特別企画 スタッフ&キャスト陣へのインタビュー後編!
楽曲担当の方もお呼びしてのスペシャルセッション!
ぜひ、名曲の流れる瞬間を思い出しながらご覧ください。
『そうさキミのことを 迎えに来たのさ』
ポップでキッチュな打ち込みメロ×軽妙なストリングスの意欲作。楽しげに歌うルイが印象深い。
○楽曲担当(以下○担当):
この曲はルイの最初の曲ですし、ルイ自身も象徴している曲だと思って作りました。
●ルイ:
面白い曲ですよね。アニソン的なポップ感があるんですけど、ヴァイオリンのフレーズが不思議と合うんですよ。
○担当:
開発さんからの要望もあって、ルイ曲は全曲にストリングスを入れてるんですよ。
設定上はルイが弾いてることになってるんでしたっけ?
●ルイ:
そうなんですか!?(笑)オレ弾けんけど。すごいなルイ。
『Danceなら踊ってあげる』
深く響くようなバス音が特徴のナンバー。緊迫のシーンに割りいる助けの手と、シシャを挑発する強さを魅せる。
○担当:
ザ・かっこいいを目指した一曲ですね。『Hello,Stray Sheep』から一転、ポップナンバーの男じゃないぞっていうのをバーンと押し出す感じで。
●ルイ:
これオレ好きです。作詞さんが「シシャがヨーランダの手を引くのをダンスの誘いに見立てて」って言ってて、は〜作詞する人はそういう物の見方してるんだーって。
挑発してるんですけど、そのやりかたがスマートっていうのかな。やり手の男ですよこいつは(笑)
○担当:
あと、この後に『night &knight』っていうシシャ曲が続くんですけど。
●ルイ:
あ〜あれね!「ジェルマンと喧嘩してます」ってやつ。聞いたとき笑ったなー。
(※詳細はシシャ『night &knight』の項にて)
『だからキミが 傷つかないように この翼で包み込もう』
穏やかなピアノとストリングス。クラシカルな雰囲気すら感じさせる、包み込むような一曲。
●ルイ:
あー。これね! ずるいなあー。唐突に巻き込んでおいて、すっごい優しくしてくるんですよね。
今までいろんな候補生にも会ってきて、いろんな伝え方をしてきたんだろうな。そういうルイの過去とかにも思いを馳せながら聞いてほしい。
○担当:
通称バックハグ曲ですね。初対面での距離が近いんだルイは!(笑)いろんな伝え方してきた結果の行き着く先がなかなかハードじゃないですかね?
●ルイ:
きっと何度も殴られてきましたよ。でもやめない(笑)そういう事するから誤解されるんだよなあ!
『真実を全部その目で見るには 世界はあまりに広すぎる』
軽やかなパーカッションとストリングスのコントラストが曲の表情をガラリと変え、その名の通り夢と現が交差する。
○担当:
これは難しい曲でしたねー。前半と転調後で本当にぜんぜん違う曲調なんですよね。歌うのも大変じゃなかったですか?
●ルイ:
大変でしたねー! でも、ルイっぽい曲なんですよね。いろんな側面を見せてくれるというか。
○担当:
オーダーもそういうイメージだったと思うんですけど、「物事は表裏一体」とか「真実を隠す感じ」とかなんですよ。
それで「現実感ないけど説得力ある」って言われて、関西人でもないのに「どないやねん!」って思いました(笑)
『もっと魅せてよ 光射すプリズム』
雨音のサンプリングとオルゴール、そこにヴィオラをメインに据えたストリングスを合わせた、しっとりした一曲。
○担当:
キラキラ系しっとりソングですね! これ、作詞担当が熱を入れて語ってたんで、ちょっとメッセージ伝えますね。
「ヨーランダの持つ純白の天使のイメージを分解して、白は無色ではなくすべての色を持っている色として書きました。
その白に含まれるうちのどの色(道)を選んで成長していくかはヨーランダが選んでいいんだということを伝えたかったんです。
さらにラストにもつながる伏線として、無色の光がプリズムを通すと七色にかがやくさまを詞とタイトルに込めました」
だそうです(笑)
●ルイ:
熱量! 熱量がすごい! オレらの語るとこなくない? そういう歌です! よろしくね!(笑)
『mamaがベッドで待ってんぜ』
ハードなロック・サウンドに交じる力強いストリングス。一見アンマッチな雰囲気が、不思議とぴったりハマる。
●ルイ:
出た出た、本性が出た(笑)これが楽しーんですよやってて(笑)かっけーなー。女の子的にはどうなのかな?
○担当:
詞書いてるの女性ですし、いいんじゃないですか?(笑)女子ウケなかったらNG出てそうだし。
今回そういう攻めた歌詞いっぱいあるから、ルイはまだ上品ですよ、たぶん。
●ルイ:
上品!? これが!?(笑)右手空いてるとか言っちゃってるけど! 怖いな女性向けって……(笑)
『Is it Really OK?(それでいいのかよ)』
ギターのメロディーがヴァイオリンの弦と共鳴し合う、重厚ながら切なさの織り込まれたロック・バラード。
○担当:
これね、最初は結構パンチ強めに出したんですよ。結構ロックな感じのやつを。そしたら「カッコよすぎる」ってリテイク食らって。
えっこんなシーンなのにカッコいいが過ぎることある!?って思ったんですけど、甘さがないって感じでしたね。
●ルイ:
そうだったんですね(笑)確かにルイってカッコいいんですけど、天使の優しさっていうんですかね……有り体に言っちゃうとちょっと甘いところがなくはないんですよね。
そういうところが今のこの曲にはありますよね。『Bad ass boy』であんだけ強く出ておいて、でも夏彦の中の堕天使に冷たく当たりきれないんです。
ルイのいいところでもあるんで、愛してください(笑)
『秘密の頁をめくろう 隠された物語の隠された節(セクション)』
優しいメロディーを飾るヴァイオリン。子守唄のような響きは、胸に優しく届いて心を癒やしてくれる。
○担当:
これは僕の気に入ってる曲ですねー。ハロウィンちゃん可愛くないですか? 素直でいい子だし。慕ってくれるし。
●ルイ:
好みの話じゃないですか(笑)可愛いですけど。
○担当:
好みの話じゃ悪いんですかぁ!
●ルイ:
いや悪いとは言ってないです(笑)でも、オレも好きですよこの曲。なんというか、ルイにしか歌えない曲なんですよね。
耳に優しい嘘を言うわけじゃなくて、理屈があったうえで「こう考えてみたら?」っていうアドバイス、みたいな。
優しいいい曲です。ゆっくり聞いてほしいな。
『Moonlit night Angel fluttered in the sky―――』
ストリングス生録にエフェクトを掛けて歪ませ、アンビエントを合わせて浮遊感のあるサウンドを作り出している。
○担当:
お、僕が一番関わってない曲だ(笑)譜面しか作ってない。
●ルイ:
(笑)これ歌唱指導もなかなか面白かったですよ。なんか、テキトーに歌ってって言われた。気合い入れないで、力抜いて、呟くくらいでって。
いや英語でそれ難しくない? って思いましたけど、なんとか録って、あと多重録音にするってんでハミングとか重ねて。
で、仕上がり聞いたらめちゃめちゃエモいというか、神秘的? ムーディーなBGMって感じなんですよ。
苦労したかいあったなー。
○担当:
ルイくんがそう言うなら、僕も苦労したかいありました!(笑)
『Gloria,高きみそらの上に』
作中ではアカペラで歌われる、鼓舞のための賛美歌。アルバムではパイプオルガンとヴァイオリンの伴奏が入っている。
○担当:
これ、仕上がり聞いてびっくりしたー。アカペラカッコいいなって思って! ルイくんがMoonlitのほうで仕上がり聞いて驚いたとしたら、僕はこれだった。
なんか賛美歌って僕が作っちゃっていいの? みたいなイメージがあって。決められた作法とかあるんですよほんとは。
だから結構不安だったんですよね。でも、歌われてるの聞いたらうわーってなっちゃった。
●ルイ:
え、嬉しい。オレの歌でそう思ってくれるのすっごい嬉しいなー。ルイやっててよかった! ありがとうございます。
○担当:
ヨッさすが天使、賛美歌もサマになる!!(笑)
●ルイ:
なんか急に褒め方が適当になってません!?(笑)
『Listen me よく聞きな 女心は複雑怪奇』
優しげなメロディーラインに、トイチックな打ち込みが光る。不思議とコミカル風味なルイ式メッセージソング。
●ルイ:
ヌードのやつだ!(編集部注:ヌードシーンはありません)
○担当:
ヌードのやつって(笑)
これは面白い曲になりましたね。ちょっとネタ寄りというか、メッセージソングなんだけどそこまでマジじゃない。なので、トイトロ感でちょっと遊んでみました。
●ルイ:
まあ初対面で抱き上げてバックハグするやつに言われたくないですよねってとこありますし、正しいです(笑)
内容も内容ですし、本気で語りかけるよりは楽しげにね。
『キミが願えば 奇跡だって起こせるはず』
アコースティックギターのやわらかな響きにストリングスが寄り添い、まるで本当に隣にルイがいるかのような一曲。
○担当:
お、エールソングのやつですね。これ僕エールソングだって言われたから最初ちょっと明るめに作ったんですけど、アコギのバラードっぽくしてくれって発注にあったんで、セルフで編曲したんですよ実は。
●ルイ:
へぇー。ついに裏話っぽいのが出てきた!(笑)
これを歌ってるときのルイは多分、笑ってるけどむちゃくちゃ不安なんですよね。そういう感じで演技も歌もやりました。
誰にも勘付かせないように笑うけど、自分はボロボロで死にかけてたし、親友の様子はおかしいしどっか行っちゃうし、守らなきゃいけないヨーランダを目の前にして、どうするのが正解か全然わからなくなってて。
それで、万一自分がいなくてもいいように、って進み方を教えてくれる。何があっても自分の選択を信じていい。これは何かがありそうっていう示唆だし、迷うだろうっていうことの示唆。
エールソングだけど歌ってるほうがずっと弱気なんですよね。そういう曲だって思って、もし次また聞く機会があったらヨーランダからルイに寄り添うみたいな気持ちで聞いてみてください。ルイも喜びます(笑)
『この空が青く晴れたら キミにもまた笑ってほしい』
切ないピアノのアルペジオ。冬の空のような淋しげなメロディーを、ヴァイオリンの音色が後押しする。
●ルイ:
それで、さっきの曲からこの歌ですよ。このときはもうキラからの電話を聞いてるんで、完全に不安だし戸惑ってますね(笑)直前で謝ってますし。
だけどそのままなんて思ってはいなくて、また笑ってほしいって言うことで、自分もそこにいるビジョンを思い描いて、自分にも言い聞かせているみたいなところですかね。
○担当:
このあとはまたガラッと変わりますからね。ルイはそう思うと、感情がかなりはっきり曲調に出ますし、それだけ感情の振れ幅が大きいですよね。
●ルイ:
そうですね。でも、別に不安定なわけじゃないんですよ。ちゃんと考えてて、怒るときは怒る、笑うときは笑う、っていうのに正直なだけですね。
○担当:
ちょっとうらやましいところあります。僕、結構そういうの苦手なんで。今度無茶な発注きたら怒ってみよっと(笑)
『融け落ちろ』
スピードに乗ったシンフォニックメタルに、強烈なパンチライン。天使と悪魔の激しい攻防を歌った戦闘曲。
○担当:
VSキラ曲ですね! 便宜上ここに載ってますけど、曲も歌詞もキラの担当さんとずっと顔つき合わせて作りました。
特に歌詞はお互いのやり取りで調整しましたね。どこまで言っていいか? みたいなライン決めで、「ルイは乗せられると結構エスカレートするんで行くとこまで行っていいです」とか言ったりして。
●ルイ:
ほんと相手のペースに乗せられるんですよね!(笑)自分優位な姿勢は崩さないんですけど、そのつもりでいるから相手の土俵に乗っかっちゃうのかな。
それで、なんだかんだ柄悪いとこ出ちゃう。ダメな奴(笑)
○担当:
よく天使やってますよねほんと。
●ルイ:
ほんとね!(笑)いや一応ね、ちゃんといい子なんですよ! 真面目だし。優しいし! けど、「あとで絞られる」みたいなセリフあるんですよ。そりゃそうだろなー! って(笑)
『Ah 光を端から全部 どんな色でもかき集めたら 眩しく輝く白になるんだ』
ギターとヴァイオリンのアコースティックなハーモニーが、親友の目覚めを促すように静かに響き、満ちていく。
●ルイ:
本編ラストソングですね。これ、ルイとキラとの関係性がすごいよく出てて、カッコいいしエモいですね。
○担当:
お、ありがとうございます。そうですね、これはエモ重視にした曲です。僕にもこんな友だちがいればよかったなー!
●ルイ:
友だちいないんですか(笑)そんなことないでしょ。
けっこうね、歌詞では無茶言ってるんですよ。「考え方をちょっと180°ひっくり返すだけ」ってフレーズがあるんですけど、180°のどこがちょっとでどこがだけなんだっていう(笑)
だけど、それくらいのフリが通じる間柄なんだなっていうのが感じられて。口の悪いところも出てるんですけど、気安さがあるんだなって思うんですよ。イイヤツなんです。
確かにオレにもこんな友だち欲しかった!(笑)
楽曲担当の方もお呼びしてのスペシャルセッション!
ぜひ、名曲の流れる瞬間を思い出しながらご覧ください。
◎Hello,Stray Sheep 初出シーン:序章 |
ポップでキッチュな打ち込みメロ×軽妙なストリングスの意欲作。楽しげに歌うルイが印象深い。
○楽曲担当(以下○担当):
この曲はルイの最初の曲ですし、ルイ自身も象徴している曲だと思って作りました。
●ルイ:
面白い曲ですよね。アニソン的なポップ感があるんですけど、ヴァイオリンのフレーズが不思議と合うんですよ。
○担当:
開発さんからの要望もあって、ルイ曲は全曲にストリングスを入れてるんですよ。
設定上はルイが弾いてることになってるんでしたっけ?
●ルイ:
そうなんですか!?(笑)オレ弾けんけど。すごいなルイ。
◎Dancin’on the Palm 初出シーン:『対峙』 |
深く響くようなバス音が特徴のナンバー。緊迫のシーンに割りいる助けの手と、シシャを挑発する強さを魅せる。
○担当:
ザ・かっこいいを目指した一曲ですね。『Hello,Stray Sheep』から一転、ポップナンバーの男じゃないぞっていうのをバーンと押し出す感じで。
●ルイ:
これオレ好きです。作詞さんが「シシャがヨーランダの手を引くのをダンスの誘いに見立てて」って言ってて、は〜作詞する人はそういう物の見方してるんだーって。
挑発してるんですけど、そのやりかたがスマートっていうのかな。やり手の男ですよこいつは(笑)
○担当:
あと、この後に『night &knight』っていうシシャ曲が続くんですけど。
●ルイ:
あ〜あれね!「ジェルマンと喧嘩してます」ってやつ。聞いたとき笑ったなー。
(※詳細はシシャ『night &knight』の項にて)
◎Lovely Little Lady 初出シーン:『託宣は芳しい花の香り』 |
穏やかなピアノとストリングス。クラシカルな雰囲気すら感じさせる、包み込むような一曲。
●ルイ:
あー。これね! ずるいなあー。唐突に巻き込んでおいて、すっごい優しくしてくるんですよね。
今までいろんな候補生にも会ってきて、いろんな伝え方をしてきたんだろうな。そういうルイの過去とかにも思いを馳せながら聞いてほしい。
○担当:
通称バックハグ曲ですね。初対面での距離が近いんだルイは!(笑)いろんな伝え方してきた結果の行き着く先がなかなかハードじゃないですかね?
●ルイ:
きっと何度も殴られてきましたよ。でもやめない(笑)そういう事するから誤解されるんだよなあ!
◎夢現重ね合わせ論 初出シーン:『動き出す運命』 |
軽やかなパーカッションとストリングスのコントラストが曲の表情をガラリと変え、その名の通り夢と現が交差する。
○担当:
これは難しい曲でしたねー。前半と転調後で本当にぜんぜん違う曲調なんですよね。歌うのも大変じゃなかったですか?
●ルイ:
大変でしたねー! でも、ルイっぽい曲なんですよね。いろんな側面を見せてくれるというか。
○担当:
オーダーもそういうイメージだったと思うんですけど、「物事は表裏一体」とか「真実を隠す感じ」とかなんですよ。
それで「現実感ないけど説得力ある」って言われて、関西人でもないのに「どないやねん!」って思いました(笑)
◎プリズム 初出シーン:『雨の礼拝堂』 |
雨音のサンプリングとオルゴール、そこにヴィオラをメインに据えたストリングスを合わせた、しっとりした一曲。
○担当:
キラキラ系しっとりソングですね! これ、作詞担当が熱を入れて語ってたんで、ちょっとメッセージ伝えますね。
「ヨーランダの持つ純白の天使のイメージを分解して、白は無色ではなくすべての色を持っている色として書きました。
その白に含まれるうちのどの色(道)を選んで成長していくかはヨーランダが選んでいいんだということを伝えたかったんです。
さらにラストにもつながる伏線として、無色の光がプリズムを通すと七色にかがやくさまを詞とタイトルに込めました」
だそうです(笑)
●ルイ:
熱量! 熱量がすごい! オレらの語るとこなくない? そういう歌です! よろしくね!(笑)
◎Bad ass boy 初出シーン:『突きつけられた現実』 |
ハードなロック・サウンドに交じる力強いストリングス。一見アンマッチな雰囲気が、不思議とぴったりハマる。
●ルイ:
出た出た、本性が出た(笑)これが楽しーんですよやってて(笑)かっけーなー。女の子的にはどうなのかな?
○担当:
詞書いてるの女性ですし、いいんじゃないですか?(笑)女子ウケなかったらNG出てそうだし。
今回そういう攻めた歌詞いっぱいあるから、ルイはまだ上品ですよ、たぶん。
●ルイ:
上品!? これが!?(笑)右手空いてるとか言っちゃってるけど! 怖いな女性向けって……(笑)
◎Is it Really OK? 初出シーン:『歌の終わりに』 |
ギターのメロディーがヴァイオリンの弦と共鳴し合う、重厚ながら切なさの織り込まれたロック・バラード。
○担当:
これね、最初は結構パンチ強めに出したんですよ。結構ロックな感じのやつを。そしたら「カッコよすぎる」ってリテイク食らって。
えっこんなシーンなのにカッコいいが過ぎることある!?って思ったんですけど、甘さがないって感じでしたね。
●ルイ:
そうだったんですね(笑)確かにルイってカッコいいんですけど、天使の優しさっていうんですかね……有り体に言っちゃうとちょっと甘いところがなくはないんですよね。
そういうところが今のこの曲にはありますよね。『Bad ass boy』であんだけ強く出ておいて、でも夏彦の中の堕天使に冷たく当たりきれないんです。
ルイのいいところでもあるんで、愛してください(笑)
◎天使の証明〜probatio angelus〜 初出シーン:『天使の領域』 |
優しいメロディーを飾るヴァイオリン。子守唄のような響きは、胸に優しく届いて心を癒やしてくれる。
○担当:
これは僕の気に入ってる曲ですねー。ハロウィンちゃん可愛くないですか? 素直でいい子だし。慕ってくれるし。
●ルイ:
好みの話じゃないですか(笑)可愛いですけど。
○担当:
好みの話じゃ悪いんですかぁ!
●ルイ:
いや悪いとは言ってないです(笑)でも、オレも好きですよこの曲。なんというか、ルイにしか歌えない曲なんですよね。
耳に優しい嘘を言うわけじゃなくて、理屈があったうえで「こう考えてみたら?」っていうアドバイス、みたいな。
優しいいい曲です。ゆっくり聞いてほしいな。
◎Moonlit night 初出シーン:『夜間遊泳』 |
ストリングス生録にエフェクトを掛けて歪ませ、アンビエントを合わせて浮遊感のあるサウンドを作り出している。
○担当:
お、僕が一番関わってない曲だ(笑)譜面しか作ってない。
●ルイ:
(笑)これ歌唱指導もなかなか面白かったですよ。なんか、テキトーに歌ってって言われた。気合い入れないで、力抜いて、呟くくらいでって。
いや英語でそれ難しくない? って思いましたけど、なんとか録って、あと多重録音にするってんでハミングとか重ねて。
で、仕上がり聞いたらめちゃめちゃエモいというか、神秘的? ムーディーなBGMって感じなんですよ。
苦労したかいあったなー。
○担当:
ルイくんがそう言うなら、僕も苦労したかいありました!(笑)
◎Gloria 初出シーン:『白と黒』 |
作中ではアカペラで歌われる、鼓舞のための賛美歌。アルバムではパイプオルガンとヴァイオリンの伴奏が入っている。
○担当:
これ、仕上がり聞いてびっくりしたー。アカペラカッコいいなって思って! ルイくんがMoonlitのほうで仕上がり聞いて驚いたとしたら、僕はこれだった。
なんか賛美歌って僕が作っちゃっていいの? みたいなイメージがあって。決められた作法とかあるんですよほんとは。
だから結構不安だったんですよね。でも、歌われてるの聞いたらうわーってなっちゃった。
●ルイ:
え、嬉しい。オレの歌でそう思ってくれるのすっごい嬉しいなー。ルイやっててよかった! ありがとうございます。
○担当:
ヨッさすが天使、賛美歌もサマになる!!(笑)
●ルイ:
なんか急に褒め方が適当になってません!?(笑)
◎Listen me 初出シーン:『覚醒めた翼』 |
優しげなメロディーラインに、トイチックな打ち込みが光る。不思議とコミカル風味なルイ式メッセージソング。
●ルイ:
ヌードのやつだ!(編集部注:ヌードシーンはありません)
○担当:
ヌードのやつって(笑)
これは面白い曲になりましたね。ちょっとネタ寄りというか、メッセージソングなんだけどそこまでマジじゃない。なので、トイトロ感でちょっと遊んでみました。
●ルイ:
まあ初対面で抱き上げてバックハグするやつに言われたくないですよねってとこありますし、正しいです(笑)
内容も内容ですし、本気で語りかけるよりは楽しげにね。
◎生まれいづる少女のための道標 初出シーン:『予感』 |
アコースティックギターのやわらかな響きにストリングスが寄り添い、まるで本当に隣にルイがいるかのような一曲。
○担当:
お、エールソングのやつですね。これ僕エールソングだって言われたから最初ちょっと明るめに作ったんですけど、アコギのバラードっぽくしてくれって発注にあったんで、セルフで編曲したんですよ実は。
●ルイ:
へぇー。ついに裏話っぽいのが出てきた!(笑)
これを歌ってるときのルイは多分、笑ってるけどむちゃくちゃ不安なんですよね。そういう感じで演技も歌もやりました。
誰にも勘付かせないように笑うけど、自分はボロボロで死にかけてたし、親友の様子はおかしいしどっか行っちゃうし、守らなきゃいけないヨーランダを目の前にして、どうするのが正解か全然わからなくなってて。
それで、万一自分がいなくてもいいように、って進み方を教えてくれる。何があっても自分の選択を信じていい。これは何かがありそうっていう示唆だし、迷うだろうっていうことの示唆。
エールソングだけど歌ってるほうがずっと弱気なんですよね。そういう曲だって思って、もし次また聞く機会があったらヨーランダからルイに寄り添うみたいな気持ちで聞いてみてください。ルイも喜びます(笑)
◎Sky 初出シーン:『悔恨の電話』 |
切ないピアノのアルペジオ。冬の空のような淋しげなメロディーを、ヴァイオリンの音色が後押しする。
●ルイ:
それで、さっきの曲からこの歌ですよ。このときはもうキラからの電話を聞いてるんで、完全に不安だし戸惑ってますね(笑)直前で謝ってますし。
だけどそのままなんて思ってはいなくて、また笑ってほしいって言うことで、自分もそこにいるビジョンを思い描いて、自分にも言い聞かせているみたいなところですかね。
○担当:
このあとはまたガラッと変わりますからね。ルイはそう思うと、感情がかなりはっきり曲調に出ますし、それだけ感情の振れ幅が大きいですよね。
●ルイ:
そうですね。でも、別に不安定なわけじゃないんですよ。ちゃんと考えてて、怒るときは怒る、笑うときは笑う、っていうのに正直なだけですね。
○担当:
ちょっとうらやましいところあります。僕、結構そういうの苦手なんで。今度無茶な発注きたら怒ってみよっと(笑)
◎Tag⇄Tag 初出シーン:『「悪魔」が来りて』 |
スピードに乗ったシンフォニックメタルに、強烈なパンチライン。天使と悪魔の激しい攻防を歌った戦闘曲。
○担当:
VSキラ曲ですね! 便宜上ここに載ってますけど、曲も歌詞もキラの担当さんとずっと顔つき合わせて作りました。
特に歌詞はお互いのやり取りで調整しましたね。どこまで言っていいか? みたいなライン決めで、「ルイは乗せられると結構エスカレートするんで行くとこまで行っていいです」とか言ったりして。
●ルイ:
ほんと相手のペースに乗せられるんですよね!(笑)自分優位な姿勢は崩さないんですけど、そのつもりでいるから相手の土俵に乗っかっちゃうのかな。
それで、なんだかんだ柄悪いとこ出ちゃう。ダメな奴(笑)
○担当:
よく天使やってますよねほんと。
●ルイ:
ほんとね!(笑)いや一応ね、ちゃんといい子なんですよ! 真面目だし。優しいし! けど、「あとで絞られる」みたいなセリフあるんですよ。そりゃそうだろなー! って(笑)
◎Friend, 初出シーン:『虹の羽根降る降るまわりに』 |
ギターとヴァイオリンのアコースティックなハーモニーが、親友の目覚めを促すように静かに響き、満ちていく。
●ルイ:
本編ラストソングですね。これ、ルイとキラとの関係性がすごいよく出てて、カッコいいしエモいですね。
○担当:
お、ありがとうございます。そうですね、これはエモ重視にした曲です。僕にもこんな友だちがいればよかったなー!
●ルイ:
友だちいないんですか(笑)そんなことないでしょ。
けっこうね、歌詞では無茶言ってるんですよ。「考え方をちょっと180°ひっくり返すだけ」ってフレーズがあるんですけど、180°のどこがちょっとでどこがだけなんだっていう(笑)
だけど、それくらいのフリが通じる間柄なんだなっていうのが感じられて。口の悪いところも出てるんですけど、気安さがあるんだなって思うんですよ。イイヤツなんです。
確かにオレにもこんな友だち欲しかった!(笑)
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