由意思でついていくのですから、外からはなにもいえません。
私はああした連中が大嫌いです。なんとか私に話しかけてこないかなと思っても、私などには見向きもしません。そのクランアントの女子社員を先に歩かせて、しばらく話し込んでいるときに、後ろから「オレのスケに何するんじゃ」と脅かしたこともありました。
あるときにそのクライアントの社員とそのビルのロビーを通ったときに、またある女の子がひっかかってしまった光景を見ました。そのとき、その男性社員がこんなこというんですね。
- また、キャッチにひっかかっている。だけど、あれはもう女が悪いね。女が馬鹿なんだ。あんなのはキャッチセールスなのは判っているんだから、ひっかかるのが悪い。もし知らないでひっかかったのなら、知らないことが悪い。
さすが私は怒りました。ちょっと執拗に言い張ったので、驚いたようです。
- Iくん、君はたしか子どもさんが女の子だったね。まだ小さいかもしれないがあそこにいる女の子がその君の子どもになることもあるんだよ。それは、ことここ渋谷については君が教えて、大丈夫かもしれないけど、だますほうがいくらでも考えれば、どうやってもひっかけることができるんじゃないの。悪いのは、あの男たちで、あの女の子たちが無知で悪いわけじゃないんだ。そこを間違っちゃいけないんだよ。だますほうが有利で、まず絶対に悪いんだ。
私は、これが原則だと思います。女の子たちでも、子どもでも誰でも、道で話しかけられたら答えようとする姿勢は正しいのです。そうした素直な正しい姿勢を逆に利用してだまそうというキャッチセールスの連中が、どうしょうもなく悪いのです。私は道で誰かに話しかけられても、黙って答えないでそこから離れなさいなんていう教育を娘たちに教えることはできません。ただ、もちろんこのような路上のキャッチに関する知識は教えていくでしょう。
今回の派遣ホストのことでも同様に思います。まずだましたほうが徹底的に悪い、だから被害を受けた人は、もっと申し述べて、また再び被害にあう人がいなくなるように行動すべきなのです。あの被害者たちを多くの馬鹿パネラーのように、けなす行為は加害者側に有利なだけです。被害者が被害を申し出るのに躊躇してしまうだけではないですか。
なぜ多くの識者は勘違いしてしまうのでしょうか。自分達がまたなんかの詐欺に出逢ったときに、自分が無知でした、自分が欲深でした、それが悪いのです、とでもいうのでしょうか。そうではなく、自分の無知、欲深さを利用した、あの詐欺師を許せない、だから他の人がまた被害に会う前に、なんとかしてほしい、そのために私はどんな協力もしますというのが、正しい姿勢なのではないのですか。
情況への発言
2007年01月19日(金) 12:35:24 Modified by shomon