最終更新:ID:t5THpB+cOQ 2014年06月07日(土) 07:41:29履歴
荒い息遣いが暗い洞穴にこだまする。
体中を拘束された男の胸板を、その場に似つかわしくない白く細い手が這い回った。
「――――気持ちいい?」
鈴を転がすような声で少女は、うまく動きの取れない男の陰部をその白い手で撫でながら問いかけた。
長く艶やかな黒髪を三つ編みにし、薄く黒い蠱惑的な衣装に身を包んだ少女の名はアトラ。正確にはアトラと呼ばれる化け蜘蛛の化身――――蟲惑魔だ。
蟲惑魔はその美貌を用い、獲物の精気を吸い尽くし、その残された肉体は本体の食料となる。
すなわち今、拘束されている男は獲物であり、今まさに精気を吸う『行為』の真っ最中なのだ。
「これからもっともっと、気持ちよくしてあげる」
言うとアトラは男のズボンをパンツもろとも引き下ろした。
瞬間現れたのは、硬く膨れ上がった男の象徴だ。
「うわぁ、大きい」
思わず声を漏らした。なんせ太さが大蜘蛛の脚ほどもあるのだ。人間の男ではまず確実に最大級である。
多くの人間の精気を吸ってきたアトラだったが、これほど大きなものに出会ったことはなかった。
(久々のイイ獲物だわ)
蟲惑魔とって、これほどの逸物を持つ人間は非常に貴重だ。大きさは精気の強さの表れであり、大きければ大きいほど蟲惑魔にとっては御馳走である。
機嫌よく男の逸物に触れると、すでに先っぽからは透明な汁が溢れ出してきており、ヌメヌメとした感触がした。熱を持って血管がのたうつ姿は、男とは全くの別の生き物のようだ。ひどく醜悪で、汗と汚れの交じり合い、腐ったかのようなひどい汚臭もする。
だが、アトラにとってはそれすらも愛おしい。
「……ふんっ……はぁっ……んっ」
ためらいも無くアトラは男の逸物を舐め始めた。さすがの蟲惑魔でも、これほどの大物は頬張ることはできない。
ぴちゃぴちゃと、官能的な水音を立てながら舐めていく。
波打つ血管。精子を吐き出す二つの玉袋。カリ首。亀頭。ありとあらゆる箇所を、丁寧に、丁寧に舐める。もう一度、先っぽを舐め始めると、ぐんと竿が揺らいだ。
「ふぁひふぇもふぃひふぉ」
出してもいいのよ。
そう言ったのだが、生憎モノを舐め続けながらだったために言葉になっていない。
それでも男を耐えようとしているのか、短い声が漏れた。
「ふぃはははいはね」
仕方ないわね。そう毒づくとアトラは自分の衣装に手をかけ、ためらいも無く脱ぎ去った。すると、プルンと現れたみずみずしい小ぶりな果実で、男の逸物をさすり始める。
唾液と先走りが潤滑油となって、驚く程なめらかに動く。非常に柔らかい感触に男はくぐもった声を漏らした。
「……んっ……はぁ……気持ち、よさそうね?」
逸物に果実の先端が擦れるたびに、アトラも小さく嬌声を漏らす。頬は上気し、体がカッと熱くなる。アトラはさらに追い討ちをかけようと、もう一度、棒のの先っぽを舐め始めた。
瞬間、さらに膨らむ男根。びくんと心臓のように揺れたかと思うと、為に溜め込まれたモノがアトラの口内に放出された。それは膨大な量で口内に収まりきらず、こぼれた白濁液がアトラの顔を汚し、体を汚し、脱げ捨てられた彼女の服まで汚していく。
「……んっ……くっ……んっ」
男に見せつけるようにアトラは喉を鳴らしながら、ソレを余さず飲み込んでいく。
非常に濃くて臭い液。でも、それがアトラの好物だ。
「ぷはぁ、すっごい濃いわね。一体どれだけ溜め込んでたのかしら?」
糸を引く口内を男に見せつけ、アトラはほくそ微笑んだ。
これは思った以上に御馳走だ、と。
「でも、まだまだ始まったばっかり。ちゃんと最期まで頑張ってね」
余裕たっぷりに男に馬乗りになると、男のかぶる兜に手をかけた。どうせ殺すのだから、顔ぐらいは拝んでやろう。
そうやって、顔を隠す兜を取り払って――――笑顔を凍りつかせた。
「何で、笑ってるのよ?」
精悍な顔つきの男は笑っていた。その精悍なイメージも崩れほどに、これ以上は無いほどニンマリと口角を上げ、にた付いている。
そんな顔に化け物であるアトラでさえ、ゾッとするものを感じた。
「…………っ!?」
悪寒に任せて飛びずさろうとした時には、既に遅かった。
いつの間にか糸によって拘束されていた男の太い腕が、アトラを捕まえる。
「――――きゃあッ!?」
地面に叩きつけられてアトラは思わず悲鳴を上げた。その上に男が馬乗りになって、完全に身動きができなくされる。
(――――くっ、油断した! 早く糸でこいつを……)
蜘蛛の糸を呼び込もうとするアトラ。それよりも早く男は行動を起こしていた。
きらめく装飾のなされた杯。その中の液体をアトラにふりかけたのだ。
「……えっ、何で!?」
糸を呼ぶことができない。それどころか身体から力が抜けていく。
急激な脱力感にアトラは苛まれた。
「何を……した、の……!?」
「禁じられた聖杯だ。これでお前は、もう力を使えないぜ」
禁じられた聖杯。聞いたことがあった。その強すぎる力のせいで、神が使用を禁じたという禁忌の道具。
それはかけられた者に強力な腕力を持たせる代わりに、すべての力を奪い去るというものだ。
「さあて、どうしてくれようか」
さっきのアトラのようにほくそ微笑む男。
それを横目に見ながら、アトラは必死に本体の大蜘蛛をこの場に呼んでいた。自分の本体にかかればこの程度の男なんて、雑作もなく殺せるはずだ。
――――余裕もそこまでよ。主が来ればアナタなんて……。
しかし、呼んでも呼んでも大蜘蛛は現れることはない。それどころかいる気配がしない。
何故だ。嫌な予感が体中を駆け回る。
ひやりとした冷汗が背中を伝うと、洞穴の入口から違う男が現れた。
そして、彼はゲラゲラと笑いながら、決定的な言葉を放つ。
「――――旦那ぁ、こっちは終わったぜ! あの大蜘蛛、旦那の言ってた『トゲトゲ神の殺虫剤』でイチコロでさぁ」
トゲトゲ神の殺虫剤。それを聞いてアトラは、全身を粟立たせた。
それは、アトラたち昆虫族にとって最も恐ろしい代物。昆虫族に対して絶対の威力を持つ。
嘘だと思いたかった。しかし、無情にもアトラの思念は、大蜘蛛に届いていない。
「じゃあ、ほかの連中も呼べ。今から『お楽しみ』の時間だって」
「イエッサー!」
ダダダと離れて行く足音にアトラはゾワリと身を震わせた。
主である蜘蛛がいないこの状況は非常に危険だ。だが、逃げようにも、こうも組み敷かれていては逃げることができない。
唇を震わせながら、アトラはなんとか疑問を口にした。
「アナタたちは、いったい、何者、なのよ……?」
「俺たちは、すぐそこの村に依頼された傭兵さ。お前と蜘蛛が、あまりにも被害を出すから、どうにかしてくれと依頼されたってわけだ」
それで、と男は続けて。
「――――終わったら、力も蜘蛛もなくなったお前を、好きにして良いって言われたのさ」
数俊遅れて、『好きにして良い』という言葉の意味に気づいて、アトラはもう一度全身を粟立たせた。
つまり、こいつは――――自分を犯すと言っているのだ。
「さて、アイツ等を待つのも飽きたし、先に始めさせてもらうか」
下卑た笑みを浮かべながら、男はアトラの二つの果実を鷲掴みにした。
つねるようにこねくり回し、林檎でも積むかのようにもぐようにねじる。
時には、先端を口に含み、噛んだり、舌で弾いたりして弄んだ。
あまりにも無理やりな動作に、アトラは顔をしかめた。
「……いっ……っぅ……い、嫌ぁっ! 放せっ、放せっ!」
屈辱的だった。相手を手球に取るはずの蟲惑魔が、その相手に蹂躙されている。
しかし、腕力も姿相応の少女程度になってしまったアトラが暴れても、男は意にも介さない。
それどころか、気を良くして下の口に手を伸ばし始めていた。
「やめっ……!?」
それすらも男は聞かないで、躊躇いも無く花弁に手を当て指を奥の方に差し込んだ。
花弁の中をこねくり回すように、指を出し入れさせ、膨らんできた肉豆をつまむ。
それだけで、いつも以上の衝撃がアトラの脳を刺激する。
「さわ……触らない、で……」
「じゃあ、舐めてやろう」
懇願したら、さらにキツイ刺激がアトラに走る。
生暖かい舌が、敏感になってきた花弁に触れ、さらに奥へ奥へと進んでいく。ぐねぐねと内側からの刺激が、アトラから正確な思考を奪っていく。
そして、それが最高潮となったとき、膨らんだ肉豆を男の歯が押しつぶした。
「―――――――――――――ッッッ!?」
痛みと快感とで、言葉にならない絶叫を上げながら、アトラの身体は大きく痙攣した。
ぶしゃあと花弁から放たれた潮は、男の顔を汚し、彼はそれを美味そうに舐めとる。
「どうだ? いつもはやる側が、他人にやられるのは堪えるだろう。――――でも、まだ終わりじゃねーぜ」
うなだれて、動くことさえままならないアトラに、男はその巨塔を見せつける。
さっきよりもさらに大きくなっているソレに、アトラは史上最悪の恐怖を感じた。
「ぁ……あぁあ……お願い、やめて……そんな、のを、今、入れられたら、壊れ――――」
「――――じゃあ、壊れろよ」
四つん這いになってでも逃げようとするアトラに、男は躊躇いもなくその巨塔を彼女の蜜壷に差し込んだ。
弾けるように上がる絶叫。それを聞いて男は更に笑みを濃くした。
「や、やめてやめてぇ! こ、壊れるぅ!」
男の巨塔は、小柄なアトラにはやはり大きかったようで、出し入れされる度に彼女の腹が大きく膨らむ。
泣きながらアトラは男に助けをこう。実際、もうアトラの体は許容量が限界で、いまにも張り裂けそうな痛みを感じていた。
しかし、男はやめない。むしろ出し入れのスピードをさらに上げ、再奥の子宮口に何度も何度もぶつける。
「ぅぐっ……あっ、ああ」
「さあ、ラストスパートだ」
アトラは自分の身体の中で、さらに肉棒が大きくなったのを感じた。
それと同時に、ピストンがさらに早まり、棒が子宮口をこじ開けるかのようにぶつかる。
「出るぞ出るぞ出るぞォおおおおおッ!!」
瞬間、アトラの司会は真っ白に染まり、男のありったけの欲望が子宮内に発射される。
吐き出された白濁液は、膣内を汚しきるだけでは飽き足らず、結合部からまで漏れ出る始末だった。
○ ○ ○
「はぁ、はぁはぁはぁ……」
肉棒を引き抜かれると、アトラはそのまま地面に崩れ落ちる。
男はさんざん出して満足したのか、座り込んでタバコを吸い始めていた。
(やっと、終わった……)
あの激痛がやっと終わった。そんな安堵感とともに、アトラは急におとづれた脱力感に身を任せようと、
「――――旦那ー、連れてきたぜー!」
現れたのは、ズボンを大きく膨らませた数十人の男だった。
カチカチと歯を鳴らしながら、アトラは逃走を試みる。しかし、さんざん甚振られた身体は、動くことなど出来やしなかった。
「……あ……ぅあ、ああ、あ」
「夜はまだまだだぜ。お嬢ちゃん」
蠱惑の夜は始まったばかり。蜘蛛は今、食われる獲物となった。
体中を拘束された男の胸板を、その場に似つかわしくない白く細い手が這い回った。
「――――気持ちいい?」
鈴を転がすような声で少女は、うまく動きの取れない男の陰部をその白い手で撫でながら問いかけた。
長く艶やかな黒髪を三つ編みにし、薄く黒い蠱惑的な衣装に身を包んだ少女の名はアトラ。正確にはアトラと呼ばれる化け蜘蛛の化身――――蟲惑魔だ。
蟲惑魔はその美貌を用い、獲物の精気を吸い尽くし、その残された肉体は本体の食料となる。
すなわち今、拘束されている男は獲物であり、今まさに精気を吸う『行為』の真っ最中なのだ。
「これからもっともっと、気持ちよくしてあげる」
言うとアトラは男のズボンをパンツもろとも引き下ろした。
瞬間現れたのは、硬く膨れ上がった男の象徴だ。
「うわぁ、大きい」
思わず声を漏らした。なんせ太さが大蜘蛛の脚ほどもあるのだ。人間の男ではまず確実に最大級である。
多くの人間の精気を吸ってきたアトラだったが、これほど大きなものに出会ったことはなかった。
(久々のイイ獲物だわ)
蟲惑魔とって、これほどの逸物を持つ人間は非常に貴重だ。大きさは精気の強さの表れであり、大きければ大きいほど蟲惑魔にとっては御馳走である。
機嫌よく男の逸物に触れると、すでに先っぽからは透明な汁が溢れ出してきており、ヌメヌメとした感触がした。熱を持って血管がのたうつ姿は、男とは全くの別の生き物のようだ。ひどく醜悪で、汗と汚れの交じり合い、腐ったかのようなひどい汚臭もする。
だが、アトラにとってはそれすらも愛おしい。
「……ふんっ……はぁっ……んっ」
ためらいも無くアトラは男の逸物を舐め始めた。さすがの蟲惑魔でも、これほどの大物は頬張ることはできない。
ぴちゃぴちゃと、官能的な水音を立てながら舐めていく。
波打つ血管。精子を吐き出す二つの玉袋。カリ首。亀頭。ありとあらゆる箇所を、丁寧に、丁寧に舐める。もう一度、先っぽを舐め始めると、ぐんと竿が揺らいだ。
「ふぁひふぇもふぃひふぉ」
出してもいいのよ。
そう言ったのだが、生憎モノを舐め続けながらだったために言葉になっていない。
それでも男を耐えようとしているのか、短い声が漏れた。
「ふぃはははいはね」
仕方ないわね。そう毒づくとアトラは自分の衣装に手をかけ、ためらいも無く脱ぎ去った。すると、プルンと現れたみずみずしい小ぶりな果実で、男の逸物をさすり始める。
唾液と先走りが潤滑油となって、驚く程なめらかに動く。非常に柔らかい感触に男はくぐもった声を漏らした。
「……んっ……はぁ……気持ち、よさそうね?」
逸物に果実の先端が擦れるたびに、アトラも小さく嬌声を漏らす。頬は上気し、体がカッと熱くなる。アトラはさらに追い討ちをかけようと、もう一度、棒のの先っぽを舐め始めた。
瞬間、さらに膨らむ男根。びくんと心臓のように揺れたかと思うと、為に溜め込まれたモノがアトラの口内に放出された。それは膨大な量で口内に収まりきらず、こぼれた白濁液がアトラの顔を汚し、体を汚し、脱げ捨てられた彼女の服まで汚していく。
「……んっ……くっ……んっ」
男に見せつけるようにアトラは喉を鳴らしながら、ソレを余さず飲み込んでいく。
非常に濃くて臭い液。でも、それがアトラの好物だ。
「ぷはぁ、すっごい濃いわね。一体どれだけ溜め込んでたのかしら?」
糸を引く口内を男に見せつけ、アトラはほくそ微笑んだ。
これは思った以上に御馳走だ、と。
「でも、まだまだ始まったばっかり。ちゃんと最期まで頑張ってね」
余裕たっぷりに男に馬乗りになると、男のかぶる兜に手をかけた。どうせ殺すのだから、顔ぐらいは拝んでやろう。
そうやって、顔を隠す兜を取り払って――――笑顔を凍りつかせた。
「何で、笑ってるのよ?」
精悍な顔つきの男は笑っていた。その精悍なイメージも崩れほどに、これ以上は無いほどニンマリと口角を上げ、にた付いている。
そんな顔に化け物であるアトラでさえ、ゾッとするものを感じた。
「…………っ!?」
悪寒に任せて飛びずさろうとした時には、既に遅かった。
いつの間にか糸によって拘束されていた男の太い腕が、アトラを捕まえる。
「――――きゃあッ!?」
地面に叩きつけられてアトラは思わず悲鳴を上げた。その上に男が馬乗りになって、完全に身動きができなくされる。
(――――くっ、油断した! 早く糸でこいつを……)
蜘蛛の糸を呼び込もうとするアトラ。それよりも早く男は行動を起こしていた。
きらめく装飾のなされた杯。その中の液体をアトラにふりかけたのだ。
「……えっ、何で!?」
糸を呼ぶことができない。それどころか身体から力が抜けていく。
急激な脱力感にアトラは苛まれた。
「何を……した、の……!?」
「禁じられた聖杯だ。これでお前は、もう力を使えないぜ」
禁じられた聖杯。聞いたことがあった。その強すぎる力のせいで、神が使用を禁じたという禁忌の道具。
それはかけられた者に強力な腕力を持たせる代わりに、すべての力を奪い去るというものだ。
「さあて、どうしてくれようか」
さっきのアトラのようにほくそ微笑む男。
それを横目に見ながら、アトラは必死に本体の大蜘蛛をこの場に呼んでいた。自分の本体にかかればこの程度の男なんて、雑作もなく殺せるはずだ。
――――余裕もそこまでよ。主が来ればアナタなんて……。
しかし、呼んでも呼んでも大蜘蛛は現れることはない。それどころかいる気配がしない。
何故だ。嫌な予感が体中を駆け回る。
ひやりとした冷汗が背中を伝うと、洞穴の入口から違う男が現れた。
そして、彼はゲラゲラと笑いながら、決定的な言葉を放つ。
「――――旦那ぁ、こっちは終わったぜ! あの大蜘蛛、旦那の言ってた『トゲトゲ神の殺虫剤』でイチコロでさぁ」
トゲトゲ神の殺虫剤。それを聞いてアトラは、全身を粟立たせた。
それは、アトラたち昆虫族にとって最も恐ろしい代物。昆虫族に対して絶対の威力を持つ。
嘘だと思いたかった。しかし、無情にもアトラの思念は、大蜘蛛に届いていない。
「じゃあ、ほかの連中も呼べ。今から『お楽しみ』の時間だって」
「イエッサー!」
ダダダと離れて行く足音にアトラはゾワリと身を震わせた。
主である蜘蛛がいないこの状況は非常に危険だ。だが、逃げようにも、こうも組み敷かれていては逃げることができない。
唇を震わせながら、アトラはなんとか疑問を口にした。
「アナタたちは、いったい、何者、なのよ……?」
「俺たちは、すぐそこの村に依頼された傭兵さ。お前と蜘蛛が、あまりにも被害を出すから、どうにかしてくれと依頼されたってわけだ」
それで、と男は続けて。
「――――終わったら、力も蜘蛛もなくなったお前を、好きにして良いって言われたのさ」
数俊遅れて、『好きにして良い』という言葉の意味に気づいて、アトラはもう一度全身を粟立たせた。
つまり、こいつは――――自分を犯すと言っているのだ。
「さて、アイツ等を待つのも飽きたし、先に始めさせてもらうか」
下卑た笑みを浮かべながら、男はアトラの二つの果実を鷲掴みにした。
つねるようにこねくり回し、林檎でも積むかのようにもぐようにねじる。
時には、先端を口に含み、噛んだり、舌で弾いたりして弄んだ。
あまりにも無理やりな動作に、アトラは顔をしかめた。
「……いっ……っぅ……い、嫌ぁっ! 放せっ、放せっ!」
屈辱的だった。相手を手球に取るはずの蟲惑魔が、その相手に蹂躙されている。
しかし、腕力も姿相応の少女程度になってしまったアトラが暴れても、男は意にも介さない。
それどころか、気を良くして下の口に手を伸ばし始めていた。
「やめっ……!?」
それすらも男は聞かないで、躊躇いも無く花弁に手を当て指を奥の方に差し込んだ。
花弁の中をこねくり回すように、指を出し入れさせ、膨らんできた肉豆をつまむ。
それだけで、いつも以上の衝撃がアトラの脳を刺激する。
「さわ……触らない、で……」
「じゃあ、舐めてやろう」
懇願したら、さらにキツイ刺激がアトラに走る。
生暖かい舌が、敏感になってきた花弁に触れ、さらに奥へ奥へと進んでいく。ぐねぐねと内側からの刺激が、アトラから正確な思考を奪っていく。
そして、それが最高潮となったとき、膨らんだ肉豆を男の歯が押しつぶした。
「―――――――――――――ッッッ!?」
痛みと快感とで、言葉にならない絶叫を上げながら、アトラの身体は大きく痙攣した。
ぶしゃあと花弁から放たれた潮は、男の顔を汚し、彼はそれを美味そうに舐めとる。
「どうだ? いつもはやる側が、他人にやられるのは堪えるだろう。――――でも、まだ終わりじゃねーぜ」
うなだれて、動くことさえままならないアトラに、男はその巨塔を見せつける。
さっきよりもさらに大きくなっているソレに、アトラは史上最悪の恐怖を感じた。
「ぁ……あぁあ……お願い、やめて……そんな、のを、今、入れられたら、壊れ――――」
「――――じゃあ、壊れろよ」
四つん這いになってでも逃げようとするアトラに、男は躊躇いもなくその巨塔を彼女の蜜壷に差し込んだ。
弾けるように上がる絶叫。それを聞いて男は更に笑みを濃くした。
「や、やめてやめてぇ! こ、壊れるぅ!」
男の巨塔は、小柄なアトラにはやはり大きかったようで、出し入れされる度に彼女の腹が大きく膨らむ。
泣きながらアトラは男に助けをこう。実際、もうアトラの体は許容量が限界で、いまにも張り裂けそうな痛みを感じていた。
しかし、男はやめない。むしろ出し入れのスピードをさらに上げ、再奥の子宮口に何度も何度もぶつける。
「ぅぐっ……あっ、ああ」
「さあ、ラストスパートだ」
アトラは自分の身体の中で、さらに肉棒が大きくなったのを感じた。
それと同時に、ピストンがさらに早まり、棒が子宮口をこじ開けるかのようにぶつかる。
「出るぞ出るぞ出るぞォおおおおおッ!!」
瞬間、アトラの司会は真っ白に染まり、男のありったけの欲望が子宮内に発射される。
吐き出された白濁液は、膣内を汚しきるだけでは飽き足らず、結合部からまで漏れ出る始末だった。
○ ○ ○
「はぁ、はぁはぁはぁ……」
肉棒を引き抜かれると、アトラはそのまま地面に崩れ落ちる。
男はさんざん出して満足したのか、座り込んでタバコを吸い始めていた。
(やっと、終わった……)
あの激痛がやっと終わった。そんな安堵感とともに、アトラは急におとづれた脱力感に身を任せようと、
「――――旦那ー、連れてきたぜー!」
現れたのは、ズボンを大きく膨らませた数十人の男だった。
カチカチと歯を鳴らしながら、アトラは逃走を試みる。しかし、さんざん甚振られた身体は、動くことなど出来やしなかった。
「……あ……ぅあ、ああ、あ」
「夜はまだまだだぜ。お嬢ちゃん」
蠱惑の夜は始まったばかり。蜘蛛は今、食われる獲物となった。
タグ
コメントをかく