葉桐平太郎

■名前：葉桐平太郎
■年齢：20代後半（外見年齢）
■誕生日：5月5日
■身長、体重：172㎝、65㎏
◇得意科目：理科（園芸）、古文
◆苦手科目：英語

❙ペンライト：暁オレンジ（ピンクがかった橙色、または夜明け・曙色）
❙イメージフラワー：チューリップ（黄）

◎得意楽器：法螺貝

『　いらっしゃいませ、ご注文は何になさいますか？　』

■設定：
フラワーカフェ『フィオーレ』のマスター。

カフェは桃園学園の近所に位置しており、花に囲まれた穏やかな空気の中で食べられるスイーツが女子高生たちに人気。男子高生にもそこそこ人気。店の雰囲気もさることながら、ゆるい雰囲気のマスターが目当てで訪れる者もいるとか。攻略キャラの一人、相良黒臣のバイト先であり、桃園学園華道部の華の仕入れ先でもある。

ゲーム内では、『フィオーレ』は目当てのキャラクターと一緒に出かけられるデートスポットとしての位置づけ。また、キャラとの好感度を上げられる花やお菓子などのアイテムが買える。

NPCなのにわざわざ顔グラフィックが用意されているのが怪しい、と一部ファンの間では攻略が出来るのではないかと噂されていた。ちなみに、店にいる女性バイトNPCの名前は若菜美保子さん。

[※以下、盛大なネタバレがあります。]

主従関係と相良黒臣について

首無し武者の忠誠心（「主君と家来」イベントのネタバレあり）

人間とはきちんと一線を引いている（つもりの）首無し武者、暁平であるが、バイトとして雇っていた相良黒臣のことは、時々子供らしく甘えてくるのもあって元々よく可愛がっていた。

しかし、正体と真名を知られて家来になったことで、バイトを通してでは気づくことのなかった相良の加虐性や刺激を求める性質、時に道徳性を無視する態度等、隠されたその本質を知ることとなり、次第に彼に惹かれていく。殺伐とした世界に在った首無しの目には、それらは魅力的に映ったのだ。

無邪気さ幼さも偽りではなく、同時に併せ持っている、そんな人間には数百年の間出会った事はなかった。無論、人間と深く関わる機会が少なかったことも関係しているかもしれないが、それでも多数いる存在ではないであろうと認識している。

面白い物を求める相良こそが、暁平にとっては何よりも面白い人物なのだ。

楽しく笑いあい、共に血まみれになり、ちょくちょく危なっかしい行動をとる相良と過ごすうち、「真名を知られて命じられたから家来になった」という心境が「心から仕えたい、守りたい」という忠心へと変化していく。

フィオーレで穏やかに過ごしながらも、たまに非日常をもたらしにくる相良がいる生活が、暁平はとても楽しい。彼がもしもいなくなってしまったら、今までは嫌いではなかった穏やかな暮らしが、物足りなく感じてしまうであろう予感すらしている。

故に、もしいつか相良の寿命などでこの日々の終わりが来るようであれば、暁平は殉死（※臣下などが主人の死に殉じて後を追って死ぬこと）を選ぶであろう。時代の変化と共に一般的な慣習ではなくなったのは理解しているが、暁平の生きた時代には普通に存在していた価値観であり、怪異と化した後でも当然のように暁平の中に根づいている。

相良のような人間に再び巡りあい、気が合って親しくなり、主従関係になる。そんな可能性は低いであろう。それに、失ったからといって彼の代わりの人間を探す、そんな気にはきっとなれない。

一度死んで怪異に変化した暁平の寿命は「終わりなどはないさ、終わらせることは出来るけど」である。唯一無二の主に殉じて自らを終わらせる、そんな最期を暁平は望む。相良と共に奈落でもまほろばでも駆け抜ける、その意志を固めてしまっているのである。怪異であり武者である者の忠誠心は重いのだ。

（余談であるが、多少のダメージを受けても割と平気な首無し武者が確実に死ぬには、自らの刀で致命傷を受ける、つまり愛刀で切腹などすると良いらしい。）

従業員の若菜ちゃん（NPC）

本名は「若菜美保子」。
フィオーレのバイトの一人。大学二年生、かに座。花が好き、スイーツはもちろん好き。高校生たちに対してお姉さんぶる。何らかの物語にも事件にも巻き込まれることのない、実に普通の女の子で、一般的感性の持ち主。

年上美形大好き、恋バナ大好きであるが、面食いなのが災いし、高校生の頃に顔はいいが性格最悪の男と付き合って破局したことがあるので、美形にきゃーきゃー騒ぐことはあっても実際の恋愛となると割と慎重である。

マスターに対しては天然だと思っている。かなり浮世離れしていたマスターの価値観が多少修正された件において、色々と説教をかました若菜ちゃんの果たした功績は少なくない。ゲームにおいては、マスターやバイトの相良や元バイトの柊木、また常連の皆についてのコメントを求めると快く話してくれるが、どうでもいい・当たり障りのない話もあり、攻略の役に立つかどうかは微妙。